病んでる僕は、

蒼紫

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【改訂前】始まり

荒れるな…

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ガチャッ

部屋の中を覗くが、同室者はまだ帰ってきてないみたいだった。

というか、生活感が無い…?


スマホを確認するとメッセージアプリ「MINE」に父さんから一件の通知が届いていた。

『すまない、生徒の人数の関係上、二人部屋を一人で使うことになる。
といっても、もうすぐ兄さんの息子が来ることになる。
お前のことは話してないから隠すように。
その子はかなり我儘で一癖どころか何癖もあって、正直不安しか無いが急に生徒達の部屋替えをすることも難しくてな。
何かあったら連絡してくれ。』

…いっそのことずっと一人部屋でいい。
でも、そんな我儘が通る筈もない。


【我儘で一癖どころか何癖もあって】
その文が異様に目に入る。
それは僕の方だよ、父さん。

そんなことを考えながら、ボスッとベッドに音を立てて倒れ込み天井を眺める。


はぁ…何だか……

「荒れるな…」

小さくつぶやくと眠気に耐え切れず意識を手放したのだった。

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