元不良の悪役令嬢は最年少ドS魔法使いに躾される

序章☆

「ぁああ・・・マスター、はやく、はやくイかせてください」
「僕の可愛いペットは欲張りだなぁ。またイきたいの?」


女性の猫のような少しつり目ぎみの目から涙が盛り上がり、頬は上気し真っ赤に染まった肌から玉の汗が出ている。白に限りなく近いブロンドの髪が額に貼り付き、毛先はベッドの上で波打っていた。


「さっきイったばっかりなのに・・・そんなにコレが好き?」
「んっ・・・好き・・・」
「素直になったね、僕のペット。ご褒美だよ」
「ぁあああああん!!」


ご褒美として絶頂を迎えさせられた女性はまどろみながら男性に抱きしめられ、風呂場で丁寧に体を洗われていく。体を彼の上で丸めながら目を細める姿は、本当に彼を信用しきったペットのようである。


「おやすみ、僕の可愛いマリアンヌ」


男性がベッドに彼女を横たえ、そう言うとすやすやと女性は眠る。この女性、マリアンヌ=スペクトはかつて傲慢で我が儘だと有名な侯爵令嬢であった。それがこのようになった経緯は、半年程前に遡る───