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始まり〜シイ村
ルルーブルの街
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やってきました、ソーマの居る街。
久々にエンは猫から猫耳と尻尾がある人型へと変幻した。
以前と全く同じ姿だ。
尻尾を絡ませてそのままお互いの腰に尻尾を巻きつける。
私が左でエンが右。
そして手を繋いだ。
「久しぶりだね!」
「ああ、この姿もなかなか良いな」
嬉しい!
猫からの愛を感じるー!
いや、エンからの愛なんだけれども、猫が好きすぎてこの密着が幸せだ!
このまま門へ行くと私たちのラブラブな様子に門番のみなさんが微笑んでいた。
朝のピークが過ぎたのんびりした時間だったから、もう並んでる人が居なくてそのまま門番の前に来た。
「こんにちは。入って良いかな?」
言葉と共に私たちは冒険者プレートを提示した。
私たちは時々クエスト達成したときに見ている自分の透明プレート。
門番さんは滅多にお目にかかれないようでフリーズしちゃってる。
「大丈夫?」
ちょっと心配になって声をかけたら近くにいた他の門番さんたちも集まってきた。
「おおい!やっべ!」
「これって!まじかよ!?」
「ええ!?この子達が、Sーーーー???」
「ドラゴン・・・・・・妖精・・・・・・」
「あわわわわ・・・・・・」
冒険者プレートを偽造すると犯罪だし、偽造なんてできない。
そこに表示されている情報が私たちを証明するものなのだから、身分証なのだ。
一切の偽りはない。
受け入れ難いことだろうけど、事実なので受け入れるしかない。
「ええと・・・・・・猫ちゃん妖精と、・・・・・・猫ちゃんドラゴン??」
「はい、そうです。
妖精と、ドラゴンです!」
門番さんがかなり挙動不審になってたけど、畏まった様子でプレートを返してくれた。
「お、お会いできて光栄です!
ようこそルルーブルの街へ!
どうぞお入りください」
頑張って気を取り直した門番さんが道を開けてくれた。
どもどもと軽く会釈しながら門を通過した。
初めての街、ルルーブル。
なかなかに広くて活気があった。
外国の建物を見て楽しむこともできるけど、街の中より大自然の中の美しいものを見るほうが好きだな。
つまり、ルルーブルの街に興味がない。
屋台の食べ物はお土産に買うけど、今回は食べたいってものがなかった。
そんなことを考えながら私たちはソーマのお店へまっすぐ向かった。
「ソーマ!元気してる?
ASAPできたよー!
なんか面白いことになってるね!」
ちょっと虚な目をして、気持ちの悪い笑みを浮かべて接客していたソーマ。
これ、私じゃなくてもソーマの身に何か起きてることがバレバレだよね!?
久々にエンは猫から猫耳と尻尾がある人型へと変幻した。
以前と全く同じ姿だ。
尻尾を絡ませてそのままお互いの腰に尻尾を巻きつける。
私が左でエンが右。
そして手を繋いだ。
「久しぶりだね!」
「ああ、この姿もなかなか良いな」
嬉しい!
猫からの愛を感じるー!
いや、エンからの愛なんだけれども、猫が好きすぎてこの密着が幸せだ!
このまま門へ行くと私たちのラブラブな様子に門番のみなさんが微笑んでいた。
朝のピークが過ぎたのんびりした時間だったから、もう並んでる人が居なくてそのまま門番の前に来た。
「こんにちは。入って良いかな?」
言葉と共に私たちは冒険者プレートを提示した。
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「大丈夫?」
ちょっと心配になって声をかけたら近くにいた他の門番さんたちも集まってきた。
「おおい!やっべ!」
「これって!まじかよ!?」
「ええ!?この子達が、Sーーーー???」
「ドラゴン・・・・・・妖精・・・・・・」
「あわわわわ・・・・・・」
冒険者プレートを偽造すると犯罪だし、偽造なんてできない。
そこに表示されている情報が私たちを証明するものなのだから、身分証なのだ。
一切の偽りはない。
受け入れ難いことだろうけど、事実なので受け入れるしかない。
「ええと・・・・・・猫ちゃん妖精と、・・・・・・猫ちゃんドラゴン??」
「はい、そうです。
妖精と、ドラゴンです!」
門番さんがかなり挙動不審になってたけど、畏まった様子でプレートを返してくれた。
「お、お会いできて光栄です!
ようこそルルーブルの街へ!
どうぞお入りください」
頑張って気を取り直した門番さんが道を開けてくれた。
どもどもと軽く会釈しながら門を通過した。
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外国の建物を見て楽しむこともできるけど、街の中より大自然の中の美しいものを見るほうが好きだな。
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そんなことを考えながら私たちはソーマのお店へまっすぐ向かった。
「ソーマ!元気してる?
ASAPできたよー!
なんか面白いことになってるね!」
ちょっと虚な目をして、気持ちの悪い笑みを浮かべて接客していたソーマ。
これ、私じゃなくてもソーマの身に何か起きてることがバレバレだよね!?
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