病んでる僕は、

蒼紫

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【改訂前】なんて面倒くさい…

風紀委員

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コンコン
「風紀委員の佐藤です。」
「おう、入れ」
保健医の先生がそう返すと扉が開いて男が入ってきた。
真面目そうな美人だった。

「…えぇっと、東屋くん、大丈夫ですか?」
多分、皆僕がパニックを起こしたこと知ってるんだろう。
「…ええ、大丈夫です。先程は取り乱してしまい申し訳ありませんでした。」
深々と頭を下げると佐藤という男は慌て出す。

「いっ、いや、あのっ、えっと」
「…夜霧、謝らなくていい。佐藤、ぱっぱと質問してくれ」
先生はそう言うが、迷惑をかけてしまったことに代わりは無いのだ。
「あ、はいっ。では早速…。あの、答えづらい質問があれば正直に言ってくれてかまいませんからね?」
「…分かりました」
僕がこくんと頷くのを見てさっとボイスレコーダーのようなものを取り出す。
流石金持ち校、ハイテクだ。

「では、何があったのかを分かる範囲でいいので教えて貰ってもいいでしょうか?」
「わかりました。」

直直佐藤くんの質問を受けながら、何があったのかを軽く説明する。

寝ていて起きたら親衛隊の子達や毬藻がいた事。
平手打ちをくらったこと。
生徒会や駿河くんとか加奈川くん達に近付かないで、と注意を受けたこと。
毬藻の髪が鬘だったこと。
サンドバッグにさせられた事。

「…って感じです。僕は自分の事しか考えてなくて周りを見ていなかったので毬藻がどうなったかは知りませんが、あれはどうなったんですか?」
一応聞いておいた方がいい気がして質問するとあの子は大丈夫だよ、と曖昧にされた。
ま、どうでもいいだろ。

「…えっと、捕まった人達の写真があるので一度確認して欲しいのだけれど…大丈夫ですか?」
「ええ、勿論です」
そうして、写真を見て全員分確認し終わると佐藤くんはありがとう、と微笑んで保健室を出ていった。

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