39 / 121
第二章:恋の芽
騎士団のお仕事②
しおりを挟む
「ランドルフ騎士団長、今日から宜しくお願いします」
「あ、ああ。宜しくたのむよ」
ミリアはふとランドルフとはあの雪合戦以来だなと思った。酔って記憶はないが、エドアルドからランドルフがミリアを送ってきたと朝告げられてびっくりしたのを覚えている。
(しかもエドに会っちゃったんだ・・・)
ランドルフはエドアルドが剣道場に通っていたエドだと勘違いをしていたそうだ。エドアルドが話を合わせてくれたお陰で問題なさそうだがまたランドルフがエドアルドに接触すればまた面倒になりそうだ。
「あのぉ、こないだは、送っていただいて申し訳ありませんでした・・・私全く覚えてなくて・・・」
「あ、ああ。問題ない」
ランドルフは少し残念そうにしていた。ランドルフは書類をガサッとかき集め(ランドルフは大雑把である)ミリアに手渡したのだが、手が触れた。パッとランドルフを見ると、焦れたような瞳とぶつかった。
お互いに二人は見つめ合う
ーバタン!!ーーー
「おはよー☆ブラン騎士団脳ミソ担当のキース、出勤しましたー・・・って、あれ?僕お邪魔しちゃったかな??」
ミリアとランドルフはハッとし、ランドルフは手を引っ込めてミリアは書類を整理しようとした。
「僕が元々会計してたんだけど、他の仕事で忙しくなっちゃって、ミリちゃんが来てくれて助かるよ。僕がやり方を一通り教えるね。ミリちゃんは会計資格持ってるって聞いてるよ。きっとすぐに覚えれるからリラックスでね。」
「は、はい。宜しくお願いします」
「じゃ、僕がミリちゃんに手取り足取り教えてあげる。じゃあ、まずは僕の部屋へ・・・」
キースはミリアの肩を抱こうとしたが、その手がランドルフによって振り払われる。
「おい、キース!!!!お前、ミリア殿に余計なことするんじゃないぞ!!引き継ぎはそうだ、ここでやれ!この机は広いからな。他の奴に椅子を持ってこさせよう。おい、トム!!椅子、椅子を持ってきてくれ!」
「え~、団長の監視があったらなーんにもできないじゃん。部下にあんなことやこんなことを教えてあげるってシチュエーション、なかなか美味しいと思ったのに~」
「・・・キース、お前はこのあとグラウンド百周だ」
「冗談、冗談だよ~」
前回雪合戦でミリアと同グループであったトムが(影が薄くあまり話に登場しなかった人物である)椅子を持ってきた。ランドルフの机はL字型になっているので、そのL字の隅っこに椅子を置いてもらい、ミリアの荷物を机の上に取り出した。
初日は全て引き継ぎに費やした。キースはやはり根は真面目なようで、ミリアにとても分かりやすく教えてくれた。明日はミリア一人で出来そうだ。
「ではミリア殿、今日はこの辺りで終わりにしようか」
「はい、ランドルフ騎士団長」
「そうだ、剣の指南もシルベスター様に任されている。毎朝七時くらいに来てくれたら剣のお相手をしよう」
「わざわざ騎士団長に教えていただけるなんて・・・ありがとうございます。では明日からお願いします」
「ああ・・・」
こうしてミリアは騎士団での初日の仕事が終わったのだった。
「あ、ああ。宜しくたのむよ」
ミリアはふとランドルフとはあの雪合戦以来だなと思った。酔って記憶はないが、エドアルドからランドルフがミリアを送ってきたと朝告げられてびっくりしたのを覚えている。
(しかもエドに会っちゃったんだ・・・)
ランドルフはエドアルドが剣道場に通っていたエドだと勘違いをしていたそうだ。エドアルドが話を合わせてくれたお陰で問題なさそうだがまたランドルフがエドアルドに接触すればまた面倒になりそうだ。
「あのぉ、こないだは、送っていただいて申し訳ありませんでした・・・私全く覚えてなくて・・・」
「あ、ああ。問題ない」
ランドルフは少し残念そうにしていた。ランドルフは書類をガサッとかき集め(ランドルフは大雑把である)ミリアに手渡したのだが、手が触れた。パッとランドルフを見ると、焦れたような瞳とぶつかった。
お互いに二人は見つめ合う
ーバタン!!ーーー
「おはよー☆ブラン騎士団脳ミソ担当のキース、出勤しましたー・・・って、あれ?僕お邪魔しちゃったかな??」
ミリアとランドルフはハッとし、ランドルフは手を引っ込めてミリアは書類を整理しようとした。
「僕が元々会計してたんだけど、他の仕事で忙しくなっちゃって、ミリちゃんが来てくれて助かるよ。僕がやり方を一通り教えるね。ミリちゃんは会計資格持ってるって聞いてるよ。きっとすぐに覚えれるからリラックスでね。」
「は、はい。宜しくお願いします」
「じゃ、僕がミリちゃんに手取り足取り教えてあげる。じゃあ、まずは僕の部屋へ・・・」
キースはミリアの肩を抱こうとしたが、その手がランドルフによって振り払われる。
「おい、キース!!!!お前、ミリア殿に余計なことするんじゃないぞ!!引き継ぎはそうだ、ここでやれ!この机は広いからな。他の奴に椅子を持ってこさせよう。おい、トム!!椅子、椅子を持ってきてくれ!」
「え~、団長の監視があったらなーんにもできないじゃん。部下にあんなことやこんなことを教えてあげるってシチュエーション、なかなか美味しいと思ったのに~」
「・・・キース、お前はこのあとグラウンド百周だ」
「冗談、冗談だよ~」
前回雪合戦でミリアと同グループであったトムが(影が薄くあまり話に登場しなかった人物である)椅子を持ってきた。ランドルフの机はL字型になっているので、そのL字の隅っこに椅子を置いてもらい、ミリアの荷物を机の上に取り出した。
初日は全て引き継ぎに費やした。キースはやはり根は真面目なようで、ミリアにとても分かりやすく教えてくれた。明日はミリア一人で出来そうだ。
「ではミリア殿、今日はこの辺りで終わりにしようか」
「はい、ランドルフ騎士団長」
「そうだ、剣の指南もシルベスター様に任されている。毎朝七時くらいに来てくれたら剣のお相手をしよう」
「わざわざ騎士団長に教えていただけるなんて・・・ありがとうございます。では明日からお願いします」
「ああ・・・」
こうしてミリアは騎士団での初日の仕事が終わったのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
792
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる