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始まり〜シイ村
情報は大事です
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「実はね、私、神殿でお祈りすると神様と会話ができるんだけどね、神の娯楽に選ばれし10人のうち、ひとりが脱落したそうで、残り9人だそうですよ」
「え!信じられない!なんで会話できちゃうの?
俺の神様はダメだって言ってたよ???」
「そこは、色々あれだね、神様にも色々な神様がいるってことよ。
私の神様は懐がデカいから、人数だけ教えてくれるって」
懐がでかいというか、ゴネたらチョロイっていうか。
「やっぱシイは規格外だね!」
「ははは・・・・・・何しても良いって言われてるでしょ?」
「うん、それは言われたよ」
「だからさ、特に考えてる事はないんだけど、他のあと7名の情報が入ったら冒険者ギルドに伝言を残して欲しいな。
もちろん私もそうするよ。生き残りの人数もね。
競争に勝ちたいわけでもないの。
私だって面白おかしく生きていきたいからさ。
たまにコミュ障発動することがあるから、事前に人物像の情報があると声かけやすいかなとか思って」
「そうか」
「うん。それにさ、ソーマも日本食、良かったでしょ?
味と魔素しかないけどさ、日本人なら米が恋しくなるっしょ?」
「うん、日本人ならね。外国人も、良いとして、だ。
また別の世界の人間だったら?危険人物だったら?
接触は慎重にしたほうがいいと思うな。
ま、情報は重要だからね、同じ日本人としてシイを信用してるよ。
情報を得たらギルドに伝言を残すよ」
「ありがとう。
そっか、別の世界からっていうこともなきにしもあらずなのか」
「そうだよ~。神殺しのスキルを持ってるやつだったら?
気をつけてね。シイは良い子ちゃんだからじいじは心配だな」
「もう、ソーマったら。私は87才のおばあちゃんだよ」
さて、そろそろ行こうかな。
「今度、村人にうどんを教えておくよ!
ちょくちょく街に来るつもりだから、見かけたらまた声かけるね」
「ああ!うどん楽しみにしてるよ!」
うどんか。
村人の誰かをうどん職人にしてこの街に屋台を出してもいいよねぇ
そんで村に人がたくさん来るようになって、交易ができたらなー
結構話し込んでいたみたいで、マルコ達の自由時間はすでに終わっていてリヤカーに集合していた。
ソーマは日本人らしい柔らかな笑顔で長い間手を振ってくれた。
お互いにご長寿同士だからか私たちはすっかり仲良しになったよね。
早くプレゼントしたおうちが活用させるように祈るよ。
ソーマが良い人に出会えますように!
それからまた気になるお店に行って買い物して、お金がかなりなくなった。
残りのお金で、お土産に屋台の食べ物を追加で買った。
今日はこれくらいにして帰るか!
まだ見ていないお店もあるし、工房も覗いてみたい。
それはまた後日のお楽しみだね。
帰路に着いた私たちは、行きに舗装した道を通っていった。
リヤカーは行きよりガタガタせず、真っ直ぐに村へ行けるようになったから村から街までの所要時間がぐんと短くなった。
この道沿いに魔物避けとかやっとけば安全に通行できるかも。
思い立ったが吉日。
魔法でパパッとやっちゃった。
ついでに夜でも道を照らしちゃおっかな。
消えない、劣化しない、壊れない、動かせない魔法を付加したソーラーライトを道路に埋め込んだ。
マルコたち狩り班は明日から本格的に冒険者活動をするそうだ。
どんどんランクを上げていっぱい稼いでくるって意気込んでいる。
でも私が街へ行くときはマルコ達同伴しなきゃいけないんだって。
なんで?
って考えてたら村に近づいて、門に村人が集まっているのがみえた。
うわぁすごい熱烈な歓迎だなぁ
長老がなんでか頷いている。
もう耄碌したんか?
「シイ様、おかえりなさい。
村人一同心配しおりました」
「なにも心配することはないよね?
私は神に近い妖精だよ?」
「ですが、お身体が小さいので簡単に連れ去られますぞ。
シイ様が帰ってこないとなったら、ワシら村人は盗賊に戻ってしまいますぞい」
ぞい。
長老が長老らしいことを言っててびっくりしたよ。
「みくびんなよなー。私は最強の妖精なんだってばー」
「はいはい」
長老が私の頭をイイコイイコとなでなでした。
「あ!忘れるところだった!
みてみてみてー!私の冒険者のプレート!
凄いでしょ?」
思い出してプレートを高く掲げた。
日が暮れ始めて夕日がプレートを赤く染めた。
長老に手渡しするとわらわらと村人が長老に群がってプレートを見て回した。
どこからともなく「シイ様おめでとうございます!」とかお祝いの言葉が聞こえてきたよ。
嬉しくてみんなの言葉をしっかり聞いてたら、「シイ様がちゃんと帰ってきてくれて良かったよ」「んだんだ」「マルコ達がちゃんと連れて帰ってきたね」というのも聞こえてきた。
ちゃんと連れて帰ってきたねって、なに?
え?
えええ?
もしかして、私がこの村を捨ててどっかに行っちゃうとか考えてたのかな?
ん?
だから私に護衛がいたのか?
護衛じゃなくて、お目付けやくだったってこと?
「え!信じられない!なんで会話できちゃうの?
俺の神様はダメだって言ってたよ???」
「そこは、色々あれだね、神様にも色々な神様がいるってことよ。
私の神様は懐がデカいから、人数だけ教えてくれるって」
懐がでかいというか、ゴネたらチョロイっていうか。
「やっぱシイは規格外だね!」
「ははは・・・・・・何しても良いって言われてるでしょ?」
「うん、それは言われたよ」
「だからさ、特に考えてる事はないんだけど、他のあと7名の情報が入ったら冒険者ギルドに伝言を残して欲しいな。
もちろん私もそうするよ。生き残りの人数もね。
競争に勝ちたいわけでもないの。
私だって面白おかしく生きていきたいからさ。
たまにコミュ障発動することがあるから、事前に人物像の情報があると声かけやすいかなとか思って」
「そうか」
「うん。それにさ、ソーマも日本食、良かったでしょ?
味と魔素しかないけどさ、日本人なら米が恋しくなるっしょ?」
「うん、日本人ならね。外国人も、良いとして、だ。
また別の世界の人間だったら?危険人物だったら?
接触は慎重にしたほうがいいと思うな。
ま、情報は重要だからね、同じ日本人としてシイを信用してるよ。
情報を得たらギルドに伝言を残すよ」
「ありがとう。
そっか、別の世界からっていうこともなきにしもあらずなのか」
「そうだよ~。神殺しのスキルを持ってるやつだったら?
気をつけてね。シイは良い子ちゃんだからじいじは心配だな」
「もう、ソーマったら。私は87才のおばあちゃんだよ」
さて、そろそろ行こうかな。
「今度、村人にうどんを教えておくよ!
ちょくちょく街に来るつもりだから、見かけたらまた声かけるね」
「ああ!うどん楽しみにしてるよ!」
うどんか。
村人の誰かをうどん職人にしてこの街に屋台を出してもいいよねぇ
そんで村に人がたくさん来るようになって、交易ができたらなー
結構話し込んでいたみたいで、マルコ達の自由時間はすでに終わっていてリヤカーに集合していた。
ソーマは日本人らしい柔らかな笑顔で長い間手を振ってくれた。
お互いにご長寿同士だからか私たちはすっかり仲良しになったよね。
早くプレゼントしたおうちが活用させるように祈るよ。
ソーマが良い人に出会えますように!
それからまた気になるお店に行って買い物して、お金がかなりなくなった。
残りのお金で、お土産に屋台の食べ物を追加で買った。
今日はこれくらいにして帰るか!
まだ見ていないお店もあるし、工房も覗いてみたい。
それはまた後日のお楽しみだね。
帰路に着いた私たちは、行きに舗装した道を通っていった。
リヤカーは行きよりガタガタせず、真っ直ぐに村へ行けるようになったから村から街までの所要時間がぐんと短くなった。
この道沿いに魔物避けとかやっとけば安全に通行できるかも。
思い立ったが吉日。
魔法でパパッとやっちゃった。
ついでに夜でも道を照らしちゃおっかな。
消えない、劣化しない、壊れない、動かせない魔法を付加したソーラーライトを道路に埋め込んだ。
マルコたち狩り班は明日から本格的に冒険者活動をするそうだ。
どんどんランクを上げていっぱい稼いでくるって意気込んでいる。
でも私が街へ行くときはマルコ達同伴しなきゃいけないんだって。
なんで?
って考えてたら村に近づいて、門に村人が集まっているのがみえた。
うわぁすごい熱烈な歓迎だなぁ
長老がなんでか頷いている。
もう耄碌したんか?
「シイ様、おかえりなさい。
村人一同心配しおりました」
「なにも心配することはないよね?
私は神に近い妖精だよ?」
「ですが、お身体が小さいので簡単に連れ去られますぞ。
シイ様が帰ってこないとなったら、ワシら村人は盗賊に戻ってしまいますぞい」
ぞい。
長老が長老らしいことを言っててびっくりしたよ。
「みくびんなよなー。私は最強の妖精なんだってばー」
「はいはい」
長老が私の頭をイイコイイコとなでなでした。
「あ!忘れるところだった!
みてみてみてー!私の冒険者のプレート!
凄いでしょ?」
思い出してプレートを高く掲げた。
日が暮れ始めて夕日がプレートを赤く染めた。
長老に手渡しするとわらわらと村人が長老に群がってプレートを見て回した。
どこからともなく「シイ様おめでとうございます!」とかお祝いの言葉が聞こえてきたよ。
嬉しくてみんなの言葉をしっかり聞いてたら、「シイ様がちゃんと帰ってきてくれて良かったよ」「んだんだ」「マルコ達がちゃんと連れて帰ってきたね」というのも聞こえてきた。
ちゃんと連れて帰ってきたねって、なに?
え?
えええ?
もしかして、私がこの村を捨ててどっかに行っちゃうとか考えてたのかな?
ん?
だから私に護衛がいたのか?
護衛じゃなくて、お目付けやくだったってこと?
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