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欲望が、つい
しおりを挟むパチパチパチ…パチパチパチ…
(今日は穏やかに過ぎるか?ならいいが…)
焚き火のはぜる音を聞きながら剣士は闇に意識を向けた、その一瞬をつかれた。
ザザッ、バッ!
ガキィン!!
勇者の鎧と剣士の剣が、魔法使いを覆う球体の膜の前でぶつかり合った。
「あっぶねぇ、油断した」
勇者はバックステップで距離を取ってきた。
何やらブツブツ呟いているようだ。
剣士は聞こえてしまった!
「…ハラチラハラチラハラ…」
まさか!!
剣士は慌てて眠る魔法使いを見た。
そこには僅かに覗く魔法使いの生肌腹チラが!!
剣士は下半身にと鼻にダメージを負った。
俊敏さが28下がった。
「生は、やばい…くっ」
結構純情な所のあった剣士は魔法使いの生肌から目が離せない。
剣士の動きが鈍った所で勇者のターンが来た。
バッ!!
「ナメル!!」
呪文のように聞こえるそれは、単に勇者の欲求を表しているものでしかない。
剣士の俊敏さを退け、勇者は眠る魔法使い(獲物)に飛びかかった!!
ぽわぁんむぁん
「!!!」
剣士は漸く魔法使いの生肌から視線を外し剣を構える。
「賢者のホゴールは流石だな。希少魔物捕獲依頼用の魔法らしいが、当たり、だな」
剣士の説明台詞をものともせず、勇者は再びホゴールへと向かう。
一体彼は何故そこまで魔法使いの腹チラを?
と思ったら、剣士は思わず自身の目を手で覆って、天を仰ぎ鼻を摘んだ。
先程の比ではないくらい、やばい、やつが展開されていた。
勇者の「ナメル」も生肌ではなくアソコのことかと剣士は脳裏に焼き付いた魔法使いのポーズを味わいながら納得した。
勇者にはご馳走が山積みねような入れ食いのような状態だろう。
しかし、あんなに近くで怪しい気配を垂れ流されては魔法使いも起きてしまう。
剣士はおのが役目を果たさんとした。
バシュ!
勇者は気絶した。
勇者を魔法使いから1番遠い所へ置くと、僅かな優しさで頭からすっぽり布をかけた。
毎回暴走する勇者を
いつも先に寝かさないのは
魔法使いとの触れ合いが
やばい位少ない
そんな勇者への
同志たちからの
ささやかな優しさなのかも
しれない
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