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始まり〜シイ村
高額になります
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ギルマス室で納品。
ギルマスもある程度の鑑定ができるけど、量がスゴいだろうからと鑑定できる人をひとりわざわざ雇ったんだって。
同席してこの場で鑑定するんだそうだ。
「鑑定士のユーリです。
シイ様、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
簡単に挨拶を済ませて早速、塩漬けクエストの依頼品を出した。
ブローチにしたら可愛い虫、キーベルだ。
依頼者の手に渡る前に死んだら残念だからと、2匹の依頼だったけど倍の4匹を瓶に入れてきた。
一緒に入れたカーズルの葉を齧っていたよ。
「間違いなく、キーベルです。
全く弱っていませんね」
うん、採取してすぐに転移してきたからね。
「依頼数は2匹でしたが、何故4匹で?」
「移動中に死んだら残念だなと思いまして」
「なるほど。依頼者は2匹の価格を提示していますので、金額は2匹分ですがよろしいですか?
依頼者が追加で出すと決めたら、後日お支払いができますが」
「うん、それで」
大きく頷いて即答すると、何故かユーリは怪訝な顔をしてギルマスの顔を見た。
ギルマスが小さい頷く。
一体なんのやりとりなんだろ?
私にはわからなかった。
「塩漬けクエスト、まずはひとつ、達成に感謝します」
ギルマスとユーリが深く頭を下げた。
「いえいえ。お金が欲しいから、頑張るね!」
私も嬉しくて、小猫のエンをなでなでしたよ。
顔をすり付けたりして、エンもゴロゴロ。
それから、採取してきた物の一部を収納魔法から出していった。
あの山頂で採取したポーゲプーシス、ダイ、カーズルの葉も出した。
「これは…!!」
ユーリがすっごく驚いている。
そんなに驚く物でもあったかい?
あ、ポーゲプーシスは毒あるから気をつけてね!
「薬草ポーゲプーシス!こんなに!ダイも!!」
「落ち着け、ユーリ。
いちいち驚いてたら心臓がもたないぞ。
これがシイ様だ。早く慣れてくれ」
ギルマスは困った顔してユーリに忠告した。
「シイ様、これらは危険な山の頂上あたりでしか採取できない品で、誰もが欲しがる薬の材料です。
高く売れますよー!」
ちょっとユーリが興奮してるみたい。
大丈夫かな。
丁寧に数を数えて、金額を紙に計算して見せてくれた。
丸がいっぱい並んでる。
うん、最早金額がわからない。
価値もわからない。
高額ってことしかわからない。
せめてカンマつけてよ、数字3桁で印よ、印。
「シイ様、ギルドが一度に支払える金額をゆうに超えています。
カードに入れるのは問題ありませんが、高額出金は事前にお知らせください」
「オッケー!」
よくわかんないけど、元気良くOKしとけば大丈夫!
「これから村で人を雇うじゃん?カードから自動支払いしてもらえる?
村の口座作って、そこにこの金額の1/5くらい入れて、村から給料のお支払いお願いしようかな」
「承知しました。全てこちらで手続きをいたします」
良かった!
全部やってくれるってー!
よし、ひとまず村に帰ろう。
ギルマスもある程度の鑑定ができるけど、量がスゴいだろうからと鑑定できる人をひとりわざわざ雇ったんだって。
同席してこの場で鑑定するんだそうだ。
「鑑定士のユーリです。
シイ様、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
簡単に挨拶を済ませて早速、塩漬けクエストの依頼品を出した。
ブローチにしたら可愛い虫、キーベルだ。
依頼者の手に渡る前に死んだら残念だからと、2匹の依頼だったけど倍の4匹を瓶に入れてきた。
一緒に入れたカーズルの葉を齧っていたよ。
「間違いなく、キーベルです。
全く弱っていませんね」
うん、採取してすぐに転移してきたからね。
「依頼数は2匹でしたが、何故4匹で?」
「移動中に死んだら残念だなと思いまして」
「なるほど。依頼者は2匹の価格を提示していますので、金額は2匹分ですがよろしいですか?
依頼者が追加で出すと決めたら、後日お支払いができますが」
「うん、それで」
大きく頷いて即答すると、何故かユーリは怪訝な顔をしてギルマスの顔を見た。
ギルマスが小さい頷く。
一体なんのやりとりなんだろ?
私にはわからなかった。
「塩漬けクエスト、まずはひとつ、達成に感謝します」
ギルマスとユーリが深く頭を下げた。
「いえいえ。お金が欲しいから、頑張るね!」
私も嬉しくて、小猫のエンをなでなでしたよ。
顔をすり付けたりして、エンもゴロゴロ。
それから、採取してきた物の一部を収納魔法から出していった。
あの山頂で採取したポーゲプーシス、ダイ、カーズルの葉も出した。
「これは…!!」
ユーリがすっごく驚いている。
そんなに驚く物でもあったかい?
あ、ポーゲプーシスは毒あるから気をつけてね!
「薬草ポーゲプーシス!こんなに!ダイも!!」
「落ち着け、ユーリ。
いちいち驚いてたら心臓がもたないぞ。
これがシイ様だ。早く慣れてくれ」
ギルマスは困った顔してユーリに忠告した。
「シイ様、これらは危険な山の頂上あたりでしか採取できない品で、誰もが欲しがる薬の材料です。
高く売れますよー!」
ちょっとユーリが興奮してるみたい。
大丈夫かな。
丁寧に数を数えて、金額を紙に計算して見せてくれた。
丸がいっぱい並んでる。
うん、最早金額がわからない。
価値もわからない。
高額ってことしかわからない。
せめてカンマつけてよ、数字3桁で印よ、印。
「シイ様、ギルドが一度に支払える金額をゆうに超えています。
カードに入れるのは問題ありませんが、高額出金は事前にお知らせください」
「オッケー!」
よくわかんないけど、元気良くOKしとけば大丈夫!
「これから村で人を雇うじゃん?カードから自動支払いしてもらえる?
村の口座作って、そこにこの金額の1/5くらい入れて、村から給料のお支払いお願いしようかな」
「承知しました。全てこちらで手続きをいたします」
良かった!
全部やってくれるってー!
よし、ひとまず村に帰ろう。
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