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始まり〜シイ村
好きなだけ良い
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冒険者から熱い視線を送られたけど、彼らは馬車と共に先に出立して行った。
街で会おうと叫んで行ったよ。
旅は道連れ世は情け、ということで次の街まで共に行動することになったソーマ。
畳の上で何が欲しいのか話を聞く。
「幸いにも僕のアイテムボックスは無限大なんだ。
もちろん時間停止だよ。
それであの・・・・・・どれくらいお願いしてもいいのかな?」
「ふふふ、遠慮することはないよ。
お好きなだけどうぞ。
さすがに無限大は無理だけどね、億で兆でも大丈夫」
「え、ほんとに?」
ソーマは驚いてるけどさ、私の魔力無限大だから。
「うん。魔力無限大だからね」
ちょっと遠慮がちな様子は日本人ならではだよね。
1年ぶりの日本人や!堪能せねば。
「次にいつどこで会えるかわからないからさ、好きな物言っちゃってよ。
次会えないかもしれないし。
といっても、食べ物は魔素だからね。
そこは忘れないでね」
「んー、魔素、なんだよね。
そうすると、1番活躍するのは調味料ではないかと思うんだ」
「ほーほー、なるほど?」
「シイから貰った物を商売に使ってもいいかな?」
「うん、もちろん構わないよ!専売にしなければね。
私もお金が必要な時にこれは買い取れませんとか言われたら悲しいからさ」
「ありがとう!専売にはしないよ!
そしたら・・・・・・」
ソーマは料理の経験でもあるのだろうか?
かつて主婦だった私も感心するような物を要求してきた。
砂糖は角砂糖だったり、紙包装のスティックだったり。
砂糖が魔素だったら絶対太らないじゃん!
すげー!ってことに気づいたよ。
塩はこれまた岩塩という塊の状態で。
そしておろし金付き。
塩に関しては魔素だと人間はよろしくないから、他の塩と混ぜて使うように注意しといた。
減塩目的で使うなら良いけど、適度に塩分取らないと人間死ぬからね。
あとは固形といえばカレールー、固形のコンソメに鍋の素も。
持ち運びしやすくて、ポロポロ溢れたりして汚れることも少ないだろうね。
あとは一般的な調味料、醤油、料理酒、みりん、胡椒、顆粒だし。コチジャン、中華スープの素、味噌、練乳、蜂蜜、マーガリン、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、etc
思いつく限りの調味料を1兆ずつ。
出したそばからどんどんアイテムボックスに収納していく。
ソーマの好きな果物やスナック菓子、スイーツも。
お湯で作る粉のカップスープや、カップラーメンもご要望ありました。
そしてそのパッケージに、魔素スープ、魔素ラーメンと記載するようにとも頼まれたよ。
忘れちゃうといけないからって。
魔素スープに魔素ラーメンって、どうなの、それって?
魔術師とかには良いかもね!
この世界の魔術師がどんな人かは知らないけど、ズボラな人だったら魔素スープを粉のまま口に入れそうだよね。
そういえば、卵スープが固まっている固形スープもあったよね、なんて思い出して、言われてないけど出してみたら喜んでたよ。
彼の行く道が面白そう。
ちょっとストークしてみようかな。
っていうか、創造魔法でいつでも彼を観察しちゃえばいいんだよね。
えっとじゃぁ、彼に内緒でマーキング!
よし、これで良いだろう。ふふふ。
「ねえねえ、これって、歩きながらできないかな?」
馬車チームが出発して結構時間経った気がした私は提案してみた。
できるよってことなんで、早速お支度。
畳も全部ソーマにあげた。
彼のテントや荷物も全部そのまま収納してすぐに出発できた。
いつもはアイテムボックスを一応隠すためにテントはちゃんと畳んで背負うんだって。
今は私に気を遣ってくれたらしい。
さて出発!
エンはまた私の右側にいて右手を握っていて、さらに右側にソーマがいる。
ちょっとソーマが遠い気がしますが?
品物の受け渡しがちゃんとできるかしら。
ソーマは生活魔法しか使えない。
武器で戦うことはできるけど、神に望んだスキルは鑑定、アイテムボックス、図書館だから、火おこしの火もマッチ程度、水もコップ一杯程度にしか出せないんだって!
だからチャッカマン、マッチ、蝋燭なんかもお願いされた。
水はポリタンクで。
ちょっとプラスチックは環境によろしくないのでは?と思ったけど、よく考えたらそれも全部魔素で出来てるから、焼却処分したら魔素になるし、土に還しても、食べたとしても、魔素になるから全く問題なかった。
鑑定したこの世界のヒトがびっくりするくらいかな。
アウトドア用品も思いつく限り、洋服やリネン用品も。
もう私が与えたもので一生生活ができそうだよ。
最後にログハウスでもプレゼントすればいいかな?
「私はただの人間だからね、シイから貰ったものをヘタに扱うとどこかの王侯貴族や悪い奴らに監禁されたら人生終わりなんだ。
だからうまいこと隠しながら生きていくつもりだよ。
可愛い嫁さんや子どもも欲しいからね」
ソーマはこの異世界でのんびりスローライフがしたいみたいだった。
もちろん私ものんびりするつもりだけどね。
作業しながらの歩きだったから普通よりも足が遅くて、街に着く前にまた夜が来てしまった。
もう街が遠くにみえるんだけど、残念。
エン曰く、まだまだ遠いいと。
だから私たちはまた野宿することにしたんだ。
街で会おうと叫んで行ったよ。
旅は道連れ世は情け、ということで次の街まで共に行動することになったソーマ。
畳の上で何が欲しいのか話を聞く。
「幸いにも僕のアイテムボックスは無限大なんだ。
もちろん時間停止だよ。
それであの・・・・・・どれくらいお願いしてもいいのかな?」
「ふふふ、遠慮することはないよ。
お好きなだけどうぞ。
さすがに無限大は無理だけどね、億で兆でも大丈夫」
「え、ほんとに?」
ソーマは驚いてるけどさ、私の魔力無限大だから。
「うん。魔力無限大だからね」
ちょっと遠慮がちな様子は日本人ならではだよね。
1年ぶりの日本人や!堪能せねば。
「次にいつどこで会えるかわからないからさ、好きな物言っちゃってよ。
次会えないかもしれないし。
といっても、食べ物は魔素だからね。
そこは忘れないでね」
「んー、魔素、なんだよね。
そうすると、1番活躍するのは調味料ではないかと思うんだ」
「ほーほー、なるほど?」
「シイから貰った物を商売に使ってもいいかな?」
「うん、もちろん構わないよ!専売にしなければね。
私もお金が必要な時にこれは買い取れませんとか言われたら悲しいからさ」
「ありがとう!専売にはしないよ!
そしたら・・・・・・」
ソーマは料理の経験でもあるのだろうか?
かつて主婦だった私も感心するような物を要求してきた。
砂糖は角砂糖だったり、紙包装のスティックだったり。
砂糖が魔素だったら絶対太らないじゃん!
すげー!ってことに気づいたよ。
塩はこれまた岩塩という塊の状態で。
そしておろし金付き。
塩に関しては魔素だと人間はよろしくないから、他の塩と混ぜて使うように注意しといた。
減塩目的で使うなら良いけど、適度に塩分取らないと人間死ぬからね。
あとは固形といえばカレールー、固形のコンソメに鍋の素も。
持ち運びしやすくて、ポロポロ溢れたりして汚れることも少ないだろうね。
あとは一般的な調味料、醤油、料理酒、みりん、胡椒、顆粒だし。コチジャン、中華スープの素、味噌、練乳、蜂蜜、マーガリン、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、etc
思いつく限りの調味料を1兆ずつ。
出したそばからどんどんアイテムボックスに収納していく。
ソーマの好きな果物やスナック菓子、スイーツも。
お湯で作る粉のカップスープや、カップラーメンもご要望ありました。
そしてそのパッケージに、魔素スープ、魔素ラーメンと記載するようにとも頼まれたよ。
忘れちゃうといけないからって。
魔素スープに魔素ラーメンって、どうなの、それって?
魔術師とかには良いかもね!
この世界の魔術師がどんな人かは知らないけど、ズボラな人だったら魔素スープを粉のまま口に入れそうだよね。
そういえば、卵スープが固まっている固形スープもあったよね、なんて思い出して、言われてないけど出してみたら喜んでたよ。
彼の行く道が面白そう。
ちょっとストークしてみようかな。
っていうか、創造魔法でいつでも彼を観察しちゃえばいいんだよね。
えっとじゃぁ、彼に内緒でマーキング!
よし、これで良いだろう。ふふふ。
「ねえねえ、これって、歩きながらできないかな?」
馬車チームが出発して結構時間経った気がした私は提案してみた。
できるよってことなんで、早速お支度。
畳も全部ソーマにあげた。
彼のテントや荷物も全部そのまま収納してすぐに出発できた。
いつもはアイテムボックスを一応隠すためにテントはちゃんと畳んで背負うんだって。
今は私に気を遣ってくれたらしい。
さて出発!
エンはまた私の右側にいて右手を握っていて、さらに右側にソーマがいる。
ちょっとソーマが遠い気がしますが?
品物の受け渡しがちゃんとできるかしら。
ソーマは生活魔法しか使えない。
武器で戦うことはできるけど、神に望んだスキルは鑑定、アイテムボックス、図書館だから、火おこしの火もマッチ程度、水もコップ一杯程度にしか出せないんだって!
だからチャッカマン、マッチ、蝋燭なんかもお願いされた。
水はポリタンクで。
ちょっとプラスチックは環境によろしくないのでは?と思ったけど、よく考えたらそれも全部魔素で出来てるから、焼却処分したら魔素になるし、土に還しても、食べたとしても、魔素になるから全く問題なかった。
鑑定したこの世界のヒトがびっくりするくらいかな。
アウトドア用品も思いつく限り、洋服やリネン用品も。
もう私が与えたもので一生生活ができそうだよ。
最後にログハウスでもプレゼントすればいいかな?
「私はただの人間だからね、シイから貰ったものをヘタに扱うとどこかの王侯貴族や悪い奴らに監禁されたら人生終わりなんだ。
だからうまいこと隠しながら生きていくつもりだよ。
可愛い嫁さんや子どもも欲しいからね」
ソーマはこの異世界でのんびりスローライフがしたいみたいだった。
もちろん私ものんびりするつもりだけどね。
作業しながらの歩きだったから普通よりも足が遅くて、街に着く前にまた夜が来てしまった。
もう街が遠くにみえるんだけど、残念。
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だから私たちはまた野宿することにしたんだ。
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