魔法使い君の日常

佐々木猫八

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休息の街にて3*

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バンッ!

「まほうつかっ!………◎★っ!!、△!、」

……パタン


盗賊は勢い良く魔法使いの部屋へと立ち入った。
それはもうさながら盗賊なのに騎士のごとく勇ましく果敢に踏み込んだのである。

そして目撃してしまった。
魔法使いがベッドの上で、自身の男を触っている姿を、そんなかえろ可愛い状態から目を離さず盗賊は直ぐ様ドアを締め鍵を掛け、ついでにちゃちゃっと盗賊の罠をしかけて、敵(たぶん勇者が主)対策をする。

その間、僅か0.5秒。

「あ、あ…盗賊、さ、んなん、でっ!あんっ!」

何かに堪えるように股間をくねらせて、頰歯赤くなり、瞳は潤み切っている。
手は我慢出来ないのか時折ブツに触れている。

明らかにおかしい。
酒だけの異変ではないのはあきらかだった。

魔法使いは盗賊から距離を取るように腰を引いてベッドの端へと移動すると、杖を手に取った。
それを見て盗賊は慌てて言い募る。

「ち、違う、何もしない!あ!いやするんだけど、いやらしい事じゃなくて!」

慌てる盗賊にさらに不信感を募らせる魔法使い。
必死に弁明する盗賊。

「おかしくなったのって、多分媚薬だ!解毒薬あるから!近づかせてくれ!」

そう言って盗賊は小瓶を出した。
魔法使いは、それに見覚えがあった。
解毒薬の小瓶だ。

魔法使いは小さく頷くと、構えついた杖を置いた。

盗賊はほっとして胸を撫で下ろす。
そしてゆっくり魔法使いに近づき、薬を渡す。

「半分飲んで、半分患部に塗り込むんだ…」

魔法使いは頷くと解毒薬を受け取る。
片手で封を開封し、口を付ける
そして、ブツに掛けようとして思い出したのか、こそこそと恥ずかしそうに盗賊に背を向けた。
そういうとこ、可愛いよな。

あんっ!♡

最初の1滴が魔法使いのブツの良い所の当たったらしい。

「ん、あ、ぁぁ、あん、ふぁあ…」

くちゅ、くちゃ、ぐちゃ、ぐちょ、ちゃっちゃっ

淫靡なおとが耳に届く。

盗賊の耳は良く聞こえる耳~

至福なのか、地獄なのか、盗賊は全忍耐を集めざる終えなかった。
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