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転生したからの仲間集めよう
森の中での確認作業
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先ほどまでフワフワとしていた自分自身の身体に重みを感じる。尻や背中に堅さも感じる。土の感触と緑の匂い、それらが一瞬に訴え掛けてきた。
転生が成功してオレはアリュテシアに降り立ったのだろう。ゆっくりと閉じられていた瞼を開くと茶色と緑だけが飛び込んできた。今まで白一色だったから、色に反応してしまったんだけどさ、定番だよな、うん。
オレは太い幹に背中を預けて足を投げ出す形で座っていた。
冷静に周りを見回すと樹海や森と言うほど鬱蒼としている感じはしない。所々伐採や植林の形跡が見えるので人の手が施された林のような場所なのだろう。
近くには火起こしの名残もあるのでどこかの休息地なのかもしれない。しばらく人と会えずに彷徨うなどはせずに済みそうだ。
日の光はまだ低い。空気の冷え方から予想して明け方なのだと思う。
会えないのは困るが第一アリュテシア人に遭遇する前にオレ自身を把握しておきたい。第一魔物遭遇とかもイヤだし。
まだ慣れないので「オープン」とスキルボードを意識しながら念じてみると、白い世界では読めなかった文字が理解できるようになり浮かんでいた。
アマネ クロサキ / 22歳
ステラギア王国所属 / (ハマラ村)
職業:【鑑定士】
加護:【創造神】(【才能神】【遊戯神】)
称号:(【異世界転生者】【サイの友人】)【器用貧乏】
魔法:(【全属性可能】)
【生活魔法】
スキル
:(転生特典=不老、眷属化、言語理解、天眼(鑑定/MAP)、無限収納、異空間ルーム、隠蔽)
【調教】【鑑定】【MAP】【収納】
【交渉】【剣技】【計算】【料理】【育成】【健康】【再生】
【魔力操作】【危険察知】【採取】【製薬】【錬金】
突っ込みどころ満載でした。一応言っておこう。
「サイ様ありがとうございます。これからここで頑張って行きますね」
初めて声を出してみた。発する言葉はこの世界の共通語、声も若い。周りに誰も居ないのになんか恥ずかしい。
そんなことを思って居ると「ピコン」と脳内で機械音みたいな音が響いた。それと同時に目の前に小さなボードが飛び出してきて新たな文字が浮かび出す。
『【サイの友人】が【サイの親友】へと変化しました』
サイ様、どれだけオレに甘いのでしょう?超絶イケメンがしてやったりと笑顔を浮かべるのが想像できた。
さて、のんびりもしていられない。考察に入ろうか。
氏名は日本と逆なんだな、名乗るのはしばらく『アマネ』で良いだろう。
年齢は22歳?ずいぶんと若返ったものだ、この後動き回ったときが楽しみだな。おっさんはどこもかしこも痛かったからな、と虚しくなった。チラと自分の腕をみると瑞々しさに現実を受けがたく目眩がするほどだよ。
所属はステラギア王国、今ここに居る国の名前だそうだ。
アリュテシアには大国小国併せて50ほど国が存在するそうだ。小競り合いが続く場所も多く、数の増減著しいとサイ様は悲しそうな顔をしていた。
その中で比較的穏やかで安定しているステラギア王国を選んでくれた。所属をあやふやにしておくとスパイ容疑とか大変らしいので、出生地は数年前に魔獣の反乱で壊滅してしまったハマラ村と訪ねられたら応えるようにと教わった。
ちなみにスキルボード内の( )で括られている文字は隠蔽されていて、天眼より下のレベルにある鑑定系では見ることができないらしい。『【鑑定】<【心眼】<【精霊眼】<【天眼】=【竜眼】<【神眼】』細かいともっと有るみたいだけれど、こんな感じで覚えておけば良いそうだ。
職業は正直なんでも構わないらしい、神様的にはね。職業欄が空欄でも仕事はできるし、兼業や副業する人だって居るのだから。あくまでも、スキルボードには適正として載るだけなのだそうだ。
けれど、人種は強欲である。職業欄で優劣を図ったりするので空欄は止めておこうと二人で考えたのが鑑定士だった。
ただ、鑑定士が人種の中でのどのくらいの地位なのかはわからない。そこは少し不安だ。でもオレってチートなので変えようと思えば出来ちゃうんだよ、サブ職とか複数表示とかも出来ちゃう。それが普通かどうかわからない。普通とかいうのは平均とか多数を著すことだし、主観によって変わるのでサイ様も自信がないみたい。
あとで現地の人に訊いてみないと、とは思うけれど大丈夫かな?面倒くさそうなので転生のことは秘密にしたいんだよ、できるだけ。そのために偽装工作しているわけだし、うん。
加護と称号は……サイ様何をお考えで?良いですけどね、今更です。ほとんど隠蔽されているし、気にしない気にしない。器用貧乏は生前の名残だな。「やれば出来る子なのに」と言われ続けていた気がする。やればとやらないは同義語だと思います。指摘は要らない。
魔法は誰でも使える生活魔法だけサイ様に教わってきた。誰でも使えるけど効果はそれぞれで、化学式とか火が燃える原理とか勉強してきたオレが行使する生活魔法は質が良いんだって、ちょっと嬉しい。
現地で必要になってくる人種が使う魔法は、その都度勉強したり創造して覚えれば良いそうなので今は生活魔法だけしか載っていないってことだな。魔法はやっぱりドキワクなので今後に期待!
そぉしぃてぇ最後にスキルですよ。実際はないけど、転生したばかりのレベル1、迷い人A的立場としては半端なく多いな。ニヤけちゃうな。自重自重。
転生特典は強すぎ、ラスボスにも成れる勢いですが攻撃や防御など戦闘系が一切無いのが逆に良い。もちろん全部隠蔽です。ないないします。当然使いますけれども、なにか?
表示されるスキル一段目は特典スキルの劣化版、それでも表示しても大丈夫じゃないかと思うものだけ。今後の周囲の反応を鑑みて修正を入れるかもしれない。
次の列は生前で身につけたチート無しのオレが五十年かけて手に入れたモノ。こうやって文字にされると少なく感じてしまうけれど、スキルとして発現するのは一定を極めた証らしいので少ないなんてことはないそうだよ。剣技は剣道からの派生だから、西洋的なこの世界で通用するかは判らないけれど。育成は家庭菜園のちょっと大きい版、土地持ちだったから。
最後の列は最初の生活で有ったら良いな、ラノベセット。な感じで並べたモノ。
話し合ったスキルが全て確認できたことに安堵して、スキルボードを閉じた。次は実践と実験だな。
転生が成功してオレはアリュテシアに降り立ったのだろう。ゆっくりと閉じられていた瞼を開くと茶色と緑だけが飛び込んできた。今まで白一色だったから、色に反応してしまったんだけどさ、定番だよな、うん。
オレは太い幹に背中を預けて足を投げ出す形で座っていた。
冷静に周りを見回すと樹海や森と言うほど鬱蒼としている感じはしない。所々伐採や植林の形跡が見えるので人の手が施された林のような場所なのだろう。
近くには火起こしの名残もあるのでどこかの休息地なのかもしれない。しばらく人と会えずに彷徨うなどはせずに済みそうだ。
日の光はまだ低い。空気の冷え方から予想して明け方なのだと思う。
会えないのは困るが第一アリュテシア人に遭遇する前にオレ自身を把握しておきたい。第一魔物遭遇とかもイヤだし。
まだ慣れないので「オープン」とスキルボードを意識しながら念じてみると、白い世界では読めなかった文字が理解できるようになり浮かんでいた。
アマネ クロサキ / 22歳
ステラギア王国所属 / (ハマラ村)
職業:【鑑定士】
加護:【創造神】(【才能神】【遊戯神】)
称号:(【異世界転生者】【サイの友人】)【器用貧乏】
魔法:(【全属性可能】)
【生活魔法】
スキル
:(転生特典=不老、眷属化、言語理解、天眼(鑑定/MAP)、無限収納、異空間ルーム、隠蔽)
【調教】【鑑定】【MAP】【収納】
【交渉】【剣技】【計算】【料理】【育成】【健康】【再生】
【魔力操作】【危険察知】【採取】【製薬】【錬金】
突っ込みどころ満載でした。一応言っておこう。
「サイ様ありがとうございます。これからここで頑張って行きますね」
初めて声を出してみた。発する言葉はこの世界の共通語、声も若い。周りに誰も居ないのになんか恥ずかしい。
そんなことを思って居ると「ピコン」と脳内で機械音みたいな音が響いた。それと同時に目の前に小さなボードが飛び出してきて新たな文字が浮かび出す。
『【サイの友人】が【サイの親友】へと変化しました』
サイ様、どれだけオレに甘いのでしょう?超絶イケメンがしてやったりと笑顔を浮かべるのが想像できた。
さて、のんびりもしていられない。考察に入ろうか。
氏名は日本と逆なんだな、名乗るのはしばらく『アマネ』で良いだろう。
年齢は22歳?ずいぶんと若返ったものだ、この後動き回ったときが楽しみだな。おっさんはどこもかしこも痛かったからな、と虚しくなった。チラと自分の腕をみると瑞々しさに現実を受けがたく目眩がするほどだよ。
所属はステラギア王国、今ここに居る国の名前だそうだ。
アリュテシアには大国小国併せて50ほど国が存在するそうだ。小競り合いが続く場所も多く、数の増減著しいとサイ様は悲しそうな顔をしていた。
その中で比較的穏やかで安定しているステラギア王国を選んでくれた。所属をあやふやにしておくとスパイ容疑とか大変らしいので、出生地は数年前に魔獣の反乱で壊滅してしまったハマラ村と訪ねられたら応えるようにと教わった。
ちなみにスキルボード内の( )で括られている文字は隠蔽されていて、天眼より下のレベルにある鑑定系では見ることができないらしい。『【鑑定】<【心眼】<【精霊眼】<【天眼】=【竜眼】<【神眼】』細かいともっと有るみたいだけれど、こんな感じで覚えておけば良いそうだ。
職業は正直なんでも構わないらしい、神様的にはね。職業欄が空欄でも仕事はできるし、兼業や副業する人だって居るのだから。あくまでも、スキルボードには適正として載るだけなのだそうだ。
けれど、人種は強欲である。職業欄で優劣を図ったりするので空欄は止めておこうと二人で考えたのが鑑定士だった。
ただ、鑑定士が人種の中でのどのくらいの地位なのかはわからない。そこは少し不安だ。でもオレってチートなので変えようと思えば出来ちゃうんだよ、サブ職とか複数表示とかも出来ちゃう。それが普通かどうかわからない。普通とかいうのは平均とか多数を著すことだし、主観によって変わるのでサイ様も自信がないみたい。
あとで現地の人に訊いてみないと、とは思うけれど大丈夫かな?面倒くさそうなので転生のことは秘密にしたいんだよ、できるだけ。そのために偽装工作しているわけだし、うん。
加護と称号は……サイ様何をお考えで?良いですけどね、今更です。ほとんど隠蔽されているし、気にしない気にしない。器用貧乏は生前の名残だな。「やれば出来る子なのに」と言われ続けていた気がする。やればとやらないは同義語だと思います。指摘は要らない。
魔法は誰でも使える生活魔法だけサイ様に教わってきた。誰でも使えるけど効果はそれぞれで、化学式とか火が燃える原理とか勉強してきたオレが行使する生活魔法は質が良いんだって、ちょっと嬉しい。
現地で必要になってくる人種が使う魔法は、その都度勉強したり創造して覚えれば良いそうなので今は生活魔法だけしか載っていないってことだな。魔法はやっぱりドキワクなので今後に期待!
そぉしぃてぇ最後にスキルですよ。実際はないけど、転生したばかりのレベル1、迷い人A的立場としては半端なく多いな。ニヤけちゃうな。自重自重。
転生特典は強すぎ、ラスボスにも成れる勢いですが攻撃や防御など戦闘系が一切無いのが逆に良い。もちろん全部隠蔽です。ないないします。当然使いますけれども、なにか?
表示されるスキル一段目は特典スキルの劣化版、それでも表示しても大丈夫じゃないかと思うものだけ。今後の周囲の反応を鑑みて修正を入れるかもしれない。
次の列は生前で身につけたチート無しのオレが五十年かけて手に入れたモノ。こうやって文字にされると少なく感じてしまうけれど、スキルとして発現するのは一定を極めた証らしいので少ないなんてことはないそうだよ。剣技は剣道からの派生だから、西洋的なこの世界で通用するかは判らないけれど。育成は家庭菜園のちょっと大きい版、土地持ちだったから。
最後の列は最初の生活で有ったら良いな、ラノベセット。な感じで並べたモノ。
話し合ったスキルが全て確認できたことに安堵して、スキルボードを閉じた。次は実践と実験だな。
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