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第1章
1-09 願書受付が始まった
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新年を迎えた。
大学の願書受付が始まった。
入試まで、あと1ヵ月。
数学の筆記試験について教授した。
最終的な答えまで辿り着けなくても、自分はその問題に対してどのように考え、どのように辿り着こうとしたか。
それを数式と日本語で表現し、少しでも部分点がもらえるように。
その回答作りのトレーニングを行った。
難関大学の筆記試験採点者は、式を見て、答えは見ないと言われている。
本当かどうかわからないが、書いた式を見れば、その受験生の数学的センスが読み取れるのは確かだ。
それと、予備校の入試直前講座を受けさせた。
明里が予備校の授業を受けるのは初めてである。
この時期なら自信を喪失させるような授業は行わない。
自信を付ける為に受講させた。
昨年、8月の模試では、目標の偏差値50に届いたものの、
10月の目標54に対して52
12月の目標58に対して55と、残念ながら目標に届かない。
2月の入試に向けて、偏差値62を目標としていたが、残念ながら難しい。
だが、過去問から傾向を掴み、その対策としての勉強を進めてきた。
つまり、全国模試の結果よりも、入試の方が期待出来る……と思いたい。
その他、同レベルの過去問から、得意とする問題が出される傾向の大学を調べ、可能なかぎり受けさせる事にした。
ただ、明里の体力、集中力が、持つか心配である。
「明里は大丈夫かなぁ?全部で7校受験する事になるけど」
「大丈夫!」
「受験する大学は、合格圏に入っている大学が2校、目標の大学が5校」
「その目標大学の中で、1校でも大当たりが出れば大成功だね」
なかなか開き直っている……余計な心配のようだ。
「そういえば、前にあげた『ご褒美の券』まだ使ってないじゃないか」
「あれは、私のお守りなの!」
「……。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回:大学入試
大学の願書受付が始まった。
入試まで、あと1ヵ月。
数学の筆記試験について教授した。
最終的な答えまで辿り着けなくても、自分はその問題に対してどのように考え、どのように辿り着こうとしたか。
それを数式と日本語で表現し、少しでも部分点がもらえるように。
その回答作りのトレーニングを行った。
難関大学の筆記試験採点者は、式を見て、答えは見ないと言われている。
本当かどうかわからないが、書いた式を見れば、その受験生の数学的センスが読み取れるのは確かだ。
それと、予備校の入試直前講座を受けさせた。
明里が予備校の授業を受けるのは初めてである。
この時期なら自信を喪失させるような授業は行わない。
自信を付ける為に受講させた。
昨年、8月の模試では、目標の偏差値50に届いたものの、
10月の目標54に対して52
12月の目標58に対して55と、残念ながら目標に届かない。
2月の入試に向けて、偏差値62を目標としていたが、残念ながら難しい。
だが、過去問から傾向を掴み、その対策としての勉強を進めてきた。
つまり、全国模試の結果よりも、入試の方が期待出来る……と思いたい。
その他、同レベルの過去問から、得意とする問題が出される傾向の大学を調べ、可能なかぎり受けさせる事にした。
ただ、明里の体力、集中力が、持つか心配である。
「明里は大丈夫かなぁ?全部で7校受験する事になるけど」
「大丈夫!」
「受験する大学は、合格圏に入っている大学が2校、目標の大学が5校」
「その目標大学の中で、1校でも大当たりが出れば大成功だね」
なかなか開き直っている……余計な心配のようだ。
「そういえば、前にあげた『ご褒美の券』まだ使ってないじゃないか」
「あれは、私のお守りなの!」
「……。」
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次回:大学入試
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