12 / 88
第1章
1-12 ひさしぶりの1人生活
しおりを挟む
受験が終わり、合格発表を終えて、高校の卒業式まで2週間ある。
明里は受験した大学の結果を報告する為、高校へ行った。
〇〇大学合格しましたと報告したら「まあすごい」と笑って本気にしてくれなかった。
合格通知を見せたら先生は固まっていた。
「どんな手を使ったの」と聞かれて「私には、優秀な指南役が付いているので」と答えた。
その後、校内で友達と会って、お互い大学受かった事で抱き合って喜んだ。
明里は?と聞かれて〇〇大学って答えたら、友達は持ってた書類全部落とした。
そして、すごいすごいすごいと言って、再び抱き付いて飛び跳ねて、自分の事のように喜んでくれた。
先生と友達のリアクションに触れて、本来なら、入れる大学ではなかったんだな~と改めて思った。
……とのこと。
「友達は明後日から、オーストラリアへ卒業旅行に行くって」
……なんだろう。今の最後、言い淀んだ感じを受けた。
「明里は誘われなかったの?」
「……誘われたけど」
「誘われたけど?」
「ちょっと、予定があるって言って……」
「明里、私はあまり干渉してはいけないと思ってるんだが……予定って何?」
「……」
「高校の友達との卒業旅行って二度と無いよ」
「……」
「金銭的な問題で断ったんでしょう」
「……」
「パスポートは持ってる?」
「……高2の時、修学旅行でヨーロッパへ行った時に……」
「では、今からでも参加出来ないか確認して、それといくら必要か、至急調べて!」
明里は自分の部屋へ入って、友達に電話している。
私は、パンと水だけでは、人間は成長出来ないと考えている。
よって明里に対して『衣食住』以外に、人並のお小遣いも提供している。
明里はそれ自体も、心苦しいようだ。
しばらくして、明里が戻ってきた。
明里も参加出来るなら、という事で、若干予定を変更してくれたらしい。
概算としての旅行費用を教えてもらい、多めに渡した。
今後は、明里にクレジットカードを作らなければならないと思った。
次の日、明里は友達と一緒に旅行の手続き、打ち合わせ、そして旅行に必要な買い物に行った。
明里にとって、慌ただしい1日だった。
そして明里は今週一杯、卒業旅行。
私は久しぶりに1人生活。
仕事を終えて帰宅する。
玄関の扉を開けると、その先に真っ暗な部屋……
……そうだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回:再び眠れない夜が……
明里は受験した大学の結果を報告する為、高校へ行った。
〇〇大学合格しましたと報告したら「まあすごい」と笑って本気にしてくれなかった。
合格通知を見せたら先生は固まっていた。
「どんな手を使ったの」と聞かれて「私には、優秀な指南役が付いているので」と答えた。
その後、校内で友達と会って、お互い大学受かった事で抱き合って喜んだ。
明里は?と聞かれて〇〇大学って答えたら、友達は持ってた書類全部落とした。
そして、すごいすごいすごいと言って、再び抱き付いて飛び跳ねて、自分の事のように喜んでくれた。
先生と友達のリアクションに触れて、本来なら、入れる大学ではなかったんだな~と改めて思った。
……とのこと。
「友達は明後日から、オーストラリアへ卒業旅行に行くって」
……なんだろう。今の最後、言い淀んだ感じを受けた。
「明里は誘われなかったの?」
「……誘われたけど」
「誘われたけど?」
「ちょっと、予定があるって言って……」
「明里、私はあまり干渉してはいけないと思ってるんだが……予定って何?」
「……」
「高校の友達との卒業旅行って二度と無いよ」
「……」
「金銭的な問題で断ったんでしょう」
「……」
「パスポートは持ってる?」
「……高2の時、修学旅行でヨーロッパへ行った時に……」
「では、今からでも参加出来ないか確認して、それといくら必要か、至急調べて!」
明里は自分の部屋へ入って、友達に電話している。
私は、パンと水だけでは、人間は成長出来ないと考えている。
よって明里に対して『衣食住』以外に、人並のお小遣いも提供している。
明里はそれ自体も、心苦しいようだ。
しばらくして、明里が戻ってきた。
明里も参加出来るなら、という事で、若干予定を変更してくれたらしい。
概算としての旅行費用を教えてもらい、多めに渡した。
今後は、明里にクレジットカードを作らなければならないと思った。
次の日、明里は友達と一緒に旅行の手続き、打ち合わせ、そして旅行に必要な買い物に行った。
明里にとって、慌ただしい1日だった。
そして明里は今週一杯、卒業旅行。
私は久しぶりに1人生活。
仕事を終えて帰宅する。
玄関の扉を開けると、その先に真っ暗な部屋……
……そうだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回:再び眠れない夜が……
13
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる