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チート無双が止まりません
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あれもこれもと色々考えながら作ったミニリヤカーは、魔法を駆使して木で作ったから、しっかりヤスリがけもできていてツルツルしてるからルドの手が傷つく事はない。
ミニリヤカーは言いにくいのでカートと言うことになった。
兄ズがルドをカートに乗せて牽いてみたら、しっかり動いたし、ルドもご機嫌だった。
次の日、早速カートにルドを乗せて薬草採取に行く。
また街の人にチラチラ見られるが、全然気にしない。
門番にギルドカードを見せて出る時に止められた。
「その乗り物はなんだ?」
「カートだよ。ここにルドが乗って、こっちは薬草をのせるの。すごいでしょ?私が作ったの」
「え!」
訊いてきた門番だけでなく近くにいた警備兵も驚いて近寄ってきた。
「どこかで買ってきたんだろ?」
「貧民街の子どもが買えるわけないだろう」
私が作ったんだってば。
いつの間にか囲まれていて逃げられないよう包囲されている。
買えないならば、どこからか盗んできたのかとも言われた。
あんたら5才児と6ヶ月児を逮捕するつもり?
仕方がないのでバッグから昨夜作ったものを出してみせた。
そう、努力しますと言ったけど今日だけは許してくださいと兄にお願いして夜に色々と作ったんだ。
おもちゃ
前世の世界にあったおもちゃ。
それも昭和の時代まで良く使われていたおもちゃね。
剣が武器であるこの世界にこれが良いと思ったんだ!
けん玉!
魔法でちょちょっと木を削り、糸をよって凧糸のように太くしたもので剣と玉を繋げる。
簡単だから10個くらい作った。
門番と警備兵にひとつずつ渡してみた。
「これも私が作ったんだよ?けん玉っていうおもちゃなんだけど、こうやって遊ぶんだよ?私が考えて作ったの!」
しっかりアピールして、手本を見せる。
「剣をこうして持ってー、玉の穴に刺すの。それ!」
ここで長居するつもりはないので、時間短縮のため魔法を使って一発成功させる。
「それから、横の台にも乗せたり、剣の裏の小さな台にも乗せたりするの。それ!」
魔法を使って左右の台に乗せ、最後は玉をぶら下げて剣を下に向け、それ!っと1番小さい台に一発で乗せた。
「おおー!」
警備兵だけじゃなくいろんな人が集まって来ちゃったよ。
「やってみるか」
けん玉を持っている警備兵が見よう見まねでやってみる。
「魔法使っちゃダメだよ」
自分は魔法使ったけど、そういう遊びじゃないと釘を刺しておかなきゃね。
一発で成功できた人は2、3人だった。
紐にぶら下がった玉を一発で制御するのは難しい事だけど、運動神経の良い警備兵は成功したようだ。
一発で出来なかった警備兵が夢中になって繰り返している。
「これ面白いでしょ?私が考えて作ったの。こっちのカートも私が作ったの。もう行っても良い?」
私を止めた門番に詰め寄る。
「ああ、引きとめて悪かったな。問題ない。気をつけてな」
カッコいい笑顔を向けてくれて、けん玉の回収もしてくれた。
もうちょっと!なんて言う警備兵がいたよ。
仕事しなさい。
俺にもやらせてくれないか!どこに売ってるんだ?なんて言う誰かの声を無視して門を通過していった。
幸いにも門の外まで追ってくる人が居なかった。
門番が制止してくれたのかもしれない。
昨夜作ったのはたくさんの木のおもちゃ。
けん玉
積み木
おままごとセット
型はめ
輪投げ
手押し車
これは、車が馬で、押すこともできるし、馬に乗って足で前進することができるタイヤ付き。
五目並べ
ドーナツを棒にさしていくタイプ。
もう一色は魔法で焼いて色付けした。
リバーシ
これももう一色は焼いて色付け。
3×3のまるばつゲーム
駒はまるばつではなく、可愛く兎と猫の頭にしてみた。
ドミノ
この世界でも受け入れられるだろうか?
ストラックアウト
大小の穴に玉を入れるゲーム。
考えついたものから10セットくらいずつどんどん作っていって、兄に寝なさいと言われて最後にささっと作ったのは、芸術作品。
象牙多層球
是非ググって見てほしい。
穴の空いた球の中にまた穴の空いた球があって、それぞれ独立して動く。
多いものでは50層、つまり50個の球が重なっている。
私が作ったのは2層。
シンプルに驚いてもらいたいので。
売れたら層を徐々に増やしていけばもっと高く売れていくはず。
魔法があるからこそ作れる代物。
前世の素人にはとうてい作れない物だ。
これは絶対高く売れる、はず。
木ではなくて石や骨でも機会があれば作ってみよう。
おもちゃはどれもひとつずつ家に置いて、兄ズと遊ぶんだ。
ミニリヤカーは言いにくいのでカートと言うことになった。
兄ズがルドをカートに乗せて牽いてみたら、しっかり動いたし、ルドもご機嫌だった。
次の日、早速カートにルドを乗せて薬草採取に行く。
また街の人にチラチラ見られるが、全然気にしない。
門番にギルドカードを見せて出る時に止められた。
「その乗り物はなんだ?」
「カートだよ。ここにルドが乗って、こっちは薬草をのせるの。すごいでしょ?私が作ったの」
「え!」
訊いてきた門番だけでなく近くにいた警備兵も驚いて近寄ってきた。
「どこかで買ってきたんだろ?」
「貧民街の子どもが買えるわけないだろう」
私が作ったんだってば。
いつの間にか囲まれていて逃げられないよう包囲されている。
買えないならば、どこからか盗んできたのかとも言われた。
あんたら5才児と6ヶ月児を逮捕するつもり?
仕方がないのでバッグから昨夜作ったものを出してみせた。
そう、努力しますと言ったけど今日だけは許してくださいと兄にお願いして夜に色々と作ったんだ。
おもちゃ
前世の世界にあったおもちゃ。
それも昭和の時代まで良く使われていたおもちゃね。
剣が武器であるこの世界にこれが良いと思ったんだ!
けん玉!
魔法でちょちょっと木を削り、糸をよって凧糸のように太くしたもので剣と玉を繋げる。
簡単だから10個くらい作った。
門番と警備兵にひとつずつ渡してみた。
「これも私が作ったんだよ?けん玉っていうおもちゃなんだけど、こうやって遊ぶんだよ?私が考えて作ったの!」
しっかりアピールして、手本を見せる。
「剣をこうして持ってー、玉の穴に刺すの。それ!」
ここで長居するつもりはないので、時間短縮のため魔法を使って一発成功させる。
「それから、横の台にも乗せたり、剣の裏の小さな台にも乗せたりするの。それ!」
魔法を使って左右の台に乗せ、最後は玉をぶら下げて剣を下に向け、それ!っと1番小さい台に一発で乗せた。
「おおー!」
警備兵だけじゃなくいろんな人が集まって来ちゃったよ。
「やってみるか」
けん玉を持っている警備兵が見よう見まねでやってみる。
「魔法使っちゃダメだよ」
自分は魔法使ったけど、そういう遊びじゃないと釘を刺しておかなきゃね。
一発で成功できた人は2、3人だった。
紐にぶら下がった玉を一発で制御するのは難しい事だけど、運動神経の良い警備兵は成功したようだ。
一発で出来なかった警備兵が夢中になって繰り返している。
「これ面白いでしょ?私が考えて作ったの。こっちのカートも私が作ったの。もう行っても良い?」
私を止めた門番に詰め寄る。
「ああ、引きとめて悪かったな。問題ない。気をつけてな」
カッコいい笑顔を向けてくれて、けん玉の回収もしてくれた。
もうちょっと!なんて言う警備兵がいたよ。
仕事しなさい。
俺にもやらせてくれないか!どこに売ってるんだ?なんて言う誰かの声を無視して門を通過していった。
幸いにも門の外まで追ってくる人が居なかった。
門番が制止してくれたのかもしれない。
昨夜作ったのはたくさんの木のおもちゃ。
けん玉
積み木
おままごとセット
型はめ
輪投げ
手押し車
これは、車が馬で、押すこともできるし、馬に乗って足で前進することができるタイヤ付き。
五目並べ
ドーナツを棒にさしていくタイプ。
もう一色は魔法で焼いて色付けした。
リバーシ
これももう一色は焼いて色付け。
3×3のまるばつゲーム
駒はまるばつではなく、可愛く兎と猫の頭にしてみた。
ドミノ
この世界でも受け入れられるだろうか?
ストラックアウト
大小の穴に玉を入れるゲーム。
考えついたものから10セットくらいずつどんどん作っていって、兄に寝なさいと言われて最後にささっと作ったのは、芸術作品。
象牙多層球
是非ググって見てほしい。
穴の空いた球の中にまた穴の空いた球があって、それぞれ独立して動く。
多いものでは50層、つまり50個の球が重なっている。
私が作ったのは2層。
シンプルに驚いてもらいたいので。
売れたら層を徐々に増やしていけばもっと高く売れていくはず。
魔法があるからこそ作れる代物。
前世の素人にはとうてい作れない物だ。
これは絶対高く売れる、はず。
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