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砂漠と餓鬼と塵芥編
砂漠と餓鬼と塵芥2
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「え、あ、お、お、お肉は駄目だよ。や、やっと食べれたんだから」
「いえ、子供の食べ物を奪うほど落ちぶれちゃいません。ただ…… お金を見せちゃくれませんか。見るだけでようござんす」
「お金⁉」
あぁ、また恐喝か…… カツアゲには少し慣れてきてしまっているアクタだったが、公衆の面前で土下座されながらお金をせびられるのは初めての体験だったせいか妙な怖さを感じる。
土下座してるとはいえ眼の前のオジサンはライフルにマチェットだけではなく拳銃も脇のホルダーに付けていた。一方こちらは『肥後の守』と持ち手に刻印された折り畳み式の短いナイフ一本しかない。争うなんて無謀だしそれが原因で周りの人に流れ弾がいってしまっても申し訳ないので素直に懐を探る。
「オジサンごめんね、お肉買っちゃってもうコレしかないんだ」
数粒の卑金属を差し出す手に震えはない。あまりの少なさに激昂されるかもしれないが、でも本当にこれで持ち金は全部なのだ。あと金目の物なんて肥後の守くらいだ。
「ありがとうございやす」
地面からは少々浮かしたがいまだに深々と頭を下げたまま差し出すオジサンの両手に乗せてあげる。渡した瞬間盗ってその場を去るかと思いきや、そのまま地面にあぐらをかいて座り込み手の中にある粒をしげしげと見つめはじめた。
まさかお金をはじめて見るの?
指で摘みじっくり観察するとオジサンは金属の粒をアクタの手の平にしっかりと返すのだった。
「よくわかりました。感謝致しますぼっちゃん」
「オジサン、僕のお金とりにきたんじゃないの?」
「やっぱりそう思われますよね! いきなりお金見せてって誰だってそう思いますよ! 自分だってそうですよ! ですからね、他の周りの人達にお願いできないじゃないですか! だって拳銃小銃機関銃にナイフに刀に仕込みチェーンソーでどいつもこいつも武装してんすよ! 怖くて声かけられないじゃないですか! 内容が内容だけに。いやね、ワタクシ他の遠い遠い所から旅して来て先ほどこの街に着いてお腹減ったなーーって屋台街に来たら美味しそうな香りがするじゃないですか。それでフラフラしながら、あ、ここにしよ!って楽しみに並んでイザ自分の番になって買おうとして財布出しましたらね」
いったいどこで息継ぎしてるのか謎なくらい突然一息で喋りまくると、懐から取り出したのは拳銃ではなく手の平サイズのデバイスだった。
「ホラホラホラホラ見て下さい! これね、うちの方のクレジットっていう電子通貨なんですけどね。ちゃんと2,358クレジットってあるでしょ。ちゃんとお金もってるんですよワタクシ。今まで旅しててどこでもこれで大丈夫だったんですよ! でもね、ここいら違うんですね! 通貨が! しかも金属の粒って原始人かよ! 何 “チェップ” って初めて聞いたよ! チップじゃねーのかよ! って電脳に聞いたらさ “トルコ語でゴミって意味です” だって! え、なにゴミを通貨にしてんの! マジウケるんだけどこの地域! って一人ほくそ笑んだところで何の解決にもなってなくて、串焼きの大将にエクスチェンジプリーズ! って言ったらなんのことだ? 状態だし! これって実質無一文決定なわけで、むしろ俺の方がゴミ⁉ なわけでどうしようかと思ったら坊っちゃんがワタクシの方を見ていてくれておかげで目が合ったわけで、そんで、 あ、この餓鬼なら危なくないしちょっと涙流してお願いすればお金見せるくらいしてくれるだろ、ちょろいちょろいって思ったわけじゃないけど」
またもや一息で捲し立てて喋り、全て吐き出した酸素を回収すべく大げさに深呼吸する。
「この御恩は絶対忘れません!!」
その姿に努めて平静だったアクタは要点だけを整えたずねる。
「どんなお金か見たかっただけなの?」
「そうです!」
「オジサンお金ないの?」
「はい! ありません!」
やたら返事だけは元気の良いオジサンだったが困ってるのは間違いないらしい。お金がないと確かにご飯も何も食べられないのは可哀想だと思ったアクタは自分ができることをしてあげたかった。
「それじゃあさ、お金は僕もないからあげられないけど明日ならピッキング教えてあげるよ。ピッキングで集めたものを売れば少しはお金になるから」
「ピッキング⁉ 坊っちゃんが⁉ そんな若い身なりでやることやってますねぇ! いやはやそこらの餓鬼とは何か違うと思ってましたが、いやあ、たくましい! でもそんなこと坊っちゃんみたいな子供がやっちゃ駄目なんじゃないですかい?」
「坊っちゃんはやめてよ、アクタだよ。それにそんなことないよ。この村で孤児とかお金ない人はみんなやってることだよ。僕なんかまだまだだよ…… でもオジサン一緒ならいっぱい荷物持てるだろうし僕も助かるよ」
「みんなやってるですと⁉ 荷物いっぱい⁉ とんでもねぇ修羅の国に来ちまった…… この世界に来てからどんなことをしてでも生き抜く覚悟を決めたつもりだが、まだまだ足りなかったみてぇだ─── いや、わかりました! あっしも男だ! 見知らぬ地で生きるためならそれくらいの覚悟が必要だ!」
「それじゃあ明日の夜明け前にここで待ち合わせしよう。ここならまた来れるよね。あ、泊まるところは大丈夫なの?」
「寝床は任して下さい。どこでも野宿セットはいつでも持ってますんで」
と、背負う軍用リュックを親指でさし、ニカリと黄ばんだ歯が屋台のLEDビームでドヨンと光るのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
オジサンと別れたアクタは自らの寝床に帰る。住むところはズバールが回収されてきたゴミを収納するコンテナ倉庫の隅を間借りしている。ゴミの砂漠で拾ってきた経年劣化ですでにビリビリのボロボロな布を二重三重に重ねて縫い合わせシーツとし、山程のボロ布を詰めた特性のクッションを敷いた寝床だ。同じような作りの上掛けをかけ目をつぶる。
新しい妙な出会いをして今までにない新鮮な興奮にかられていた。初めて誰かとピッキングするからかもしれない。同業者と現場でかちあっても殆ど相手にしてもらえない。そりゃそうだ。みんな命がけでやってるんだから、見るからに足手まといなんかと関わりたくない。孤児の同業者もいたが自分よりずっと年上でやっぱり相手にしてもらえないか恐喝される。だからこそ今回はワクワクする。その高揚した気分にアクタはいつもより寝るのが少しだけ遅くなった。
アクタはゴミの世界でこの世に生を受けた。比喩的なゴミではなく、 “廃棄物” を意味する本来の意味でのゴミだ。両親は生きているのか死んでいるのかわからない。旧文明の廃棄物処理場で泣き叫んでいたアクタを育てたのは、アクタの泣き声に反応して再起動した旧世代の廃棄された育児ロボットだった。
丁度ドラム缶くらいのサイズと体型で淡い翠色をしていた。手足は短いが状況に応じて伸ばすことができ、無限軌道も備えミルクを体内で合成し身体を変形させて揺りかごにもなる。決して声を荒らげることも手をあげることもない優秀な能力で、当時は母親要らずと言われた便利なロボットだったが、育児から掃除洗濯料理に下の世話まで殆どの家事ができる上位互換でスマートな人間そっくりのアンドロイドが次々と発明されてからは日の目を見なくなったモデルだった。
旧式とはいえゴミ処理場で目覚めたこの育児ロボットはアクタを育て始めた。処理場で手に入る有機物を分解しアミノ酸やグルコースを合成し赤子に与え、ハイハイからヨチヨチ歩けるようになるまで補助し、話しかけて言葉を教え、人としての倫理道徳から簡単な勉強までさせた。しかし、その頃になると経年劣化でとうとう限界が来た育児ロボットは自分がアクタの成長をこれ以上みれないことを悟った。
まだ独り立ちさせるには余りにも早かったが廃棄物処理場から最も近い街であるガービレッジへアクタだけでも行けるよう担ぎ上げると、ゴミの砂漠を無限軌道でキュラキュラとその回転が止まるまで、動けなくなるまで、前へ前へと進み、最後は片手でアクタを抱きしめ片手で引き摺るようにもがいた。そしてとうとう歩みは止まる。泣きつくアクタを叱りつけ怒鳴りつけ頬を打ち街へ歩かせた。
その育児ロボットは、ただプログラム通りに動いていただけだ。
ただ泣いてる赤子の面倒をみる己の職務を忠実に実行しただけだ。
ただ少しでも永く我が子が生きられるよう己の命を賭けただけなのだった。
「いえ、子供の食べ物を奪うほど落ちぶれちゃいません。ただ…… お金を見せちゃくれませんか。見るだけでようござんす」
「お金⁉」
あぁ、また恐喝か…… カツアゲには少し慣れてきてしまっているアクタだったが、公衆の面前で土下座されながらお金をせびられるのは初めての体験だったせいか妙な怖さを感じる。
土下座してるとはいえ眼の前のオジサンはライフルにマチェットだけではなく拳銃も脇のホルダーに付けていた。一方こちらは『肥後の守』と持ち手に刻印された折り畳み式の短いナイフ一本しかない。争うなんて無謀だしそれが原因で周りの人に流れ弾がいってしまっても申し訳ないので素直に懐を探る。
「オジサンごめんね、お肉買っちゃってもうコレしかないんだ」
数粒の卑金属を差し出す手に震えはない。あまりの少なさに激昂されるかもしれないが、でも本当にこれで持ち金は全部なのだ。あと金目の物なんて肥後の守くらいだ。
「ありがとうございやす」
地面からは少々浮かしたがいまだに深々と頭を下げたまま差し出すオジサンの両手に乗せてあげる。渡した瞬間盗ってその場を去るかと思いきや、そのまま地面にあぐらをかいて座り込み手の中にある粒をしげしげと見つめはじめた。
まさかお金をはじめて見るの?
指で摘みじっくり観察するとオジサンは金属の粒をアクタの手の平にしっかりと返すのだった。
「よくわかりました。感謝致しますぼっちゃん」
「オジサン、僕のお金とりにきたんじゃないの?」
「やっぱりそう思われますよね! いきなりお金見せてって誰だってそう思いますよ! 自分だってそうですよ! ですからね、他の周りの人達にお願いできないじゃないですか! だって拳銃小銃機関銃にナイフに刀に仕込みチェーンソーでどいつもこいつも武装してんすよ! 怖くて声かけられないじゃないですか! 内容が内容だけに。いやね、ワタクシ他の遠い遠い所から旅して来て先ほどこの街に着いてお腹減ったなーーって屋台街に来たら美味しそうな香りがするじゃないですか。それでフラフラしながら、あ、ここにしよ!って楽しみに並んでイザ自分の番になって買おうとして財布出しましたらね」
いったいどこで息継ぎしてるのか謎なくらい突然一息で喋りまくると、懐から取り出したのは拳銃ではなく手の平サイズのデバイスだった。
「ホラホラホラホラ見て下さい! これね、うちの方のクレジットっていう電子通貨なんですけどね。ちゃんと2,358クレジットってあるでしょ。ちゃんとお金もってるんですよワタクシ。今まで旅しててどこでもこれで大丈夫だったんですよ! でもね、ここいら違うんですね! 通貨が! しかも金属の粒って原始人かよ! 何 “チェップ” って初めて聞いたよ! チップじゃねーのかよ! って電脳に聞いたらさ “トルコ語でゴミって意味です” だって! え、なにゴミを通貨にしてんの! マジウケるんだけどこの地域! って一人ほくそ笑んだところで何の解決にもなってなくて、串焼きの大将にエクスチェンジプリーズ! って言ったらなんのことだ? 状態だし! これって実質無一文決定なわけで、むしろ俺の方がゴミ⁉ なわけでどうしようかと思ったら坊っちゃんがワタクシの方を見ていてくれておかげで目が合ったわけで、そんで、 あ、この餓鬼なら危なくないしちょっと涙流してお願いすればお金見せるくらいしてくれるだろ、ちょろいちょろいって思ったわけじゃないけど」
またもや一息で捲し立てて喋り、全て吐き出した酸素を回収すべく大げさに深呼吸する。
「この御恩は絶対忘れません!!」
その姿に努めて平静だったアクタは要点だけを整えたずねる。
「どんなお金か見たかっただけなの?」
「そうです!」
「オジサンお金ないの?」
「はい! ありません!」
やたら返事だけは元気の良いオジサンだったが困ってるのは間違いないらしい。お金がないと確かにご飯も何も食べられないのは可哀想だと思ったアクタは自分ができることをしてあげたかった。
「それじゃあさ、お金は僕もないからあげられないけど明日ならピッキング教えてあげるよ。ピッキングで集めたものを売れば少しはお金になるから」
「ピッキング⁉ 坊っちゃんが⁉ そんな若い身なりでやることやってますねぇ! いやはやそこらの餓鬼とは何か違うと思ってましたが、いやあ、たくましい! でもそんなこと坊っちゃんみたいな子供がやっちゃ駄目なんじゃないですかい?」
「坊っちゃんはやめてよ、アクタだよ。それにそんなことないよ。この村で孤児とかお金ない人はみんなやってることだよ。僕なんかまだまだだよ…… でもオジサン一緒ならいっぱい荷物持てるだろうし僕も助かるよ」
「みんなやってるですと⁉ 荷物いっぱい⁉ とんでもねぇ修羅の国に来ちまった…… この世界に来てからどんなことをしてでも生き抜く覚悟を決めたつもりだが、まだまだ足りなかったみてぇだ─── いや、わかりました! あっしも男だ! 見知らぬ地で生きるためならそれくらいの覚悟が必要だ!」
「それじゃあ明日の夜明け前にここで待ち合わせしよう。ここならまた来れるよね。あ、泊まるところは大丈夫なの?」
「寝床は任して下さい。どこでも野宿セットはいつでも持ってますんで」
と、背負う軍用リュックを親指でさし、ニカリと黄ばんだ歯が屋台のLEDビームでドヨンと光るのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
オジサンと別れたアクタは自らの寝床に帰る。住むところはズバールが回収されてきたゴミを収納するコンテナ倉庫の隅を間借りしている。ゴミの砂漠で拾ってきた経年劣化ですでにビリビリのボロボロな布を二重三重に重ねて縫い合わせシーツとし、山程のボロ布を詰めた特性のクッションを敷いた寝床だ。同じような作りの上掛けをかけ目をつぶる。
新しい妙な出会いをして今までにない新鮮な興奮にかられていた。初めて誰かとピッキングするからかもしれない。同業者と現場でかちあっても殆ど相手にしてもらえない。そりゃそうだ。みんな命がけでやってるんだから、見るからに足手まといなんかと関わりたくない。孤児の同業者もいたが自分よりずっと年上でやっぱり相手にしてもらえないか恐喝される。だからこそ今回はワクワクする。その高揚した気分にアクタはいつもより寝るのが少しだけ遅くなった。
アクタはゴミの世界でこの世に生を受けた。比喩的なゴミではなく、 “廃棄物” を意味する本来の意味でのゴミだ。両親は生きているのか死んでいるのかわからない。旧文明の廃棄物処理場で泣き叫んでいたアクタを育てたのは、アクタの泣き声に反応して再起動した旧世代の廃棄された育児ロボットだった。
丁度ドラム缶くらいのサイズと体型で淡い翠色をしていた。手足は短いが状況に応じて伸ばすことができ、無限軌道も備えミルクを体内で合成し身体を変形させて揺りかごにもなる。決して声を荒らげることも手をあげることもない優秀な能力で、当時は母親要らずと言われた便利なロボットだったが、育児から掃除洗濯料理に下の世話まで殆どの家事ができる上位互換でスマートな人間そっくりのアンドロイドが次々と発明されてからは日の目を見なくなったモデルだった。
旧式とはいえゴミ処理場で目覚めたこの育児ロボットはアクタを育て始めた。処理場で手に入る有機物を分解しアミノ酸やグルコースを合成し赤子に与え、ハイハイからヨチヨチ歩けるようになるまで補助し、話しかけて言葉を教え、人としての倫理道徳から簡単な勉強までさせた。しかし、その頃になると経年劣化でとうとう限界が来た育児ロボットは自分がアクタの成長をこれ以上みれないことを悟った。
まだ独り立ちさせるには余りにも早かったが廃棄物処理場から最も近い街であるガービレッジへアクタだけでも行けるよう担ぎ上げると、ゴミの砂漠を無限軌道でキュラキュラとその回転が止まるまで、動けなくなるまで、前へ前へと進み、最後は片手でアクタを抱きしめ片手で引き摺るようにもがいた。そしてとうとう歩みは止まる。泣きつくアクタを叱りつけ怒鳴りつけ頬を打ち街へ歩かせた。
その育児ロボットは、ただプログラム通りに動いていただけだ。
ただ泣いてる赤子の面倒をみる己の職務を忠実に実行しただけだ。
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