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なぜか私だけお仕置き続行☆
しおりを挟む「あ~あ、レイちゃん・・・五十五回、ダメだったね。ジェイクは二十回。しかもレイちゃん、最後イっちゃったでしょ」
「ああ・・・この顔は思いっきりイった顔だな」
レイは胸の刺激でイった衝撃でなかなか現実に戻ってこれない。
「じゃ、ジェイクは許してあげる!!」
「ああ、ありがとうセル」
セルは笑顔でジェイクに告げた。バイブレータをジェイクは外し、レイが現実に戻ってくると、セルは天使・・・いや、悪魔の笑顔でレイに追加の罰を告げた。
「罰として今日の午後はそれ付けたまんま仕事してね。スイッチはジェイクに渡しておくね」
「え・・・でも・・・これ付けて仕事なんてっ・・・」
「できる、よね?」
「いや、無理っ・・・」
「できる・・・よね?」
「・・・はい。やらせていただきます」
レイにとって、長~い午後となりそうである。
(あれ・・・だから今日の午後の仕事、あんなスケジュールだったの!?いや、気のせいだよね)
ジェイクに与えられた仕事は大事なものは午前に終わらせてある。午後はジェイクの事務室で行うものが多く、いつもと違った仕事ばかりであると思ったのだが、まるでジェイクとセルの思惑に乗せられているようである。レイは偶然であると信じてとぼとぼと仕事に戻っていった。
(仕事は仕事だもんね・・・元OLとして全部こなしてやるか)
+++
(やだ・・・なんか・・・シャツが擦れて・・・変な感じ)
レイは淡いピンク色のシャツを着ているのだが、少しごわついていて、胸に何かがついていると気がつかれるんじゃないかとビクビクしている。
「レイちゃん、ちょっといいかな」
「あっ・・・、ロドリック少尉」
ロドリック少尉は最近第三騎士団から移動してきた団員である。彼はレイを時々食事に誘うのだが、仕事が忙しいと断っていた。
(今、近づかないでー!!)
ロドリックはレイがいるとき、胸やお尻をいやらしい目で見ていることがあるのだ。しかし、今それをされると困る。
「あれ、レイちゃん、今日ちょっと感じが違うね」
「え、そ、そうですか?あはは」
「うん、ちょっと色っぽくなった?」
ロドリックが近づき、目線を少し下げた。ロドリックはレイに舌なめずりする。レイは一歩後ずさった。しかし彼は一歩、また一歩とにじり寄る。壁に追いやられ、レイは固まって動けなくなる。
「ねえ、今度こそ食事、一緒に行ってよ・・・」
「いや、その・・・」
何度か断ってもロドリックはまだ諦めきれないようだ。やはり第二騎士団に入団した男である、体は大きく威圧的で、拒否できない怖さがある。
「おい、お前ら、仕事サボってるんじゃない。レイ、早く来い」
「は、はい!!ジェイク団長!!」
「あ?ロドリック少尉・・・こっちに何か用か?」
ジェイクはヤクザのような睨みをきかせ、ロドリックを牽制した。ジェイクの方が体も筋肉も大きく身分も上だ。レイにとって急にロドリックが小さく見える。
「い、いえ!!何も・・・失礼します!!」
ロドリックは訓練に戻っていった。レイはジェイクの事務室に入りホッとする。
(よ、よかった・・・助けて・・・くれた?)
外では口数も少なく、この見た目である。皆に恐れられる存在であるが、時々こうやって守ってくれることがあり、レイはジェイクが男性好きだと分かっていてもドキリとしてしまう。
(・・・本当は優しい・・)
「団員の前で、そんなエロい顔すんな。虫が寄ってくるだろ?」
「っ・・・!!そんなこと・・・んあっ・・・」
ジェイクはポケットの中でスイッチを押したようだ。しかし、彼はしれっと仕事の話を始めている。
「この資料を時間までに、まとめといてくれよ」
「あっ・・・ならっ、スイッチ、止めっ・・」
「何のことだ?早くやれ」
(前言撤回します。やっぱり彼は鬼畜です・・・)
資料をまとめ始めるも、力が入らず、時々ペンが震えてしまう。ジェイクと目が合うも、彼は口角を上げて知らん顔だ。レイはジェイクをキッと睨んだ。
「・・・なんだ、その反抗的な顔は」
ジェイクは持っていたペンで、レイの胸の先をツンツンとつついた。挟んでいる胸の先が当たり、急な刺激に声が漏れる。
「ああっ・・・」
「仕事中、やらしー声出してんじゃねーよ」
(ジェイク団長・・・ゲームの中ではほぼ受けなんじゃないの??なんでこんな私、攻められてんのよー!?)
「あ~あ、てめぇのせいで、こんなになっちまったじゃねーか。責任とれよ」
ジェイクはレイを大きなソファーに倒し、レイのシャツを開けた。そしてジェイクは硬くなった男根を取り出し、そこにローションのような液体を塗り、胸の間にそれを挟みこんだ。
「あ、あああああ、ジェ、ジェイク団長・・・」
胸が揺れることによって、レイの胸についているバイブレータも上下に揺れる。
「胸の先っぽ、揺れて気持ちいいか?」
「あっ・・・ああっ・・・気持ちい・・・」
「ぐっ・・・イくぞ・・・・」
ジェイクはスピードを速めてレイの胸の間に白濁を吐き出した。
「ううう・・・ジェイク団長、セル副団長にはあんなに受けなのに・・・なんでぇ」
「あ?俺は元々攻め側だよ。セルを愛してるから、あいつの好きなようにやらしてあげてるだけ。俺はあいつ専用の受けなだけだ」
(な、なんと・・・愛の力が、受けに転身させるとはっ・・・)
レイはそんな感動している場合ではないのだが、どこかジーンとしてしまった。
「あいつは認めないだろうが、あいつ、受けのセンスもあるんだぞ?たまにあいつの後ろの穴、攻めてやったら悦んでるし」
(悦びを否定する、セル副団長・・・それは、萌・え・る!!)
「じゃ、残りの仕事頑張れよ」
(なんだか、ゲーム上ではセルが攻めで鬼畜だと思ってたけど・・・)
「二人とも鬼畜なんじゃ・・・」
レイなどのゲームファンにとっては、受けも攻めも両方見られて二度美味しい!!と思えるはずなのだが、どこか巻き込まれてしまったレイにとって、嫌な予感しかしない。
(私・・・も、もう巻き込まれない!!裏方に徹するのみ!!)
レイは巻き込まれないように、ジェイクの射精管理を徹底し、お仕置きはジェイクだけに与えられるようにしようと意気込んだ。
「よし、頑張るぞっ・・・ひゃん」
ガッツポーズを気を引き締めると、ジェイクはまたスイッチを入れた。
「ふっ」
レイは始めてジェイクの笑い声を聞いた気がする。レイの状況を相当楽しんでいるようだ。レイが顔を上げると、いつものしかめっ面で目を反らされた。
「今、笑いましたよね」
「いや、笑ってない。幻聴だ」
「右の口角上がってますけど」
「いや、そんなことはない」
ジェイクは大きな手で口を覆った。そんな彼に少し怒りたくなるも、そんな仕草も色っぽいから憎めない。
(うぅぅ・・・見た目とのギャップのお茶目さも、反則です・・・)
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