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始まり〜シイ村
うどん食べます
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うどんってなんでこんなにワクワクするんだろう?
わかる人いないかな?
さて、汁が完成したので、ビルの寝かせておいたのをいよいよ、うどんにします!
麺棒で均一の厚さで延ばし、なるべく四角く広げていく。
力のある男性だとこんなに早く上手に延ばせるんだね!
ビルのセンスもいいし。
均一に延ばせたら今度は包丁の長さに合わせて折りたたみ、同じ幅で切っていく。
すごい!
「ビルはほんっとに上手だね!」
本音が漏れた。
ひとりで5人分を作ったのだから、切ったものを5等分にして試食分だけを取り分ける。
まだちょっとご飯の時間には早いからね。
別の鍋にたっぷりのお湯を沸かし、ぐつぐつ茹でる。
火が通ったらザルにあげて、たっぷりの冷水でごしごし揉む。
「これ、大事なの。
余分な粘り気を落として、冷水でキュッと引き締めると、コシのある歯応えの良いうどんができるんだよ!」
「・・・・・・落とす・・・・・・引き締める・・・・・・コシ・・・・・・」
ビルが重要そうな言葉を呟いたんだが、ダイエットしてる人みたいなワードになってた。
うどんを食べてナイスバディをゲットした人の話は聞いたことないよ。
試食用の小さい器に3人前をよそう。
ビルとエンと私。
「いただきます」
どうかなどうかな?
「おお!いいじゃんいいじゃん!
ビル美味しいよ!やっぱり手作りは美味しいなー!!!」
「んん!不思議な麺だ・・・・・・コシとはこの歯応えのことか???
歯応えがあるのに何処か柔らかい。
ツルツル口に入ってくる!」
いや、興奮したビル、あなた自分で口に入れてるわよ!
落ち着いて食べて!
でも噛まなくても大丈夫よ!
うどんは消化が早い食べ物だからね、噛まなければその分少し消化が遅れるだけだから!
興奮絶頂のまま試食は終わった。
だって、試食だから量が少ないのだ。
もっと食べたそうなビル。
「シイ、うどんとは良いものだな」
エンも完食して顔を洗っている。
満足したみたい。
「これは危険ですね。
うどん争奪戦が始まるでしょう」
「なにそれ」
ビルが不穏な事を言い始めた。
「追加でもっと作ってきます!」
食器を片付けるとビルはみんなに追加を命じていた。
ここにうどん信者、誕生。
よし、うどんのことはビルに任せよう。
っていうかさー!
本当はパン作るかなと思って小麦粉買ってきたんだよね。
でもパンのレシピ知らないから街から固いパンを買って来てる。
知ってたら作らせるんだけど。
あ、でもパンじゃなくてもいいか。
ホットケーキをパンの代わりにしても良いじゃん。
最初に街に行ったメンバーが色々買って来てくれた中にふくらし粉があったし!
ホットケーキなら勘で作れるわ!
粉200g、牛乳60ccくらい?、卵ひとつ。
ふくらし粉は小さじ1、2杯かな?
砂糖入れたら甘くなるし、バター乗せて蜂蜜とかメイプルシロップかけたら、甘党は喜ぶな。
この村人は甘いもの好きだろうか?
ふくらし粉がなくてふわっとしないオヤツもむかーし食べたっけ。
あんなものでも子ども達喜んで食べてたっけな。
懐かしくて作ってみただけなんだけど、また作ってって言ってた。
うんうん。
むかーしの思い出に耽っていたら旧に思い出した。
ソーマのスキル、図書館だった!
レシピ本を書き写してもらおう!
インスタントをあれだけたくさんプレゼントしたんだから、レシピ本の1冊くらい、きっと頑張って写本してくれるよね?
思い立ったが吉日!
早速ソーマに会いに街に行こう!
そういえば初めてマーキングで場所確認したわ。
昨日はたまたま見つけたからね。
ソーマは昨日と同じ場所に居た。
スマホみたいにズームしてみるとストリートビューみたいに衛生画像みたいなリアルソーマが見えた。
すごい!
こういうのなんて言うんだっけ?
遠視・・・・・・遠目・・・・・・鷹の目・・・・・・
年寄りは言葉が出てこなくて、でも思い出したくて一所懸命考えるんだけど、こうしていつの間にか考えながら寝てしまう。
今の私は寝なかったけど、前世では良くあったな。
!!!!
千里眼!!!!
よくぞ思い出しました!
千里眼です。
私が思い出したかった言葉は、そう!千里眼!
千里眼でソーマを見ているんだ。
すごいなぁ
街に行こうと思うけど、街に行く狩り班は朝イチで行ってしまったからな、私とエンで行こう。
ついでに買取してもらいにギルドにも行って、また子ども達に声をかけてみようかな。
「エン、背中に乗せて街へ行ってくれる?」
「ああ、いいとも」
返事と同時にエンの体は大きな黒猫になった。
背中に乗って長老に言っておかなきゃね。
「ちょうろーう!
私、ちょっと街へ行ってくるね!
すぐ帰ってくるからー!」
よし、行こう!
長老がめちゃくちゃ狼狽えて何か言おうとしてたけどゲホゲホ咳き込んでた。
大丈夫か、じいさん。
私たちはそんな長老を放っておいてビュン!と街へ出発した。
エンは早いからね!
それはもうあっという間に街に着きましたよ。
わかる人いないかな?
さて、汁が完成したので、ビルの寝かせておいたのをいよいよ、うどんにします!
麺棒で均一の厚さで延ばし、なるべく四角く広げていく。
力のある男性だとこんなに早く上手に延ばせるんだね!
ビルのセンスもいいし。
均一に延ばせたら今度は包丁の長さに合わせて折りたたみ、同じ幅で切っていく。
すごい!
「ビルはほんっとに上手だね!」
本音が漏れた。
ひとりで5人分を作ったのだから、切ったものを5等分にして試食分だけを取り分ける。
まだちょっとご飯の時間には早いからね。
別の鍋にたっぷりのお湯を沸かし、ぐつぐつ茹でる。
火が通ったらザルにあげて、たっぷりの冷水でごしごし揉む。
「これ、大事なの。
余分な粘り気を落として、冷水でキュッと引き締めると、コシのある歯応えの良いうどんができるんだよ!」
「・・・・・・落とす・・・・・・引き締める・・・・・・コシ・・・・・・」
ビルが重要そうな言葉を呟いたんだが、ダイエットしてる人みたいなワードになってた。
うどんを食べてナイスバディをゲットした人の話は聞いたことないよ。
試食用の小さい器に3人前をよそう。
ビルとエンと私。
「いただきます」
どうかなどうかな?
「おお!いいじゃんいいじゃん!
ビル美味しいよ!やっぱり手作りは美味しいなー!!!」
「んん!不思議な麺だ・・・・・・コシとはこの歯応えのことか???
歯応えがあるのに何処か柔らかい。
ツルツル口に入ってくる!」
いや、興奮したビル、あなた自分で口に入れてるわよ!
落ち着いて食べて!
でも噛まなくても大丈夫よ!
うどんは消化が早い食べ物だからね、噛まなければその分少し消化が遅れるだけだから!
興奮絶頂のまま試食は終わった。
だって、試食だから量が少ないのだ。
もっと食べたそうなビル。
「シイ、うどんとは良いものだな」
エンも完食して顔を洗っている。
満足したみたい。
「これは危険ですね。
うどん争奪戦が始まるでしょう」
「なにそれ」
ビルが不穏な事を言い始めた。
「追加でもっと作ってきます!」
食器を片付けるとビルはみんなに追加を命じていた。
ここにうどん信者、誕生。
よし、うどんのことはビルに任せよう。
っていうかさー!
本当はパン作るかなと思って小麦粉買ってきたんだよね。
でもパンのレシピ知らないから街から固いパンを買って来てる。
知ってたら作らせるんだけど。
あ、でもパンじゃなくてもいいか。
ホットケーキをパンの代わりにしても良いじゃん。
最初に街に行ったメンバーが色々買って来てくれた中にふくらし粉があったし!
ホットケーキなら勘で作れるわ!
粉200g、牛乳60ccくらい?、卵ひとつ。
ふくらし粉は小さじ1、2杯かな?
砂糖入れたら甘くなるし、バター乗せて蜂蜜とかメイプルシロップかけたら、甘党は喜ぶな。
この村人は甘いもの好きだろうか?
ふくらし粉がなくてふわっとしないオヤツもむかーし食べたっけ。
あんなものでも子ども達喜んで食べてたっけな。
懐かしくて作ってみただけなんだけど、また作ってって言ってた。
うんうん。
むかーしの思い出に耽っていたら旧に思い出した。
ソーマのスキル、図書館だった!
レシピ本を書き写してもらおう!
インスタントをあれだけたくさんプレゼントしたんだから、レシピ本の1冊くらい、きっと頑張って写本してくれるよね?
思い立ったが吉日!
早速ソーマに会いに街に行こう!
そういえば初めてマーキングで場所確認したわ。
昨日はたまたま見つけたからね。
ソーマは昨日と同じ場所に居た。
スマホみたいにズームしてみるとストリートビューみたいに衛生画像みたいなリアルソーマが見えた。
すごい!
こういうのなんて言うんだっけ?
遠視・・・・・・遠目・・・・・・鷹の目・・・・・・
年寄りは言葉が出てこなくて、でも思い出したくて一所懸命考えるんだけど、こうしていつの間にか考えながら寝てしまう。
今の私は寝なかったけど、前世では良くあったな。
!!!!
千里眼!!!!
よくぞ思い出しました!
千里眼です。
私が思い出したかった言葉は、そう!千里眼!
千里眼でソーマを見ているんだ。
すごいなぁ
街に行こうと思うけど、街に行く狩り班は朝イチで行ってしまったからな、私とエンで行こう。
ついでに買取してもらいにギルドにも行って、また子ども達に声をかけてみようかな。
「エン、背中に乗せて街へ行ってくれる?」
「ああ、いいとも」
返事と同時にエンの体は大きな黒猫になった。
背中に乗って長老に言っておかなきゃね。
「ちょうろーう!
私、ちょっと街へ行ってくるね!
すぐ帰ってくるからー!」
よし、行こう!
長老がめちゃくちゃ狼狽えて何か言おうとしてたけどゲホゲホ咳き込んでた。
大丈夫か、じいさん。
私たちはそんな長老を放っておいてビュン!と街へ出発した。
エンは早いからね!
それはもうあっという間に街に着きましたよ。
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