神々の娯楽に巻き込まれて強制異世界転生ー1番長生きした人にご褒美有ります

ぐるぐる

文字の大きさ
上 下
22 / 78
始まり〜シイ村

やっとこさ私も

しおりを挟む
今までのんべんだらりと盗賊していた彼らが、ずっと真面目に村の仕事をするのは辛いだろうから、休憩をちゃんととることや、仕事の合間には遊びもするように言って、キャッチボールの道具やこの王国の文字のかるたを魔法で作って与えた。
お手玉もたくさん作って、両手でぐるぐるする遊びの他に、足で蹴り上げて蹴鞠のように遊ぶやり方も教えた。
徐々におもちゃを増やしてあげよう。
知能に合わせてね。

村長マルコの付き添いで1日に5人、冒険者登録をする。
6日目の最終日、今日は私も登録に行く。

人里求めて森を出て、村なんか作っちゃって、やっと本来行く予定だった街に、やっとやっと行くことになった。
でもたかが6日だ。
まだ6日しか経ってなかったんだね。

あーソーマはちゃんと与えたお家を収納して持って行ってくれたかな?
今何してるんだろ?

は!神殿だか教会にいって神様に生存者を聞いて、愚痴を言ってやらねば!

大事なことを思い出して気合を入れて、朝食後に門に集合した。
今日も買取と買い物してくるんだ。
今回は私も行くので買取の品物はギルマスとやらに直接出そうと思う。
だから、リヤカーにはエンが乗って、エンには私が乗った。
楽ちん楽ちん。

今日登録するのは私も入れて4人。
付き添いのマルコと、狩りが得意な狩り班からひとりも加わって、6人で街へ行く。
君たちの狩り能力をこの目でチェックできるのが楽しみだよ。

「しっかり護衛してね」

「おう!」

マルコの気合が入った。

「行ってらっしゃいませ!」

なぜか留守番組全員が門に並んで私たちを見送っている。

「ちゃんと帰ってきてください!」

「はーい!みんなが良い子にしてたら帰るよ」

おかしいな、みんな。なんであんなに不安そうなんだ?
不思議に思いながらも手を振った。

5日間リヤカーをひいて出来た道。
ゆくゆくは商人が馬車で寄って欲しいから、今の倍くらい道を広げないとダメかも。
あと、石畳にしたいな。
揺れの軽減と雨天時の対策に。

私が想像したらあっという間に石畳が完成して、リヤカーに振動を感じなくなった。
きっと今頃村の入り口まで石畳ができてびっくりしてるかも。

それから、村の中まで全部石畳にするかどうするか、優柔不断が発動してしまった。
石畳にはメリットがたくさんあるんだけど、転んだ時に絶対怪我すると思うと芝生や土が良いんだろうなと考えてしまう。
決定は後にして、ちょっとエンに訊いてみたいことがあったんだった。

「ねえ、エン。街であなたどうする?
 冒険者登録してあるの?
 その姿で街に入れる?」

「我の姿はしばらくこのままだ。村人のためにな。
 冒険者登録はしてある。Sランクだ」

まさかのSランクだった!

「驚くこともないだろう。
 どれだけ生きていると?
 シイも一緒にSランクになろうな」

ちょっとそれは面倒臭いなぁ

私たちは街の門で足止めをくらった。

エンの体が大きすぎて、テイムしてると言われても、街に入るのは遠慮してくれと言われてしまった。

仕方なくエンは私の肩に乗れるくらいの子猫サイズになって、やっと街へ入ることができた。
子ども猫じゃないから小猫だな。
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い

そして!わーい!念願の?街へ入ったー!
おのぼりさんのようにキョロキョロが止まらなーい!
リヤカーに乗ってなかったら速攻で迷子になってたな。
登録が終わったらあれもこれもゆっくり見たいお店がたくさんあった。
全てのお店を制覇しよっと。

今日はレア素材を出しまくって大金を手に入れたら、好きなだけ買い物だ!
村人のみんなに新しい服を着せてあげたいんだよね。
だからたくさんの生地を安く手に入れるんだ。
安くといっても生地は元々安いものではないからね、大金が必要なんだよね。

夕方まで多分帰らないって言ってきたから大丈夫!
今日は異世界料理と買い物を楽しむぞー!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜

ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった! 謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。 教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。 勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。 元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。 力を持っていても順応できるかは話が別だった。 クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。 ※ご注意※ 初投稿、試作、マイペース進行となります。 作品名は今後改題する可能性があります。 世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。 旅に出るまで(序章)がすごく長いです。 他サイトでも同作を投稿しています。 更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

異世界でのんびり暮らしたい!?

日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!

七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」 その天使の言葉は善意からなのか? 異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか? そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。 ただし、その扱いが難しいものだった。 転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。 基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。 ○○○「これは私とのラブストーリーなの!」 主人公「いや、それは違うな」

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)

たぬころまんじゅう
ファンタジー
 小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。  しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。  士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。  領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。 異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル! ☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

異世界は流されるままに

椎井瑛弥
ファンタジー
 貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。  日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。  しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。  これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです

ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。 転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。 前世の記憶を頼りに善悪等を判断。 貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。 2人の兄と、私と、弟と母。 母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。 ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。 前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

処理中です...