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2章 甘い香り
21 そんな服を着ていた頃もあった
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「貴女、その格好で山に入るって本気なの?」
田中商店・兼・田中家のキッチンで、絢は咲を足元から見上げていき、「訳が分からないわ」と首を横に振った。
「裸エプロンみたいな人に言われたくないですぅ」
最近、咲の絢へ対する態度が辛辣だ。
みさぎはハラハラしながら絢の姿を確認する。
脚が全部露出するいつものショートパンツに肩紐の細いキャミソールを着て、上からエプロンをつけた彼女を正面から見ると、確かにそう見えるかもしれないと思った。
けれどそれより今は、オーブンから漂ってくるシナモンの香りに鼻を塞ぐのに必死だ。せっかく出してもらったメロンソーダも半分しか飲めていない。
朝、智から連絡が来てすぐ咲に電話すると、「じゃあ、差し入れはアレだな」と半ば強制的に決定したのが、絢のシナモンロールだった。
一昨日食べたものも試作品でまだ店には並んでおらず、わざわざ作って貰っている。
先に来た咲が準備を手伝って、みさぎが着いた時には焼き上がりを待つばかりになっていた。
「ぼ、ぼんどうにごれでいいどおぼいますが?(本当にこれでいいと思いますか?)」
鼻と口を押さえたまま、みさぎがモゴモゴと尋ねると、絢は「いいんじゃない?」と言ってくれた。
どうやら彼女には、『山でピクニック』という今どきあまり聞かないようなイベントをすることになっているらしい。『世界を救う為の戦う修行を覗きに行く』とは、流石の咲も言わなかったようだ。
「あの二人、この間も美味しそうに食べてくれたもの。さぁ焼けたわ」
タイマーを覗いた絢の声に合わせてピーと高い電子音が鳴った。
みさぎは鼻を覆う手に力を込める。蓋を開けて充満した香りは、それでもはっきりわかるほどに強かった。
「ちょっとすみません」
頭がくらくらして廊下へ逃げると、絢が熱々の鉄板を台に移動させてみさぎをジロリと見やった。
「海堂さんの服もどうかと思うけど、これから男子に会いに行くのに荒助さんのそれもねぇ」
「えっ……ダメですか? 山だって言うから……」
「駄目よ。若い男ってのは、そんな機能的なことまで頭が回らない単純な生き物なんだから。山って言ってもそんな危険な場所じゃないし、一目で惚れさせるような服を着て行かなきゃ」
「私みたいな?」
「貴女はやりすぎなのよ」
ピラリと自分のスカートを捲ってポーズする咲にも、絢はきっぱりと言い放つ。
みさぎは改めて自分の服を見下ろした。
スニーカーに、足首までのズボンに、Tシャツにパーカーを羽織るという、恐らく一般的な『山スタイル』だ。
「確かに、可愛くはないな」
絢に同意する『やりすぎ』な咲は、ミニのワンピースに高いヒールのサンダルを履いている。町を歩けば何人もの男子の目を引くだろうが、生憎ここは人通りすらほぼゼロの田舎だ。
朝、咲との電話を切った時、みさぎももう少し可愛い服を着てくる予定だった。なのに、素早く部屋に戻ってきた蓮に山に行くという話をしたら、この格好で行けと言われたのだ。
確かにアウトドアならと納得して着てきたが、いつも派手な女子二人にはあまりにも地味に映ったらしい。
あくまで兄の意見を八割方取り入れたスタイルだが、名前を出すと咲が嫌がりそうなので、兄のせいにしたいのをぐっと堪えた。
「とりあえず、荒助さんは着替えましょうか。私の服貸すから、もっと可愛くしていきなさいよ」
「えっ、絢さんの服ですか?」
唐突な提案に、嬉しさよりも不安がよぎる。彼女の服と言えば、コスプレ紛いの派手なものや、布の少ない際どいものばかり浮かんでくる。どちらかと言うと咲に系統は似ているし、プールで会った時も股のやたら細いハイレグカットの水着を着ていた。
「い、いえ、私そんなに胸大きくないし……うぇぇ」
慌てて拒否すると、手が口元を離れてシナモンの香りが直撃してきた。
けれど過度な心配は杞憂だったようで、絢の部屋で無理矢理着替えさせられた服は、シンプルで真っ白な膝丈のワンピースだった。
「ど、どうかな?」
「うん、いいよいいよ。可愛いよ、みさぎ」
キッチンで待っていた咲がパッと笑顔を広げる。
「絢さんの服にしては清純すぎる気がするけどな、似合ってるよ」
「ちょっと、いきなり私の悪口言わないでくれる? そういう服を着る時代もあったのよ」
パンを紙袋に詰めながら言い放つ絢を無視して、咲はみさぎの肩にそっと手を乗せた。
「あの二人も鼻の下伸ばすだろうよ」
「そんなに褒められると、逆に恥ずかしくなっちゃうよ」
「いや絶対に喜ぶと思う。私が嫉妬するくらいにね」
にっこりと咲は目を細めた。
「わかった。じゃあ、これで行く」
「楽しんでらっしゃい。荒助さんのアンパンも入れといたから、向こうで食べると良いわ」
「ありがとうございます、絢さん」
まだ熱いパンが詰まった袋を受け取って、みさぎはぺこりと頭を下げる。
「あの辺は民家もなくて人もいないだろうから、何しちゃってもいいわよ」
ニヤリと笑う絢に、「はぁ?」と眉をしかめる咲。
みさぎは深く考えないように「は、はい」と会話を逃れて、入口へと向かった。
店には客の姿もなく、いつもついているラジオも無音でひっそりとしている。
後ろからついてきた咲が、壁に掛けられたカレンダーの前で「あれ」と足を止めた。
この前話題になった秋祭りのポスターの横だ。
「一ヶ月って短いんだな」
数字を月末まで目で追って、咲はボソリと呟いた。
焦燥を沈めた不安げな顔に、みさぎは首を傾げる。
「お祭りまで、あっという間だね」
今日が九月三日で、祭は月末の最終週にある。
彼女の心を疼いた理由がそれではない気がしたけれど、咲はすぐに笑顔を戻して「そうだな」と返事をくれた。
最近――二学期が始まってから咲はこんなことが多い気がする。
小さな不安が連鎖してみさぎが息をのむと、絢が後ろから「暗いわよ」と声を掛けてきた。
「時間は過ぎるものなんだから、ちゃんと自覚して受け入れなさい」
ぴしゃりと言った彼女の言葉は咲をムッとさせる。けれど「分かってるよ」と答えた咲の声は、絢の言葉を受け入れて、どこか寂しそうな音を滲ませた。
田中商店・兼・田中家のキッチンで、絢は咲を足元から見上げていき、「訳が分からないわ」と首を横に振った。
「裸エプロンみたいな人に言われたくないですぅ」
最近、咲の絢へ対する態度が辛辣だ。
みさぎはハラハラしながら絢の姿を確認する。
脚が全部露出するいつものショートパンツに肩紐の細いキャミソールを着て、上からエプロンをつけた彼女を正面から見ると、確かにそう見えるかもしれないと思った。
けれどそれより今は、オーブンから漂ってくるシナモンの香りに鼻を塞ぐのに必死だ。せっかく出してもらったメロンソーダも半分しか飲めていない。
朝、智から連絡が来てすぐ咲に電話すると、「じゃあ、差し入れはアレだな」と半ば強制的に決定したのが、絢のシナモンロールだった。
一昨日食べたものも試作品でまだ店には並んでおらず、わざわざ作って貰っている。
先に来た咲が準備を手伝って、みさぎが着いた時には焼き上がりを待つばかりになっていた。
「ぼ、ぼんどうにごれでいいどおぼいますが?(本当にこれでいいと思いますか?)」
鼻と口を押さえたまま、みさぎがモゴモゴと尋ねると、絢は「いいんじゃない?」と言ってくれた。
どうやら彼女には、『山でピクニック』という今どきあまり聞かないようなイベントをすることになっているらしい。『世界を救う為の戦う修行を覗きに行く』とは、流石の咲も言わなかったようだ。
「あの二人、この間も美味しそうに食べてくれたもの。さぁ焼けたわ」
タイマーを覗いた絢の声に合わせてピーと高い電子音が鳴った。
みさぎは鼻を覆う手に力を込める。蓋を開けて充満した香りは、それでもはっきりわかるほどに強かった。
「ちょっとすみません」
頭がくらくらして廊下へ逃げると、絢が熱々の鉄板を台に移動させてみさぎをジロリと見やった。
「海堂さんの服もどうかと思うけど、これから男子に会いに行くのに荒助さんのそれもねぇ」
「えっ……ダメですか? 山だって言うから……」
「駄目よ。若い男ってのは、そんな機能的なことまで頭が回らない単純な生き物なんだから。山って言ってもそんな危険な場所じゃないし、一目で惚れさせるような服を着て行かなきゃ」
「私みたいな?」
「貴女はやりすぎなのよ」
ピラリと自分のスカートを捲ってポーズする咲にも、絢はきっぱりと言い放つ。
みさぎは改めて自分の服を見下ろした。
スニーカーに、足首までのズボンに、Tシャツにパーカーを羽織るという、恐らく一般的な『山スタイル』だ。
「確かに、可愛くはないな」
絢に同意する『やりすぎ』な咲は、ミニのワンピースに高いヒールのサンダルを履いている。町を歩けば何人もの男子の目を引くだろうが、生憎ここは人通りすらほぼゼロの田舎だ。
朝、咲との電話を切った時、みさぎももう少し可愛い服を着てくる予定だった。なのに、素早く部屋に戻ってきた蓮に山に行くという話をしたら、この格好で行けと言われたのだ。
確かにアウトドアならと納得して着てきたが、いつも派手な女子二人にはあまりにも地味に映ったらしい。
あくまで兄の意見を八割方取り入れたスタイルだが、名前を出すと咲が嫌がりそうなので、兄のせいにしたいのをぐっと堪えた。
「とりあえず、荒助さんは着替えましょうか。私の服貸すから、もっと可愛くしていきなさいよ」
「えっ、絢さんの服ですか?」
唐突な提案に、嬉しさよりも不安がよぎる。彼女の服と言えば、コスプレ紛いの派手なものや、布の少ない際どいものばかり浮かんでくる。どちらかと言うと咲に系統は似ているし、プールで会った時も股のやたら細いハイレグカットの水着を着ていた。
「い、いえ、私そんなに胸大きくないし……うぇぇ」
慌てて拒否すると、手が口元を離れてシナモンの香りが直撃してきた。
けれど過度な心配は杞憂だったようで、絢の部屋で無理矢理着替えさせられた服は、シンプルで真っ白な膝丈のワンピースだった。
「ど、どうかな?」
「うん、いいよいいよ。可愛いよ、みさぎ」
キッチンで待っていた咲がパッと笑顔を広げる。
「絢さんの服にしては清純すぎる気がするけどな、似合ってるよ」
「ちょっと、いきなり私の悪口言わないでくれる? そういう服を着る時代もあったのよ」
パンを紙袋に詰めながら言い放つ絢を無視して、咲はみさぎの肩にそっと手を乗せた。
「あの二人も鼻の下伸ばすだろうよ」
「そんなに褒められると、逆に恥ずかしくなっちゃうよ」
「いや絶対に喜ぶと思う。私が嫉妬するくらいにね」
にっこりと咲は目を細めた。
「わかった。じゃあ、これで行く」
「楽しんでらっしゃい。荒助さんのアンパンも入れといたから、向こうで食べると良いわ」
「ありがとうございます、絢さん」
まだ熱いパンが詰まった袋を受け取って、みさぎはぺこりと頭を下げる。
「あの辺は民家もなくて人もいないだろうから、何しちゃってもいいわよ」
ニヤリと笑う絢に、「はぁ?」と眉をしかめる咲。
みさぎは深く考えないように「は、はい」と会話を逃れて、入口へと向かった。
店には客の姿もなく、いつもついているラジオも無音でひっそりとしている。
後ろからついてきた咲が、壁に掛けられたカレンダーの前で「あれ」と足を止めた。
この前話題になった秋祭りのポスターの横だ。
「一ヶ月って短いんだな」
数字を月末まで目で追って、咲はボソリと呟いた。
焦燥を沈めた不安げな顔に、みさぎは首を傾げる。
「お祭りまで、あっという間だね」
今日が九月三日で、祭は月末の最終週にある。
彼女の心を疼いた理由がそれではない気がしたけれど、咲はすぐに笑顔を戻して「そうだな」と返事をくれた。
最近――二学期が始まってから咲はこんなことが多い気がする。
小さな不安が連鎖してみさぎが息をのむと、絢が後ろから「暗いわよ」と声を掛けてきた。
「時間は過ぎるものなんだから、ちゃんと自覚して受け入れなさい」
ぴしゃりと言った彼女の言葉は咲をムッとさせる。けれど「分かってるよ」と答えた咲の声は、絢の言葉を受け入れて、どこか寂しそうな音を滲ませた。
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