砂漠と鋼とおっさんと

ゴエモン

文字の大きさ
上 下
29 / 262
アスファルト編

史上最大の作戦

しおりを挟む
 アスファルトの守備隊は街の北側に集結していた。隔壁の外側にはラオウ山下率いる直後の守備隊、それから、山下の人徳に惚れた者、街や愛する者を守りたい者が志願兵として、彼の指揮下の元に40名ほど集結していた。
 皆、各々の装備はバラバラだが、共通して大型バイク以上のテクニカル(武装車)であった。中には戦車に搭乗する者もいる。
 山下が乗るは流石に一軍を率いるだけあってテクニカルでは無く、旧トルコの軍用車、オトカ・オトブス・カロセリ・サナイ社製軽装輪装甲車“コブラ”である。V字の車底にモノコック構造のため、防弾、対地雷に優れ、小回りも利く。
 装備は20ミリM61バルカン砲に40ミリボフォース機関砲と充実し、山下自身もサイボーグの身体の出力でM134ミニガンを担いでぶちかます歴戦の戦士だ。
 山下の部隊とは別に3人のアンドロイド娘達も前線に配置されていた。彼女達3人はテクニカルではなく、砂漠地使用のホバーボードを手にしていた。


 街中ではその他主要メンバーが数ある要塞砲の1つに集まっていた。


 「それじゃ、僕の仕事はここまでだ。戦時体制に於けるこの街の指揮統制権の委譲だ。矢破部、いや」
 

 トーキングヘッドは矢破部に向けてサクッと言いかけた言葉を呑み、姿勢を正し表情を引き締め、言い直した。

 
 「宇宙太陽光発電受電設備“暁闇”(ぎょうあん)守備連隊隊長矢破部大佐、後はこの街を頼むよ」

 「謹んで拝命します。輜重兵站参謀長、千頭話少将殿」
 

 直立不動のまま矢破部はヘッドの言葉を受ける。

 と、その時双眼鏡で警戒に中っていた哨兵が小さくなく、さりとて叫ぶ訳でも無しのハッキリした口調で現状を報告する。『ゴダイゴ銃砲店』店主のテツローだ。
 「敵、動きますぜ。機獣兵数800距離40」


 報告を耳にした矢破部は、すぐさま直立不動を解き、北方に目を凝らす。
 「情報よりだいぶ増えたな。問題無い。距離35の時点でグナイゼナウ要塞砲ぶちかまし、出鼻を挫いてやれ」


 この要塞砲は元々ドイツの戦艦グナイゼナウ級の武装であった、280ミリ3連装砲塔の巨大な艦載砲を要塞砲として改良したものだ。

 それを見ていたトーキングヘッドは呆れた表情で話す。


 「君も気が早いな。機獣兵は間違いなく地雷処理用なのに」

 「そいつら雑兵も潰しておけば多少は地雷が生き残り、後続に少しでもダメージがいく。
 それに私は普段ユニオンの業務にストレスが溜まっていてね。ここいらで発散させてもらうよヘッド」


 ニヤリと普段決して人前で見せない笑いを矢破部はしていた。
 その表情を見てヘッドは、呆れながら“好きに暴れてくれ”と言って、要塞砲から降りていく。
 地上に向かって降りていくヘッドを4人の男達が待っていた。彼らは対空砲火が管轄だったが、まだ出番がない為待機していた。


 「マスター、ポマード、ローメン、ブッチャー、戦争の始まりだ」


 その言葉に男達の顔は引き締まる。


 「まずは腹ごしらえでもしようか。食事の準備を頼むよ」


 予期せぬ言葉に、一拍の間を置いて男達顔を見合わせ表情を緩くした。


 
 アスファルトの隔壁外では、出撃のタイミングを、待っている山下達とアンドロイド3名の他、もう1組よからぬ事を企む者達がいた。


 「ゲオルグ准将、ホントに行くっすか?」
 「何度も言わせんでくれ、ワシは本気じゃ」
 「わかったっすよ。んじゃこれで調整終わったっす。合図で出撃っす」
 「久々に血が疼くのう、沸くのう、滾るのう、震えるのう」
 「震えてるのは准将の腰っす」
 「怖気ではないぞ、これが、武者震いというやつじゃ」
 「怖気なんて、思ってないっす。リウマチかヘルニアじゃ無いっすか?」
 「馬鹿にすんでない。坐骨神経痛じゃ」
 「対して変わんないっす。さ、乗るっす」


 と、モヒカンが調整を終えた、というのは
オート三輪の雄、マツダT2000(戦闘用テクニカルチューンナップ済)。車体頭部には92式重機関銃、荷台にはAK-230・30mm口径のリヴォルヴァーカノン搭載であった。


 「運転はお主じゃぞ。ワシが射手じゃ。これは譲れん」
 「准将、歳を考えるっす」
 「やじゃ」


 ジジイが駄々を捏ねてると、頭上隔壁の上から、空を割る大轟音と共に、3連の砲弾が飛んでいき、着弾と共に遠方より爆発音が聞こえてきた。グナイゼナウ要塞砲が轟いたのだ。もちろん、通常の眼力では視認できるわけが無いのだが、彼らの目は戦闘用電脳により動体視力が強化されていた。


 「どっひゃーーー!すごいっす!すごい爆音っす!」
 「わしゃ尿が漏れ易いんじゃから止めてほしいのう」
 
 と、全く緊張感のない2人であった。


 「敵20キロ地雷原進みます。全く気にする様子ありませんぜ」

  遠視スコープを覗きながら報告をするテツロー。

 「で、あるか」
 「ま、想定内ですがね、そろそろ抜けますぜ大佐」
 「山下少佐に通達。出撃準備。いう必要も無いだろうがな」
 「間違いねぇ、ま、様式美ってやつですね」
 「15キロ地点まで来たら他の要塞砲も発射。砲身が溶けるまで撃て」
 「盛大なストレス発散ですねぃ」

 
 「敵15キロ地点到達。武装車両隊、随伴兵ヒューマノイド隊、目視25キロ地点デサントしてます、扇状に進軍。数およそ200」

 「こっちもだいぶ増えたな。かまわんM110A2 203mm要塞砲、M1 240mmミリブラックドラゴン、260mmミーネンヴェルファーM17、全砲門発射。
 焼き払え!」


 矢破部の指示と共に数度の閃光と轟音が立て続けに響き、北方の彼方を揺るがす。
 

 「機獣隊地雷原突破残存数200 戦車隊も地雷原です。進んできますぜ」
 「10キロ地点で地上部隊出撃。訓示をする間も無かったが、戦意や闘志は大丈夫だろうな」
 「待ちくたびれて、こっちを睨んでますぜ」
 「それは重畳、ならば」


 と言って、矢破部は隔壁ギリギリのところに片足をかけて立つと地上部隊を眺める。


 「諸君!すっかり待たせてしまったな!敵は目前、気の済むまで暴れてくれ。アスファルトを喰らおうとしたバッタ共を後悔させてやれ!」


 電脳で強化された大声で、皆を鼓舞すると大声援の元、地上部隊が動き始める。


 先陣を切ったのはアンドロイド3人娘達だった。スタートが早いホバーボードに乗って、メイド服のスカートを靡かせ意気揚々と駆け出して行った。

 1番槍はアンシャンテだった。敵のテクニカルトラックの前まで銃弾の嵐を抜けながらホバーボードで高速移動する。


 「私はアンシャンテ。フランス語で“初めまして”なの。それでは、ごきげんよう、“サリュ”」


 と口上を述べながら、ボンネットに飛び乗り、テクニカルトラックを縦に一閃。
ハイジャンプで切り抜け、トラックの底を抜けてきたホバーボードに飛び乗る。
 2つに分かれ爆発するテクニカルトラック。
 アンシャンテが手にしていたのは、長さ2メートルを超える超高周波ブレード。超振動により相手の分子結合を切り裂くため、理論上切れないものはない恐ろしい刀だ。
 
 「アンちゃんカッコいい!!」
 と手を叩くエミリン
 「それでは私も」
 とウララが2番槍

 「私はウララ、麗には美しく優雅の他に、施し与える者って意味もあるの。私の施し受け取ってね」

 とその口上が終わった瞬間にはテクニカルバギーはハチノスになり炎上した。
 ウララが担いでいるのはチェーンガン。M242 ブッシュマスターである。
 チェーンガンは重機関銃の超強い奴だ!


 「じゃ、次私~。
 私はエミリン、傑作飛行機二式飛行艇のコードネーム、エミリーからとったのよ。爆撃機エミリン参る!」
 
 と、イマイチな口上を述べ、ホバーボードで駆け抜けながら、スカートの内からばら撒くのは無数のハンドグレネード。
 エミリンが走り去った後は爆発の波に飲まれた。

 
 「良い所を娘っ子達ばかりにとらせるな!俺たちの見せ場が無くなるぞ!」
 と、部下に檄を飛ばす山下。


 「ホイホイホーイ!」
 と機獣には重機関銃、テクニカルにはリボルバーカノンと、やたらめったら撃ちまくるハイテンションジジイを乗せたオート三輪。
 「准将、はしゃぎ過ぎて落ちないで欲しいっす」

 戦場はアスファルト側有利に傾いていた。

 「問題はここからだ」
 要塞砲の横で矢破部は、沈もうとしていた太陽が赤く染める戦場を見ながら呟いた。




 一方その少し前


 砂漠の荒野を1台の戦車が、重低音のエンジン音を響かせて走る。
 先程アスファルトの街を出た錫乃介だ。自動操縦機能が付いているが、それを使わずに慣れるためと言って自分で運転していた。
 

 “錫乃介様”

 なんだ?

 “南に向かうのでは?”

 こっちは南じゃなかったのか?

 “こっちは南西ですね”

 それじゃ、進路を戻すか


 ーー。


 “錫乃介様”

 なんだ?

 “そっちは西南西ですよ”

 おっとそれは不味いな。方向転換しなきゃな。


 ーー
 

 “錫乃介様“

 なんだ?

 “そっちは西です。もはや南ですらありません”

 あれ?方向音痴になったかな?戦車って操縦難しいな。


 ーー


 “錫乃介様”

 なんだ?

 “何をお考えで?”

 どうせここまで来たから、蟻塚寄って行こうかなと。


 ーー

 
 そしてものの数分で蟻塚に着き、ハントを始める。超重量級戦車のシャール2cにはまだたくさん詰め込める余裕があるため50体はハントした。
 蟻地雷を詰め込む作業中に張り紙がしてある大きな弾薬ボックスを見つけた。
 張り紙をみると達筆な日本語で書かれた文章があった。


 “やぁ、これは君からの依頼だった爆弾だよ。たぶんこれだと思う。
 何に使うか知らないけど、相当威力強いみたいだから気をつけて。支払いは戦車返却の時で良いよ。
 それから3人のアンドロイドが君に渡しといてって言われた財布(デバイス)もあるから。
 君ってジゴロだったんだね、意外な一面だよ。それじゃ、元気でね。 
                 千頭話”


 ひと抱え程の弾薬ボックスを開けると

『Moon hill Heavy industry Explosive Bom Tunami』

 と、記載された、ひとつが煉瓦サイズの時限発火装置機能が付いた赤い爆弾が、何十個も入っていた。
 そしてその上には、1枚の便箋と電卓サイズのデバイスがあった。

 文章は可愛い日本語で書かれてあった。


 “錫乃介へ
 この前はごめんね。3人で話しして、皆んなちょっとやり過ぎちゃったかな?って思ったから、お詫びに全額は無理だけど少しはお金返すことにしました。旅の資金の足しにしてください。
 死なないでね。
     エミリン ウララ アンシャテ”

 9割エミリンの酒代だけどな。
 あと、死なないでね、ってさっき自爆特効して来いって言われたんだけどこいつらに。

 と、ぶつぶつ言いながら、蟻地雷の積み込みを終え、運転席に座ると戦車の進路を北にとる。



 “ーー錫乃介様。アンタ阿呆ですか?”


 わりぃナビ、ちょっと守りたくなっちまったダッチワイフ達がいてな。


 ナビの見えないはずの呆れた表情が見え、聞こえないはずのため息が耳元で聞こえる錫乃介であった。
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

絶世のディプロマット

一陣茜
SF
惑星連合平和維持局調停課に所属するスペース・ディプロマット(宇宙外交官)レイ・アウダークス。彼女の業務は、惑星同士の衝突を防ぐべく、双方の間に介入し、円満に和解させる。 レイの初仕事は、軍事アンドロイド産業の発展を望む惑星ストリゴイと、墓石が土地を圧迫し、財政難に陥っている惑星レムレスの星間戦争を未然に防ぐーーという任務。 レイは自身の護衛官に任じた凄腕の青年剣士、円城九太郎とともに惑星間の調停に赴く。 ※本作はフィクションであり、実際の人物、団体、事件、地名などとは一切関係ありません。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~

ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。 対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。 これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。 防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。 損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。 派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。 其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。 海上自衛隊版、出しました →https://ncode.syosetu.com/n3744fn/ ※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。 「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。 →https://ncode.syosetu.com/n3570fj/ 「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。 →https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369

日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。

スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。 地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!? 異世界国家サバイバル、ここに爆誕!

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

蒼海の碧血録

三笠 陣
歴史・時代
 一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。  そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。  熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。  戦艦大和。  日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。  だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。  ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。 (本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。) ※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

処理中です...