神々の娯楽に巻き込まれて強制異世界転生ー1番長生きした人にご褒美有ります

始まり〜シイ村

次にやりたい事

木像事件はひとまず置いといて、みんなにお土産を渡し、不在の間に何があったか話を聞いたよ。

珍しい果物を食べてみんな喜んでくれた。
食べ終わってからどんだけ価値のある果物だったか、イタズラして言ってみたら、時が止まったよ。

まだ口の中でもぐもぐしてゆっくり味わっていた人も、ピタッと止まってた。
サプライズ成功だね！
心臓は止まってなかったみたいで良かった。

私たちが不在の間、特に悪いことは何もなかったらしい。
それはなにより。

良いことはたくさんあったみたいだよ。
子どもが増えたこと。
ナニー候補が来たこと。
商会からたくさん人が来てくれたこと。
冒険者が買い物に寄ってくれるようになったこと。
宿泊客も来てくれるようになった。
日帰りで様子を見にくる街の人も！

少しずつ村だけで収入を得ることができるようになったみたいで本当に良かった！

村の結界の所為で悪巧みをする人、悪い人が入れないというのが功を奏して、トラブルがあってもすぐに解決したらしいし、妖精が興した村ということで一般人みんなビビるから、悪さしようと考える人も少ないみたいだね。

そういうわけで、この村に入れるイコール善良な人間だから、人材の採用は積極的にして良いとゴーサインを出した。
適材適所と本人の希望を考慮した配属だけはしっかりするように。

なんとも順調なので、私は次にやりたいことに手を出すことが出来そうだ！

やりたいこと！

子ども！

今まで部屋だけ可愛くして、ずっと自由にさせて放ったらかしにしていた子ども達。

子どもは宝！

未来の村を支える存在となる子ども達を、教育したいのだ！

そう！幼児教育！

遊びながら楽しくできると良いなぁ



ナニー候補はこないだのご招待客のひとり、孤児院のスタッフさんだった。
男性だけど子どもの世話できるっていうし、男の子の相手は体力のある男性の方が有利であることもあるし、採用で良いと思う。

ナニーはひとりじゃなくて数人雇うつもりだし、私が直々に、ナニーが子どもとどう接するのか観察する予定だし。

ま、暴力しないか、言葉遣いや適切な言葉掛け、適切な関わり方ができているかを見たい。

暴力に関しては問題ないと思う。
結界に施されている「悪い人」という概念が、私が持っている概念そのものまんま反映されてるみたいだから、暴力は悪。
そんな悪は村に入れないからね。

あとは、マイナスな言葉掛けをしていないかをチェックしたい。

プラスな言葉掛けをすることは、前世の私の子育てのこだわりだったんだよね。

マイナスな言葉っていうのは、例えば･･････
ご飯を食べてる時に「完食しなきゃダメだよ」とか。
これをプラスの言葉にすると「完食できたら良いね！」「完食したら嬉しい」とか、そんな感じ。

マイナスな言葉ではなく、プラスな言葉をかけるってことが、子どもにどう影響を与えるかさっぱりわからないんだけど、マイナスにはならないと思う！

大人でも「ダメ」って言われたり否定の言葉を使われたら少なからず嫌な気持ちになるよね。
しかも子どもって、言葉掛け次第で大人の思い通りに動かなかったり、動いてくれたり、気難しい生き物なんだよねー。

感情的に怒って怒鳴るのは簡単なんだよ。
子どもを動かす言葉を考えるってほんと難しい。

でもだからこそ、子どもを動かすことのできる大人は正真正銘の大人だと思うよ！


あとは、家庭教師も早く決まると良いな。
読み書き計算を教えてくれるだけで良いんだけどな。
商会の人でも良いんだよ。
今度ギルドに行ってみるかな。

私が計算を教えるときにやりたいこと。

それは100玉そろばん！
先生が特大の算盤を使って教えて、子ども達みんなも実際に自分だけの算盤を使って指で弾いて覚えるんだ。
子ども達も100玉そろばんを使うよ。
先生の見本と同じようにするからね。

「5」がわかるようになったら普通の一般的な算盤を使うよ！

魔法で100玉そろばんと、一般的な算盤を顕現させて、工作班のところへ行き、制作依頼をした。
作るの大変そうだけど、100個ずつ頼んだよ。

いずれは村人全員が計算できるようにしたい。
算盤を使えばもっと楽だし。
そこから街へ広がっていったら、世界に広がってがっぽり稼げるかもー！

私が村を旅立つ日は近い？

楽しみだな！