10 / 78
始まり〜シイ村
神様のいじわる
しおりを挟む
彼は自分の飲み物を持っているようだったので、私たちは魔法で大きめマグに紅茶をふたつ。
もちろんアールグレイで。
因みにマグを出したら繋がってた手が離れたよ。
「改めまして、転生者のシイです。よろしく。
エンはこの世界のドラゴンです。
87才でぽっくり逝った私が、神々の娯楽とやらに巻き込まれて強制異世界転生させられたひとりです。
夢の世界で神と会話をしたらとんでもない能力の妖精になってしまいました」
「本当に妖精とドラゴン・・・・・・よろしくね!
僕は79才であの世を去った異世界好きの佐藤蒼馬、日本人名そのままだよ。
そうか、訳がわからないままスキルを決めてこちらに落ちたんだね。
僕はまあ、夢かもしれないけどちゃんと考えてスキルを決めたよ。
鑑定とアイテムボックス、異世界あるあるだね。
あとひとつは、図書館というスキルなんだけど、地球と異世界の書物がいつでもどこでも読めるんだ。僕限定だけど」
「へーすごい!」
「君の方がすごいよ。魔法でソファも飲み物も簡単に出してしまうなんて」
「ふふ。私も異世界好きなんだけど、異世界転生は望んでいなかったの。
本当に夢だと思ってて、願い事3つ言ったら、その能力だと神か妖精でって言われて、妖精にしたの」
「あれ?願い事3つ?僕はスキル3つって言われたよ?」
え、どういうこと?
「あ、担当の神が違うから、その辺りも違くなるのかな?」
「まさか・・・・・・」
願い事とスキルって、全然違いすぎる!
どーなってるんだろ?
「まぁ、娯楽ですからね、神々のお考えはわかりません。
私、魔力無限大なんですよ。それって、不老になっちゃうみたいで。なんかもう、ゲーム終わってますよね」
「もうあなたが優勝で間違い無いでしょうね。
僕は普通の人間なので、長くても100年。
今25才なので、あと75年くらい楽しく生きていけたらと思うよ」
早くゲームから抜け出すには寿命が短い種に。
さらには生存能力が低い者になれば良かったんだ。
夢だと思ってふざけてしまった結果が不老。
長い人生を思うとちょっと心が無になるわぁ
「私、転生失敗したわ」
「まぁまぁまぁ、不老ではあっても不死ではないので、その時が来ても悔いが残らないように存分に異世界を楽しみましょう」
ソーマは落ち込む私を明るい声で励ましてくれた。
するとエンが私を覗き込んできた。
「心配するな、シイ。長い人生、共に行こうぞ」
エンのイケメン笑顔を間近でいただきました。
しばらく私に付き合ってくれるって!
「それにな、ソーマ。
シイは元人間だが根っからの妖精だ。
常に自由で思うままに全力で生きている。
やることなすこと全てが面白い。
それは本人も楽しんでいるということだ」
「・・・・・・根っからの妖精ってなに?」
「聞いていいかどうかわからないけど、差し支えなかったら、どういう願い事をしたのか教えて?」
そうだった、彼のスキルは聞いといて、私の方は教えてなかった。
誰に教えても問題ない。
いつ死んでもいいし!ちょっとヤケクソ。
「えっと、まずは睡眠と食事がいらない体。
次が、魔力無限大と創造魔法のセット。
3つ目は、奴隷にならない体」
「わぁ、見事に妖精だね」
「あの神様、夢だと思って好き勝手願いを言ってみてくださいって感じで、早く願い事言えって急かしてきたんですよ。急かされなかったら良く考えることができたかもしれないのに!」
そんでもって体が魔素100%にだってならなかったよね。
前世人間の私には、人間でなくなった自分がちょっと気持ち悪い。
あの転生前の神との会話だってきっと神々の娯楽のうちだったんだよね。
会話した神様は笑ってなかったけど、私と神様のやりとりを見て他の神々はきっと笑ってただろうな。
んー、もう少し詳細な説明を逐一して欲しかったなー!
聞きたいことがたくさんあって、私たちはその後も色々お話をした。
ソーマは私を警戒することなく質問に答えてくれて、私も隠すことなく質問に答えた。
会話が盛り上がって、そこで一緒に一泊することになった。
といっても寝る必要がないし、そんな寒くないので、風邪よけ程度のテントを張って、ソファベッドに寝そべるだけ。
お近づきのしるしに、明日の朝食はソーマの食べたいメニューをご馳走することを約束した。
肉厚のアジ、キノコが入った味噌汁、お新香、たくあん、梅干し、魚沼産コシヒカリ、みかん
畳も出してあげようかな。
あと緑茶も。
喜んでもらえるといいなぁ
もちろんアールグレイで。
因みにマグを出したら繋がってた手が離れたよ。
「改めまして、転生者のシイです。よろしく。
エンはこの世界のドラゴンです。
87才でぽっくり逝った私が、神々の娯楽とやらに巻き込まれて強制異世界転生させられたひとりです。
夢の世界で神と会話をしたらとんでもない能力の妖精になってしまいました」
「本当に妖精とドラゴン・・・・・・よろしくね!
僕は79才であの世を去った異世界好きの佐藤蒼馬、日本人名そのままだよ。
そうか、訳がわからないままスキルを決めてこちらに落ちたんだね。
僕はまあ、夢かもしれないけどちゃんと考えてスキルを決めたよ。
鑑定とアイテムボックス、異世界あるあるだね。
あとひとつは、図書館というスキルなんだけど、地球と異世界の書物がいつでもどこでも読めるんだ。僕限定だけど」
「へーすごい!」
「君の方がすごいよ。魔法でソファも飲み物も簡単に出してしまうなんて」
「ふふ。私も異世界好きなんだけど、異世界転生は望んでいなかったの。
本当に夢だと思ってて、願い事3つ言ったら、その能力だと神か妖精でって言われて、妖精にしたの」
「あれ?願い事3つ?僕はスキル3つって言われたよ?」
え、どういうこと?
「あ、担当の神が違うから、その辺りも違くなるのかな?」
「まさか・・・・・・」
願い事とスキルって、全然違いすぎる!
どーなってるんだろ?
「まぁ、娯楽ですからね、神々のお考えはわかりません。
私、魔力無限大なんですよ。それって、不老になっちゃうみたいで。なんかもう、ゲーム終わってますよね」
「もうあなたが優勝で間違い無いでしょうね。
僕は普通の人間なので、長くても100年。
今25才なので、あと75年くらい楽しく生きていけたらと思うよ」
早くゲームから抜け出すには寿命が短い種に。
さらには生存能力が低い者になれば良かったんだ。
夢だと思ってふざけてしまった結果が不老。
長い人生を思うとちょっと心が無になるわぁ
「私、転生失敗したわ」
「まぁまぁまぁ、不老ではあっても不死ではないので、その時が来ても悔いが残らないように存分に異世界を楽しみましょう」
ソーマは落ち込む私を明るい声で励ましてくれた。
するとエンが私を覗き込んできた。
「心配するな、シイ。長い人生、共に行こうぞ」
エンのイケメン笑顔を間近でいただきました。
しばらく私に付き合ってくれるって!
「それにな、ソーマ。
シイは元人間だが根っからの妖精だ。
常に自由で思うままに全力で生きている。
やることなすこと全てが面白い。
それは本人も楽しんでいるということだ」
「・・・・・・根っからの妖精ってなに?」
「聞いていいかどうかわからないけど、差し支えなかったら、どういう願い事をしたのか教えて?」
そうだった、彼のスキルは聞いといて、私の方は教えてなかった。
誰に教えても問題ない。
いつ死んでもいいし!ちょっとヤケクソ。
「えっと、まずは睡眠と食事がいらない体。
次が、魔力無限大と創造魔法のセット。
3つ目は、奴隷にならない体」
「わぁ、見事に妖精だね」
「あの神様、夢だと思って好き勝手願いを言ってみてくださいって感じで、早く願い事言えって急かしてきたんですよ。急かされなかったら良く考えることができたかもしれないのに!」
そんでもって体が魔素100%にだってならなかったよね。
前世人間の私には、人間でなくなった自分がちょっと気持ち悪い。
あの転生前の神との会話だってきっと神々の娯楽のうちだったんだよね。
会話した神様は笑ってなかったけど、私と神様のやりとりを見て他の神々はきっと笑ってただろうな。
んー、もう少し詳細な説明を逐一して欲しかったなー!
聞きたいことがたくさんあって、私たちはその後も色々お話をした。
ソーマは私を警戒することなく質問に答えてくれて、私も隠すことなく質問に答えた。
会話が盛り上がって、そこで一緒に一泊することになった。
といっても寝る必要がないし、そんな寒くないので、風邪よけ程度のテントを張って、ソファベッドに寝そべるだけ。
お近づきのしるしに、明日の朝食はソーマの食べたいメニューをご馳走することを約束した。
肉厚のアジ、キノコが入った味噌汁、お新香、たくあん、梅干し、魚沼産コシヒカリ、みかん
畳も出してあげようかな。
あと緑茶も。
喜んでもらえるといいなぁ
10
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
異世界最強の賢者~二度目の転移で辺境の開拓始めました~
夢・風魔
ファンタジー
江藤賢志は高校生の時に、四人の友人らと共に異世界へと召喚された。
「魔王を倒して欲しい」というお決まりの展開で、彼のポジションは賢者。8年後には友人らと共に無事に魔王を討伐。
だが魔王が作り出した時空の扉を閉じるため、単身時空の裂け目へと入っていく。
時空の裂け目から脱出した彼は、異世界によく似た別の異世界に転移することに。
そうして二度目の異世界転移の先で、彼は第三の人生を開拓民として過ごす道を選ぶ。
全ての魔法を網羅した彼は、規格外の早さで村を発展させ──やがて……。
*小説家になろう、カクヨムでも投稿しております。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる