砂漠と鋼とおっさんと

ゴエモン

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ブラッククィーン編

オッサンの、ハゲた頭を、叩いてみれば、夢と希望の、音がする

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 「そんなわけで、初回の支払いは何とかなるんですが、来月分から支払いが難しくなるんです」

 「事情はユニオンも承知していますので、その点は考慮されますので、支払いを引き延ばす事は問題ありません」


 バイクが出来なきゃ稼ぎもできねぇ、と初回のローン支払いに行ったユニオンで、キルケゴールにダメ元で相談する錫乃介。
 彼の前では嘘も誤魔化しも一切通用しないので、ありのままを話すと、あっさり返済の猶予をくれたのだった。

 
 「ありがたいです。死ぬ気で払えと言われるのかと思った」

 「人によりますよ。錫乃介さんの場合、バイクが無い今も、毎日用水路整備をしていた信頼と実績がありますからね。そのリクエストが終わった事で“バイクが無いから収入が減った”という言い分も通る訳です」


 やってて良かったドブさらい。


 「ですが、いち早く別の収入源を見つけるか、バイクに代わる代替車両を手にするなりしないといけません。ユニオンの仕事をするにしても、移動手段がないと話になりませんから」



 
 そりゃそうだな。未完成でもいいからバイク使えるかどうか聞いてみるか。
 
 というわけで『鋼と私』


 「無理だ」

 「無理か」

 「ああ、後はエンジンの入れ替えだけなんだ。その他は全て換装済みなんだ。エンジン替えなきゃ動かせねぇし、またコレを元に戻すのは目玉焼きを生卵に戻せ、って言ってる様なもんだ」

 「成る程そりゃ無理だ」

 「だが事情が事情だな。俺様が乗っていた車両を代替機として貸してやる」

 「良いのか?」

 「『ドブさらいの錫乃介』さんの為だからな」

 
 やってて良かったドブさらい。

 
 「それじゃこっち着いて来い」


 と、外にあった格納庫に案内される。シャッターがガラガラと音を立ててゆっくり上がり、サカキがスイッチを入れ明かりがつくと、その姿を表した車両を見た錫乃介は、驚愕の表情を隠せなかった。

 
 「な、何だコレは…」

 
 車両そのものは、マイクロバス程度の大きさで履帯付きの小型装甲車なのだが、その上に鹿の角のごとく、アンテナのごとく、左右に3本ずつ、計6本もの大砲が付いている。

 
 「どうだ!すげぇだろ!1953年アメリカ製の『M50オントス自走6連装無反動砲』だ!

 「ろ、6連装…ロマンの塊だなこれは!」

 「お前さんなら分かると思ったぜ!こいつは見ての通りの数撃ちゃ当たれをコンセプトに設計された、大砲いっぱいある事はいい事だ!を地で行くロマン自走砲よ」

 「すげぇなぁ。すげぇ。すげぇしか言葉が出てこねぇ」

 「オリジナル機は車体の外からしか砲弾の装填が出来なくて、車内に携行弾18発、最大24発しか撃てなかったが、自動装填装置と収納庫の拡張で60発撃てる。副砲のブローニングM2は変わらねぇ。
 エンジンも直列6気筒からV型10気筒と、馬力も倍ぐらいにしてな、速度は最大50km/hから80km/hまであげてある。電脳連動式360°モノアイカメラに、エアコン、リクライニング操縦席まで完備だぜ。
 コイツを貸してやるから、暴れて来い」


 (作者注 『M50オントス自走6連装無反動砲』は写真で見ただけで虜に成る程、頭の悪そうな戦車(自走砲)です。一目で惚れちゃいました。
 武装は何と106ミリ無反動泡を6門も取り付け、当時の命中率の悪い大砲も数うちゃ当たるをまんま体現してます。106ミリ無反動泡は、現代の戦車でも主砲として1台1門付けているレベルの大砲です。それを6門!!!
 誘導弾や、歩兵の対戦車ミサイルとか、対戦車ヘリの発達で退役しましたが、別に実験機とか試作機とかではなく、300輌くらい製造されたらしいですよ。是非検索して写真だけでも見て下さい)


 “凄いですね、これだったらフライングオクトパスにも、一矢報えるかもしれませんよ”

 この戦車でも一矢かよ。どんだけバケモン何だアイツは。

 
 「サンキュー助かるぜ!コレで何とか首の皮繋がりそうだ」

 「ハッハッハッ、こちらも顧客を減らしたくねぇからな。給油や弾薬の補給はうちを使えよ!」

 「あたぼうよ!」

 

 『鋼と私』を後にまたもやユニオンへ赴き、代替車両が見つかった旨をキルケゴールに伝える。

 「早々に、見つかってよかったですね。それでは、ユニオンのノルマのリクエストこなしますか?」

 「そうだな、アレだろまずは北方の地下宮殿調査だろ?」

 「察しが早くて助かります。機獣の増加の原因が地下宮殿と関連があると思われるますので、その調査報告です。こちらのタブレット端末に宮殿の地図が入っています。地図といってもただのだだっ広い空間なんですけどね。その内部の写真もこのタブレットに収めて来て下さい。地図と連動したカメラ機能ついてますから」


 「成る程、地図の何処を撮ったかすぐ分かるって事ね」

 「はい、それなりに犠牲者が出ている様なので、気をつけて下さい。万が一機獣で溢れている様な事でもあれば、調査を中断して直ぐに報告を。軍隊を派遣しなければならないので」

 「無理はしねーさ」

 「それでは宜しくお願いします」

 「あいよ!」


 ユニオンを出て行く時、すれ違うハンターやスタッフに、“アレがドブさらいの…”、“1ヶ月地下用水路に篭った…”、などと噂話の声が聞こえる。

 俺も有名になったな。
 些か不満があるが…


 『鋼と私』に戻り、M50オントスを借り受け、予備燃料や弾薬の補充、野営の買込みをして、次の日の早朝より、一路地下宮殿に向けて街の外へ走らせる。


 残金2,680


 ギャリギャリと履帯の音を響かせながら、大河を北に向かって遡っていく。
 大河は川幅が1キロ以上もある雄大な流れをもった河だ。この辺り一帯の生命線であり、動植物も多く、背丈の高い樹林もチラホラみかける。
 いままでの砂漠気候から、ステップ気候といった感じだろうか。
 景色は良いが野生の動物や機獣などは草むらや木陰に隠れることができるので、砂漠地帯とは違った危険性も潜んでいる。

 

 それじゃあ、いよいよ試し撃ちしてみますか!


 あらかじめ中に何も無い事を改めた、小さめの2階建てくらいのコンクリ製の廃墟に向かって照準を定めると、無反動砲の一門をぶっ放す。
 轟音がとどろき、一撃で廃墟は爆発と共に煙を上げて崩れ落ちる。


 「すげぇ…一門でこれかよ…」


 あまりの威力に腰を抜かしそうになるのも無理はない。今まで扱ってきた重火器とは比べ物にならないのだから。

 
 凄まじい兵器を借りてしまった事に少々ビビりながら、先に進むのだった。


 
 道路の痕跡はあるが、舗装などあってない。地面は荒れ果てているため、スピードはたいして出せない。改修してあるとはいえ、古い機体であるため、スピードを出すと車内で錫乃介が飛び跳ねてしまうくらい振動がくるのだ。
 

 “自衛隊の10式戦車は100キロくらいスピード出しても、中に大して振動がこないくらい、履帯やサスペンションの性能が半端ないらしいですが、流石にベトナム戦争まで遡る車両になると、そんなわけにはいかないですね”

 コレさ、乗り物酔いする人とか絶対乗れないよな。戦車乗りの必須条項だな。俺は生まれて此の方乗り物酔いとかした事ないけど。

 “船でもですか?”

 ああ、昔北海道の知床でな。知床がまだ世界遺産になる前の話しだけど、知り合いの漁師にカニ漁船に乗せもらって漁を手伝ったことあるんだわ。
 その時俺含めて3人が初体験だったんだけど、2人は早々に酔って漁の手伝いなんか殆ど出来ずに船室で寝っぱなしで、俺は最後帰港するまで酔いはしなかった。


 “大したものですね、カニ漁船なんて揺れたでしょう?”

 すんげかった。行きはそうでもなかったけど、外海あたりから、何時間も絶叫コースター乗りっぱなしって感じ。当然立ってらんないよ。何かに捕まってようやくだ。
 でもな、その時船長に言ったんだ、“噂通りすんげぇ揺れるんですね”って。なんて答え返って来たと思う?

 “さあ?”

 そしたらな、“今日は今まで見たことないくらい凪だ。静かなもんだよ”って。何にも捕まらず咥えタバコで平然と立ってやがったよ。その船長60代後半くらいなんだがカッコいいジジィだったぜ。そん時俺はまだ20代、転職しようと思ったわ。

 “流石に海の男ですね”

 さっき、酔いはしなかったって言ったじゃん。

 “そうですね”

 酔いはしなかったけど、カニの漁しながらだから、足腰は踏ん張り過ぎて、次の日は筋肉痛でまともに動けなかったよ。旅行中だったのに。早々に離脱するのと、どっちが良かったのかね。


 グダグダと話しながら、時速30~40kmで、緩々と200キロ程進んだ所で、機獣達が徐々に現れ始めた。

 “カラシニャコフ、ボムチキン、ジャッカルカノ、キリスギリス、M2ホッパーなどの小型機獣は遠方から察知して逃げて行きますね。追いかけて仕留めてもいいですが、リクエストを優先させましょう”


 そうだな、今ここでハントしても、回収するだけで日が暮れちまうな。帰りに仕留められたらやろう。

 “弾薬も今は節約しとかないと、地下宮殿とやらで何があるかわかりませんからね”

 キリスギリスとM2ホッパーって初めて聞いたけど、どんなやつだ?

 “キリスギリスは大型犬サイズのキリギリス機獣です。羽が高周波ブレードになっていて、近づく者を切り裂きます。鋼鉄も切り裂くブレードですが、性格は臆病で草原に隠れていて近づくと直ぐに逃げるため、ハントするのが難しい機獣です。
 M2ホッパーはブローニングM2に足が生えたバッタタイプの機獣です。コイツは好戦的で、他の機獣と現れて弾幕を張るので、複数出現すると厄介です。今はこちらが装甲車なので問題ありませんし、流石に向こうからも喧嘩を売っては来ませんね”


 両方ともバイク乗りには恐ろしい相手だな。風防の防弾厚めに依頼しておいて正解だった。


 
 その後更に200キロ程進んだところで陽が落ちて来たので野営となった。
 
 戦車旅は快適だな。バイクで風切る感じも気持ち良いけど、エアコン完備て涼しいのは最強だな。

 “コレに慣れたら、バイクに戻れませんね”

 だな、いつかこれよりすごいの手に入れてやるぜ。

 “オッサンなのに、夢と希望が溢れてますね”


 馬鹿言うな、オッサンだから夢と希望に縋るんだよ。


 オッサンの、ハゲた頭を、叩いてみれば、夢と希望の、音がする
 ってな。


 “何かの引用ですか?”

 俺のオリジナルだよ。



 ナビに監視を任せ、錫乃介は車内で寛ぐ事にした。
 落ちる夕日が、迷彩色のオントス自走砲を赤く染め上げていた。

 
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