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5-3:妻とお化け屋敷に行きまして……
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美鈴はどうやら花音とはぐれたようだ。
「美鈴、花音と合流でもするか」
「うぅ~」
そうか、美鈴は夜行性だった。
暗い所だと活発になるんじゃないか?
だとしたら早く出ないといけないかもしれないな。
「とりあえず、先に出るか美鈴行くぞ」
俺たちは部屋の外に出ようとした。
すると、壁から5人のゾンビが現れた。
「うおぉ~」「がぁぁ……あぁ」「あ~」
ゾンビよりも何よりも、音にびっくりしてしまう。
俺は美鈴の腕を引っ張り、部屋の外に出ようとする。
しかし、美鈴は微動だにしない。
「ん? 美鈴?」
もしかして、スイッチでも入ったんじゃ?
「うぅぅぅぅぅ……がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
美鈴は怒り狂ったように暴れ始め、ゾンビ役の人達を襲い掛かる。
「うおぉ、お? うわ、なんだこの人!」
ゾンビ役の人、ごめん、君もやっぱり人だったか。
「美鈴! おい、人を襲わないの!」
美鈴はゾンビ役の人達を追いかけまわしている。
本来は追いかける側が追いかけられてるシュールな絵面だ。
とはいえ、このままほっとくわけにもいかないな。
美鈴はゾンビ役の1人に掴みかかり、力任せに体を振り回す。
「う、うわぁぁ! や、やめてくれぇ」
まずい! このままじゃ噛みつきかねないぞ!
「美鈴、こら!」
俺は美鈴を後ろから羽交い絞めした。
「うぅ、うがぁぁ!」
美鈴は俺の腕の中でもがいている。
「おいおい、お前何かやったんじゃないのか?」
ゾンビ役の1人が、襲われた人に問い詰める。
あぁ、もう世界観台無しだわ。
皆、素に戻っちゃってるよ。
「えぇ!? 僕何もしてないですよ!」
そうです、何もしてませんあなたは。
悪いのはこちらサイドなんで。
そうこうしているうちに、扉が開く。
「はぁ、やっと解けたよ。真ん中って発想はなかったわ……ん?」
そこには、謎を解いて突破してきた花音がやってきた。
「おぉ、いいところに花音、ママを止めてやってくれ」
「どういう状況?」
「え~っと、花音が思い描く最悪のケースが発生していると思ってくれれば大丈夫だ」
「あぁ~……おっけ」
花音は、美鈴を抑えるために腕を掴んだ。
少しずつ、美鈴は落ち着きを取り戻し始める。
花音がいないと落ち着けないってどんな心理状態なんだろう。
「ったく、なんなんですか!」
そうなんだよ、まぁ本人たちはびっくりするよな。
目の前で追いかけてきてるのが本物のゾンビだって。
普通は信じないよ。
どうにかしてごまかさないとな。
「すいません、今日お化け屋敷で逆にゾンビみたいに襲い掛かったらどうなるかなぁって思って、嫁に協力してもらったんです」
俺、普通に最悪な夫だな。
そんなこと嫁にやらすなよな。
「その割にはだいぶ演技入っちゃってますけど」
ゾンビ役の人達が、美鈴の周りに集まり始める。
「だとしたら、迫真の演技だよな」
「あぁ、ぜひうちにスカウトしたいぐらいだな」
「襲い方もゾンビみたいだったし」
「別嬪さんだし、もしかしたら看板ゾンビになれるかも」
看板ゾンビって何?
看板娘みたいに言わないでくれる?
てか、非常に大人気なんですけど美鈴さん……
嬉しいような、悲しいような。
「すいません、ちょっと世界観ぶち壊して申し訳ないんですけど、先に進んで謎解きだけでもしていいですか?」
俺は、これ以上ここにいると、変に混乱させたりしてまずいと思い、
先に進ませてほしいとお願いをした。
「あぁ、でもこれ以上変なことはしないでくださいね」
俺はゾンビ役の1人に注意され、苦笑いをしながら頷く。
「本当に申し訳ありませんでした。ほら、花音、美鈴行くぞ」
「う、うん。行こうママ」
「うぅ~……」
まだ演技入ってますね。
もうお化け屋敷じゃないよ。
だってもう怖くないもん。
目の前のゾンビが一番怖いわ。
世界観を美鈴が全部持っていったよ。
俺は、何とか道中にある謎解きをしていき、
最後の謎解きのある部屋までたどり着いた。
「美鈴、花音と合流でもするか」
「うぅ~」
そうか、美鈴は夜行性だった。
暗い所だと活発になるんじゃないか?
だとしたら早く出ないといけないかもしれないな。
「とりあえず、先に出るか美鈴行くぞ」
俺たちは部屋の外に出ようとした。
すると、壁から5人のゾンビが現れた。
「うおぉ~」「がぁぁ……あぁ」「あ~」
ゾンビよりも何よりも、音にびっくりしてしまう。
俺は美鈴の腕を引っ張り、部屋の外に出ようとする。
しかし、美鈴は微動だにしない。
「ん? 美鈴?」
もしかして、スイッチでも入ったんじゃ?
「うぅぅぅぅぅ……がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
美鈴は怒り狂ったように暴れ始め、ゾンビ役の人達を襲い掛かる。
「うおぉ、お? うわ、なんだこの人!」
ゾンビ役の人、ごめん、君もやっぱり人だったか。
「美鈴! おい、人を襲わないの!」
美鈴はゾンビ役の人達を追いかけまわしている。
本来は追いかける側が追いかけられてるシュールな絵面だ。
とはいえ、このままほっとくわけにもいかないな。
美鈴はゾンビ役の1人に掴みかかり、力任せに体を振り回す。
「う、うわぁぁ! や、やめてくれぇ」
まずい! このままじゃ噛みつきかねないぞ!
「美鈴、こら!」
俺は美鈴を後ろから羽交い絞めした。
「うぅ、うがぁぁ!」
美鈴は俺の腕の中でもがいている。
「おいおい、お前何かやったんじゃないのか?」
ゾンビ役の1人が、襲われた人に問い詰める。
あぁ、もう世界観台無しだわ。
皆、素に戻っちゃってるよ。
「えぇ!? 僕何もしてないですよ!」
そうです、何もしてませんあなたは。
悪いのはこちらサイドなんで。
そうこうしているうちに、扉が開く。
「はぁ、やっと解けたよ。真ん中って発想はなかったわ……ん?」
そこには、謎を解いて突破してきた花音がやってきた。
「おぉ、いいところに花音、ママを止めてやってくれ」
「どういう状況?」
「え~っと、花音が思い描く最悪のケースが発生していると思ってくれれば大丈夫だ」
「あぁ~……おっけ」
花音は、美鈴を抑えるために腕を掴んだ。
少しずつ、美鈴は落ち着きを取り戻し始める。
花音がいないと落ち着けないってどんな心理状態なんだろう。
「ったく、なんなんですか!」
そうなんだよ、まぁ本人たちはびっくりするよな。
目の前で追いかけてきてるのが本物のゾンビだって。
普通は信じないよ。
どうにかしてごまかさないとな。
「すいません、今日お化け屋敷で逆にゾンビみたいに襲い掛かったらどうなるかなぁって思って、嫁に協力してもらったんです」
俺、普通に最悪な夫だな。
そんなこと嫁にやらすなよな。
「その割にはだいぶ演技入っちゃってますけど」
ゾンビ役の人達が、美鈴の周りに集まり始める。
「だとしたら、迫真の演技だよな」
「あぁ、ぜひうちにスカウトしたいぐらいだな」
「襲い方もゾンビみたいだったし」
「別嬪さんだし、もしかしたら看板ゾンビになれるかも」
看板ゾンビって何?
看板娘みたいに言わないでくれる?
てか、非常に大人気なんですけど美鈴さん……
嬉しいような、悲しいような。
「すいません、ちょっと世界観ぶち壊して申し訳ないんですけど、先に進んで謎解きだけでもしていいですか?」
俺は、これ以上ここにいると、変に混乱させたりしてまずいと思い、
先に進ませてほしいとお願いをした。
「あぁ、でもこれ以上変なことはしないでくださいね」
俺はゾンビ役の1人に注意され、苦笑いをしながら頷く。
「本当に申し訳ありませんでした。ほら、花音、美鈴行くぞ」
「う、うん。行こうママ」
「うぅ~……」
まだ演技入ってますね。
もうお化け屋敷じゃないよ。
だってもう怖くないもん。
目の前のゾンビが一番怖いわ。
世界観を美鈴が全部持っていったよ。
俺は、何とか道中にある謎解きをしていき、
最後の謎解きのある部屋までたどり着いた。
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