31 / 121
第二章:恋の芽
雪合戦!!(中)
しおりを挟む
壇上にはシルベスターが上り、開幕を宣言した。そこには解説者がいるようで、進行はその解説者により進められた。
『では、第八回雪合戦を始めます!一戦目はチームAとE!準備をはじめて下さい!』
ミリアは靴紐をキュッと結び、指定されたポジションに立った。
『用意スタート!!』
ーシュン!!
ードスッ!!
『Cチーム序盤から攻める!』
『おっと、Aチーム、研究所所属マール、玉を高速で作りあげています!!』
『Aチーム攻撃班キース、玉の超速球で相手チームを次々と失格にさせている!』
相手チームが残り三人となった時、騎士団であるキースやトムの強さに皆諦めたのか、女性であるミリアに狙いを定めだした。Cチームの二人が同時にミリアに雪玉を投げつけた。
(甘いな)
ミリアはヒラリと側転で一つ、二つと雪玉を避けた。雪玉を投げるのに必死になって守備が弱いのに気づいたミリアはもう一度雪玉を避けた瞬間に猛ダッシュで敵陣の真ん中まで走りフラグを取り上げた。
『Aチーム侍女ミリア美しく舞う!!と思ったら猛ダッシュだ!!とりました~!!侍女ミリアの手にフラグが!!一回戦Aチームの勝利!!』
『わ~~~~~!!!!』
会場から大歓声があがる。壇上のシャーロット様も私に向かって盛大な拍手をしているのが見えた。
「ミリちゃん、凄いよ!!これ勝てるよ」
「ミリアさん、凄いです!!!」
「いえいえ、皆さんのサポートのお陰ですから」
キースや他のメンバーがミリアを称賛する。その後もキースの作戦に従い順調に勝ち進み、決勝はAチームとGチームとなった。その前に休憩となり、ホットワインやホットチョコレートが皆に配られる。
(あ~暖まる~)
ホットチョコレートを飲み体を暖めて最終作戦会議だ。
「ミリちゃん、僕が思った以上に体が動くね、なにかやってたのかな?」
「いや・・・まぁ、その・・・運動神経はいいのかなぁ~」
「あれ、僕あんま突っ込んだらいけなかったかな」
キースはミリアの耳元にこそっと耳打ちする。ミリアの耳に口をかなり近づけたのでくすぐったくなり、肩を縮こまらせた。
「今度もっと仲良くなったら教えてよ、ね?ミリちゃん」
ーーピリッーー
(ん?殺気??)
ミリアはふと周りを見回すと決勝で対戦することとなったGチームのリーダーであるランドルフと視線が交差する。キースに顔を向けると、その視線に彼も気づいたようだ。
「あれ~団長、なんか睨んでる?」
「ランドルフ騎士団長、そんな本気で勝ちたいんですかね」
「いや、ってゆーか、僕に睨んでる感じだね。うん、怖いよ。嫉妬って怖いよ。」
(????)
『では、第八回雪合戦を始めます!一戦目はチームAとE!準備をはじめて下さい!』
ミリアは靴紐をキュッと結び、指定されたポジションに立った。
『用意スタート!!』
ーシュン!!
ードスッ!!
『Cチーム序盤から攻める!』
『おっと、Aチーム、研究所所属マール、玉を高速で作りあげています!!』
『Aチーム攻撃班キース、玉の超速球で相手チームを次々と失格にさせている!』
相手チームが残り三人となった時、騎士団であるキースやトムの強さに皆諦めたのか、女性であるミリアに狙いを定めだした。Cチームの二人が同時にミリアに雪玉を投げつけた。
(甘いな)
ミリアはヒラリと側転で一つ、二つと雪玉を避けた。雪玉を投げるのに必死になって守備が弱いのに気づいたミリアはもう一度雪玉を避けた瞬間に猛ダッシュで敵陣の真ん中まで走りフラグを取り上げた。
『Aチーム侍女ミリア美しく舞う!!と思ったら猛ダッシュだ!!とりました~!!侍女ミリアの手にフラグが!!一回戦Aチームの勝利!!』
『わ~~~~~!!!!』
会場から大歓声があがる。壇上のシャーロット様も私に向かって盛大な拍手をしているのが見えた。
「ミリちゃん、凄いよ!!これ勝てるよ」
「ミリアさん、凄いです!!!」
「いえいえ、皆さんのサポートのお陰ですから」
キースや他のメンバーがミリアを称賛する。その後もキースの作戦に従い順調に勝ち進み、決勝はAチームとGチームとなった。その前に休憩となり、ホットワインやホットチョコレートが皆に配られる。
(あ~暖まる~)
ホットチョコレートを飲み体を暖めて最終作戦会議だ。
「ミリちゃん、僕が思った以上に体が動くね、なにかやってたのかな?」
「いや・・・まぁ、その・・・運動神経はいいのかなぁ~」
「あれ、僕あんま突っ込んだらいけなかったかな」
キースはミリアの耳元にこそっと耳打ちする。ミリアの耳に口をかなり近づけたのでくすぐったくなり、肩を縮こまらせた。
「今度もっと仲良くなったら教えてよ、ね?ミリちゃん」
ーーピリッーー
(ん?殺気??)
ミリアはふと周りを見回すと決勝で対戦することとなったGチームのリーダーであるランドルフと視線が交差する。キースに顔を向けると、その視線に彼も気づいたようだ。
「あれ~団長、なんか睨んでる?」
「ランドルフ騎士団長、そんな本気で勝ちたいんですかね」
「いや、ってゆーか、僕に睨んでる感じだね。うん、怖いよ。嫉妬って怖いよ。」
(????)
11
お気に入りに追加
796
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。
鯖
恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。
パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる