BLゲームの世界に転生したら騎士二人の♂♂の受けとなった。

18禁BLゲームの世界に転生しました

「ジェイク団長、資料できました」
「あ、ああ・・・ありがとう。お前・・・もう、大丈夫なのか?」


ジェイクに頼まれていた資料を超高速で終わらせる。これでもレイの前世は、大手超有名会社のOLだったのだ。仕事ぶりは認められ役職ももらっていた。


(前世思い出すまでも仕事楽しいと思ってたけど・・・まさか前世でも仕事人間だったとはね・・・)


「はい、もう大丈夫ですので、お構い無く」
「そうか・・・まあ無理だけはするな」


鼻血を出した後、ジェイクとセルは何もなかったかのように接してくれていた。もしそのことについて何か聞かれれば、恥ずかしくて死にそうになっていただろう。


「今日はもう帰っていいぞ」
「はい、お疲れさまです。ジェイク団長」


帰る準備をしていると、セルもレイに「じゃあね、お疲れ様!」と挨拶をしてくれた。会釈をして帰ろうとするも、レイは先ほど借りた倉庫の鍵をジェイクに返し忘れたことを思い出した。


(あ・・・これ返さないと)


レイは廊下の階段でジェイクとセルが話しているところに気がついた。二人のどこか甘い雰囲気に気がつき、レイは体を潜ませた。


「ねえ、新人のビリー・・・今日ジェイクの体触りすぎじゃなかった?」
「嫉妬したのか?セル・・・心配しなくても俺はお前だけだよ」
「じゃあ・・・証明してよ」


セルは背の高いジェイクを見上げてくりっとした大きな目で彼を見つめた。ジェイクは優しい笑顔でセルに顔を近づける。



(生でこのシーンを見れるなんて・・・うっ・・・また興奮して鼻血が・・・)


レイは鼻を必死に抑え、見守った。セルは目を瞑り、ジェイクの舌を受け入れる。


──クチュッ


生々しい音が静かな誰もいなくなった廊下に鳴り響く。ジェイクは柔らかそうなセルの髪の中にくしゃりと指を入れた。そしてジェイクはセルに囁く。


「ほら・・・お前にキスしただけで、ここがこんなだ」


ジェイクは体をセルに押し付けている。セルの視線は下を向いているので、きっとジェイクのあれは既にビンビンになっているのであろう。


(きゃー!!職場でなんてことしてるんですかぁ!!)


レイは心のなかでそう非難するも、「うん、も、もっと見せて・・・団長もうちょい左向いてくれないかな」と背伸びして必死に二人の様子を覗こうとする。


「事務室に戻って・・・少し休憩しようか」
「うん・・・ココちゃんと鎮めてあげるからね」


セルが盛り上がったジェイクのズボンを擦った。ジェイクの瞳は既に狼そのものである。


(あ・・・や、やば・・・こっち向かってくるっ!!)


事務室はレイの隠れている場所の方向である。レイは鍵の掛かっていない部屋に忍び込み、息を潜めて彼らが通るのを待った。


(よ、よかった・・・バレなかった)


彼らは二人の世界に入っていたので、レイが隠れているのにも気がつかなかった。レイはホッと一息ついて、敷地内にある寮の部屋に帰っていった。


(鍵は・・・明日朝一で返そう・・・私なんかのお邪魔は不要だからね)


レイは二人が楽しいときを過ごせれば良いなと、二人の仲睦まじい様子を妄想しながら、レイはシーツに潜り込み眠りについた。