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第六章 俺は魔女の能力を侮っていたのかもしれない
02 取り敢えず最低限必要なもの
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取り敢えず金髪の事は脇に置いて、俺とリリは収支を見ながら今後の対応を協議する。
確かに金髪の事は今後ケアしなければならない問題だとしても、そもそも今の状況をなんとかしなければならないと感じたからだ。
そして、それはリリも同感だったらしく、俺の考えを正面切って否定しては来なかった。
「で、これまで買っちまったものと、今後出る事が確定している支出に関してはもうどうしようもないわけだから、俺としては今後は必要最低限の物を毎月少しづつ買ったらどうか……と、考えているんだが」
とりあえずは搦手。
いきなり「もっと俺の自由に出来るカネをくれ」と言っても反発されて終わる事はわかっているので、計画的に使っていけば大丈夫だよ。という方向から攻める事にした。
当然、そんな事はリリも百も承知だろうが、とりあえずは唸りながらも俺の言葉に頷いた。
「そうだね……。今後出るのがわかってるのは姫様のお部屋の改修? あれが私が思ってたよりもずっと高かったんだよね」
「いや、安いくらいだ。多分千堂さんの知り合いだからおまけしてくれたんだろう。あれ以上安くとなると、もうやってくれる業者はないと思うぞ」
俺の言葉にリリは溜息をついてパソコンの画面をスクロールする。
そこに表示されている数字は新しい日付になるほどに目減りしていく貯金額があった。
「これに関しては私も頼んじゃったから何も言えないけど……。こっちの世界の物の価値ってこれで普通なの? 収入に対して物の値段が高い気がする」
「……悪いな。稼ぎが悪くて」
「ううん。そういう事を言いたいんじゃなくて」
履歴はどんどん遡り、ついに前職の頃の収支に至る。
そこでは、今の倍以上の収入と、殆ど引き出されずに貯金ばかりが増えている状況が見て取れた。
当然、見る分には気持ちのいい明細だが、リリはその頃の数字を見て眉を潜めた。
「何だか、見れば見るほど極端なんだよね。旦那様のお金の使い方。今の状況しか私はわからないから、この頃旦那様がどうやって生活していたのか想像できない」
「しないほうがいいぞ。聞いて面白い話でもないしな。ただ、俺から言えるのはお金があっても人間幸せになれるとは限らないって事かな」
何となく悟ったように語った俺の言葉を聞いて、リリはなんとも神妙な顔をして天井を見上げた。
「……それ。何となくわかるような気がする」
多分、金髪の事を言っているのだろう。
あいつが今までどうやって生きてきたのかは知らないが、きっと、俺と同じように聞いても面白くない話なのだろう。
だが、これまで一緒に生活してきてあいつの性格を多少は理解した今となっては、あの能天気娘が婚約者を殺そうとするような状況に発展してしまう位酷い環境だったという事は何となく理解した。
ただ、その行動によって沢山の命が失われたのは確かで、決して褒められた行為ではないという事もわかっていた。
「まあ、過ぎた事に関してはどうでもいいとして……だ」
それは今後の生活のことも、これまでの俺たち個人の体験してきた生活の事全てを引っ括めた言葉で、明細の項目を最新の部分にスクロールして戻して腕を組む。
その貯金額を見るに確かにすぐすぐにどうかなってしまうような状況では無かったが、ペース配分としては危険水域だった。
更に、リリはそこから別ウィンドウを開いて、俺のカードの利用明細も開く。
その金額を単純に貯金額から引いて、今回のリフォームの代金も乗せると……。
成る程、リリが慌てたのも頷けた。
「ヤバイな」
「うん。やばいんだよ」
確かにヤバい。
しかし、手の打ちようがないというレベルではなく、現時点ではあくまで“今のペース”で使い続ければヤバいというだけに過ぎないのも事実。
逆に考えれば、あと数ヶ月凌げば盛り返せる可能性があるだろうというのが俺の考えだった。
だが、リリはそう考えなかったらしい。
「ねえ旦那様。けーたいとクルマって必要?」
「…………」
こっちが敢えて触れなかった部分に踏み込んできたぜ。
まあ、入出金記録を何度も見ていたリリからすれば聞きたくなくても聞かざるを得ない部分ではあったのだろう。
「……誤魔化しても仕方ないよな……。正直な意見を言わせてもらえば、携帯に関しては勘弁して欲しい。仕事の連絡とか色々あるし、固定回線引いてないから緊急連絡を受けられないのは問題だからな。車に関しては……うん。まあ……。この町で生活する上では無いと色々不便なんだけど……」
「そうみたいだけど。でも、この二つは毎月必ず一定額引かれてるよね? 金額も安くないし……。特に車はずっと前のお金を使ってない時の記録を見ても沢山お金を使ってる」
車は燃料費を始め車検とかタイヤ交換とか定期検査とか……まあ、持ってるだけで支出が増えるのは否定できないが……。
大きな買い物をする時とかの事を考えても流石に……。
「大きな買い物をする時は配達とか頼めるんじゃないの? 移動だけが問題なら魔法を覚えればいいし。私教えるよ?」
「魔法か……」
確かに興味はあるんだけど、使いたいかと言われれば微妙なんだよな……。
使って腹減らして幼児化するリリを目の当たりにしているだけに。
「まあ、そこはおいおい考えるとして……俺的にはもう少し様子を見て欲しい所なんだよな。今後節約して何とかなるかも知れないし」
「そうだよね。節約は大事だと思う。旦那様もわかってくれているみたいで良かった」
…………。
あれ?
ひょっとしてこの結論に誘導されたのかな?
流石にこの流れで「小遣い増やしてくれ」とは言えないぞ?
リリの顔を見る。
俺に見られたからだろう。
こちらを見つめてくる瞳に邪気は一切感じない。
まあ、リリの事だから裏表なしに本当にそう思っている可能性の方が高そうだった。
俺は溜息をつくと寝転がり、天井を見上げる。
今頃この天井の向こうでは金髪がふて寝しているに違いない。
先週、あの部屋を畳までひっくり返して見ていた大工さんの話では、この家は設計はかなりしっかりとしているようだが、肝心の施工がかなり手抜きだということだった。
つまり、「音が筒抜け」だと言った金髪の意見が正しかったという事だ。
そんな薄い構造であっても2階の金髪の物音が聞こえないという事は、これが金髪なりの抵抗とか拒絶のようなものなんじゃないかという気はした。
「旦那様はいつも通りでいいと思う」
そんな俺の気持ちを感じ取ったのかどうなのか、金髪はパソコンをシャットダウンしながら呟く。
「ここに来る前の姫様ね。本当はすごく酷い状態だったの。それが、何日か旦那様と接しているうちにだんだん遠慮が無くなっていたでしょう? 私はすごくビックリした。だって、あんな姫様見たこと無かったから」
俺はリリの言葉に内心驚きつつも、顔を横に向けてリリを見る。
「あの我が儘ぶりが素じゃないのか?」
「まさか。あっちにいた頃の姫様は何一つ自由がなかったもの。カリスに対してだけは色々甘えてたみたいだけど、それでも周りの目もあったしね……。だからかな。“姫様を守る”ように言われてた私にとってはすごく嬉しかった。今回の事だって」
そこでリリは視線を天井に向けて。
「いつも旦那様にしてる我が儘と一緒だよ。甘えてるだけ。だから、旦那様はいつも通りに接してくれれば問題ないの。どうせ先に折れるのは姫様だから」
「そんなもんか」
「そんなものなの。だから、姫様の部屋に謝りに行こうとか考えなくてもいいからね?」
そこまで言うと、リリは立ち上がるとリビングから出ていく。
恐らく、夕飯を作りに行ったのだろう。
俺はリリの後ろ姿を見送った後、もう一度天井に目を向ける。
大抵「飯抜き」という単語を口にすれば素直になるあのお姫様が夕飯も食わずにふて寝しているのだが、本当に大丈夫なのだろうか?
「……考えても仕方ないな」
あのリリが大丈夫だというのだから大丈夫なのだろう。
俺は起き上がるとリモコンに手を伸ばしテレビをつける。
映し出された画面に映った天気予報では、しばらくは雨模様が続くと伝えてきていた。
確かに金髪の事は今後ケアしなければならない問題だとしても、そもそも今の状況をなんとかしなければならないと感じたからだ。
そして、それはリリも同感だったらしく、俺の考えを正面切って否定しては来なかった。
「で、これまで買っちまったものと、今後出る事が確定している支出に関してはもうどうしようもないわけだから、俺としては今後は必要最低限の物を毎月少しづつ買ったらどうか……と、考えているんだが」
とりあえずは搦手。
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当然、そんな事はリリも百も承知だろうが、とりあえずは唸りながらも俺の言葉に頷いた。
「そうだね……。今後出るのがわかってるのは姫様のお部屋の改修? あれが私が思ってたよりもずっと高かったんだよね」
「いや、安いくらいだ。多分千堂さんの知り合いだからおまけしてくれたんだろう。あれ以上安くとなると、もうやってくれる業者はないと思うぞ」
俺の言葉にリリは溜息をついてパソコンの画面をスクロールする。
そこに表示されている数字は新しい日付になるほどに目減りしていく貯金額があった。
「これに関しては私も頼んじゃったから何も言えないけど……。こっちの世界の物の価値ってこれで普通なの? 収入に対して物の値段が高い気がする」
「……悪いな。稼ぎが悪くて」
「ううん。そういう事を言いたいんじゃなくて」
履歴はどんどん遡り、ついに前職の頃の収支に至る。
そこでは、今の倍以上の収入と、殆ど引き出されずに貯金ばかりが増えている状況が見て取れた。
当然、見る分には気持ちのいい明細だが、リリはその頃の数字を見て眉を潜めた。
「何だか、見れば見るほど極端なんだよね。旦那様のお金の使い方。今の状況しか私はわからないから、この頃旦那様がどうやって生活していたのか想像できない」
「しないほうがいいぞ。聞いて面白い話でもないしな。ただ、俺から言えるのはお金があっても人間幸せになれるとは限らないって事かな」
何となく悟ったように語った俺の言葉を聞いて、リリはなんとも神妙な顔をして天井を見上げた。
「……それ。何となくわかるような気がする」
多分、金髪の事を言っているのだろう。
あいつが今までどうやって生きてきたのかは知らないが、きっと、俺と同じように聞いても面白くない話なのだろう。
だが、これまで一緒に生活してきてあいつの性格を多少は理解した今となっては、あの能天気娘が婚約者を殺そうとするような状況に発展してしまう位酷い環境だったという事は何となく理解した。
ただ、その行動によって沢山の命が失われたのは確かで、決して褒められた行為ではないという事もわかっていた。
「まあ、過ぎた事に関してはどうでもいいとして……だ」
それは今後の生活のことも、これまでの俺たち個人の体験してきた生活の事全てを引っ括めた言葉で、明細の項目を最新の部分にスクロールして戻して腕を組む。
その貯金額を見るに確かにすぐすぐにどうかなってしまうような状況では無かったが、ペース配分としては危険水域だった。
更に、リリはそこから別ウィンドウを開いて、俺のカードの利用明細も開く。
その金額を単純に貯金額から引いて、今回のリフォームの代金も乗せると……。
成る程、リリが慌てたのも頷けた。
「ヤバイな」
「うん。やばいんだよ」
確かにヤバい。
しかし、手の打ちようがないというレベルではなく、現時点ではあくまで“今のペース”で使い続ければヤバいというだけに過ぎないのも事実。
逆に考えれば、あと数ヶ月凌げば盛り返せる可能性があるだろうというのが俺の考えだった。
だが、リリはそう考えなかったらしい。
「ねえ旦那様。けーたいとクルマって必要?」
「…………」
こっちが敢えて触れなかった部分に踏み込んできたぜ。
まあ、入出金記録を何度も見ていたリリからすれば聞きたくなくても聞かざるを得ない部分ではあったのだろう。
「……誤魔化しても仕方ないよな……。正直な意見を言わせてもらえば、携帯に関しては勘弁して欲しい。仕事の連絡とか色々あるし、固定回線引いてないから緊急連絡を受けられないのは問題だからな。車に関しては……うん。まあ……。この町で生活する上では無いと色々不便なんだけど……」
「そうみたいだけど。でも、この二つは毎月必ず一定額引かれてるよね? 金額も安くないし……。特に車はずっと前のお金を使ってない時の記録を見ても沢山お金を使ってる」
車は燃料費を始め車検とかタイヤ交換とか定期検査とか……まあ、持ってるだけで支出が増えるのは否定できないが……。
大きな買い物をする時とかの事を考えても流石に……。
「大きな買い物をする時は配達とか頼めるんじゃないの? 移動だけが問題なら魔法を覚えればいいし。私教えるよ?」
「魔法か……」
確かに興味はあるんだけど、使いたいかと言われれば微妙なんだよな……。
使って腹減らして幼児化するリリを目の当たりにしているだけに。
「まあ、そこはおいおい考えるとして……俺的にはもう少し様子を見て欲しい所なんだよな。今後節約して何とかなるかも知れないし」
「そうだよね。節約は大事だと思う。旦那様もわかってくれているみたいで良かった」
…………。
あれ?
ひょっとしてこの結論に誘導されたのかな?
流石にこの流れで「小遣い増やしてくれ」とは言えないぞ?
リリの顔を見る。
俺に見られたからだろう。
こちらを見つめてくる瞳に邪気は一切感じない。
まあ、リリの事だから裏表なしに本当にそう思っている可能性の方が高そうだった。
俺は溜息をつくと寝転がり、天井を見上げる。
今頃この天井の向こうでは金髪がふて寝しているに違いない。
先週、あの部屋を畳までひっくり返して見ていた大工さんの話では、この家は設計はかなりしっかりとしているようだが、肝心の施工がかなり手抜きだということだった。
つまり、「音が筒抜け」だと言った金髪の意見が正しかったという事だ。
そんな薄い構造であっても2階の金髪の物音が聞こえないという事は、これが金髪なりの抵抗とか拒絶のようなものなんじゃないかという気はした。
「旦那様はいつも通りでいいと思う」
そんな俺の気持ちを感じ取ったのかどうなのか、金髪はパソコンをシャットダウンしながら呟く。
「ここに来る前の姫様ね。本当はすごく酷い状態だったの。それが、何日か旦那様と接しているうちにだんだん遠慮が無くなっていたでしょう? 私はすごくビックリした。だって、あんな姫様見たこと無かったから」
俺はリリの言葉に内心驚きつつも、顔を横に向けてリリを見る。
「あの我が儘ぶりが素じゃないのか?」
「まさか。あっちにいた頃の姫様は何一つ自由がなかったもの。カリスに対してだけは色々甘えてたみたいだけど、それでも周りの目もあったしね……。だからかな。“姫様を守る”ように言われてた私にとってはすごく嬉しかった。今回の事だって」
そこでリリは視線を天井に向けて。
「いつも旦那様にしてる我が儘と一緒だよ。甘えてるだけ。だから、旦那様はいつも通りに接してくれれば問題ないの。どうせ先に折れるのは姫様だから」
「そんなもんか」
「そんなものなの。だから、姫様の部屋に謝りに行こうとか考えなくてもいいからね?」
そこまで言うと、リリは立ち上がるとリビングから出ていく。
恐らく、夕飯を作りに行ったのだろう。
俺はリリの後ろ姿を見送った後、もう一度天井に目を向ける。
大抵「飯抜き」という単語を口にすれば素直になるあのお姫様が夕飯も食わずにふて寝しているのだが、本当に大丈夫なのだろうか?
「……考えても仕方ないな」
あのリリが大丈夫だというのだから大丈夫なのだろう。
俺は起き上がるとリモコンに手を伸ばしテレビをつける。
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