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砂漠と餓鬼と塵芥編
砂漠と餓鬼と塵芥24
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「いや~まいったまいった。留置場ならタダで泊まれるなんて言うんじゃなかったよ。マジでぶちこまれるとは思わなかったぜ。大人の時間って恐えーな!」
フラグの自主回収をしてきたオジサンは、あっけらかんとナハナハ笑っていた。
「ま、不可抗力といえば不可抗力だ。おっさんに責任があるとすればアクタに黙って飲みに出たくらいか」
タコ坊主はそう言って受付の方に向かって行った。まだ何か手続きがあるのか。
「そうだよ、酷いよ」
「いやだってさ、飲み行ってくるって言ったら、付いて来そうじゃん」
「うん。駄目なの?」
「駄目さ。大人の時間は子供にはちょーっとばかし刺激が強いからな」
ニヒルな笑いを浮かべる横で駄目と言われ、ム~と頬を膨らませ眉根を寄せるアクタの顔のなんと可愛いことか。思わず顔をむしゃむしゃ撫で回したくなる衝動を抑えるオジサン。
さて、一見するとオジサンは留置場から出れて一件落着なのだが、受付から戻ってきたタコ坊主と三者互いに目を見合わせ無言の間ができる。
「電脳修理なんだが、ちょっと行くとこが出来てな、もう少々時間がかかりそうだ──ホテルで大人しく待っててもいいぞ」
「俺もな、ホテルで電脳がなおるまで大人しくしてたいところなんだが──花嫁が見あたらなくてな。探さなきゃならねぇ」
は?
え?
タコ坊主とアクタ二人が何言ってんのこいつ? という誰もがひと目でわかる表情を見せる。
「そ、その花嫁さんかどうかわからないけど、Barの女主人って人はセントーサ8番街って所に連れて行かれたみたい」
「その女じゃないんだが、おそらくその人と一緒だ。二人助けて両手に花といくか」
「お前が探してるのはまさかリシュという名ではないか?」
「おう、それそれなんで知ってんだ?」
「……今そこで確認したが、女主人フェイウーの他に客だったリシュも身元引受で多額の保釈金が支払われ釈放されている」
「レシドゥオスだな」
「なんだ、知っているのか」
「留置場内で聞いたぜ。この騒動を起こした奴らしいな。俺の一夜のアヴァンチュールを台無しにしやがった」
は?
え?
タコ坊主とアクタ二人が何言ってんのこいつ? という誰もがひと目でわかる表情を再び見せる。
「どうやら向かう先は一緒のようだが、オドはなぜ?」
「リシュは娘だからな」
オジサンの時だけが止まった──
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
レシドゥオスという男は可哀想な人間であった。生まれた時から高度な育児ロボットに囲まれる養育環境があり、生まれた時から両親縁者はこの街の権力者であり、生まれた時から全てを手に入れられる資産を持ち、生まれた時から誰もが羨むような人生を約束された、可哀想な人間であった。
欲しい物を買うために汗を流すことも、何かが上手くなりたいがために努力することも、理不尽な要求に涙をのむことも、失恋した痛みを癒やす術を学ぶことも経験することができないまま成人を過ぎた可哀想な男だった。
躾をされなかったのではない。公式な場における儀礼作法は完璧だった。そういう電脳アプリがあるから。
頭が悪いわけではない。最新のデータを常に更新する電脳アプリがあるから。
甘やかされたわけではない。道徳常識の教育を施す電脳アプリがあるから。
父も母もいる。だが、 “いた” だけだ。本を読んでもらったりキャッチボールをしたり食事をしたり叱られたり叩かれたりした記憶がない。何をしているのかは知らない。兄弟もいるし知ってるが知らない。友達という存在も知ってるが知らない。グレるということも知ってるが知らない。自分の中にあるドス黒いものも黒くはない他の色があることも知らない。
いつしか彼はこの街で遊ぶようになった。目につく女に片っ端から手を出したのも、貧民に金を渡して豪遊させ贅沢に溺れさせたのも、有名な海鮮料理屋を買収して無理矢理焼肉屋に改装させたのも、ディーラーやマシンのエンジニアを買収して客が勝ち過ぎ何軒ものカジノを潰したことも、製薬工場が麻薬製造していると虚威の通報をしたことも、全て彼にとっては遊びだった。民衆が騒ぐことがこの上なく楽しかった。街を騒がせたとかで本家筋から縁切りされたが彼にはなんの感慨もなかった。
民衆に反抗されることはあっても、金を積んで言うことを聞かないものはいなかった。法外な金を要求されても後でなんだかんだいちゃもんをつけて、衛士に逮捕させて回収すれば良かった。ただあのBarの女だけはどうにも言うことを聞かない。別に容姿が気に入ったわけではない。あの程度の女五万と抱いてきたし、そもそもみてくれなどどうにでもなる。何一つ不足することないこれまでにおいて、それだけが不服であり不満であり不平でこの上なく不愉快であった。
だがこうして自分の手元に置いたことで九割方自分の物になったために、もはやどうでもよくなっていたのが本心だ。 最初は少しずつ堕とす、などと考えていたがもう面倒で、あの監禁室で疲弊して、“ごめん” なり “すいません” なり服従した態度の一つでもとればもはや満足であった。それより次の楽しいことを見つけるほうが良いとさえ思っていた。
この、手元にいるだけで九割方自分の物になっている、と思考している時点で、やはり彼は可哀想な人間だった。
つまらんな。どうせあと半日もすれば態度も変わり、二~三日で許しを乞うて足元に這いつくばるのは目に見えている。戯れに入っただけの飲み屋の女だ、なにを拘ることがある。明日にでもあのカスみたいな女と一緒にほっぽりだすか……
レシドゥオスにとっては所詮ただの遊びだが、結末が見えている遊びなど彼にとっては退屈以外のなにものでもなかった。彼は物心付いたときから退屈し渇望していた。
飽きぬ遊びを。
先の見えぬ結末を。
心を躍らせるアトラクションを。
別宅をここに据えたのも、高級ホテルにはない何か特別なことがあると思ったからだ
だが何も訪れるものはない。
120年前のあの大異変からここは時を止めたままなのだから。
音がした。
爆発──
違う──砲撃
その日長き眠りに入っていたテーマパークは120年ぶりに目覚め稼働を始めた。
フラグの自主回収をしてきたオジサンは、あっけらかんとナハナハ笑っていた。
「ま、不可抗力といえば不可抗力だ。おっさんに責任があるとすればアクタに黙って飲みに出たくらいか」
タコ坊主はそう言って受付の方に向かって行った。まだ何か手続きがあるのか。
「そうだよ、酷いよ」
「いやだってさ、飲み行ってくるって言ったら、付いて来そうじゃん」
「うん。駄目なの?」
「駄目さ。大人の時間は子供にはちょーっとばかし刺激が強いからな」
ニヒルな笑いを浮かべる横で駄目と言われ、ム~と頬を膨らませ眉根を寄せるアクタの顔のなんと可愛いことか。思わず顔をむしゃむしゃ撫で回したくなる衝動を抑えるオジサン。
さて、一見するとオジサンは留置場から出れて一件落着なのだが、受付から戻ってきたタコ坊主と三者互いに目を見合わせ無言の間ができる。
「電脳修理なんだが、ちょっと行くとこが出来てな、もう少々時間がかかりそうだ──ホテルで大人しく待っててもいいぞ」
「俺もな、ホテルで電脳がなおるまで大人しくしてたいところなんだが──花嫁が見あたらなくてな。探さなきゃならねぇ」
は?
え?
タコ坊主とアクタ二人が何言ってんのこいつ? という誰もがひと目でわかる表情を見せる。
「そ、その花嫁さんかどうかわからないけど、Barの女主人って人はセントーサ8番街って所に連れて行かれたみたい」
「その女じゃないんだが、おそらくその人と一緒だ。二人助けて両手に花といくか」
「お前が探してるのはまさかリシュという名ではないか?」
「おう、それそれなんで知ってんだ?」
「……今そこで確認したが、女主人フェイウーの他に客だったリシュも身元引受で多額の保釈金が支払われ釈放されている」
「レシドゥオスだな」
「なんだ、知っているのか」
「留置場内で聞いたぜ。この騒動を起こした奴らしいな。俺の一夜のアヴァンチュールを台無しにしやがった」
は?
え?
タコ坊主とアクタ二人が何言ってんのこいつ? という誰もがひと目でわかる表情を再び見せる。
「どうやら向かう先は一緒のようだが、オドはなぜ?」
「リシュは娘だからな」
オジサンの時だけが止まった──
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
レシドゥオスという男は可哀想な人間であった。生まれた時から高度な育児ロボットに囲まれる養育環境があり、生まれた時から両親縁者はこの街の権力者であり、生まれた時から全てを手に入れられる資産を持ち、生まれた時から誰もが羨むような人生を約束された、可哀想な人間であった。
欲しい物を買うために汗を流すことも、何かが上手くなりたいがために努力することも、理不尽な要求に涙をのむことも、失恋した痛みを癒やす術を学ぶことも経験することができないまま成人を過ぎた可哀想な男だった。
躾をされなかったのではない。公式な場における儀礼作法は完璧だった。そういう電脳アプリがあるから。
頭が悪いわけではない。最新のデータを常に更新する電脳アプリがあるから。
甘やかされたわけではない。道徳常識の教育を施す電脳アプリがあるから。
父も母もいる。だが、 “いた” だけだ。本を読んでもらったりキャッチボールをしたり食事をしたり叱られたり叩かれたりした記憶がない。何をしているのかは知らない。兄弟もいるし知ってるが知らない。友達という存在も知ってるが知らない。グレるということも知ってるが知らない。自分の中にあるドス黒いものも黒くはない他の色があることも知らない。
いつしか彼はこの街で遊ぶようになった。目につく女に片っ端から手を出したのも、貧民に金を渡して豪遊させ贅沢に溺れさせたのも、有名な海鮮料理屋を買収して無理矢理焼肉屋に改装させたのも、ディーラーやマシンのエンジニアを買収して客が勝ち過ぎ何軒ものカジノを潰したことも、製薬工場が麻薬製造していると虚威の通報をしたことも、全て彼にとっては遊びだった。民衆が騒ぐことがこの上なく楽しかった。街を騒がせたとかで本家筋から縁切りされたが彼にはなんの感慨もなかった。
民衆に反抗されることはあっても、金を積んで言うことを聞かないものはいなかった。法外な金を要求されても後でなんだかんだいちゃもんをつけて、衛士に逮捕させて回収すれば良かった。ただあのBarの女だけはどうにも言うことを聞かない。別に容姿が気に入ったわけではない。あの程度の女五万と抱いてきたし、そもそもみてくれなどどうにでもなる。何一つ不足することないこれまでにおいて、それだけが不服であり不満であり不平でこの上なく不愉快であった。
だがこうして自分の手元に置いたことで九割方自分の物になったために、もはやどうでもよくなっていたのが本心だ。 最初は少しずつ堕とす、などと考えていたがもう面倒で、あの監禁室で疲弊して、“ごめん” なり “すいません” なり服従した態度の一つでもとればもはや満足であった。それより次の楽しいことを見つけるほうが良いとさえ思っていた。
この、手元にいるだけで九割方自分の物になっている、と思考している時点で、やはり彼は可哀想な人間だった。
つまらんな。どうせあと半日もすれば態度も変わり、二~三日で許しを乞うて足元に這いつくばるのは目に見えている。戯れに入っただけの飲み屋の女だ、なにを拘ることがある。明日にでもあのカスみたいな女と一緒にほっぽりだすか……
レシドゥオスにとっては所詮ただの遊びだが、結末が見えている遊びなど彼にとっては退屈以外のなにものでもなかった。彼は物心付いたときから退屈し渇望していた。
飽きぬ遊びを。
先の見えぬ結末を。
心を躍らせるアトラクションを。
別宅をここに据えたのも、高級ホテルにはない何か特別なことがあると思ったからだ
だが何も訪れるものはない。
120年前のあの大異変からここは時を止めたままなのだから。
音がした。
爆発──
違う──砲撃
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