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砂漠と餓鬼と塵芥編
砂漠と餓鬼と塵芥21
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「さあ出発するぞアクタ」
「うん、でもオジサンのバイクの鍵ないよ……」
「任せておけ、この程度の電子ロックなんぞマルチアンロックで──な、この通り」
タコ坊主が懐? から取り出した小さいリモコンを操作するだけで、ドアはたやすく解錠した。
「え、開いた──でも、そんなのみんな持ってたら鍵の意味ないね」
「これは俺が暇な時に作ったもんなんだ。前に自分の家の倉庫の鍵を無くしたときに応急で作ったもんだからそこらにあるもんじゃない」
「……」
応急で作れる物なのにそこらにあるもんじゃないってどういうことなの……
“コイツが頭おかしいレベルで天才なだけだろ”
だよね……
「……エンジンはどうやってかけるの?」
「そんなもん運転席のカバーひっぺがして中の配線直結で、ほらこの通り」
「うわ、かかった! さすがオドさん!」
「ガワはだいぶ改造を施してあるが、案外こういうところは昔のままだったりするんだよ。さ、乗れ、行くぞ」
「うん!」
触手で器用にアクセルを回し走り始める武装バイク。オドパッキの膝にちょこんと座るアクタだが、オジサンの膝と違って滑りやすく、掴まってないと落ちてしまいそうな座り心地だった。
「どこへ向かうの?」
「衛士の屯所だ。少し探った情報だと、あのBarが反政府組織のアジトだと通報があったらしい。それでテロ行為が計画されてるとかで、緊急の強制捜査になったんだとか。でもな、このケースだと富裕層や権力者のフカシの場合が多い。蓋を開けてみれば酔っぱらいに殴られた腹いせだとかな」
「なにそれ……そんな腹いせでお店めちゃくちゃにしちゃってお客さん逮捕しちゃうの?」
「この街じゃよくあることでな。金で衛士もすぐに買収されちまうんだ。でもなそんなフカシの通報だから取り調べ受けて白だと判明すればすぐ釈放される。身元引受人がいればより問題ないんだが、今回はどうもそのあたりにも圧力がかかってややこしくなってるらしい。取り調べも行われないし身元引受も突っ返されてるとか、どうも本当のところがよくわからん」
「だから屯所に直接聞きにいくんだね」
「そうだ。それ以外もあるがな」
「なに?」
「まあ行けばわかる」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
留置場でオジサンはできることもなくモルタル打ちっぱなしの床に寝転がっていた。店にいた数人の客達はなにやら議論めいた事をしていたが、話題が詰まったのかなぜか “貴殿はどう思う” と、こちらに話を振ってくるのだった。
内心 “バカやめろ俺は寝てるんだ、教室で机にうつ伏せになってる奴に話しかけるか普通。あれは本当に寝てるか、寝てるふりしかできないコミュ障のどっちかなんだからよ”
と思いつつも仕方なく身体を起こした。
「貴殿はこの街の資本家や富裕層による圧政をどう思う?」
「そんなこと言われても、俺この街昨日来たばっかだし」
「いや、他の街でも経験してきたはずだ。庶民は重税に苦しみ権力者達は好き放題に街を支配してきた現状を」
「そんなのいつの時代でもどこの国でも変わらねぇわ。金って概念が無くても格差だの不平等だのは自然に生まれんだよ」
「そんなことはない! 人間は人間の本来あるべき姿、自然状態ならば自由、平等、独立であらねばならない!」
「何言い始めてんのこいつ」
「人は自然状態で生まれ、そして生まれながらにして自由かつ平等であり、生命や財産についての権利、自然権を有するのだ」
「やめろよ社会契約説の講義始めんなよ」
「民は民の自然権を守るために国家と契約を結び自らが持つ自然権を保護してもらう、これがそもそもの国民と国家のあり方であり、決して隷属関係を結んでいるわけではないのだ!」
「だから続けるなって」
「そこで我々は現体制を革命により打破し、この街に労働者達の労働者達による自治政府を打ち立てるべきと日夜啓蒙活動をしている!」
「パリ・コミューンかな」
「打倒資本家! 滅せよ富裕層! 我々は我々の権利のために自然状態に回帰するために、万人の万人に対する闘争を始めるのだ! 立てよ国民!」
“ルソーだのホッブスだの色々混じってますね。しかも間違ってるし”
ギレンもはいってるな。
「っていう議論をいつもしてるんだ」
「議論だけか?」
「当たり前じゃん。革命ってなにすればいいの?」
「自治政府とかってどうやってつくんの?」
「あんな武装衛士とか兵器持ってる軍隊に勝てるわけないじゃん」
“口先だけみたいですね”
あれだ、飲み屋でくだ巻いて政治に愚痴ってる酔っぱらいの親父達となんら変わりねぇわ。
「でもこういう勇ましい議論してるとスカッとするしさ」
「なによりフェイウーちゃんが優しい目で見てくれるんだ」
「最近は議論ってよりそっちメインだよね」
「フェイウーってあの色っぺえボディコン姉ちゃんか。それたぶん生暖かい目だぞ」
「今度お店貸し切って、自治政府ってどうやって作んのかイベントやる計画だったんだ」
「議論なんて最初の10分くらいで、後はただの飲み会だよね。いつも」
「でもね~お店があんなことになっちゃうなんてね」
「許せないね、誰の差し金かわかんないけど」
「たぶんあの追い出された金持ちじゃん?」
「毎度お騒がせ富豪のレシドゥオスだろ、あれ」
「あんなのに目をつけられちゃったんだ。僕らの憩いの場所なのに」
「そういえば昨日はヤーテ来てなかったね」
「家計が大変だって言ってた」
レシドゥオス……か。一晩のアヴァンチュールを台無しにされたお礼をしに行かなきゃな──
「うん、でもオジサンのバイクの鍵ないよ……」
「任せておけ、この程度の電子ロックなんぞマルチアンロックで──な、この通り」
タコ坊主が懐? から取り出した小さいリモコンを操作するだけで、ドアはたやすく解錠した。
「え、開いた──でも、そんなのみんな持ってたら鍵の意味ないね」
「これは俺が暇な時に作ったもんなんだ。前に自分の家の倉庫の鍵を無くしたときに応急で作ったもんだからそこらにあるもんじゃない」
「……」
応急で作れる物なのにそこらにあるもんじゃないってどういうことなの……
“コイツが頭おかしいレベルで天才なだけだろ”
だよね……
「……エンジンはどうやってかけるの?」
「そんなもん運転席のカバーひっぺがして中の配線直結で、ほらこの通り」
「うわ、かかった! さすがオドさん!」
「ガワはだいぶ改造を施してあるが、案外こういうところは昔のままだったりするんだよ。さ、乗れ、行くぞ」
「うん!」
触手で器用にアクセルを回し走り始める武装バイク。オドパッキの膝にちょこんと座るアクタだが、オジサンの膝と違って滑りやすく、掴まってないと落ちてしまいそうな座り心地だった。
「どこへ向かうの?」
「衛士の屯所だ。少し探った情報だと、あのBarが反政府組織のアジトだと通報があったらしい。それでテロ行為が計画されてるとかで、緊急の強制捜査になったんだとか。でもな、このケースだと富裕層や権力者のフカシの場合が多い。蓋を開けてみれば酔っぱらいに殴られた腹いせだとかな」
「なにそれ……そんな腹いせでお店めちゃくちゃにしちゃってお客さん逮捕しちゃうの?」
「この街じゃよくあることでな。金で衛士もすぐに買収されちまうんだ。でもなそんなフカシの通報だから取り調べ受けて白だと判明すればすぐ釈放される。身元引受人がいればより問題ないんだが、今回はどうもそのあたりにも圧力がかかってややこしくなってるらしい。取り調べも行われないし身元引受も突っ返されてるとか、どうも本当のところがよくわからん」
「だから屯所に直接聞きにいくんだね」
「そうだ。それ以外もあるがな」
「なに?」
「まあ行けばわかる」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
留置場でオジサンはできることもなくモルタル打ちっぱなしの床に寝転がっていた。店にいた数人の客達はなにやら議論めいた事をしていたが、話題が詰まったのかなぜか “貴殿はどう思う” と、こちらに話を振ってくるのだった。
内心 “バカやめろ俺は寝てるんだ、教室で机にうつ伏せになってる奴に話しかけるか普通。あれは本当に寝てるか、寝てるふりしかできないコミュ障のどっちかなんだからよ”
と思いつつも仕方なく身体を起こした。
「貴殿はこの街の資本家や富裕層による圧政をどう思う?」
「そんなこと言われても、俺この街昨日来たばっかだし」
「いや、他の街でも経験してきたはずだ。庶民は重税に苦しみ権力者達は好き放題に街を支配してきた現状を」
「そんなのいつの時代でもどこの国でも変わらねぇわ。金って概念が無くても格差だの不平等だのは自然に生まれんだよ」
「そんなことはない! 人間は人間の本来あるべき姿、自然状態ならば自由、平等、独立であらねばならない!」
「何言い始めてんのこいつ」
「人は自然状態で生まれ、そして生まれながらにして自由かつ平等であり、生命や財産についての権利、自然権を有するのだ」
「やめろよ社会契約説の講義始めんなよ」
「民は民の自然権を守るために国家と契約を結び自らが持つ自然権を保護してもらう、これがそもそもの国民と国家のあり方であり、決して隷属関係を結んでいるわけではないのだ!」
「だから続けるなって」
「そこで我々は現体制を革命により打破し、この街に労働者達の労働者達による自治政府を打ち立てるべきと日夜啓蒙活動をしている!」
「パリ・コミューンかな」
「打倒資本家! 滅せよ富裕層! 我々は我々の権利のために自然状態に回帰するために、万人の万人に対する闘争を始めるのだ! 立てよ国民!」
“ルソーだのホッブスだの色々混じってますね。しかも間違ってるし”
ギレンもはいってるな。
「っていう議論をいつもしてるんだ」
「議論だけか?」
「当たり前じゃん。革命ってなにすればいいの?」
「自治政府とかってどうやってつくんの?」
「あんな武装衛士とか兵器持ってる軍隊に勝てるわけないじゃん」
“口先だけみたいですね”
あれだ、飲み屋でくだ巻いて政治に愚痴ってる酔っぱらいの親父達となんら変わりねぇわ。
「でもこういう勇ましい議論してるとスカッとするしさ」
「なによりフェイウーちゃんが優しい目で見てくれるんだ」
「最近は議論ってよりそっちメインだよね」
「フェイウーってあの色っぺえボディコン姉ちゃんか。それたぶん生暖かい目だぞ」
「今度お店貸し切って、自治政府ってどうやって作んのかイベントやる計画だったんだ」
「議論なんて最初の10分くらいで、後はただの飲み会だよね。いつも」
「でもね~お店があんなことになっちゃうなんてね」
「許せないね、誰の差し金かわかんないけど」
「たぶんあの追い出された金持ちじゃん?」
「毎度お騒がせ富豪のレシドゥオスだろ、あれ」
「あんなのに目をつけられちゃったんだ。僕らの憩いの場所なのに」
「そういえば昨日はヤーテ来てなかったね」
「家計が大変だって言ってた」
レシドゥオス……か。一晩のアヴァンチュールを台無しにされたお礼をしに行かなきゃな──
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