砂漠と鋼とおっさんと

ゴエモン

文字の大きさ
上 下
199 / 262
おまけ

おまけ フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン編2

しおりを挟む
 
 もう、死んでもいいかも!

“藪から棒になんですか” 

 だってさ、次のクリンカに行けばもう現地妻が約束されてんだぜ!

“約束されてません” 

 もう人生で最高の絶頂の究極の山場だぜ! いっそのことそのまま死んだ方が幸せなんじゃないかって!

“それじゃ、あそこのビルの陰で寝ているキャノント・テリウ厶と戦いましょうか……” 

 やめて、あんな毛が生えたガンキャノ○みたいなやつとだれが喧嘩するの? めっちゃ強そうじゃん。肩の大砲も何あれ、何口径あるの?

“遠くてわかりづらいですが、180ミリは超えてるでしょうね。ユニオン情報によると右腕から50ミリのマイクロミサイル、左手の爪は2メートルを超える高周波ロングサーベル、体毛は複合装甲と遠中近と隙がなく攻防ともに優れる5,000,000cの高賞金首です。”

 馬鹿じゃないの! そんなのとやりあったら一発でお陀仏じゃん! 馬鹿じゃないの! だいたい弾薬も燃料も節約しなきゃいけないんでしょ! さっさと離れるよ! くっそ、なんであんのド阿呆共のせいでこんな目に……


 アスファルトより北方に位置する街のコンクレット、テラコッタン、タイルーンはジャムカ率いるラスト・ディヴィジョンによって受電設備すら破壊されていた。それでもなお力強くしぶとく生き延びて住み続けている人々はいたが、一年半経つ今も復興はサンドスチームなき現在、困難を極めなかなか進展しない状況であった。
 生き残った者たちは廃ビルのコンクリートを削り再びモルタルにして積み重ねた瓦礫の隙間を埋め壁を建て機獣のなめした革を張り屋根としていた。今まで極貴重な木材が新宿から安価に供給されるようになったことは不幸中の幸いだったかもしれないが、それでも流通が芳しくないため間に合うものでもない。
 機獣や野盗の襲撃がときおりあるがポルトランドやクリンカからきた復興支援部隊が一時的な守備隊として追い払ってくれていたが炊き出しなどがあるわけではないため住民が自給自足するのは変わらない。立ち寄るトレーダー達から物資を交換してもらいなんとかその命を繋いでいた。
 この三つの街の区間、およそ1,000キロはまともな補給が出来ない。そのためアスファルトかクリンカで大量の燃料や食料を積み、戦闘はひたすら避けなければならず、ハンターやトレーダーにとってとてつもない難所と化していた。
 錫乃介はカスタムしたジャノピーに大量の燃料と食料を詰め込んでポルトランドの第三次復興支援部隊と共に出発。コンクレット、テラコッタンを過ぎてタイルーンまで到着して部隊と別れた後──本来であれば他のトレーダーやハンターを待ち商隊を組んでから次のクリンカに目指すべきなのだが──各街に現地妻を作るという欲望に下半身が負けソロで目指していた。
 バージョンアップしたジャノピーは、リヴォルヴァーカノンを搭載した被牽引車をやめ、ジャイロキャノピー本体と一体化。さらにその後ろは無限軌道の被牽引車を取り付け荷台とした。荷台の上は106ミリ連装無反動砲。大概の大型機獣でも一撃で仕留められる高火力を搭載させた。以前一度だけサカキのM50オントス自走砲を借り受けた時に試射したことがある大砲だ。駆動系も出力をあげ速度は落とさないようにした。見た目はもうジャイロキャノピーというより、オート三輪やトゥクトゥクが大砲を牽引しているような姿だ。運転席は一人なので、どちらかといえばトゥクトゥクだが、ケッテンクラートという乗り物もそれに近い。
 これでジャノピーは高機動高火力紙装甲という武装車両へと変貌していた。
 余談だが、ジャノピーは当初の予定通りサカキに任せていたが、最初に出されたプランは99○に出てくる銀河鉄道警備局所有の武装装甲列車のような大口径の200ミリ三連装砲塔を屋根及びサイドの三箇所、計九門をつけるものであり、慌てて錫乃介が止めたエピソードがある。


「あのさ、おっさん宇宙海賊とでもやりあう気なの?」

「あぁん? ロマンだろロマン! これでもう機獣戦艦なんか来ても大丈夫だろ!」

「大丈夫じゃねーだろ絶対。こんなん後ろで一斉射撃したら運転席に座ってる俺どうなっちゃうの?」

「運転席、荷台もろとも吹っ飛ぶだろうな! ガハハハハハ!」

 俺なんでコイツに任せたんだろ……


 そんなゴタゴタもありながら錫乃介の旅は数十両の武装車両(テクニカル)に半ば守られ、ちょっかい出してくる機獣も少なくタイルーンまでは快調だった。

 そして商隊を待つことなく下半身に引き摺られ出発した錫乃介はキャノント・テリウムを素通りし、あと100キロほどで、クリンカに到着するのだった。


 ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


 どうして砂漠に鮫がいるんだよ!

“砂漠といえば『トレマーズ』にでてくるワームとかの方がやっぱり鉄板ですよね” 

 そうそう、鮫はちょっち違うかな? って。そういうこと言いたいんじゃないんだけどね。これじゃせっかく火力強くしたのに逃げる一方じゃん! 新兵器の出番ないじゃん!

“結局定期的にこういう追いかけっこになりますよね”


 ジャノピーが砂ぼこりを高々と上げて走り去り、その轍の後を盛り盛り砂が隆起していく。よく見ればヒレのような物、いや、ようなではなくヒレそのものが砂の大地を切り裂き、錫乃介達を猛スピードで追っていた。


 まずいよまずいよまずいよナビ! 追い付かれるよ! アイツ速いよ! 土の中なのになんであんな元気なの⁉

“この場合、水を得た魚、という表現は正しいのかどうか。普通は魚にこの表現は使いませんが、ここは砂漠ですから……”

 な、な、なに頓珍漢なこと言ってるの⁉ なんとかしないと!

“ですが、カノン砲も106ミリ砲も口向けた途端に潜水してしまいますから。この場合潜地と申しましょうか…… 口を開けた瞬間を狙うしか──ああ、また潜りましたね”

 これ真下からガブリとくるやつ⁉

“ブレーキ! ハンドルを右に急旋回そして全速!” 

 なろ!


 ナビの掛け声にブレーキをかけハンドルを切る。大量の砂を巻き上げ、牽引している荷台が横に振れる。気分はAKIR○金田のバイクスライドブレーキだがあんなにかっこいい物ではない。横倒しになりそうな荷台にビビる間もなく何やら放り投げる。その半秒後にカスタムにより肥大したジャノピーさえも飲み込むほどの顎(あぎと)が出現、空を喰らうとまた深く潜地していく。その光景を横目に恐れ慄きながらアクセルを全開にする。砂地に空回りするタイヤに荷台の横揺れてブレる車体。V字に方向転換してくる鮫。やっと地にタイヤが噛み急発進するジャノピー。リヴォルヴァーカノンの威嚇射撃が砂漠の大地に虚しくこだまする。威嚇生きた心地のしない時間は延々と続くのではないかと絶望の思考が頭をよぎりそうになる。
 錫乃介達を再びターゲットに入れた鮫がスピードを上げた時、轟音と共に高々と間欠泉のような砂柱が立った。モウモウと立ち籠める黒煙と砂ぼこりに文字通りの土砂の土砂降りを浴びながら走るジャノピーの中で、ヨッシャー! と拳を振り上げる。


“爆薬食わせてドカン。これが王道で一番ですね”

 つーか、あれ以外でアイツ倒せなくね?


 先程のバイクスライドブレーキの際に置土産として手榴弾を数個投げておいたのだが、うまい具合に砂漠の鮫は砂と共に食らってくれた。
 危機を脱しひと息つくとクリンカへ進むべく進路を戻した矢先だった。その目線の先には倒したはずの鮫が──いや違う、別個体の鮫だ──それが、一、二、三、四、五……十、十一、十二。


 うっそーーーん。もう、多いから。増えすぎ。増えてもせめて三匹くらいじゃね? 二桁はやめようよ~


 ぼやき、空を仰ぎ見て、この身に降り掛かる不幸を呪う。


“あれだけドカンドカン言わせてれば、そりゃ仲間も寄って来ますね”

 どうする?

“あそこに比較的大きい廃ビルがあります。あの規模なら地中深くまでコンクリの基礎が打ってあるのでやり過ごせるでしょう。そのうち諦めて去るのを期待して行きましょうか”


 と、ナビが示す先には二十階層くらいはあるだろか、かなり細長いスタイルの廃ビルがそびえ立っていた。


 もう、なんかその言い方にフラグを感じるなぁ。


 ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


 ほらなぁ~、もう三日経つのにまだあいつらウロウロしてるぜ…… 暇なのかよ。

“この人たいした獲物じゃないんですけどね”

 な! 我ながら本当にそう思うわ。


 ナビに貶されるがそれを受け流して廃ビルの屋上から鮫の様子を伺い見るも、十を超える砂中から飛び出た背ビレや尾ビレはビル周辺を片時も離れることなく周遊している。時折こちらを挑発するかのように砂面より頭を出しては甲高い音で鳴いている。


“それだけ飢えてるんでしょうか。あ、もしかしたら元々この辺りが住処だったり、これが彼等の狩のスタイルかもしれもせんね”

 なんだよ、追い込み漁するって、シャチかよ。

“ここに逃げ込んでから観察してましたけど、ブリーチング(海面へ自らの体を打ちつけるジャンプ)やスパイホッピング(頭部を海面に出して辺りを見渡す行動)はサメにはないシャチやイルカ海洋哺乳類特有の行動ですからそうかもしれません”

 は~い、じゃあいつら砂シャチに命名ね。ところであいつらどうやって砂漠の中をあんな高速で移動してんだ? いくら流線型ボディにしてもああは速くならないだろ。

“そうでもありません。サンドスキンク、別名サンドフィッシュというトカゲをご存知ですか?” 

 知らん。

“サハラ砂漠やアラビア半島にいるトカゲなんですが、このトカゲは泳ぐように砂地に潜って外敵から身を守り狩りをします。その速度はなかなかのものですよ。今映像出します”

 おお、おお、おお、見たことあるよ『わくわく動物ランド』とか『ダーウィンが来た』で見たよこれ。一瞬で砂の中に潜れるし飛び出てくるのな。本当に砂を泳いでるわ。でもずっと砂の中にいるけどこいつどうやって呼吸してんの?

“砂中にある微細な空気の層を砂ごと吸い、エラのような器官で濾過して呼吸してます” 

 凄えなトカゲ。でもこいつは小さいからわかるけど、あの砂シャチの巨体でそれやったら反則だろ。

“飲み込んだ砂を尾ビレや噴気孔からジェット噴射して高速移動の推進剤にしてるようです。そのため活動できるのは砂漠といっても砂砂漠だけで、石だらけの礫砂漠や岩石砂漠、塩砂漠では生息できないでしょうね”

 なるほどね。このあたりが広大な砂砂漠だからこんなワシャワシャいるのか。

“砂の質が極細かい極細粒砂と呼ばれる砂です。これ以上細かいとシルトやクレイという粘土質になります”

 粘土か。なぁ! 大量の水で砂地固めちゃえばあいつら動けなくなるんじゃね? って今その水どっから持ってくんだよ! 

“ひとりツッコミしてる”

 もういいや、腹いせに奴らに屋上から小便ぶっかけて寝るか。

“噴射力どんだけですかアンタ”
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

絶世のディプロマット

一陣茜
SF
惑星連合平和維持局調停課に所属するスペース・ディプロマット(宇宙外交官)レイ・アウダークス。彼女の業務は、惑星同士の衝突を防ぐべく、双方の間に介入し、円満に和解させる。 レイの初仕事は、軍事アンドロイド産業の発展を望む惑星ストリゴイと、墓石が土地を圧迫し、財政難に陥っている惑星レムレスの星間戦争を未然に防ぐーーという任務。 レイは自身の護衛官に任じた凄腕の青年剣士、円城九太郎とともに惑星間の調停に赴く。 ※本作はフィクションであり、実際の人物、団体、事件、地名などとは一切関係ありません。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~

ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。 対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。 これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。 防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。 損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。 派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。 其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。 海上自衛隊版、出しました →https://ncode.syosetu.com/n3744fn/ ※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。 「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。 →https://ncode.syosetu.com/n3570fj/ 「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。 →https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369

日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。

スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。 地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!? 異世界国家サバイバル、ここに爆誕!

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

蒼海の碧血録

三笠 陣
歴史・時代
 一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。  そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。  熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。  戦艦大和。  日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。  だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。  ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。 (本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。) ※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

処理中です...