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5章 10月1日のハロン
64 最強の剣に見えなかった
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「大好きだよ」と言った咲の声を、懐かしいと思った。
いつも煩いくらいに繰り返された、大好きな兄の声だ。
頭に鈍い衝撃を食らったかのようにドンと記憶が下りて来て、あぁそうだったんだと理解する。
気付いたらもう第一のハロン戦だった。
遅い……いや、まだ大丈夫だ。
「間に合った」
みさぎは闇を見据えた。
甘い匂いもそうだが、過去に戦ったハロンに似た気配はちゃんとそこにある。
智の魔力の気配も感じ取ることができる――生きているという証だ。
みさぎは二人を振り返って、「ありがとう」と伝えた。
「こんなに長く忘れていられるものなんだね」
ラルにヒルス、そしてアッシュ。ターメイヤに居た頃と同じ顔ぶれにホッとしたところで、みさぎはハッと我に返った。
「えっ。ちょっと待って。咲ちゃんが兄様だったの?」
アニメや小説の世界では、転生で姓が変わるというのはたまに聞く話だけれど、自分の兄となると、すんなり受け入れることができない。
記憶がない間に彼女と過ごした日々が走馬灯のように次々と流れて、みさぎはブルリと身震いした。
「そんなの嫌……」
咲がヒルスだと思って考えれば、別人だと反論できる要素なんて一つも見つからない。むしろ何故気付かなかったのかと思えるくらいだ。
前に湊と智が「ヒルスに似てる」と言った咲は、本当にヒルスだった。
「咲ちゃん、兄様のまんまじゃない」
「いや本人だからな。けど今の方がだいぶ僕は可愛いぞ? それより早くやってくれ。智は死ぬ運命なんだからな」
急かす咲に頷いて、みさぎは横に立った湊と顔を見合わせた。
とりあえず今は兄が咲へ転生したことは頭の隅に追いやって、ハロンとの戦いに集中する。
記憶が戻る前よりも少しずつ感覚が鋭くなっている。リーナの頃までとはいかないが、さっきまで気付かなかった情報をちゃんと拾う事が出来た。
遠くでキンと鳴る耳鳴りは、魔法が発動された時の感覚と同じだ。
「これって、空間隔離?」
空間隔離は定めた場所を守る、こっちの世界で言う結界のようなものだ。
一人の魔法使いが簡単に使えるものではなく、魔法陣を数か所に描いたりと大掛かりな準備が必要だ。
「智くんがやったの? これを……」
一概に魔法使いだと言っても、炎専門のアッシュでは空間隔離はたぶんできない。
「いや、多分ルーシャだよ。祭客は自分が守るって言ってたから」
咲の説明に、みさぎは目を丸くした。
「ルーシャ? ルーシャがこっちにいるの?」
彼女の力と言うなら納得だけれど。
「絢さんがルーシャなんだ」
「えええっ」
ある意味、ヒルスの性転換転生よりも衝撃的だ。ヒルスは追って来るだろうと思っていたが、ルーシャが来るなんてリーナは考えもしなかった。
「けど、それなら安心だね」
祭のある神社まではだいぶ距離があるから問題ないとは思うが、小さな不安も払拭できれば目の前の敵とだけ戦える。
頭上を仰ぐと、広場を覆う闇との境界線をぼんやりと感じ取ることができた。
ハロンが出たと思われる次元の穴は、広場の奥の高い位置に濃い気配を巻き込んで渦を巻いている。
けれど闇全体がハロンかと言われれば、そうではない気がした。
「多分、中に心臓部的なものがあると思うの。核って言うの? それを壊せばいいんじゃないかな」
「この膜みたいなのを突破することはできるのか?」
「とりあえずやってみるよ。ら、ラル……」
「いや、今の名前で言って貰っていい? まだちょっと戸惑ってて」
「分かった、湊くん」
「俺も、み……荒助さんって呼ぶから」
一瞬名前で呼ばれるのかと思ってドキドキしてしまった。
後ろからは「おい」とまた咲の謎ツッコミが入る。
「もういいから、早くやってくれ」
みさぎに「ごめん」と謝る湊。
「本当なら俺一人で戦うべきなんだろうけど、少しだけ甘えさせて」
「私は応援するためじゃなくて、一緒に戦いたかったから来たんだよ。だからもう一匹のアイツとは、三人で戦おうね」
十二月一日に来ると言うハロンとの戦いは、リーナにとっての雪辱戦だ。
運命に抗ったら絶望を引き起こすかもしれないと言われても、智をこのまま見捨てることなんてできない。
「智くん!」
横たわる影がまた動いて、みさぎは目を凝らした。胴体は固まったままだが、意識が戻ったのか右手の人差し指がくるくると円を描くように回っている。
「あれはサインだよ!」
ターメイヤ時代に習ったことだ。遠征で山に行くとモンスターが現れることがある。
「何かあった時の為に、魔法使いにはサインがあってね、あれは……」
何度も繰り返される指の動きに、みさぎは眉間を寄せた。
「魔法が効かない……? だから智くんはやられちゃったの?」
その意味を口にして「どうしよう」と声を震わせると、後ろから咲が怒鳴った。
「そんなの気にするなよ。その為に湊が居るんだろう?」
「そうだよ。その核ってのは俺がやる。けど、この膜を破るのはやっぱり魔法だと思うから」
「わかった」
みさぎは智に向かって「ありがとう」と呼び掛けると、闇へ向かって右手を伸ばした。
頭に刻み込んである発動の文言を唱えると、白い光が手中から現れて、小さな魔方陣を空中に描いた。
「リーナだ」
咲が感嘆の声を漏らす。
魔法陣の底から太い棒状のものが伸びて、キンと音を立てながら青白い玉をつけたロッドが姿を現した。みさぎがそれを握ると、魔法陣が弾けて球に光を与える。
瞬間、また地面がゴゴと揺れた。
ハロンが反応しているのは分かるが、揺れは続かなかった。
次に湊が同じ様に手から出現させたのは、リーナも見たことのない大振りの剣だった。
鍛冶師のダルニーがハロン戦の為にとラルフォンに持たせた最強の剣だ。
ルーシャの魔法で意識の中に閉じ込めていると説明して、湊は闇へと刃を構える。
こっちには鍛冶師が居ないからと、ずっと木の棒で訓練していた彼の武器は、青黒い光を宿した、褪せた銀色をしていた。
「おい湊、その剣なんかボロくないか?」
パッと見は『対ハロン戦用の最終兵器』という謳い文句通りの豪華さではあるが、良く見ると使い古した感が否めない。
「やっぱり、そう見える? 戦うには支障ないと思うけど」
「手入れしとかなかったのかよ」
「いや、昔ちょっと使ったまましまっておいたっていうか、大事にしすぎたっていうか」
「はぁあ?」
「もう少し経ってからやろうと思ってたんだよ。ハロンがこんなに早く来るとは思ってなかったんだ」
怪訝そうにツッコミを入れる咲に対し、感情的になる湊。
みさぎは不安を覚えながら、指先で彼の剣にそっと触れた。確かに問題はないように見えるけれど。
ホッと安堵したのも束の間、再び地面が揺れ動く。
三人が居ても無反応だったハロンが、武器の出現に呼応するように蠢く。
ゴゴゴッと地鳴りを引き起こして、闇が動を示したのだ。
いつも煩いくらいに繰り返された、大好きな兄の声だ。
頭に鈍い衝撃を食らったかのようにドンと記憶が下りて来て、あぁそうだったんだと理解する。
気付いたらもう第一のハロン戦だった。
遅い……いや、まだ大丈夫だ。
「間に合った」
みさぎは闇を見据えた。
甘い匂いもそうだが、過去に戦ったハロンに似た気配はちゃんとそこにある。
智の魔力の気配も感じ取ることができる――生きているという証だ。
みさぎは二人を振り返って、「ありがとう」と伝えた。
「こんなに長く忘れていられるものなんだね」
ラルにヒルス、そしてアッシュ。ターメイヤに居た頃と同じ顔ぶれにホッとしたところで、みさぎはハッと我に返った。
「えっ。ちょっと待って。咲ちゃんが兄様だったの?」
アニメや小説の世界では、転生で姓が変わるというのはたまに聞く話だけれど、自分の兄となると、すんなり受け入れることができない。
記憶がない間に彼女と過ごした日々が走馬灯のように次々と流れて、みさぎはブルリと身震いした。
「そんなの嫌……」
咲がヒルスだと思って考えれば、別人だと反論できる要素なんて一つも見つからない。むしろ何故気付かなかったのかと思えるくらいだ。
前に湊と智が「ヒルスに似てる」と言った咲は、本当にヒルスだった。
「咲ちゃん、兄様のまんまじゃない」
「いや本人だからな。けど今の方がだいぶ僕は可愛いぞ? それより早くやってくれ。智は死ぬ運命なんだからな」
急かす咲に頷いて、みさぎは横に立った湊と顔を見合わせた。
とりあえず今は兄が咲へ転生したことは頭の隅に追いやって、ハロンとの戦いに集中する。
記憶が戻る前よりも少しずつ感覚が鋭くなっている。リーナの頃までとはいかないが、さっきまで気付かなかった情報をちゃんと拾う事が出来た。
遠くでキンと鳴る耳鳴りは、魔法が発動された時の感覚と同じだ。
「これって、空間隔離?」
空間隔離は定めた場所を守る、こっちの世界で言う結界のようなものだ。
一人の魔法使いが簡単に使えるものではなく、魔法陣を数か所に描いたりと大掛かりな準備が必要だ。
「智くんがやったの? これを……」
一概に魔法使いだと言っても、炎専門のアッシュでは空間隔離はたぶんできない。
「いや、多分ルーシャだよ。祭客は自分が守るって言ってたから」
咲の説明に、みさぎは目を丸くした。
「ルーシャ? ルーシャがこっちにいるの?」
彼女の力と言うなら納得だけれど。
「絢さんがルーシャなんだ」
「えええっ」
ある意味、ヒルスの性転換転生よりも衝撃的だ。ヒルスは追って来るだろうと思っていたが、ルーシャが来るなんてリーナは考えもしなかった。
「けど、それなら安心だね」
祭のある神社まではだいぶ距離があるから問題ないとは思うが、小さな不安も払拭できれば目の前の敵とだけ戦える。
頭上を仰ぐと、広場を覆う闇との境界線をぼんやりと感じ取ることができた。
ハロンが出たと思われる次元の穴は、広場の奥の高い位置に濃い気配を巻き込んで渦を巻いている。
けれど闇全体がハロンかと言われれば、そうではない気がした。
「多分、中に心臓部的なものがあると思うの。核って言うの? それを壊せばいいんじゃないかな」
「この膜みたいなのを突破することはできるのか?」
「とりあえずやってみるよ。ら、ラル……」
「いや、今の名前で言って貰っていい? まだちょっと戸惑ってて」
「分かった、湊くん」
「俺も、み……荒助さんって呼ぶから」
一瞬名前で呼ばれるのかと思ってドキドキしてしまった。
後ろからは「おい」とまた咲の謎ツッコミが入る。
「もういいから、早くやってくれ」
みさぎに「ごめん」と謝る湊。
「本当なら俺一人で戦うべきなんだろうけど、少しだけ甘えさせて」
「私は応援するためじゃなくて、一緒に戦いたかったから来たんだよ。だからもう一匹のアイツとは、三人で戦おうね」
十二月一日に来ると言うハロンとの戦いは、リーナにとっての雪辱戦だ。
運命に抗ったら絶望を引き起こすかもしれないと言われても、智をこのまま見捨てることなんてできない。
「智くん!」
横たわる影がまた動いて、みさぎは目を凝らした。胴体は固まったままだが、意識が戻ったのか右手の人差し指がくるくると円を描くように回っている。
「あれはサインだよ!」
ターメイヤ時代に習ったことだ。遠征で山に行くとモンスターが現れることがある。
「何かあった時の為に、魔法使いにはサインがあってね、あれは……」
何度も繰り返される指の動きに、みさぎは眉間を寄せた。
「魔法が効かない……? だから智くんはやられちゃったの?」
その意味を口にして「どうしよう」と声を震わせると、後ろから咲が怒鳴った。
「そんなの気にするなよ。その為に湊が居るんだろう?」
「そうだよ。その核ってのは俺がやる。けど、この膜を破るのはやっぱり魔法だと思うから」
「わかった」
みさぎは智に向かって「ありがとう」と呼び掛けると、闇へ向かって右手を伸ばした。
頭に刻み込んである発動の文言を唱えると、白い光が手中から現れて、小さな魔方陣を空中に描いた。
「リーナだ」
咲が感嘆の声を漏らす。
魔法陣の底から太い棒状のものが伸びて、キンと音を立てながら青白い玉をつけたロッドが姿を現した。みさぎがそれを握ると、魔法陣が弾けて球に光を与える。
瞬間、また地面がゴゴと揺れた。
ハロンが反応しているのは分かるが、揺れは続かなかった。
次に湊が同じ様に手から出現させたのは、リーナも見たことのない大振りの剣だった。
鍛冶師のダルニーがハロン戦の為にとラルフォンに持たせた最強の剣だ。
ルーシャの魔法で意識の中に閉じ込めていると説明して、湊は闇へと刃を構える。
こっちには鍛冶師が居ないからと、ずっと木の棒で訓練していた彼の武器は、青黒い光を宿した、褪せた銀色をしていた。
「おい湊、その剣なんかボロくないか?」
パッと見は『対ハロン戦用の最終兵器』という謳い文句通りの豪華さではあるが、良く見ると使い古した感が否めない。
「やっぱり、そう見える? 戦うには支障ないと思うけど」
「手入れしとかなかったのかよ」
「いや、昔ちょっと使ったまましまっておいたっていうか、大事にしすぎたっていうか」
「はぁあ?」
「もう少し経ってからやろうと思ってたんだよ。ハロンがこんなに早く来るとは思ってなかったんだ」
怪訝そうにツッコミを入れる咲に対し、感情的になる湊。
みさぎは不安を覚えながら、指先で彼の剣にそっと触れた。確かに問題はないように見えるけれど。
ホッと安堵したのも束の間、再び地面が揺れ動く。
三人が居ても無反応だったハロンが、武器の出現に呼応するように蠢く。
ゴゴゴッと地鳴りを引き起こして、闇が動を示したのだ。
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