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終わる終わる詐欺 大人って汚いよね編
群体をもって個と成す
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重圧鋼87
「西口側正規兵に通達。各ゲートの守備に付いている以外の者は新宿西口USDビル一階バリケード前を防衛。侵入させるな」
エヴァの指示が飛ぶ部屋は、モニターや放送設備、各種配電設備がある電気室である。司令室として利用するため、諸々の準備をしていた矢先の出来事であった。
「同じ場所を攻めてくるとはな……ここ最近プラントノイドから攻勢に出ることなんて無かったのに」
エヴァの言う通りプラントノイド側から地下街に攻めてくる事はあまりなく、人間側が地上に探索に出ようとするところを狙われる事が殆どで、その流れで大規模な戦いはあったが、群れをなして向こうからめて来たの記憶に無い。
「あの幹部共がバリケードを破壊した事で我々が攻勢に出ようとしていたのが漏れたのかもしれませんよ」
シェスクは少し皮肉と冗談混じり言葉を放つ。
「あまり冗談とも思えないわね。このタイミングの良さは」
「エヴァ、奴らの数が増えてます。西側の兵だけでは厳しそうなので待機兵を増援に回します」
「わかったわ」
“どうします?”
まだ様子見とこう。
“まだこちらには山下一味の居残り組がいますしね”
山下一味ってまるで山賊だな。まんまで笑える。んで、さっきの話で気になったんだけど、一個体の植物だけじゃなく周りの個体とも、根っこ張り巡らしたりして匂い物質とか化学物質のやりとりで情報を共有するって、脳細胞の情報伝達みたいじゃない?
“良いところに気が付きましたね。5点あげます”
それ、まだ続いてたんだ。
“錫乃介様の時代より後の研究では、植物は群体をもって個と成す、という説があるんです。事実ある種のキノコや細菌類、粘菌などはその張り巡らした菌糸によって繋がる群体は全て一個体であるんです”
ああ、どこだかの山のキノコをゲノム解析したら、その山にあったキノコが全部同じ遺伝子だった。つまり一個体だった、ってやつな。
“そうです。アメリカのオレゴン州で見つかったナラタケは菌糸の総面積九万平方Km、全て同一個体でした。
菌類と違って、草や木は個体と個体は別の存在ですが、ネットワークで繋がった者同士はまとまった個体として捉える事ができるのではないか? そして、この脳細胞のようなネットワークにより、脳を持たない植物でも知識の集積を行っているのではないか? という説です。
この場合の一個体は、生き延びる事や個体の子孫を残す事が生命活動の目的では無くなります。群体として種の存続が生命活動の目的、ということになります”
一部を除くけど、蟻とか蜂とかもそうだよな。あいつら群れを成して一個の種を存続させる為の行動をしている。だから仲間の兵隊蟻とか蜂は、言い方は悪いがただの使い捨てのコピーだ。女王の遺伝子を繋ぐ為に働く存在でしかない。自ら種を増やす能力は無いしな。
“その通りです。植物も群体として、例えば食べられる為にある農作物は最たるものかもしれません。食べられることでその作物は無くなりますが、群体としての個は人によって栽培が続けられることで、種が存続するわけです”
種の生存戦略としては成功してるってわけか。進化の方向性としては人の力を借りるってのは効率がいいな。農作物が知識の集積を行なってるとは少々考え辛いけど、説としては面白い。
まてよ、その説が本当なら今の俺らは群体としての個の中に入り込んだ、寄生虫みたいなもんか。
“このカルデラ全体が、一つの生命体と言っても良いかもしれませんので、まあ間違いではないでしょう”
やば、変こと考えちゃった。ってことはさ、この地下街にはあちこち植物の根っことか入り込んでたよね?そっから人間の情報漏れて共有されてたりしない?
“ええと……
言われてみれば……
それは……
かなり……
まずい……”
その時スピーカーより再び緊急の放送がはいる。
「新宿新南口方面、複数のプラントノイドの侵入を確認。新南口正規兵は早急に防衛に回れ。USDビル内の待機兵も全て出動」
少し焦り気味のシェスクの声がスピーカーから流れる。
ちょっと状況が芳しくありませんねぇ……
“私達も向かいますよ”
わかった。
と、エレベーターホールに駆けつけて下のボタンを押そうとするとナビが止める。
“お待ち下さい、まずは現状把握が先です。司令室に行きますよ”
お、そうか。エヴァちゃんに力貸せって言われてるしな。
司令室へと向かう間もナビは先程の考察を続けていた。
“もし、植物が地下街の情報を得ていたなら、何故今まで攻めに回らなかった?こちらが攻勢に仕掛けようとしたから?これが一番もっともらしいが違う。何故なら植物側には人間側を殲滅する力はとうの昔に持っていた。その証拠にあのヘドランテ。運良く我々の火力が高く撃退できたが、あの個体ならば火力に乏しいこの街は容易く灰塵に出来たはず。何故……? そもそも人間の殲滅は目的じゃない?
運良く撃退?もしかして、我々の火力に向こうが合わせていたとしたら?
群体としての個……他生物との共生……脱出トンネル……人に栽培……進化……”
ナビ、何考えているかわからんけどさ、奴等を追っ払わなきゃ始まらないだろ?
“ええ、そうです。いけませんね、錫乃介様に諭される様では”
そうそう。って今軽くディスらなかったら?
“お気になさらず、いつものことですから”
そうだったな。 ん?
「二方面から同時に進入? いや、この数これは確実に侵攻か……」
「エヴァ、これは何かが今迄と違う」
司令室ではシェスクとエヴァに焦りの色が見え始めていた。このUSDビルに人間が居を構えてからは、過去に外に出たことが理由でプラントノイドと戦いはあった。単発的に中に侵入して来た者との戦いもあった。それは偶発的とも言える内容であり、意図的なものは感じ得なかった。しかし、今回の多数のプラントノイドが、別方面からもタイミングを合わせたかの様な侵入は経験の無い事であった。
「ちょりーーす!」
どうしたものか二人が思案していると、大柄の黒人に連れられた錫乃介が司令室に入室してきた。
「なんかコイツ話があるってよ」
アミンは面倒臭そうに握った手の親指で錫乃介を指す。
「錫乃介さん、今忙しいから後でね」
「つれないなぁエヴァちゃん。ちょっと気付いた事あってさ、結構今回の件に関わってるんじゃないかって思って、話しだけでも聞いてよ」
と、先程ナビと考察した、植物のコミュニケーション能力、群体をもって個を成す事、それらによる知識の集積、こちら側の情報の漏洩の可能性を錫乃介は要約して話した。
そして、話が終わる時、緊急通信がはいる。
「こちら新宿三丁目、プラントノイドの侵入を確認。数増加中です!」
焦る少年兵の甲高い声が司令室に響く。
「まさかと言いたいところですが、否定する材料もありませんし、この状況はそれを証明していますね」
三度の侵入にシェスクは冷静になる事を自分に言い聞かせながら錫乃介の話に返す。
「照明は?」
そう口を開きエヴァも心を落ち着かせる事を第一にする。
「ブレーカーを落としたのに消えません」
「どういうことかしら……」
「エヴァあと東口に迎えるのはサブナードの少年兵だけです」
シェスクはエヴァに目を向ける。
「致し方ない、サブナード少年兵、東口正規兵と共に防衛に回れ」
エヴァがマイクで指示を飛ばすと、横から錫乃介が手を出す。
「あ~ちょっとマイク借りるよ」
「なんだ、ふざけてる場合では……」
「アーアー、山下一味の居残り組、いい加減待機は飽きたろ。エメリッヒ、ローランド、フランシス、フォードは西口側。トムエイツ、ジャームッシュ、コルトレーン、ウォーターズは新南口で暴れて来な。俺は東口に回る。以上
。あ、シンディ忘れてた。好きにしろ、以上」
のんびりした口調でそれだけ言うと、“行ってくる”と言い残して司令室を後にする錫乃介であった。
な、今の俺格好良くなかった?
“えー、エヴァもこれでメロメロですよー”
だよなー!グフフフフ……
“ほんとおバカですねこの人……少年兵って単語に反応し過ぎなんですよ”
「西口側正規兵に通達。各ゲートの守備に付いている以外の者は新宿西口USDビル一階バリケード前を防衛。侵入させるな」
エヴァの指示が飛ぶ部屋は、モニターや放送設備、各種配電設備がある電気室である。司令室として利用するため、諸々の準備をしていた矢先の出来事であった。
「同じ場所を攻めてくるとはな……ここ最近プラントノイドから攻勢に出ることなんて無かったのに」
エヴァの言う通りプラントノイド側から地下街に攻めてくる事はあまりなく、人間側が地上に探索に出ようとするところを狙われる事が殆どで、その流れで大規模な戦いはあったが、群れをなして向こうからめて来たの記憶に無い。
「あの幹部共がバリケードを破壊した事で我々が攻勢に出ようとしていたのが漏れたのかもしれませんよ」
シェスクは少し皮肉と冗談混じり言葉を放つ。
「あまり冗談とも思えないわね。このタイミングの良さは」
「エヴァ、奴らの数が増えてます。西側の兵だけでは厳しそうなので待機兵を増援に回します」
「わかったわ」
“どうします?”
まだ様子見とこう。
“まだこちらには山下一味の居残り組がいますしね”
山下一味ってまるで山賊だな。まんまで笑える。んで、さっきの話で気になったんだけど、一個体の植物だけじゃなく周りの個体とも、根っこ張り巡らしたりして匂い物質とか化学物質のやりとりで情報を共有するって、脳細胞の情報伝達みたいじゃない?
“良いところに気が付きましたね。5点あげます”
それ、まだ続いてたんだ。
“錫乃介様の時代より後の研究では、植物は群体をもって個と成す、という説があるんです。事実ある種のキノコや細菌類、粘菌などはその張り巡らした菌糸によって繋がる群体は全て一個体であるんです”
ああ、どこだかの山のキノコをゲノム解析したら、その山にあったキノコが全部同じ遺伝子だった。つまり一個体だった、ってやつな。
“そうです。アメリカのオレゴン州で見つかったナラタケは菌糸の総面積九万平方Km、全て同一個体でした。
菌類と違って、草や木は個体と個体は別の存在ですが、ネットワークで繋がった者同士はまとまった個体として捉える事ができるのではないか? そして、この脳細胞のようなネットワークにより、脳を持たない植物でも知識の集積を行っているのではないか? という説です。
この場合の一個体は、生き延びる事や個体の子孫を残す事が生命活動の目的では無くなります。群体として種の存続が生命活動の目的、ということになります”
一部を除くけど、蟻とか蜂とかもそうだよな。あいつら群れを成して一個の種を存続させる為の行動をしている。だから仲間の兵隊蟻とか蜂は、言い方は悪いがただの使い捨てのコピーだ。女王の遺伝子を繋ぐ為に働く存在でしかない。自ら種を増やす能力は無いしな。
“その通りです。植物も群体として、例えば食べられる為にある農作物は最たるものかもしれません。食べられることでその作物は無くなりますが、群体としての個は人によって栽培が続けられることで、種が存続するわけです”
種の生存戦略としては成功してるってわけか。進化の方向性としては人の力を借りるってのは効率がいいな。農作物が知識の集積を行なってるとは少々考え辛いけど、説としては面白い。
まてよ、その説が本当なら今の俺らは群体としての個の中に入り込んだ、寄生虫みたいなもんか。
“このカルデラ全体が、一つの生命体と言っても良いかもしれませんので、まあ間違いではないでしょう”
やば、変こと考えちゃった。ってことはさ、この地下街にはあちこち植物の根っことか入り込んでたよね?そっから人間の情報漏れて共有されてたりしない?
“ええと……
言われてみれば……
それは……
かなり……
まずい……”
その時スピーカーより再び緊急の放送がはいる。
「新宿新南口方面、複数のプラントノイドの侵入を確認。新南口正規兵は早急に防衛に回れ。USDビル内の待機兵も全て出動」
少し焦り気味のシェスクの声がスピーカーから流れる。
ちょっと状況が芳しくありませんねぇ……
“私達も向かいますよ”
わかった。
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“お待ち下さい、まずは現状把握が先です。司令室に行きますよ”
お、そうか。エヴァちゃんに力貸せって言われてるしな。
司令室へと向かう間もナビは先程の考察を続けていた。
“もし、植物が地下街の情報を得ていたなら、何故今まで攻めに回らなかった?こちらが攻勢に仕掛けようとしたから?これが一番もっともらしいが違う。何故なら植物側には人間側を殲滅する力はとうの昔に持っていた。その証拠にあのヘドランテ。運良く我々の火力が高く撃退できたが、あの個体ならば火力に乏しいこの街は容易く灰塵に出来たはず。何故……? そもそも人間の殲滅は目的じゃない?
運良く撃退?もしかして、我々の火力に向こうが合わせていたとしたら?
群体としての個……他生物との共生……脱出トンネル……人に栽培……進化……”
ナビ、何考えているかわからんけどさ、奴等を追っ払わなきゃ始まらないだろ?
“ええ、そうです。いけませんね、錫乃介様に諭される様では”
そうそう。って今軽くディスらなかったら?
“お気になさらず、いつものことですから”
そうだったな。 ん?
「二方面から同時に進入? いや、この数これは確実に侵攻か……」
「エヴァ、これは何かが今迄と違う」
司令室ではシェスクとエヴァに焦りの色が見え始めていた。このUSDビルに人間が居を構えてからは、過去に外に出たことが理由でプラントノイドと戦いはあった。単発的に中に侵入して来た者との戦いもあった。それは偶発的とも言える内容であり、意図的なものは感じ得なかった。しかし、今回の多数のプラントノイドが、別方面からもタイミングを合わせたかの様な侵入は経験の無い事であった。
「ちょりーーす!」
どうしたものか二人が思案していると、大柄の黒人に連れられた錫乃介が司令室に入室してきた。
「なんかコイツ話があるってよ」
アミンは面倒臭そうに握った手の親指で錫乃介を指す。
「錫乃介さん、今忙しいから後でね」
「つれないなぁエヴァちゃん。ちょっと気付いた事あってさ、結構今回の件に関わってるんじゃないかって思って、話しだけでも聞いてよ」
と、先程ナビと考察した、植物のコミュニケーション能力、群体をもって個を成す事、それらによる知識の集積、こちら側の情報の漏洩の可能性を錫乃介は要約して話した。
そして、話が終わる時、緊急通信がはいる。
「こちら新宿三丁目、プラントノイドの侵入を確認。数増加中です!」
焦る少年兵の甲高い声が司令室に響く。
「まさかと言いたいところですが、否定する材料もありませんし、この状況はそれを証明していますね」
三度の侵入にシェスクは冷静になる事を自分に言い聞かせながら錫乃介の話に返す。
「照明は?」
そう口を開きエヴァも心を落ち着かせる事を第一にする。
「ブレーカーを落としたのに消えません」
「どういうことかしら……」
「エヴァあと東口に迎えるのはサブナードの少年兵だけです」
シェスクはエヴァに目を向ける。
「致し方ない、サブナード少年兵、東口正規兵と共に防衛に回れ」
エヴァがマイクで指示を飛ばすと、横から錫乃介が手を出す。
「あ~ちょっとマイク借りるよ」
「なんだ、ふざけてる場合では……」
「アーアー、山下一味の居残り組、いい加減待機は飽きたろ。エメリッヒ、ローランド、フランシス、フォードは西口側。トムエイツ、ジャームッシュ、コルトレーン、ウォーターズは新南口で暴れて来な。俺は東口に回る。以上
。あ、シンディ忘れてた。好きにしろ、以上」
のんびりした口調でそれだけ言うと、“行ってくる”と言い残して司令室を後にする錫乃介であった。
な、今の俺格好良くなかった?
“えー、エヴァもこれでメロメロですよー”
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