43 / 262
ブラッククィーン編
Siriってみんな使う?
しおりを挟む
ポルトランドには夕方頃に着いた。その場でキャラバン隊は解散となり、ハローワークとモチローとは再会を誓い別れた。
ロボオはハンターユニオンに直行し、3日ほどこの街に滞在した後、アスファルトに帰るそうだ。帰る前に機会があれば会おうと話をし、俺は今晩の飯と宿をとることにした。ロボオはハンターユニオンに泊まるらしい。
ポルトランドの街はでかい。アスファルトくらいあるかもしれない。整備された大河も通っており、川付近は植生も豊かだ。
砂漠にはワジと呼ばれる、雨季の間だけにできる川があるがそれではない。ナイル川や、チグリス・ユーフラテス川のように、砂漠を突っ切る大河だ。
この大河を利用し、街の周りには広大な堀が造られている。さぞや大規模な工事であったのだろう。スクラッチ後の混乱し、かつ機獣が出る様になった世界で行った事業だと考えると、先人の努力には頭が下がる。
この街にはアスファルト以上にしっかりした自治体があるようで、外門にあった入管では通行税として500cの徴収となかなか高額の税をとられた。その時パスポートを発行されたが、住民登録してない者は有効期限がある。
ま、そうでもしなけりゃ、こんなしっかりした堀とか治水工事できねーやな。
街の中は今までのバラック小屋だらけの景観と違い、コンクリート製の建築物が立ち並び、その間を埋める様に、バラック小屋が散見している。
さて、今晩はどうしますかっと。おっと、この通りは立ちんぼのねーちゃんがいっぱいだな。ここは、また今度にしよっと。
入りかけた通りは“売り”の女性が沢山道を塞ぐ様に立っていたので、路地にはいる。
“そういえば、アスファルトに半年くらいいた時は、その手のお店行ったり、女性買ったりしなかったですね”
いや~何か味気ないんだよね。別に前の時代の時も買ったりした事無いわけじゃ無いんだけどさ、つまんないんだよね。
やっぱさ、Hが目的なんじゃなくて、いや目的でもあるよ、そーじゃなくてそこに至るまでの過程っての?“堕とす”ってよく表現されるけどさ。そこが1番楽しいわけよ。ホテル行ったり家連れ込んだりしたらもうピークは過ぎてんだよ。
“確かに数々の創作品はその、恋愛過程が深く書かれていて、それを楽しむのが醍醐味でもあるようですね”
そーなのよ、ただスルだけじゃ駄目なんだよ。そーいう男も少なくないと思うよ。
ロマンってーのかな~でも、性欲は勿論あるんだよ。
“私を気にされているのかと思いました”
ん?まぁ、それも無くはないかな。見られてるみたいな感覚はあるな。そーいう趣味の奴もいるみたいだけどなぁ。
“もしアレでしたら、私の入っているチョーカーを外して行かれても良いのですよ”
それはそれでアレじゃん?何かあった時、俺1人じゃ対処出来ないし、何より女の言葉わかんなくなるじゃん。
“……ヘタレですね”
黙りねぃ!
“そういえば、偶にチョーカー外されてトイレ行かれますよね。矢張りあれは……「そーーいう事言っちゃ駄目だよね。それって、察しても言っちゃ駄目な事じゃん。俺もう2度とチョーカー外してトイレ行けないじゃん。どーーすんのこの有様。なんか、親にエロ本見つかって、机の上に置かれていた時とおんなじ感情が沸き上がってきたよ。どーすんの。この歳でこの感情懐かしいけど、もう2度と感じたくなかったんだけど」
“ですから私には気になさらず”
もう遅いからね。そーいうのもう遅いから。
だいたいナビを気にしないなんてもう無理だから。SiriとかAlexaとかと訳が違うじゃん。もう俺にとって身内だし肉親だし、見られてるの気にしないなんて出来るわけないし。
覆水盆に返らずってこういう時に使う言葉なんだって、今勉強になったよ。
そうだ酒を飲もう。酒を飲んで今の事忘れれば良いんだ。それじゃ、もうここでいいや早く飲もう。
“おかしいですね、本来であれば嬉しいセリフを言ってたんですがね。エロ本が見つかった息子が逆ギレするのを受け止める時の母親の気持ちとはこんな感じなんですかね。おっさんなのに情けないやら哀しいやら”
投げ槍になった錫乃介が、裏路地にあった手近な金属製のドアを開けると、中は小洒落たオーセンティックなBARであった。
ダウンライトの店内に木目調の不思議な石のカウンターに、ゆったりとしたカウンターチェア。バックは各種酒瓶が並び、下からスポットライトが飾り立てる。
ピンライトが7つの席だけを照らしている。まだ客はいない様子だ。
「いらっしゃいませ。ーーご紹介でしょうか?」
カウンターに立つ黒い長髪の渋い顔した細面の男がマスターか。目も細くて手足も細長い。歳の頃は50代くらいだろうか。
「ありゃ、ここってまさか会員制?」
「左様で御座います。ご紹介でなければ、大変申し訳ございませんが、今日の所はお引き取りを」
「あ、ごめんごめん、確認しないで適当に入っちゃった」
まさか、こんな時代でも会員制のBARがあるとは思わなかったので、軽く謝って出ようとする。
「ジョドーさん私の連れって事でいいかしら?」
奥からかかる声は女性の声だった。低めの声色だがとても落ち着きのある、惹かれる様な美しい声だった。
おっと、奥にいるのは黒衣の貴婦人ですな。前も似たようなシチュエーションあったな。デジャブか?
奥に座る女性の席だけピンライトが付いておらず、黒のイブニングドレスが背景に溶け込む。
肌の色は黒、といっても黒人の黒ではなく、灰色を暗くしたダークグレー。切長な眼差しがこちらを見つめ、黒い瞳が艶かしく光る。
エキゾチックビューティー!!
「ーーかしこまりました。お客様失礼致しました。奥でお待ちで御座います」
なーんか危険な香り~でも座っちゃお!びっじーーんだしね。
プンプンする怪しく危険でいて、美しく艶かしく甘い香りに引きつられ、錫乃介は黒衣の貴婦人の隣に座るのだった。
“さて、どうなるんでしょうかね?”
ロボオはハンターユニオンに直行し、3日ほどこの街に滞在した後、アスファルトに帰るそうだ。帰る前に機会があれば会おうと話をし、俺は今晩の飯と宿をとることにした。ロボオはハンターユニオンに泊まるらしい。
ポルトランドの街はでかい。アスファルトくらいあるかもしれない。整備された大河も通っており、川付近は植生も豊かだ。
砂漠にはワジと呼ばれる、雨季の間だけにできる川があるがそれではない。ナイル川や、チグリス・ユーフラテス川のように、砂漠を突っ切る大河だ。
この大河を利用し、街の周りには広大な堀が造られている。さぞや大規模な工事であったのだろう。スクラッチ後の混乱し、かつ機獣が出る様になった世界で行った事業だと考えると、先人の努力には頭が下がる。
この街にはアスファルト以上にしっかりした自治体があるようで、外門にあった入管では通行税として500cの徴収となかなか高額の税をとられた。その時パスポートを発行されたが、住民登録してない者は有効期限がある。
ま、そうでもしなけりゃ、こんなしっかりした堀とか治水工事できねーやな。
街の中は今までのバラック小屋だらけの景観と違い、コンクリート製の建築物が立ち並び、その間を埋める様に、バラック小屋が散見している。
さて、今晩はどうしますかっと。おっと、この通りは立ちんぼのねーちゃんがいっぱいだな。ここは、また今度にしよっと。
入りかけた通りは“売り”の女性が沢山道を塞ぐ様に立っていたので、路地にはいる。
“そういえば、アスファルトに半年くらいいた時は、その手のお店行ったり、女性買ったりしなかったですね”
いや~何か味気ないんだよね。別に前の時代の時も買ったりした事無いわけじゃ無いんだけどさ、つまんないんだよね。
やっぱさ、Hが目的なんじゃなくて、いや目的でもあるよ、そーじゃなくてそこに至るまでの過程っての?“堕とす”ってよく表現されるけどさ。そこが1番楽しいわけよ。ホテル行ったり家連れ込んだりしたらもうピークは過ぎてんだよ。
“確かに数々の創作品はその、恋愛過程が深く書かれていて、それを楽しむのが醍醐味でもあるようですね”
そーなのよ、ただスルだけじゃ駄目なんだよ。そーいう男も少なくないと思うよ。
ロマンってーのかな~でも、性欲は勿論あるんだよ。
“私を気にされているのかと思いました”
ん?まぁ、それも無くはないかな。見られてるみたいな感覚はあるな。そーいう趣味の奴もいるみたいだけどなぁ。
“もしアレでしたら、私の入っているチョーカーを外して行かれても良いのですよ”
それはそれでアレじゃん?何かあった時、俺1人じゃ対処出来ないし、何より女の言葉わかんなくなるじゃん。
“……ヘタレですね”
黙りねぃ!
“そういえば、偶にチョーカー外されてトイレ行かれますよね。矢張りあれは……「そーーいう事言っちゃ駄目だよね。それって、察しても言っちゃ駄目な事じゃん。俺もう2度とチョーカー外してトイレ行けないじゃん。どーーすんのこの有様。なんか、親にエロ本見つかって、机の上に置かれていた時とおんなじ感情が沸き上がってきたよ。どーすんの。この歳でこの感情懐かしいけど、もう2度と感じたくなかったんだけど」
“ですから私には気になさらず”
もう遅いからね。そーいうのもう遅いから。
だいたいナビを気にしないなんてもう無理だから。SiriとかAlexaとかと訳が違うじゃん。もう俺にとって身内だし肉親だし、見られてるの気にしないなんて出来るわけないし。
覆水盆に返らずってこういう時に使う言葉なんだって、今勉強になったよ。
そうだ酒を飲もう。酒を飲んで今の事忘れれば良いんだ。それじゃ、もうここでいいや早く飲もう。
“おかしいですね、本来であれば嬉しいセリフを言ってたんですがね。エロ本が見つかった息子が逆ギレするのを受け止める時の母親の気持ちとはこんな感じなんですかね。おっさんなのに情けないやら哀しいやら”
投げ槍になった錫乃介が、裏路地にあった手近な金属製のドアを開けると、中は小洒落たオーセンティックなBARであった。
ダウンライトの店内に木目調の不思議な石のカウンターに、ゆったりとしたカウンターチェア。バックは各種酒瓶が並び、下からスポットライトが飾り立てる。
ピンライトが7つの席だけを照らしている。まだ客はいない様子だ。
「いらっしゃいませ。ーーご紹介でしょうか?」
カウンターに立つ黒い長髪の渋い顔した細面の男がマスターか。目も細くて手足も細長い。歳の頃は50代くらいだろうか。
「ありゃ、ここってまさか会員制?」
「左様で御座います。ご紹介でなければ、大変申し訳ございませんが、今日の所はお引き取りを」
「あ、ごめんごめん、確認しないで適当に入っちゃった」
まさか、こんな時代でも会員制のBARがあるとは思わなかったので、軽く謝って出ようとする。
「ジョドーさん私の連れって事でいいかしら?」
奥からかかる声は女性の声だった。低めの声色だがとても落ち着きのある、惹かれる様な美しい声だった。
おっと、奥にいるのは黒衣の貴婦人ですな。前も似たようなシチュエーションあったな。デジャブか?
奥に座る女性の席だけピンライトが付いておらず、黒のイブニングドレスが背景に溶け込む。
肌の色は黒、といっても黒人の黒ではなく、灰色を暗くしたダークグレー。切長な眼差しがこちらを見つめ、黒い瞳が艶かしく光る。
エキゾチックビューティー!!
「ーーかしこまりました。お客様失礼致しました。奥でお待ちで御座います」
なーんか危険な香り~でも座っちゃお!びっじーーんだしね。
プンプンする怪しく危険でいて、美しく艶かしく甘い香りに引きつられ、錫乃介は黒衣の貴婦人の隣に座るのだった。
“さて、どうなるんでしょうかね?”
1
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
絶世のディプロマット
一陣茜
SF
惑星連合平和維持局調停課に所属するスペース・ディプロマット(宇宙外交官)レイ・アウダークス。彼女の業務は、惑星同士の衝突を防ぐべく、双方の間に介入し、円満に和解させる。
レイの初仕事は、軍事アンドロイド産業の発展を望む惑星ストリゴイと、墓石が土地を圧迫し、財政難に陥っている惑星レムレスの星間戦争を未然に防ぐーーという任務。
レイは自身の護衛官に任じた凄腕の青年剣士、円城九太郎とともに惑星間の調停に赴く。
※本作はフィクションであり、実際の人物、団体、事件、地名などとは一切関係ありません。
異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~
ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。
対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。
これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。
防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。
損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。
派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。
其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。
海上自衛隊版、出しました
→https://ncode.syosetu.com/n3744fn/
※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。
「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。
→https://ncode.syosetu.com/n3570fj/
「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369

日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。
スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。
地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!?
異世界国家サバイバル、ここに爆誕!
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
蒼海の碧血録
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。
そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。
熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。
戦艦大和。
日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。
だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。
ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。
(本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。)
※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる