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スノーランド婚約結婚編
アングレからの訪問者
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【婚約結婚編始まりました!全30話予定です。気に入って頂けましたら恋愛小説大賞の応援宜しくお願いしますm(_ _)m】
「アングレから第三王女ヴィヴィアン王女と第四王女ディディアン王女が本日から三ヶ月間王城に滞在されます。皆さん、今まで以上に王城の警備をしっかりとお願いします」
『はい!』
来賓がある時の王城は大忙しである。警備態勢の強化に、ゲストルームの準備、食事の準備や予算の計算などバタバタと職員が駆け巡っている。
そんな忙しそうな風景を見ながら、ミリアはシャーロットの部屋でアングレの王族・貴族相関図を見つめていた。
「あ~あ、私はしばらく騎士団へは行けないんですね~」
「さすがにスノーランド国王の孫が騎士やってるのが他国にバレたら不味いから、しょうがないわ、ミリア」
「ですよね~」
そう言いながらシャーロットは侍女サリーに歓迎会前の顔のマッサージを受けていた。
ミリアはあれから「女性労働者保護団体」や「女学生支援機構」のリーダーを勤めるなどの仕事も努めているが、仕事も一段落し、騎士団への仕事に集中できると思ったのも束の間、アングレから第三女王と第四女王が滞在されるとのことだ。
「はぁ~ランドルフ騎士団長も忙しいからしばらく会えないって言うし・・・エドもスノーランドに行っちゃったし、暇だ~」
「ふふっ、まぁいいじゃない。たまにはゆっくりしたら。」
ー数日後ーー
「あ、ミリアさん!お久しぶりです~」
「ボブ、今日はシャーロットさまざまの護衛かしら」
「はい、そうです」
ボブはブラン騎士団員でエドとしてはよく会うのだが、ミリアとしては久しぶりである。ボブも今日はエドに話しかける気さくな感じとは違い、真面目モードだ。
ミリアはシャーロットに呼び出され、今日も王城に入り、シャーロットの部屋に向かったのだ。
(ん?)
「どなたかしら・・・?」
「あちらの方はアングレ第三王女のヴィヴィアン王女です」
遠くに見えるのはピンク色のフリフリのドレスを着て髪をたて巻きに巻いた女性だ。その横にはランドルフはにこやかに立っていて、その女性はランドルフの腕に自身の腕を巻き付けた。
ーツキン
(なんで騎士にあんな親しそうなの・・・)
「いやぁ、ヴィヴィアン王女がランドルフをえらく気に入って、もう彼が護衛じゃないと嫌だって駄々こねるから、しばらくランドルフ騎士団長は彼女の専属の騎士となったんですよ~」
ボブは「これで結婚までいったら玉の輿ですね~」と呟いていた。
ミリアが呆然としながらシャーロットの部屋へと通される。
「ミリア・・・聞いたのね」
シャーロットは気まずそうにミリアに目を向けた。アングレ第三王女ヴィヴィアンは「彼と結婚したい」とまで言い出しているそうだ。
シャーロットとミリアは次回の孤児院への訪問の準備をしていた。
「今回集まった貴族からの寄付金で一人ずつ文房具セットを差し上げましょう、ミリア」
「フェリス国全国模試で上位になった子供には学費免除になる制度ももうすぐ施行されますもんね。勉強の意欲も上がってくれるといいんですけど・・・」
二人が話してる間、訪問者が現れた。第三王女ヴィヴィアンとディディアンだ。
「シャーロット様、ご機嫌よう。こちらの方は?」
シャーロットはミリアを二人に紹介した。ヴィヴィアンとディディアンはミリアを値踏みするように目線を上下に動かしていた。
「あなたがミリアさん・・・ふぅん。胸が大きいからって体でランドルフに迫ったのかしら」
「ヴィヴィ姉様、この人平民との間に生まれたみたいですわよ。下品ですこと」
ヴィヴィアンとディディアンはぼそぼそと話しあっていた。なぜか二人はランドルフとの関係を知っているようで、今日はシャーロットでなくミリアに用があるように感じた。
「ディディ、ランドルフは私と何度もキスしてくださったのよ。とても情熱的でしたわ~」
「ヴィヴィ姉様、それは何回も聞きましたわよ。まるでランドルフ様はヴィヴィ姉様の愛の騎士のようですものね」
大きな声でヴィヴィアンとディディアンは自慢するように話し合う。
「ランドルフは侯爵だし、結婚の障害はなさそうですわね。なにせ私は王女ですから。平民は平民と仲良くしておいたらいいわ」
「ヴィヴィ姉様の邪魔をするなら容赦なくってよ」
二人をお見送りするために廊下に出ると、ランドルフがそこに立っていた。ヴィヴィアンが何かボソッと呟くと、ランドルフはヴィヴィアンの頬にキスをした。
ーーズキン
(なんで彼女とキスしてるの?なんで私を見てくれないの?)
ランドルフと王女たちは無情にも去っていった。
「ミリア、私・・・久々に爆発しそうよ。あと一歩で手が出そうになったわ。ミリアをあんだけ侮辱して・・・許せない」
「シャーロット様・・・私の為に怒っていただいて、ありがとうございます。でも、いいんです。どうせ私は平民ですから」
「いいえ、ギャフンと言わせてあげるわ。お兄様に相談だわ・・・」
それからさらに一週間。ミリアはランドルフから連絡はなかった。
「アングレから第三王女ヴィヴィアン王女と第四王女ディディアン王女が本日から三ヶ月間王城に滞在されます。皆さん、今まで以上に王城の警備をしっかりとお願いします」
『はい!』
来賓がある時の王城は大忙しである。警備態勢の強化に、ゲストルームの準備、食事の準備や予算の計算などバタバタと職員が駆け巡っている。
そんな忙しそうな風景を見ながら、ミリアはシャーロットの部屋でアングレの王族・貴族相関図を見つめていた。
「あ~あ、私はしばらく騎士団へは行けないんですね~」
「さすがにスノーランド国王の孫が騎士やってるのが他国にバレたら不味いから、しょうがないわ、ミリア」
「ですよね~」
そう言いながらシャーロットは侍女サリーに歓迎会前の顔のマッサージを受けていた。
ミリアはあれから「女性労働者保護団体」や「女学生支援機構」のリーダーを勤めるなどの仕事も努めているが、仕事も一段落し、騎士団への仕事に集中できると思ったのも束の間、アングレから第三女王と第四女王が滞在されるとのことだ。
「はぁ~ランドルフ騎士団長も忙しいからしばらく会えないって言うし・・・エドもスノーランドに行っちゃったし、暇だ~」
「ふふっ、まぁいいじゃない。たまにはゆっくりしたら。」
ー数日後ーー
「あ、ミリアさん!お久しぶりです~」
「ボブ、今日はシャーロットさまざまの護衛かしら」
「はい、そうです」
ボブはブラン騎士団員でエドとしてはよく会うのだが、ミリアとしては久しぶりである。ボブも今日はエドに話しかける気さくな感じとは違い、真面目モードだ。
ミリアはシャーロットに呼び出され、今日も王城に入り、シャーロットの部屋に向かったのだ。
(ん?)
「どなたかしら・・・?」
「あちらの方はアングレ第三王女のヴィヴィアン王女です」
遠くに見えるのはピンク色のフリフリのドレスを着て髪をたて巻きに巻いた女性だ。その横にはランドルフはにこやかに立っていて、その女性はランドルフの腕に自身の腕を巻き付けた。
ーツキン
(なんで騎士にあんな親しそうなの・・・)
「いやぁ、ヴィヴィアン王女がランドルフをえらく気に入って、もう彼が護衛じゃないと嫌だって駄々こねるから、しばらくランドルフ騎士団長は彼女の専属の騎士となったんですよ~」
ボブは「これで結婚までいったら玉の輿ですね~」と呟いていた。
ミリアが呆然としながらシャーロットの部屋へと通される。
「ミリア・・・聞いたのね」
シャーロットは気まずそうにミリアに目を向けた。アングレ第三王女ヴィヴィアンは「彼と結婚したい」とまで言い出しているそうだ。
シャーロットとミリアは次回の孤児院への訪問の準備をしていた。
「今回集まった貴族からの寄付金で一人ずつ文房具セットを差し上げましょう、ミリア」
「フェリス国全国模試で上位になった子供には学費免除になる制度ももうすぐ施行されますもんね。勉強の意欲も上がってくれるといいんですけど・・・」
二人が話してる間、訪問者が現れた。第三王女ヴィヴィアンとディディアンだ。
「シャーロット様、ご機嫌よう。こちらの方は?」
シャーロットはミリアを二人に紹介した。ヴィヴィアンとディディアンはミリアを値踏みするように目線を上下に動かしていた。
「あなたがミリアさん・・・ふぅん。胸が大きいからって体でランドルフに迫ったのかしら」
「ヴィヴィ姉様、この人平民との間に生まれたみたいですわよ。下品ですこと」
ヴィヴィアンとディディアンはぼそぼそと話しあっていた。なぜか二人はランドルフとの関係を知っているようで、今日はシャーロットでなくミリアに用があるように感じた。
「ディディ、ランドルフは私と何度もキスしてくださったのよ。とても情熱的でしたわ~」
「ヴィヴィ姉様、それは何回も聞きましたわよ。まるでランドルフ様はヴィヴィ姉様の愛の騎士のようですものね」
大きな声でヴィヴィアンとディディアンは自慢するように話し合う。
「ランドルフは侯爵だし、結婚の障害はなさそうですわね。なにせ私は王女ですから。平民は平民と仲良くしておいたらいいわ」
「ヴィヴィ姉様の邪魔をするなら容赦なくってよ」
二人をお見送りするために廊下に出ると、ランドルフがそこに立っていた。ヴィヴィアンが何かボソッと呟くと、ランドルフはヴィヴィアンの頬にキスをした。
ーーズキン
(なんで彼女とキスしてるの?なんで私を見てくれないの?)
ランドルフと王女たちは無情にも去っていった。
「ミリア、私・・・久々に爆発しそうよ。あと一歩で手が出そうになったわ。ミリアをあんだけ侮辱して・・・許せない」
「シャーロット様・・・私の為に怒っていただいて、ありがとうございます。でも、いいんです。どうせ私は平民ですから」
「いいえ、ギャフンと言わせてあげるわ。お兄様に相談だわ・・・」
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