砂漠と鋼とおっさんと

ゴエモン

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ドブさらいの錫乃介漫遊記

送迎会って開いた事あるけど、やってもらった事ないなぁ。

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 砂塵が吹き荒れる荒野を走る一台のバイク。そのバイクもまた砂を巻き上げ、走る後には小さな砂嵐が出来ている。
 狂った様に照りつける太陽は容赦なく車内を熱する。空調がなければ汗や血が沸騰していたことだろう。

 カチコミの翌日、諸々の補給と準備に挨拶を済ませた錫乃介は、その次の日早朝ポルトランドを旅だった。
 目的は言うまでもなくサンドスチームにあるハンターユニオン本部。
 アクセルを握る手にも力が入るはずだったのだが……


 
 あっいつら! 面白がって飲ませやがってぇ!!ウプッ! ウォッェェェ!!

 “別れの盃だって、何杯飲まされたんですかね~”

 馬鹿なの? 普通出発前に朝まで飲ませる? 馬鹿でしょ! 日本だったら一発免停だよコレ! 

 “取り締まりはおろか、法律とかないんで安心して飲酒運転して下さい”

 もう飲みたくねぇよ! ゲポォッ!

 
 
 カチコミの翌日、長旅の買い物を済ませた錫乃介は街を出るから挨拶にと、孤児院の子供達をはじめ、キルケゴール、タヌ山、アイアコッカ、ゼン・ラーマルハ・ダカー、山下、シンディ、マリー、サカキ、ジョドー、と主要な面子に声をかけていった。


 孤児院は初めて立ち寄った。施設名『ストロベリーフィールズ』を期待してたが、『ポルトランド孤児院』と普通だった。子供達は素直に昨日の礼を言ったかと思えば、メロディが着いて行くと言い出したので、アルの面倒を見てくれと押し留めた。多分俺に惚れたんだと思う。
 タヌ山は何やら言いたげだったがシカトした。おそらく何やらお使いをさせたかったのだろう。ふざけんな。
 アイアコッカは慇懃に対応してくれた。偉い人なのに、いつも低姿勢で凄いと思う。今度女子寮に忍び込もうとした時の話を詳しく聞こうと思う。
 ゼン・ラーマルハ・ダカーはパンツを履いていた。どうやら俺の具申をきいて成長したようだ。今度はシャツを着させるべきか、それとも彼の個性を突っ走らせるべきかそれが問題だ。
 ジョドーは“お気をつけて”と一言と共に一杯ご馳走してくれた。余計な言葉はないのが、やはりジェントルメンだ。
 そう、ここまでは良かったんだ。
 

 山下、シンディ、キルケゴール、サカキ、マリー達はどこで知ったか知らないが、万魔殿に押しかけてきた。
 万魔殿に来たことあるキルケゴールの勘が働き、皆を引き連れてきたのであろう。
 そして来るや否や悪ノリを初めた。今生の別れになるかもしれねぇ、とか旅の無事を祈る、とか何とか理由を付けてはジンだのウォッカだのブランデーだのを錫乃介に浴びるように飲ませ始めたのだ。
 ジョドーが止めるかと思いきや途中から参加して、やたらと高いワインやシャンパンをポンポン開け始めていた。
 この支払いがどうなったかは錫乃介は知るよしも無いが、流石に主役の錫乃介払いではなかったようだ。
 とは言え問題はそこではない。朝までぶっ通しで飲まされた挙句の出発だ。飲酒運転の取り締まるがあるとかないとかどうでもよく、とにかくフラフラ運転にならないので、ナビに任せて錫乃介は車内で爆睡。途中吐き気を催せば、ジャノピーを止めて口からリバース。ちょっと走っては長旅で貴重な水をグビグビ飲んではリバースを繰り返していたので、サッパリ進まない。
 どこぞで機獣がでたらしく、リヴォルバーカノンが火を吹いていたが、視認する気力すら無い。
 というわけで、錫乃介にとっては最悪の出発と相成ったのである。


 “愛されてますね~”

 愛が重いよ。


 手荒い送り出しを受けた錫乃介は、次なる目的地タルマックへとエンジンをふかす。否、運転をしてるのはナビであり、錫乃介はただ青い顔してグデっと伸びているだけである。
 それでも、ポルトランドから100キロほどは走っただろうか、蛇行する大河を横目に南東へと直進する。
 この大河ーー『ンゴンゴ河』と呼ばれているのだがーー川幅が広く平地を大きく蛇行しながらゆっくりと流れる。山地が7割をしめる国の日本には無いタイプの川だ。
 というより世界的に見ても、日本のような川幅が狭く急流な川しかない国は、北欧やチリなど一部であり珍しいのである。
 人間の文明の多くは緩やかな大河を元に生まれているのだ。
 ンゴンゴ河も例外無く、その川辺にはポルトランドをはじめ幾つかの大きな街が生まれていた。今錫乃介が向かっているタルマックもそのうちの一つなのである。
 
 川付近はヤシやシュロを始めとする照葉樹が生い茂り、矮性の植物も多くの種類が繁茂している。そのため車やバイクでは走りずらくてかなわないため砂漠側を走る。砂漠と言ってもサハラ砂漠のような砂だけの大地ではなく、アメリカモニュメントバレーを思わせる赤い岩と砂の景色が広がっている。
 一瞬モニュメントバレーそのものなのでは無いかと見間違うが、立っているのは岩山では無く、朽ちた名もなき高層ビルや、巨大な何棟もの工場の廃墟だったりする。

 
 何の工場だったんだろうな?

 “あれ元々サムスンの世界最大級の半導体工場ですよ。スクラッチ前に300億ドル投じて電脳チップの工場に早変わりしましたけど、その途端……”

 スクラッチか、夢の跡もいいとこだな。でもどこの工場もそんなんばっかだったんだろうな。

 “そうでしょうね、宇宙人の新技術を手にした国は躍起になってその技術を結集した工場やら設備やらを建てたでしょうね”

 もうとっくに中身はすっからかんだろうがな。

 “またウンコ猿の住処になってますよきっと”

 あーヤダヤダもう近づかねえ。こっからカノン砲で吹っ飛ばしてやろうかな。

 “弾の無駄ですよ。まだタルマックまで200キロはあるんですよ。補給ポイントも無しなんですから。極力戦闘は避けていきますからね”

 へいへい、仰せのままに。ってか口では言ってるけど、俺今日何にもしたくねぇし。
 んじゃ、もう一眠りするわ。

 “はいはい。何もしたくないというより、使い物になりませんね”

 なにも言い返せねぇよ。

 

 ナビとダラダラと喋っては眠り、起きては喋り、ジャノピーを走らせること数時間、幸い大きな戦闘は避けることができ街に近づいたのか、河沿いの景色が変わっていった。用水路があちこちにしかれ灌漑農業をしている田畑風景だ。
 機獣対策であろうか武装した軽トラやバイク、トラクターが巡回している様子もある。

 
 すげぇな、コンバインに戦車砲付いてるぜ。ああいうの見るとワクワクするな。

 “コンバインはヤンマーAG6100が素体で改良されているようです。
 武装はブッシュマスターⅡで、チェーンガンなので戦車砲というより機関砲ですよ”

 一台何役こなすんだろうなあのコンバインは。
 
 “刈取、脱穀、選別、戦闘……”

 笑えるわ。



……………………


 ンゴンゴ河はより広くなり、川のほとりに出来た街タルマックには輸送用と思われる船が数隻駐留しているのが見える。
 この街まで大河の水路で来ることも出来たが、定期便がいつ来るかもわからず、ポルトランドからゆっくりとした速度のため2~3日かかる。
 川から引き込まれは水は街を囲む深い堀に。分厚そうなコンクリートのビルが凸凹と並び城壁の様相を示し、屋上には対空砲や重機関銃機関砲が町の防衛システムとして並ぶ。

 おー、着いた着いた。疲れたなぁ。

 “ゲロ吐いて寝てただけじゃですか”

 そう言うなって、もう体調戻ったわ。さて、新しい街に着いたら先ずは第一村人に話しかけないとな。

 “ドラクエじゃ無いんですから”

 
 堀にかかる橋を渡る前にあるドライブスルーみたいな検閲所らしき建物に入ると、既に数台の先客が橋を渡り始めており、上がっていた遮断稈が再び道を塞ぐ。
 内部では機関銃やら機関砲がこちらを向いて威嚇している。


 おいおい、誤射とかやめてくれよ。

 “AIが監視してて敵対行動と見做されたら蜂の巣です”

 蜂の巣どころか肉片になるだろこれ。

 “そこらに血糊が残ってますね”

 大丈夫なのか?


 ジャノピーから出て顔を認証用カメラに向け機械音声の質問事項におそるおそる答える。


 [お名前と性別を答えて下さい]
 「赤銅錫乃介、男です」

 [何処から来ましたか]
 「ポルトランドです」

 [タルマックへの目的は]
 「旅の途中の補給です」

 [何処へ向かわれる予定ですか]
 「目的はサンドスチームなので何処とも言えません」

 [持ち金はいくらですか]
 「え~と……16,500cです」

 [人を殺した事はありますか]
 「ありますね。成り行き上ですが」

 [趣味は何ですか]
 「酒、飯、女」

 [どんな娘が好きですか]
 「ドスケベ・ザ・エッチセッ○スな女」

 [貴方は変態ですか]
 「たぶんノーマルだと思います」

 [貴方は童貞ですか]
 「ど、ど、ど、童貞ちゃうぞ」

 [玄人と素人どちらが好みですか]
 「素人と言いたいところだけど、玄人も良さがある。甲乙つけがたい」

 [どこからが浮気だと思いますか]
 「そんな事考え始めた時点で」

 [顔は普通だけど巨乳、美少女だけど貧乳、性格はどちらも良い子。貴方はどちらを選びますか]
 「両方選ぶ。無理なら両方諦める」

 [朝パンを咥えた女の子とぶつかりました。転んだ女の子を助けていたら貴方は遅刻してしまいます。貴方はどうしますか]
 「その子が咥えていたパンを食う」

 [女の子が銃を持った複数の暴漢に襲われています。貴方はどうしますか?]
 「お芝居の練習かもしれないので様子を見ます」

 [上司に“帰って良いよ”と怒られました。貴方はどうしますか?」
 「その上司はどんな見た目の上司ですか?」
 [ボイン・ザ・グラマラスクィーンです]
 「そのまま土下座して踏んでもらいます」

 

 [質問は以上です通行を許可します]

 「……あのさ、やたら長かったし意味わかんない質問だったけどいいの?」

 [はい、必要な質問は最初の3~4つで後は駄弁っていただけなので]
 
 「君のAIアップデートした方がいいよ」

 [この前したばかりです。これは敵対行動を取るかどうかの試験なんです]

 「忍耐力を試してたのか」

 [ってほどでもないんですけどね]

 「AI交換決定ね。それじゃ」

 [はい、ようこそタルマックへ]



 完全に馬鹿にされてただけだな。
 
 “人をおちょくって犯罪者予備軍かどうか確認する高度なシステムですね”

 マジかよ。
 
 “嘘です”

 ナビお前もか。
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