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始まり〜シイ村
冒険者になろう
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甘ったれ発言を一蹴して、話を続ける。
「必要なやつは冒険者登録をしてお金を稼げ。
その金でここにない調味料や食材、生活に必要な物資を買え。
しばらくは物資はみな平等に分けるんだぞ。
畑の野菜も良くできて余りが出そうなら売ってもいい。
工作や手芸で良い物ができたら売る。
まずは日常生活を変えるんだ。
仕事して、稼いで、日々の糧に感謝して、足るを知る。
人間らしく生きろ」
マルコを中心に話し合いをさせて、狩り班、畑班、採取班など決め、冒険者登録も毎日5名ずつ行かせることになった。
良いのか悪いのかわからないけど、賞金首になってるやつは居なかった。
よっぽどうまく犯行を隠蔽したんだろうな。
罪深い奴らめ。
工作や手芸、畑をやる人に道具を魔法で出した。
狩り班にも希望の武器をきいて出してやると喜んでたけど、魔素で出来てるから、魔法攻撃とかどうなるのか謎。
手芸の生地や糸は街で買ってくるように言った。
魔法で出せるけど、魔素だからね、ちょっとね、よろしくないと判断したよ。
昨日まで盗賊だったとは思えない活き活きとした様子の彼らは、自分でやることを見つけて体を動かしていた。
この身替わりの速さは一体なんだんだろうか?
やればできるんじゃん?
「シイに完全に服従してる状態だからだ」
不思議に思っていると察してくれたのか、答えが降ってきた。
でっかい黒猫エンちゃんだ。
ありがとうの意味を込めてエンの背中に腕を回して優しくなでなで。
するとエンがこちらを向いて、顔を近づけてきたので、頬と頬を擦り合わせた。
大好き、猫ちゃん。
早速冒険者登録に行く5人が挨拶に来た。
「シイ様、これから街に行って、冒険者登録してくる…ます」
マルコが使い慣れていない敬語を使おうとしている。
「おお、早速行くのか!行動が早いね、みんなよい子だね~
気をつけて行ってきてね。
街での言動はちゃんと弁えてるかな?」
「ああ、大丈夫だ。こいつらには喋らせない…です」
いや、喋らせろよ。
それも学習だろうよ?
「ケンカしないように気をつければいいんだよ。
ね、買取と買い物を頼むよ。できる?」
創造魔法でリヤカーを出して、適当なレアな草花を載せた。
これだけあれば買い物できるかな?
「ああ、任せろ」
「これは冒険者登録する前に買取してもらってね。
変にあなたちの実績になるとあなた達が困るからね。
これはレア素材だから、高く売れるんだ。
気をつけてね。
いちゃもんつけてきたら、私の話をすればいいよ。
ちゃんと正直にね」
「わかった…です」
「それを売ったお金で、米とか、小麦粉をたくさん買ってきてね。
あとは調味料…ってわかる?」
首をみんな横にふりふり。
「わかんないよね。
えっと、じゃあ、店にある一般的な調味料を全てひとつずつくださいって頼んでみて。
あとは、野菜かな?野菜も適当にざっとひと通り頼むよ。
とりあえず今日はそれで、昼前には帰ってきてね。
昼食の支度をしなくちゃいけないからね」
レア素材を渡したから、ちょっとギルドが騒がしくなるかもね。がんばれ!
「よし、道中気をつけて、行ってらっしゃい!
みんな、頑張ってね!」
私も行けば良かった?
・・・・・・でもま、いっか。お尻に根っこ生えちゃったし。
今は外にソファを出して座っている。
村をぐるっと囲む柵を座りながら作ったんだ。
別に私がやらなくても良いような気がしたけど、美しく杭を打ち込みたいから、やっちゃった。
村の出入り口にはトーテムポールを2本立てて、アーチを作り、シイ村って焼いといた。
雨晒しで木材は腐っちゃうな。
保護魔法だ、えい!
ついでに柵にも保護魔法。
いやいや、魔素だから腐らなかったわ!
まだちょっと慣れていないみたい。
この村にいる間、いろいろ魔法を使って慣れとかなきゃね。
「必要なやつは冒険者登録をしてお金を稼げ。
その金でここにない調味料や食材、生活に必要な物資を買え。
しばらくは物資はみな平等に分けるんだぞ。
畑の野菜も良くできて余りが出そうなら売ってもいい。
工作や手芸で良い物ができたら売る。
まずは日常生活を変えるんだ。
仕事して、稼いで、日々の糧に感謝して、足るを知る。
人間らしく生きろ」
マルコを中心に話し合いをさせて、狩り班、畑班、採取班など決め、冒険者登録も毎日5名ずつ行かせることになった。
良いのか悪いのかわからないけど、賞金首になってるやつは居なかった。
よっぽどうまく犯行を隠蔽したんだろうな。
罪深い奴らめ。
工作や手芸、畑をやる人に道具を魔法で出した。
狩り班にも希望の武器をきいて出してやると喜んでたけど、魔素で出来てるから、魔法攻撃とかどうなるのか謎。
手芸の生地や糸は街で買ってくるように言った。
魔法で出せるけど、魔素だからね、ちょっとね、よろしくないと判断したよ。
昨日まで盗賊だったとは思えない活き活きとした様子の彼らは、自分でやることを見つけて体を動かしていた。
この身替わりの速さは一体なんだんだろうか?
やればできるんじゃん?
「シイに完全に服従してる状態だからだ」
不思議に思っていると察してくれたのか、答えが降ってきた。
でっかい黒猫エンちゃんだ。
ありがとうの意味を込めてエンの背中に腕を回して優しくなでなで。
するとエンがこちらを向いて、顔を近づけてきたので、頬と頬を擦り合わせた。
大好き、猫ちゃん。
早速冒険者登録に行く5人が挨拶に来た。
「シイ様、これから街に行って、冒険者登録してくる…ます」
マルコが使い慣れていない敬語を使おうとしている。
「おお、早速行くのか!行動が早いね、みんなよい子だね~
気をつけて行ってきてね。
街での言動はちゃんと弁えてるかな?」
「ああ、大丈夫だ。こいつらには喋らせない…です」
いや、喋らせろよ。
それも学習だろうよ?
「ケンカしないように気をつければいいんだよ。
ね、買取と買い物を頼むよ。できる?」
創造魔法でリヤカーを出して、適当なレアな草花を載せた。
これだけあれば買い物できるかな?
「ああ、任せろ」
「これは冒険者登録する前に買取してもらってね。
変にあなたちの実績になるとあなた達が困るからね。
これはレア素材だから、高く売れるんだ。
気をつけてね。
いちゃもんつけてきたら、私の話をすればいいよ。
ちゃんと正直にね」
「わかった…です」
「それを売ったお金で、米とか、小麦粉をたくさん買ってきてね。
あとは調味料…ってわかる?」
首をみんな横にふりふり。
「わかんないよね。
えっと、じゃあ、店にある一般的な調味料を全てひとつずつくださいって頼んでみて。
あとは、野菜かな?野菜も適当にざっとひと通り頼むよ。
とりあえず今日はそれで、昼前には帰ってきてね。
昼食の支度をしなくちゃいけないからね」
レア素材を渡したから、ちょっとギルドが騒がしくなるかもね。がんばれ!
「よし、道中気をつけて、行ってらっしゃい!
みんな、頑張ってね!」
私も行けば良かった?
・・・・・・でもま、いっか。お尻に根っこ生えちゃったし。
今は外にソファを出して座っている。
村をぐるっと囲む柵を座りながら作ったんだ。
別に私がやらなくても良いような気がしたけど、美しく杭を打ち込みたいから、やっちゃった。
村の出入り口にはトーテムポールを2本立てて、アーチを作り、シイ村って焼いといた。
雨晒しで木材は腐っちゃうな。
保護魔法だ、えい!
ついでに柵にも保護魔法。
いやいや、魔素だから腐らなかったわ!
まだちょっと慣れていないみたい。
この村にいる間、いろいろ魔法を使って慣れとかなきゃね。
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