秘密の師弟関係

ほのじー

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第二章:恋の芽

雪合戦!!(中)

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壇上にはシルベスターが上り、開幕を宣言した。そこには解説者がいるようで、進行はその解説者により進められた。

『では、第八回雪合戦を始めます!一戦目はチームAとE!準備をはじめて下さい!』

ミリアは靴紐をキュッと結び、指定されたポジションに立った。



『用意スタート!!』

ーシュン!!

ードスッ!!

『Cチーム序盤から攻める!』
『おっと、Aチーム、研究所所属マール、玉を高速で作りあげています!!』
『Aチーム攻撃班キース、玉の超速球で相手チームを次々と失格にさせている!』


相手チームが残り三人となった時、騎士団であるキースやトムの強さに皆諦めたのか、女性であるミリアに狙いを定めだした。Cチームの二人が同時にミリアに雪玉を投げつけた。

(甘いな)

ミリアはヒラリと側転で一つ、二つと雪玉を避けた。雪玉を投げるのに必死になって守備が弱いのに気づいたミリアはもう一度雪玉を避けた瞬間に猛ダッシュで敵陣の真ん中まで走りフラグを取り上げた。

『Aチーム侍女ミリア美しく舞う!!と思ったら猛ダッシュだ!!とりました~!!侍女ミリアの手にフラグが!!一回戦Aチームの勝利!!』
『わ~~~~~!!!!』
会場から大歓声があがる。壇上のシャーロット様も私に向かって盛大な拍手をしているのが見えた。

「ミリちゃん、凄いよ!!これ勝てるよ」
「ミリアさん、凄いです!!!」
「いえいえ、皆さんのサポートのお陰ですから」
キースや他のメンバーがミリアを称賛する。その後もキースの作戦に従い順調に勝ち進み、決勝はAチームとGチームとなった。その前に休憩となり、ホットワインやホットチョコレートが皆に配られる。

(あ~暖まる~)


ホットチョコレートを飲み体を暖めて最終作戦会議だ。

「ミリちゃん、僕が思った以上に体が動くね、なにかやってたのかな?」
「いや・・・まぁ、その・・・運動神経はいいのかなぁ~」
「あれ、僕あんま突っ込んだらいけなかったかな」

キースはミリアの耳元にこそっと耳打ちする。ミリアの耳に口をかなり近づけたのでくすぐったくなり、肩を縮こまらせた。


「今度もっと仲良くなったら教えてよ、ね?ミリちゃん」

ーーピリッーー


(ん?殺気??)

ミリアはふと周りを見回すと決勝で対戦することとなったGチームのリーダーであるランドルフと視線が交差する。キースに顔を向けると、その視線に彼も気づいたようだ。

「あれ~団長、なんか睨んでる?」
「ランドルフ騎士団長、そんな本気で勝ちたいんですかね」
「いや、ってゆーか、僕に睨んでる感じだね。うん、怖いよ。嫉妬って怖いよ。」


(????)

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