13 / 78
始まり〜シイ村
好きなだけ良い
しおりを挟む
冒険者から熱い視線を送られたけど、彼らは馬車と共に先に出立して行った。
街で会おうと叫んで行ったよ。
旅は道連れ世は情け、ということで次の街まで共に行動することになったソーマ。
畳の上で何が欲しいのか話を聞く。
「幸いにも僕のアイテムボックスは無限大なんだ。
もちろん時間停止だよ。
それであの・・・・・・どれくらいお願いしてもいいのかな?」
「ふふふ、遠慮することはないよ。
お好きなだけどうぞ。
さすがに無限大は無理だけどね、億で兆でも大丈夫」
「え、ほんとに?」
ソーマは驚いてるけどさ、私の魔力無限大だから。
「うん。魔力無限大だからね」
ちょっと遠慮がちな様子は日本人ならではだよね。
1年ぶりの日本人や!堪能せねば。
「次にいつどこで会えるかわからないからさ、好きな物言っちゃってよ。
次会えないかもしれないし。
といっても、食べ物は魔素だからね。
そこは忘れないでね」
「んー、魔素、なんだよね。
そうすると、1番活躍するのは調味料ではないかと思うんだ」
「ほーほー、なるほど?」
「シイから貰った物を商売に使ってもいいかな?」
「うん、もちろん構わないよ!専売にしなければね。
私もお金が必要な時にこれは買い取れませんとか言われたら悲しいからさ」
「ありがとう!専売にはしないよ!
そしたら・・・・・・」
ソーマは料理の経験でもあるのだろうか?
かつて主婦だった私も感心するような物を要求してきた。
砂糖は角砂糖だったり、紙包装のスティックだったり。
砂糖が魔素だったら絶対太らないじゃん!
すげー!ってことに気づいたよ。
塩はこれまた岩塩という塊の状態で。
そしておろし金付き。
塩に関しては魔素だと人間はよろしくないから、他の塩と混ぜて使うように注意しといた。
減塩目的で使うなら良いけど、適度に塩分取らないと人間死ぬからね。
あとは固形といえばカレールー、固形のコンソメに鍋の素も。
持ち運びしやすくて、ポロポロ溢れたりして汚れることも少ないだろうね。
あとは一般的な調味料、醤油、料理酒、みりん、胡椒、顆粒だし。コチジャン、中華スープの素、味噌、練乳、蜂蜜、マーガリン、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、etc
思いつく限りの調味料を1兆ずつ。
出したそばからどんどんアイテムボックスに収納していく。
ソーマの好きな果物やスナック菓子、スイーツも。
お湯で作る粉のカップスープや、カップラーメンもご要望ありました。
そしてそのパッケージに、魔素スープ、魔素ラーメンと記載するようにとも頼まれたよ。
忘れちゃうといけないからって。
魔素スープに魔素ラーメンって、どうなの、それって?
魔術師とかには良いかもね!
この世界の魔術師がどんな人かは知らないけど、ズボラな人だったら魔素スープを粉のまま口に入れそうだよね。
そういえば、卵スープが固まっている固形スープもあったよね、なんて思い出して、言われてないけど出してみたら喜んでたよ。
彼の行く道が面白そう。
ちょっとストークしてみようかな。
っていうか、創造魔法でいつでも彼を観察しちゃえばいいんだよね。
えっとじゃぁ、彼に内緒でマーキング!
よし、これで良いだろう。ふふふ。
「ねえねえ、これって、歩きながらできないかな?」
馬車チームが出発して結構時間経った気がした私は提案してみた。
できるよってことなんで、早速お支度。
畳も全部ソーマにあげた。
彼のテントや荷物も全部そのまま収納してすぐに出発できた。
いつもはアイテムボックスを一応隠すためにテントはちゃんと畳んで背負うんだって。
今は私に気を遣ってくれたらしい。
さて出発!
エンはまた私の右側にいて右手を握っていて、さらに右側にソーマがいる。
ちょっとソーマが遠い気がしますが?
品物の受け渡しがちゃんとできるかしら。
ソーマは生活魔法しか使えない。
武器で戦うことはできるけど、神に望んだスキルは鑑定、アイテムボックス、図書館だから、火おこしの火もマッチ程度、水もコップ一杯程度にしか出せないんだって!
だからチャッカマン、マッチ、蝋燭なんかもお願いされた。
水はポリタンクで。
ちょっとプラスチックは環境によろしくないのでは?と思ったけど、よく考えたらそれも全部魔素で出来てるから、焼却処分したら魔素になるし、土に還しても、食べたとしても、魔素になるから全く問題なかった。
鑑定したこの世界のヒトがびっくりするくらいかな。
アウトドア用品も思いつく限り、洋服やリネン用品も。
もう私が与えたもので一生生活ができそうだよ。
最後にログハウスでもプレゼントすればいいかな?
「私はただの人間だからね、シイから貰ったものをヘタに扱うとどこかの王侯貴族や悪い奴らに監禁されたら人生終わりなんだ。
だからうまいこと隠しながら生きていくつもりだよ。
可愛い嫁さんや子どもも欲しいからね」
ソーマはこの異世界でのんびりスローライフがしたいみたいだった。
もちろん私ものんびりするつもりだけどね。
作業しながらの歩きだったから普通よりも足が遅くて、街に着く前にまた夜が来てしまった。
もう街が遠くにみえるんだけど、残念。
エン曰く、まだまだ遠いいと。
だから私たちはまた野宿することにしたんだ。
街で会おうと叫んで行ったよ。
旅は道連れ世は情け、ということで次の街まで共に行動することになったソーマ。
畳の上で何が欲しいのか話を聞く。
「幸いにも僕のアイテムボックスは無限大なんだ。
もちろん時間停止だよ。
それであの・・・・・・どれくらいお願いしてもいいのかな?」
「ふふふ、遠慮することはないよ。
お好きなだけどうぞ。
さすがに無限大は無理だけどね、億で兆でも大丈夫」
「え、ほんとに?」
ソーマは驚いてるけどさ、私の魔力無限大だから。
「うん。魔力無限大だからね」
ちょっと遠慮がちな様子は日本人ならではだよね。
1年ぶりの日本人や!堪能せねば。
「次にいつどこで会えるかわからないからさ、好きな物言っちゃってよ。
次会えないかもしれないし。
といっても、食べ物は魔素だからね。
そこは忘れないでね」
「んー、魔素、なんだよね。
そうすると、1番活躍するのは調味料ではないかと思うんだ」
「ほーほー、なるほど?」
「シイから貰った物を商売に使ってもいいかな?」
「うん、もちろん構わないよ!専売にしなければね。
私もお金が必要な時にこれは買い取れませんとか言われたら悲しいからさ」
「ありがとう!専売にはしないよ!
そしたら・・・・・・」
ソーマは料理の経験でもあるのだろうか?
かつて主婦だった私も感心するような物を要求してきた。
砂糖は角砂糖だったり、紙包装のスティックだったり。
砂糖が魔素だったら絶対太らないじゃん!
すげー!ってことに気づいたよ。
塩はこれまた岩塩という塊の状態で。
そしておろし金付き。
塩に関しては魔素だと人間はよろしくないから、他の塩と混ぜて使うように注意しといた。
減塩目的で使うなら良いけど、適度に塩分取らないと人間死ぬからね。
あとは固形といえばカレールー、固形のコンソメに鍋の素も。
持ち運びしやすくて、ポロポロ溢れたりして汚れることも少ないだろうね。
あとは一般的な調味料、醤油、料理酒、みりん、胡椒、顆粒だし。コチジャン、中華スープの素、味噌、練乳、蜂蜜、マーガリン、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、etc
思いつく限りの調味料を1兆ずつ。
出したそばからどんどんアイテムボックスに収納していく。
ソーマの好きな果物やスナック菓子、スイーツも。
お湯で作る粉のカップスープや、カップラーメンもご要望ありました。
そしてそのパッケージに、魔素スープ、魔素ラーメンと記載するようにとも頼まれたよ。
忘れちゃうといけないからって。
魔素スープに魔素ラーメンって、どうなの、それって?
魔術師とかには良いかもね!
この世界の魔術師がどんな人かは知らないけど、ズボラな人だったら魔素スープを粉のまま口に入れそうだよね。
そういえば、卵スープが固まっている固形スープもあったよね、なんて思い出して、言われてないけど出してみたら喜んでたよ。
彼の行く道が面白そう。
ちょっとストークしてみようかな。
っていうか、創造魔法でいつでも彼を観察しちゃえばいいんだよね。
えっとじゃぁ、彼に内緒でマーキング!
よし、これで良いだろう。ふふふ。
「ねえねえ、これって、歩きながらできないかな?」
馬車チームが出発して結構時間経った気がした私は提案してみた。
できるよってことなんで、早速お支度。
畳も全部ソーマにあげた。
彼のテントや荷物も全部そのまま収納してすぐに出発できた。
いつもはアイテムボックスを一応隠すためにテントはちゃんと畳んで背負うんだって。
今は私に気を遣ってくれたらしい。
さて出発!
エンはまた私の右側にいて右手を握っていて、さらに右側にソーマがいる。
ちょっとソーマが遠い気がしますが?
品物の受け渡しがちゃんとできるかしら。
ソーマは生活魔法しか使えない。
武器で戦うことはできるけど、神に望んだスキルは鑑定、アイテムボックス、図書館だから、火おこしの火もマッチ程度、水もコップ一杯程度にしか出せないんだって!
だからチャッカマン、マッチ、蝋燭なんかもお願いされた。
水はポリタンクで。
ちょっとプラスチックは環境によろしくないのでは?と思ったけど、よく考えたらそれも全部魔素で出来てるから、焼却処分したら魔素になるし、土に還しても、食べたとしても、魔素になるから全く問題なかった。
鑑定したこの世界のヒトがびっくりするくらいかな。
アウトドア用品も思いつく限り、洋服やリネン用品も。
もう私が与えたもので一生生活ができそうだよ。
最後にログハウスでもプレゼントすればいいかな?
「私はただの人間だからね、シイから貰ったものをヘタに扱うとどこかの王侯貴族や悪い奴らに監禁されたら人生終わりなんだ。
だからうまいこと隠しながら生きていくつもりだよ。
可愛い嫁さんや子どもも欲しいからね」
ソーマはこの異世界でのんびりスローライフがしたいみたいだった。
もちろん私ものんびりするつもりだけどね。
作業しながらの歩きだったから普通よりも足が遅くて、街に着く前にまた夜が来てしまった。
もう街が遠くにみえるんだけど、残念。
エン曰く、まだまだ遠いいと。
だから私たちはまた野宿することにしたんだ。
10
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
理想の嫁は自分自身、転生した大賢者(?)の楽園建国記
いけお
ファンタジー
瀬良 瑞樹(享年43歳)、年齢=彼女居ない暦の自他共に認められる大賢者であった。理想の嫁の姿を想像しながら帰宅する途中、暴走する車に気付くのが遅れ命を失ったのだ。
(次は女の子に生まれ変わって可愛い子達と仲良くなりたいな)
『その願い、この私が叶えてやろう』
瑞樹の魂を呼び止めたのは、とある世界の神の1人であるボッチ。こちらの世界が創造されてからの3億年いや4億年もの間、彼女神(ハニー)を作れなかった彼は他の神々から大賢神と呼ばれる様になっていた。
『私と非常に良く似た素質を持つ君に私自身の望みも託そう、新しい人生を存分に楽しむと良い、大賢者 瀬良 瑞樹よ!』
ボッチから様々なものを与えられた瑞樹は将来理想の嫁の姿となる事まで約束されていた。
「俺は女の子に生まれ変わって可愛い子達と仲良くなりたいとは望んだが、理想の嫁の姿に俺自身がなりたいとは一言も言ってないぞ。それと俺の事を絶対に大賢者と呼ぶんじゃねえ~!!」
中身大賢者(?)な少女の新たな物語が始まろうとしている。
意見や感想には出来るだけ答える様に致しますが答えられなかった場合はご了承下さい。
この作品は 小説家になろう ツギクル カクヨムでも投稿しております。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい
兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。
チートも何も貰えなかったので、知力と努力だけで生き抜きたいと思います
あーる
ファンタジー
何の準備も無しに突然異世界に送り込まれてしまった山西シュウ。
チートスキルを貰えないどころか、異世界の言語さえも分からないところからのスタート。
さらに、次々と強大な敵が彼に襲い掛かる!
仕方ない、自前の知力の高さ一つで成り上がってやろうじゃないか!
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる