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3章 命の猶予
30 その痛みは本物か?
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養護教諭の佐野一華は保健室にいた。
絢ことルーシャは彼女をリーナの親友だったメラーレだと言うが、咲は彼女の事をあまり覚えてはいなかった。
先客が何やら面白いことになって、咲は廊下から覗き込みながら笑いを堪えるのに必死だ。
丸椅子にうずくまって「痛いですぅ」とか細い声を上げる鈴木は、おそらく八割の確率で仮病だろう。咲じゃなくても、一年クラスの生徒なら皆がそう思う筈だ。
鈴木が保健室に行くのは月に三回はある恒例行事で、もちろん体調不良ではなく専ら一華狙いだと本人も宣言していたことがある。
それに気付いているのかどうかは分からないが、一華は鈴木に優しかった。
「朝ごはんは食べてきた? 吐き気はない?」
「ご飯は食べました。吐き気は、少しだけ。ハァハァ」
鈴木は胸の少し上を押さえながら潤んだ目を一華に向け、痛みをアピールする。
「お腹がずっと痛くて。ここです、ここが……」
逆の手で、胃の辺りを指差す。もっと近くに来て欲しいという鈴木のサインは咲にも十分に伝わってくる。けれど一華はチラと確認だけして立ち上がると、棚から市販の薬を選んで水と一緒に鈴木に渡した。
「だったら、これ飲むと落ち着くわ。早く良くなりますように」
「は、はい」
敗北感を漂わせて、鈴木は渡された薬を流し込む。
「でも、あんまり痛いなら早退しても構わないわよ?」
「いや、いえっ、そこまでじゃ……少し休めば治ると思うんです。そこのベッドで……」
「辛いなら無理して学校に居なくてもいいのよ? 中條先生からおうちに連絡してもらいましょうか」
必死に食らいついていた鈴木だが「家」と出された途端、急に顔色を変えた。立ち上がった一華に「待って」と半泣きで声を上げる。
「も、もう大丈夫です。薬効いたみたいで」
そんなに早く薬が効くわけはない。
目論見が外れた鈴木は、痛みなんて飛んで行ってしまったようだ。
流石に家が田中商店のすぐ裏では、電車の時間まで待つとかいう技は使うことができない。
ふと顔を上げた一華の視線が、ドアの隙間に覗く咲を捕らえる。
「治ったなら良かった。元気なら、ちゃんと授業に出てね」
笑顔を広げる一華に「はい」としょんぼり頷いて鈴木は保健室を出るが、入口を立ち塞ぐ咲に気付いて、「うぇぇ?」と素っ頓狂な声を上げた。
「海堂……今、来たのか?」
「いや、順番待ってただけだよ。腹痛いのは治ったんだろ? じゃあな」
ニヤニヤっと笑って咲は鈴木を廊下へ追い出すと、速攻でピシャリと扉を閉めた。鈴木の断末魔のような叫びを背に、一華と向かい合う。
「アイツ、仮病ですよね?」
「どうかしら。朝お腹が痛くなる男子って結構いるのよ? だから私は一人一人に合わせて対応してるだけ」
「凄いな。ちゃんと保健の先生なんだ。向こうでも医者かなんかだったんですか?」
「そうではないけれど。私の事はあんまり覚えていませんか?」
アンダーリムの赤い眼鏡をそっと直し、一華は「ちょっと待って」と机の上の紙袋を冷蔵庫へ移した。冷蔵庫の中にはお菓子の袋がたくさん入っている。
「何か食べますか?」
「こんな時間に? ええと、じゃあチョコレートを」
遠慮なく答えると、一華は小さな箱に詰められたチョコレートの中から大きめの丸いものを一粒摘まんで咲に渡した。
「この間町に行った時、洋菓子店で買ったんです。パティシエの気まぐれな……そんな名前なんですって」
名前を思い出せないのを笑顔で誤魔化す一華。
「気まぐれ……か。御馳走様です」
少し前にそのフレーズを校長の口から聞いたのを思い出して、咲は軽く動揺しながらチョコを口に放り込んだ。
「あぁ、美味い。チョコって向こうの世界にはなかったですよね」
「うんうん。こっちのお菓子はどれも美味しくて、ついつい食べちゃうから、太らないように気を付けてます」
一華は食べずに箱を戻すと、机の椅子に腰を下ろした。
咲は記憶をもう一度辿ってから、「すみません」と頭を下げる。
「やっぱり僕はあんまり覚えてなくて。リーナと良く一緒に居たなってくらいしか」
「いいんですよ、気にしないで下さい。それより、私たちが来てるって知ってお兄さんは驚いたんじゃないですか?」
「そりゃあ、もう――」
気持ちを込めて、咲は大きく頷いた。
「驚いたよ。けど、ちょっと嬉しかったかな。ギャロップには会いたくなかったけど」
「ふふ。兵学校卒の人だと、みんなそう言いそうですね」
目を細めるように笑う一華は、二〇代半ばくらいだろうか。
メラーレは向こうでリーナと同じくらいの歳だったはずだ。中條もギャロップの時より大分若いが、見た目の矛盾は絢が言う通り、魔法でどうにかなるのかもしれない。
「どうしてそんなに丁寧な言葉で話すんですか? 先生なのに」
「だって今は向こうでの話をしていますから。海堂さんはリーナのお兄さんなんですよ? タメ口なんてきけません」
「そういうこと……か。じゃあ僕は普通に話すけど、先生はどうしてこっちに来たんだ?」
「私は祖父が……あっ」
何気なく聞いた質問に一華があっさりと答えをくれそうになったところで、ハッと我に返って言葉を飲み込んだ。
「えっ、何? 先生のお爺さん?」
そこまで言ったのに、一華は人差し指を唇の前に立てて、ぎこちなく「ナイショです」とポーズする。絢にそうしろとでも言われているのだろうか。
「何でだよぉ」
「ご、ごめんなさい」
一華は申し訳なさそうに両手を合わせるが、質問には頑なに口を閉じた。
結局大した情報も得られないまま、咲の朝活は肩透かしを食らう結果に終わった。
絢ことルーシャは彼女をリーナの親友だったメラーレだと言うが、咲は彼女の事をあまり覚えてはいなかった。
先客が何やら面白いことになって、咲は廊下から覗き込みながら笑いを堪えるのに必死だ。
丸椅子にうずくまって「痛いですぅ」とか細い声を上げる鈴木は、おそらく八割の確率で仮病だろう。咲じゃなくても、一年クラスの生徒なら皆がそう思う筈だ。
鈴木が保健室に行くのは月に三回はある恒例行事で、もちろん体調不良ではなく専ら一華狙いだと本人も宣言していたことがある。
それに気付いているのかどうかは分からないが、一華は鈴木に優しかった。
「朝ごはんは食べてきた? 吐き気はない?」
「ご飯は食べました。吐き気は、少しだけ。ハァハァ」
鈴木は胸の少し上を押さえながら潤んだ目を一華に向け、痛みをアピールする。
「お腹がずっと痛くて。ここです、ここが……」
逆の手で、胃の辺りを指差す。もっと近くに来て欲しいという鈴木のサインは咲にも十分に伝わってくる。けれど一華はチラと確認だけして立ち上がると、棚から市販の薬を選んで水と一緒に鈴木に渡した。
「だったら、これ飲むと落ち着くわ。早く良くなりますように」
「は、はい」
敗北感を漂わせて、鈴木は渡された薬を流し込む。
「でも、あんまり痛いなら早退しても構わないわよ?」
「いや、いえっ、そこまでじゃ……少し休めば治ると思うんです。そこのベッドで……」
「辛いなら無理して学校に居なくてもいいのよ? 中條先生からおうちに連絡してもらいましょうか」
必死に食らいついていた鈴木だが「家」と出された途端、急に顔色を変えた。立ち上がった一華に「待って」と半泣きで声を上げる。
「も、もう大丈夫です。薬効いたみたいで」
そんなに早く薬が効くわけはない。
目論見が外れた鈴木は、痛みなんて飛んで行ってしまったようだ。
流石に家が田中商店のすぐ裏では、電車の時間まで待つとかいう技は使うことができない。
ふと顔を上げた一華の視線が、ドアの隙間に覗く咲を捕らえる。
「治ったなら良かった。元気なら、ちゃんと授業に出てね」
笑顔を広げる一華に「はい」としょんぼり頷いて鈴木は保健室を出るが、入口を立ち塞ぐ咲に気付いて、「うぇぇ?」と素っ頓狂な声を上げた。
「海堂……今、来たのか?」
「いや、順番待ってただけだよ。腹痛いのは治ったんだろ? じゃあな」
ニヤニヤっと笑って咲は鈴木を廊下へ追い出すと、速攻でピシャリと扉を閉めた。鈴木の断末魔のような叫びを背に、一華と向かい合う。
「アイツ、仮病ですよね?」
「どうかしら。朝お腹が痛くなる男子って結構いるのよ? だから私は一人一人に合わせて対応してるだけ」
「凄いな。ちゃんと保健の先生なんだ。向こうでも医者かなんかだったんですか?」
「そうではないけれど。私の事はあんまり覚えていませんか?」
アンダーリムの赤い眼鏡をそっと直し、一華は「ちょっと待って」と机の上の紙袋を冷蔵庫へ移した。冷蔵庫の中にはお菓子の袋がたくさん入っている。
「何か食べますか?」
「こんな時間に? ええと、じゃあチョコレートを」
遠慮なく答えると、一華は小さな箱に詰められたチョコレートの中から大きめの丸いものを一粒摘まんで咲に渡した。
「この間町に行った時、洋菓子店で買ったんです。パティシエの気まぐれな……そんな名前なんですって」
名前を思い出せないのを笑顔で誤魔化す一華。
「気まぐれ……か。御馳走様です」
少し前にそのフレーズを校長の口から聞いたのを思い出して、咲は軽く動揺しながらチョコを口に放り込んだ。
「あぁ、美味い。チョコって向こうの世界にはなかったですよね」
「うんうん。こっちのお菓子はどれも美味しくて、ついつい食べちゃうから、太らないように気を付けてます」
一華は食べずに箱を戻すと、机の椅子に腰を下ろした。
咲は記憶をもう一度辿ってから、「すみません」と頭を下げる。
「やっぱり僕はあんまり覚えてなくて。リーナと良く一緒に居たなってくらいしか」
「いいんですよ、気にしないで下さい。それより、私たちが来てるって知ってお兄さんは驚いたんじゃないですか?」
「そりゃあ、もう――」
気持ちを込めて、咲は大きく頷いた。
「驚いたよ。けど、ちょっと嬉しかったかな。ギャロップには会いたくなかったけど」
「ふふ。兵学校卒の人だと、みんなそう言いそうですね」
目を細めるように笑う一華は、二〇代半ばくらいだろうか。
メラーレは向こうでリーナと同じくらいの歳だったはずだ。中條もギャロップの時より大分若いが、見た目の矛盾は絢が言う通り、魔法でどうにかなるのかもしれない。
「どうしてそんなに丁寧な言葉で話すんですか? 先生なのに」
「だって今は向こうでの話をしていますから。海堂さんはリーナのお兄さんなんですよ? タメ口なんてきけません」
「そういうこと……か。じゃあ僕は普通に話すけど、先生はどうしてこっちに来たんだ?」
「私は祖父が……あっ」
何気なく聞いた質問に一華があっさりと答えをくれそうになったところで、ハッと我に返って言葉を飲み込んだ。
「えっ、何? 先生のお爺さん?」
そこまで言ったのに、一華は人差し指を唇の前に立てて、ぎこちなく「ナイショです」とポーズする。絢にそうしろとでも言われているのだろうか。
「何でだよぉ」
「ご、ごめんなさい」
一華は申し訳なさそうに両手を合わせるが、質問には頑なに口を閉じた。
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