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身代わり③
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※残虐表現があります。
ヴィクターがジュリアの上に乗りかかった。ジュリアはこの状況をどう逃れようかと考えていると、ヴィクターはジュリアのスカートの下をまさぐった。
「ふん、王女にしては筋肉がついているのだな」
「っ・・・」
太ももを触るヴィクターの手の感触にぞわぞわと悪寒を感じる。ジュリアはまだ耐えろ、となんとか我慢する。
──コンコン──
「ヴィクター様、グアテル国の使者がお越しです。なんでもお姫様を確認がしたいとのことです」
「なんだ、犯してるところを見ようとするなんて悪趣味だな。まあいい、通せ」
(・・・まずい!!)
グアテルの使者が驚いた表情をする。
「ヴィクター様、この方は誰でしょう!?」
「誰ってお前の国のお姫様に決まっているだろう」
「・・・確かに少し似ていますが、違います、彼女は偽物です」
「な、なんだって!?おいお前ら、今すぐもう一度森を捜索しろ!!」
(くそ、バレた!!)
ジュリアはヴィクターを押し退け、部屋から逃げようと部屋のドアを押した。外に出ると数人の男が立っており、ジュリアは一番近くにいた男を蹴りあげる。その男から剣を奪い取り他の男たちと対峙する。一人、二人と倒していくのだが、キリがない。
(こんなドレスじゃなければもっと速く動けるのにっ)
騒ぎを聞きぞろぞろと男が集まってきた。ジュリア一人では到底敵いそうにない。
(ダメか・・・)
剣を奪い取られ、ジュリアは腕を拘束された。
(襲撃のあった場所から王都までだいたい一時間・・・きっとあの場にいた騎士が一人応援を要請しているはず。フランソワ様、無事保護されているといいのだが・・・)
+++
「ほら、起きな」
「こほっごほっ・・・」
水を被せられジュリアは再び目を覚ました。天井から腕を吊り下げられ、体の自由がきかない。ジュリアは目の前にいるヴィクターをキッと睨んだ。
「くそっ、よくも王女を逃しやがったな・・・お前は誰だ」
「別に名乗るほどじゃ・・・」
──バチン──
「ふっ!!」
──バチン──
「ぁあああっ!!」
ヴィクターは怒り狂いジュリアに何度も鞭を打った。ジュリアの背中や胸元は切れて赤く染まっている。
「ふん、まあ良い。この自白剤を打ったら何でも吐くようになるからな」
「自白剤・・・?」
「ああ、打ったら楽になるぞ」
(そんなの本当にあるなんて)
ジュリアは抵抗するもヴィクターの手下に注射針で右手に打たれる。しばらくするとジュリアの意識が朦朧としてくる。
(なんだか、ふわふわする)
「お前はだれだ」
「・・・ジュリア・・・マイルズ・・」
ジュリアは誰に話かけられているかも、あまり分かっていない。ただただ聞かれたことや思ったことが口に出てしまう。ジュリアが第一騎士団の騎士であることも身代わりになったことも自白剤のせいで全て吐いてしまった。
「ヴィクター様、第一騎士団の女騎士といえば、あの宰相サイラスの恋人だとスパイが言っておりました」
「あいつの・・・?そうなのか?」
ジュリアにヴィクターは問いかける。
「サイラス様・・・」
ジュリアの表情でヴィクターは分かったのだろう。
「はっはっはっは!!なんと皮肉な。あいつと婚約する女の警備にあたってるなんて、お前はなんて可哀想な奴なんだ」
ヴィクターはくいっとジュリアの顔を上げた。
「あいつの傲慢な声を思い出すだけで虫酸が走る。良いこと思いついたぞ。あいつが捨てた恋人であるお前とあのお姫様を俺の従順なペットにしてやろう。あいつの悔しがる顔が浮かぶぜ」
ヴィクターは部下に指示を出す。
「こいつの鎖を外して綺麗にしてやれ。終わったらまたベッドに縛り付けておくように」
ヴィクターがジュリアの上に乗りかかった。ジュリアはこの状況をどう逃れようかと考えていると、ヴィクターはジュリアのスカートの下をまさぐった。
「ふん、王女にしては筋肉がついているのだな」
「っ・・・」
太ももを触るヴィクターの手の感触にぞわぞわと悪寒を感じる。ジュリアはまだ耐えろ、となんとか我慢する。
──コンコン──
「ヴィクター様、グアテル国の使者がお越しです。なんでもお姫様を確認がしたいとのことです」
「なんだ、犯してるところを見ようとするなんて悪趣味だな。まあいい、通せ」
(・・・まずい!!)
グアテルの使者が驚いた表情をする。
「ヴィクター様、この方は誰でしょう!?」
「誰ってお前の国のお姫様に決まっているだろう」
「・・・確かに少し似ていますが、違います、彼女は偽物です」
「な、なんだって!?おいお前ら、今すぐもう一度森を捜索しろ!!」
(くそ、バレた!!)
ジュリアはヴィクターを押し退け、部屋から逃げようと部屋のドアを押した。外に出ると数人の男が立っており、ジュリアは一番近くにいた男を蹴りあげる。その男から剣を奪い取り他の男たちと対峙する。一人、二人と倒していくのだが、キリがない。
(こんなドレスじゃなければもっと速く動けるのにっ)
騒ぎを聞きぞろぞろと男が集まってきた。ジュリア一人では到底敵いそうにない。
(ダメか・・・)
剣を奪い取られ、ジュリアは腕を拘束された。
(襲撃のあった場所から王都までだいたい一時間・・・きっとあの場にいた騎士が一人応援を要請しているはず。フランソワ様、無事保護されているといいのだが・・・)
+++
「ほら、起きな」
「こほっごほっ・・・」
水を被せられジュリアは再び目を覚ました。天井から腕を吊り下げられ、体の自由がきかない。ジュリアは目の前にいるヴィクターをキッと睨んだ。
「くそっ、よくも王女を逃しやがったな・・・お前は誰だ」
「別に名乗るほどじゃ・・・」
──バチン──
「ふっ!!」
──バチン──
「ぁあああっ!!」
ヴィクターは怒り狂いジュリアに何度も鞭を打った。ジュリアの背中や胸元は切れて赤く染まっている。
「ふん、まあ良い。この自白剤を打ったら何でも吐くようになるからな」
「自白剤・・・?」
「ああ、打ったら楽になるぞ」
(そんなの本当にあるなんて)
ジュリアは抵抗するもヴィクターの手下に注射針で右手に打たれる。しばらくするとジュリアの意識が朦朧としてくる。
(なんだか、ふわふわする)
「お前はだれだ」
「・・・ジュリア・・・マイルズ・・」
ジュリアは誰に話かけられているかも、あまり分かっていない。ただただ聞かれたことや思ったことが口に出てしまう。ジュリアが第一騎士団の騎士であることも身代わりになったことも自白剤のせいで全て吐いてしまった。
「ヴィクター様、第一騎士団の女騎士といえば、あの宰相サイラスの恋人だとスパイが言っておりました」
「あいつの・・・?そうなのか?」
ジュリアにヴィクターは問いかける。
「サイラス様・・・」
ジュリアの表情でヴィクターは分かったのだろう。
「はっはっはっは!!なんと皮肉な。あいつと婚約する女の警備にあたってるなんて、お前はなんて可哀想な奴なんだ」
ヴィクターはくいっとジュリアの顔を上げた。
「あいつの傲慢な声を思い出すだけで虫酸が走る。良いこと思いついたぞ。あいつが捨てた恋人であるお前とあのお姫様を俺の従順なペットにしてやろう。あいつの悔しがる顔が浮かぶぜ」
ヴィクターは部下に指示を出す。
「こいつの鎖を外して綺麗にしてやれ。終わったらまたベッドに縛り付けておくように」
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