砂漠と鋼とおっさんと

ゴエモン

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マリーゴールドから“悲しみ“と“絶望”の花言葉が無くなった日

結局最後は力技

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 「誘雷?」

 「そう。誘雷自体の歴史はけっこう古くてな、1970年代にはロケット誘雷が成功してる」


 地底湖に浮かぶパンツァーイーターを肴に、2人は温いレーベンブロイで祝杯を挙げながら紙巻をふかしていた。

 
 「その後も凧使ったり、気球を使ったり、高出力レーザーを使ったりな。今回は差し詰めミサイル凧誘雷ってとこか」

 紫煙を輪っかに吐き出しながら話を続ける。

 
 「誘雷の研究は昔っからずっと行われていたんだ。なんせ10億ボルトの電力を自由に使えるようになったら、エネルギー問題が一気に解決するからな。
 まあ、その前に宇宙太陽光発電送電が一般的になったんだが、落雷から受電設備やらなんやら守るためにも必要な技術だったから、研究そのものはスクラッチ前まで続いた」

 湖に背を向け両腕を手摺りにかける。右手に紙巻、左手にレーベンブロイをダラリと下げる。


 「良くもまぁ、誘雷なんて思い付いたね」

 マリーは両肘を手摺りに乗せて、地底湖を見下ろしながら、紙巻を持った右手でレーベンブロイを流し込み、そのままひと吸いする。

 
 「ポルトランドに戻る時“ワジ”を見てピンと来た。俺はこの世界に来てから一年近く経つのにまだ雨を経験して無くてな。単純に雨が降らない世界なのかと思ってたんだ。
 だけどワジがあるって事はもしかしたら雨季がまだ来てないだけなんじゃないかと思ってな。ポルトランドの気象観測してる全裸の変態に聞いたら案の定そろそろ来てもおかしくない気象だった。後の細かい事は電脳に任せたけどな」

 「……」

 マリーは紙巻を咥えたまま動きを止め、錫乃介が述べた言葉を反芻していた。

 「何か変な奴が出てきたね、変態はアンタだけで充分なんだけどね」

 プッと紙巻を吹き出すとニヤリと笑う。


 「心外だな」

 錫乃介は不服そうな顔をして、飲み干したレーベンブロイを地底湖に投げ捨てた。


 「水中には雷が届かないって聞いたことあるけど、それは俗説かい?」

 「基本的には間違いない。だけど様々な条件が重なれば別だ。特に塩水は通電しやすくなる」

 「この地底湖は塩水だってのかい?」

 「そうだ。最下層に降りた時アクアリウムになってて、パンツ野郎の他に魚型の機獣がいただろ? あとはどえらく透明度の高い湖水だけ。ここに少し違和感を感じてな、もしかしたらと思って電脳のデータベース調べたら、元々海を模したアクアリウムだった。それなのに機獣以外に他の生物が居ない」

 「何が言いたいんだい?」

 「生態系が無いんだよ」

 「確かに餌みたいな存在はいなかったね」

 「そうなんだ。機獣魚は何食って生きてたんだ?」

 「さあね? 共食いかい?」

 「なわけねぇだろ。それだけじゃないんだ。あの機獣化したセキュリティマシンはどっから電力得ていた?」

 「言われてみれば、なんだろうね? 受電設備もないのに」

 「機獣と言えどもエネルギー源が必要だ。そのエネルギーはなんなのか? もしやとと思って、ワイヤー垂らしてついた水舐めたらまだ塩分を感じた。つまり俺の考えではアイツら塩水発電してエネルギーを得ていたんだ」

 「成る程ねぇ。と言いたいところだけど、よくこんな水舐めたね」

 「なぁに、かえって免疫がつくさ。まぁこれで機獣の存在の疑問が先に終わり。で、水中に通電するかだけど、海とか湖に落雷があった場合、基本的には水面で散ってその電力は無くなる。でもな、それは雷が直接水面に落ちた場合かつ、広い広い面積を持ち、莫大な水量の海とか湖、池、川とか自然界の話だ」

 「今回はワイヤーを通したし、狭い湖だから違うってのかい?」

 「そう言うこと。電気ショック漁っていってな、水中放電させて魚を大量感電させる漁法があるんだよ。今回はほぼそれだ。実際養殖やってる場所で外来魚が増えちまったから、この水中放電で一網打尽にした記録はいくつもある。
 通電しやすい塩水に、水中放電、狭い地底湖、しかもアイツの全身を覆うのは絶縁体じゃなくて金属質の導体だ、効かないわけねぇって思ったわけさ」

 「……あんた意外にインテリだね」

 「惚れるなよ」

 

………………




 ポルトランドに戻るべくお互い自分の愛車に乗り込む二人。
 討伐したパンツァーイーターは、その身体全てが素材として金になるのは間違いないが、この穴から巨体を解体するにも引き上げるにも莫大な費用がかかるため、そちらはハンターユニオンに任せるとして、錫乃介達は賞金だけ頂く事にする。
 討伐証明部位が本来は必要になるが、この巨体である。写真でも撮って状況を説明すれば正確な判断は、ユニオンにいる嘘や誤魔化しが100%通用しないキルケゴールがやってくれるだろう。
 パンツァーイーターそのものが巨体なのもあるが、何よりトップクラスのデンジャラス級の賞金首が討伐されたのだから、異例中の異例、例外中の例外として扱われる案件となるに違いない。


 まだこちらの方は雨は降っていないが、ワジが出来ている可能性があるので途中迂回して行かねばならない。
 マリーのトレーラーが先に先導し、後を追うように錫乃介もジャノピーに乗り込みエンジンをかける。
 
 
 さあて、ナビよ!賞金入ったら豪遊だぜ豪遊。女買って女買って酒飲んで女買って美味い飯食って……

 “女性を買うのはロマンが無いって、前に言ってたじゃないですか”

 いいんだよ! 
 もう状況が違うんだよ! 
 ぶっとい葉巻咥えてジャラジャラ金ピカの指輪とか腕輪とかつけてリムジン乗って両腕にボインのパツ金ねーちゃん抱えてドンペリ飲むのは全男子共通の夢なんだよ! 
 人生で一回はやっておくんだよそういうの!
 もう1年くらい酒池肉林の生活すんだよ!
 
 “煩悩と欲望と邪念の塊ですね……”


 うっせーーーい!

 
 “それはいいですけど、なんで止まるんですか?早く出発して下さいよ。マリーさん行っちゃいましたよ”

 エンジンが止まっちまった。
 なんで?


 ホテルからわずか100メートル程進んだ所でジャノピーはウンともスンとも言わなくなってしまった。


 “もしかしたら……あ、やっぱり”

 どうした?

 “電気系統が故障してます。おそらく落雷の余波ですね”

 なんでぇ⁉︎
 あと帰るだけで酒池肉林なのにぃぃ!!!


 錫乃介がグダグダしてると辺りは急に暗くなり、突然湖をひっくり返したような豪雨に見舞われた。

 きたぁ! これが本場のゲリラ豪雨、スコールじゃぁ!

 “これでは仕方ないですから、一旦ホテルに戻って直してから行きましょう”

 ずっぶ濡れ間違い無し!
 せっかく修理したばかりなのに!

 愚痴愚痴言ってると雨は一層激しさを増してくる。
 仕方なしに外に出てジャノピーを手押しで戻ろうと、足を踏ん張りハンドルバーを押す。魔改造してあるため、かなりの重量だが動かない事はない。
 ハンドルをきってなんとかホテル側に向けた時、錫乃介の目に飛び込んで来たのは信じられない光景だった。


 うっそだろ……あれで死んでねえのかよ……


 そこに居たのは地獄の穴から這い上がって来たパンツァーイーターの姿であった。
 激しい豪雨の音と視界の悪さが錫乃介達が気付くのを遅らせた。
 バケモノの口は開き、喉奥からゆっくりと大砲が、そしてそれは錫乃介が以前見た45ミリ砲では無く、その倍はある太さの大砲がこちらを向こうとしていた。


 え……なんで? 
 口径でかくなってるの……?

 激しい雨の中、スローモーションで動いて見えたのは、錫乃介の動体視力が極度の集中により上がったためか、バケモノが虫の息だったからなのかはわからない。しかし、しばし呆然としてしまったのは命取りだったか。


 “錫乃介様!走って!”

 ナビの電気ショックにより我を取り戻すが早いか、逃げ出そうと足を踏ん張るその時だった。
 錫乃介の真横を巨大なトレーラーが走り去った。

 トレーラーは凄まじい轟音と泥飛沫を上げ、バケモノに向かって突っ込んでいく。

 パンツァーイーターの大砲が僅かに光る

 
 「マリーーー!」

 振り返り錫乃介は叫ぶが届く訳もなく、トレーラーがバケモノにぶちかますと同時に口の大砲も火を吹いた。

 トレーラーヘッドから架台まで撃ち抜く砲撃は、しかし突進の勢いまでを殺す事が出来ずに、パンツァーイーターは再び地底湖の底へ落ちていった。
 そしてトレーラーは一筋の光を放ったかと思うと、そのままホテル諸共吹き飛ばす大爆発を起こす。
 爆風により吹き飛ばされる錫乃介だが、泥だらけになりながらも立ち上がり、粉塵が飛び散る中をバシャバシャと駆け寄る。地面はもう豪雨で川の様になっている。
 
 穴底はホテルの瓦礫で埋まり黒い爆煙が、それを隠す様に上がっていた。


 「ちっくしょーーーーー!」

 地面に両膝を付き、両拳を叩きつける錫乃介。


 “錫乃介様、危ないので早く離れて……”

 「クッソーーーー!!!」
 「うるっさいね。叫ぶんじゃないよ」
 

 「……」

 「奴と心中なんか死んでもゴメンだからね」


 「チッキショーーー!!騙されたぁ!!!!」

 地面に蹲った錫乃介の後ろで、腕を組んでニヤニヤ悪い顔で笑うのは、頭から少々血を流したマリーであった。



………………



 「で? あのトレーラーはTNT火薬満載だったと」

 「ああ、当然そんなので倒せるとは思ってなかったけどね、イタチの最後っ屁だけでも食らわしてやりたくて用意しといたのさ」

 「流石に瀕死状態だったか。トドメくらいにはなったな」

 「全くしぶとい奴だったよ。でも、アンタのおかげだ。旦那と息子と仲間達の仇がとれたよ」

 「なんだよ、突然殊勝な事言うなよ~」

 「アタシがもう少し若かったら惚れてたかもね」

 「色気付くんじゃねえよオバハンが」

 
 2人は応急処置で直したジャノピーで、雨上がりの晴れた空の下、ポルトランドを目指して泥飛沫をあげていた。


 「いやだね、もう紙巻が切れちまった」

 錫乃介が運転をする中、マリーはリアボックスの上で寝そべりながら、フッと優しく笑みを溢すのであった。
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