イケボな宰相と逃げる女騎士

ほのじー

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身代わり④

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※レイプ的表現があります。辛いシーンは今話で終わりです。


ジュリアの意識が少しはっきりしてくる。



「自白剤の効果が少し薄れてきたか、でもまだ自由に動けないだろう」
「・・・、ここ、は」



ジュリアの体内にはまだヴィクターの自白剤の効果が残っており、力が入らず泥酔しているような感覚だ。ヴィクターの力でさえ負けてしまうだろう。ジュリアはほとんど面積のない服を着せられ、ベッドに横になっていた。



「じゃあ、お姫様が見つかるまでお前を相手してやろう。次期国王に相手してもらえて感謝しろよ」
「いや・・・」



ヴィクターはジュリアの足を撫で、ジュリアにキスをした。サイラス以外の男のねっとりとした舌が気持ち悪い。


「んぐっ、いやぁ、サイラス様ぁ・・・」
「っ、あいつの名前を呼ぶんじゃない、萎えるじゃないか」
「サイラス様、サイラス様っ・・・」



──バシン──



ヴィクターはジュリアに平手打ちし口を塞いだ。


「んんんん」
「どんな気分だ、好きな男の敵に犯さされる気分は」


ヴィクターはジュリアの右胸を力強く揉みしだいた。大きなジュリアの胸は卑猥に揺れている。



「ここはあいつにもう触らせたのか?」
「んんんん!!」


ヴィクターは薄い服のせいで位置がはっきりと分かるジュリアの胸の中心部分をグリグリと引っ張った。



「んんん・・・」
「ははは!腫れてきてイヤらしく立ち上がってるぞ」


ジュリアにとってただ痛いだけなのだが、押し込んだり捻ったりとヴィクターはジュリアの痛ましそうな顔を楽しんでいた。


「ああ、いいぞ。その顔そそるなぁ」


──カチャリ──



ヴィクターは自身のベルトを外しズボンを下に引き下げた。そこからは上に立ち上がった肉棒が反り立っていた。



「さあ、下の味はどうかな」
「んんんんん!!」



性行為がどのように行われるかはっきり分からないが、本能的にそこが一番大事な部分だと分かっていた。ジュリアは精一杯抵抗する。ヴィクターが足を開こうとするが、ジュリアは下を覗きこもうとしていたヴィクターの顔に足蹴をかました。



「このアマ!!」



──バシン──
──バシン──



顔を何度も打たれる。女性としてこれ以上の屈辱はない。ジュリアは必死に抵抗したが、ベッドに腕を拘束されていてはそんな抵抗も無駄でしかない。



(サイラス様、あなたから初めてを頂きたかった・・・)



ジュリアはぎゅっと目を瞑った。




──ドンッ──
──バーン!!──



「な、なんだ」


大きな音が室内に響いた。その音を皮切りに人の足音が雪崩れ込んでくる。



『ここだ、入るぞ!!』


──バン!!──


勢いよく扉が開かれる。そこにはジュリアが一番今会いたがっていた男が立っていた。


「ジュリア!!」


(サ、イラス様・・・?)


「くそっ、なんで宰相がここにいるんだ!」


ヴィクターは憎しみの表情を彼に向ける。ジュリアの両足を掴んだ手は離れていない。



(自白剤のせいかな、都合のいい夢を見てるんだろうか・・・)



後ろからウルフやフィンが部屋に入ってくる。部屋の外で乱闘が始まっているようだ。



(夢・・・じゃない?) 


「貴様、殺してやる」


サイラスはジュリアの姿をみとめ、状況を把握する。どちらが悪人か分からない形相で剣をヴィクターに向けた。それをウルフやフィンが止める。


「おいおい、殺さずに拘束するって国王と約束しただろ」
「そんなこと関係ありません」
「まあまあ、これから死んだ方がましだったと思うだろうから、な?気持ちは分かるが落ち着け」


ウルフはサイラスを嗜め、ウルフとフィンがヴィクターを羽交い締めにし、拘束具をつけた。呆気なく拘束されたのは、ヴィクターが丸裸で武器もなにも持っていなかっただからだろう。



「ジュリアっ・・・」


サイラスはジュリアに上着を着せ、口を塞いでいた布を剥ぎ取った。


「サイラス様、サイラス様っ」



ジュリアは泣きじゃくりながらサイラスに抱きついた。サイラスが痛ましそうにジュリアを見る。ウルフやフィンの顔も痛ましげに歪んでいる。


「サイラス様・・・愛しています・・・」



そう言い残してジュリアは意識を失った。




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