31 / 47
第三章
(一)死んで、くれるなよ
しおりを挟む
ソイツは心底気色の悪いヤツだった。
いや、言いかたを変えよう。
心底気色悪いヤツだ。
ソウという男は、およそ誰もが美形と言い、およそ誰もが善良と感じ、およそ誰もが優秀で堅実だと評価するだろう。
ごく自然に笑い、ごく自然に驚愕し、ときに隙をみせ、当然のように悲しみ、怒ってみせる。そしてあたりまえに憂い、あたりまえに優しくする。
それはまるで、普通ならそうするからそうしている、とでもいうように。
戦場にあってもなお澄んだ蒼穹の瞳に、特定の誰かが映っていることは一度もなかった。ソウという男は、人間を、人間として見ていない部類の人間だ。おそらく、自分のことすらも。それは、傷だらけの手のひらを見れば明白で、彼は徹底的に駒であろうとしている――が、ただ目的もなく動いている、というわけではないらしい。
そのどこまでもイカれた行動が、彼自身の本来の目的のためだとすれば。条件次第で、ワタシはヤツと殺しあいができる。
強ければいい。
ワタシに、渇望するほどの生を叩きつけてくるヤツであれば、どのような者でもかまうものか。
湿気た生などいらない。ワタシの飢えた欲望を満たしてくれるモノなら、それがなんであろうと、かまわない。
――約束だ。
それはおそらく、生まれて初めて自分から他人と交わした約束だった。
***
背中を打ったのは、おそらく瓦礫かなにかだろう。濁流の中でもみくちゃに振られて、上も下もわからなくなり、息がつまり、身体の感覚が消え失せる。
吐く息もなくなった。死が迫る。意識が混濁する。
途切れ途切れになって、そのうちに細く、消えて――。
手放しそうになって、しかしすぐに、腕のなかのソウをまた強く抱く。
まだだ、まだ死ねない。
生き足掻く。
死ぬことは、ひどく恐ろしい。
――……。
いつも、深く眠らないのは、寝ることが嫌いだったからだ。ひとたび、あの安息としたまどろみに身体を横たえてしまえば、自分が自分でなくなってしまうようなあの感覚が必ず訪れる。
まるで、燭台に灯る炎の揺らぎのように、ふ、と思考が消えてしまう。
自分がなくなってしまうのではないか。
もうこれきり戻ってこないのではないか。
なにもわからないうちに、いつのまにか、死んでしまうような気がして、そのことが、ひどく恐ろしい。
だから、眠ることが嫌いだ。
――……。
ざぷ、と重い音がうちよせた。身体は鉛のように重い。まるで動かない。自由が利かない。寒い。もしかすると、このまま動けずに凍えて死んでしまうのではないだろうか。
動けずに、死んで――、
「!」
目を見開く。
(呼吸が)
とっさに身体を返す。濡れた地面に這いずり、咳きこむように泥臭い水を吐きだした。生き縋るように指先で地面を掻く。何回も吐き出しては喘ぐように息を吸う。うまく呼吸ができずにまた咳きこんで、こびりついたような泥のにおいをしきりに吐き出す。
「ぐっ……げほっ…ぇ、」
ひたいを地面にあてこすりながら、肩を大きく上下させてどうにか息をする。また激しくむせては、喘ぐように息を吸って……そんなことを、肺が痛むほど執拗にくりかえした。
(くそ、状況がわからん)
混乱する思考と状況をかき集めて、つなぎ合わせる。
ぜぇぜぇとうるさい呼吸をしながら、黒影はあたりを見回した。
(どこだ。だいぶ流されたか? 気を失っていたのはどれくらいだ)
暗い。暗くてよく見えない。まだ夜だ。風に揺れる梢の音が幾層にも揺れて聴こえてくる。ここは森だろうか。土のにおいもするが、錆びた鉄のにおいも、すえたようなにおいもまざっていて、ひどく嫌なかんじがする。
濡れて重くまとわりつく髪も服も不快だ。
身体が重い。動きが鈍い。冷たい。寒い。
大太刀を背負ったまま、冷たい岸辺で、這いずるように手を伸ばした。そのとき、ぐに、と爛れたような弾力のある、なにかやわらかなモノをつかむ。これはなんだ。泥でもない。岩石のように硬くもない。だが、ひどく冷たい。
既視感。
「!」
死肉だ。それは死んだ人間の上腕だった。あたりを見まわすと、同じようにいくつも死体がモノのようにうちあがっていて、瓦礫と同じように折り重なっている。人のカタチをとどめているものもあるが、身体の一部、あるいは半分以上が潰れているものもあった。おかしくねじれ折れているものも、瓦礫に食い破られているありさまの死体も、あたりまえに転がっている。
子ども、大人、老人。女。男。いずれも、人間としての尊厳が護られることはなく、有り体に、ただ転がって、無為に死んでいる。
ただの、死体として。
そしてその中に――、
「ソウ!」
その中に、力なくだらりと腕を下げて倒れているソウの姿を見つけ、すぐさまかけ寄った。足場が悪く、身体も冷えきってろくに動かない。足をとられながらも、どうにか折り重なった死体からソウを引きずり出す。見るかぎり即死ではなさそうだが――。滴る水を気にとめるひまもなく、冷たい肩を何度も叩く。
「おい起きろ。この愚図。自己犠牲馬鹿。あんぽんたん!」
反応がない。
呼吸がない。
(水を飲んだか)
即座にソウの気道を確保し、そのまま片手で彼の鼻をつまむ。口を大きく開いて、ソウの口をふさぐように重ね合わせた。五秒間にまず二回、息をゆっくりと吹きこんだ。それに合わせて胸元が上下するさまを確認する。
(死んで、くれるなよ)
まだなにも、成しえていないのだから。
――……。
ほどなくして、ソウは意識をとりもどした。激しく咳きこみながら、冷たい岩場の上で水を吐きもどした彼は、身体を起こしてすぐに周囲を見まわした。
「げほっ……っなに、これ……ここ、どこ」
感情を削いだような、怪訝な表情を浮かべるさまは、めずらしい。まだ、うまく頭が回っていないらしかった。
ややあって、死体の群れを一瞥したときに、彼はわずかに目を見ひらいた。
「運が良かった」視線をふせてつぶやく。金色の髪からつぶになって落ちた一滴は、足もとの死体に音もなくぶつかって、そのままなじんでしまった。
「怪我は?」
「問題ない」端的に言葉をかえす。「濁流に呑まれてから、だいぶ流されたらしい。まだ夜中で、そう時間はたっていないが、このまま街に戻るのには無理がある」
「ナギさんは大丈夫かな」
低い声で疑問を口にしたソウは、ここからでは見えないマヌーゲルを遠く見つめている。
「宿は比較的高い位置にある。倒壊していなければ、おそらく無事だ」
答えてやると、ソウは肩の力をゆるめた。
と、思いだしたかのように、彼はふたたび口をひらいた。
「でもなんであんな無茶したのさ。死ぬかもしれなかったんだよ」
「立て。移動する」
それだけ伝えて歩きだすと、あわてて立ちあがったソウがうしろからついてきた。
「ちょっと待ってって、もう」
「先日、マヌーゲル周辺の地図を見た。あの谷を流されたのなら、この近くに避難用の小屋があるはずだ」
「それは俺も見たけど」
「話はそれからだ」
なかば強引に話をうち切る。獣の気配をふりきるように、さらに足を速めた。
暗く、濁った夜だ。
いや、言いかたを変えよう。
心底気色悪いヤツだ。
ソウという男は、およそ誰もが美形と言い、およそ誰もが善良と感じ、およそ誰もが優秀で堅実だと評価するだろう。
ごく自然に笑い、ごく自然に驚愕し、ときに隙をみせ、当然のように悲しみ、怒ってみせる。そしてあたりまえに憂い、あたりまえに優しくする。
それはまるで、普通ならそうするからそうしている、とでもいうように。
戦場にあってもなお澄んだ蒼穹の瞳に、特定の誰かが映っていることは一度もなかった。ソウという男は、人間を、人間として見ていない部類の人間だ。おそらく、自分のことすらも。それは、傷だらけの手のひらを見れば明白で、彼は徹底的に駒であろうとしている――が、ただ目的もなく動いている、というわけではないらしい。
そのどこまでもイカれた行動が、彼自身の本来の目的のためだとすれば。条件次第で、ワタシはヤツと殺しあいができる。
強ければいい。
ワタシに、渇望するほどの生を叩きつけてくるヤツであれば、どのような者でもかまうものか。
湿気た生などいらない。ワタシの飢えた欲望を満たしてくれるモノなら、それがなんであろうと、かまわない。
――約束だ。
それはおそらく、生まれて初めて自分から他人と交わした約束だった。
***
背中を打ったのは、おそらく瓦礫かなにかだろう。濁流の中でもみくちゃに振られて、上も下もわからなくなり、息がつまり、身体の感覚が消え失せる。
吐く息もなくなった。死が迫る。意識が混濁する。
途切れ途切れになって、そのうちに細く、消えて――。
手放しそうになって、しかしすぐに、腕のなかのソウをまた強く抱く。
まだだ、まだ死ねない。
生き足掻く。
死ぬことは、ひどく恐ろしい。
――……。
いつも、深く眠らないのは、寝ることが嫌いだったからだ。ひとたび、あの安息としたまどろみに身体を横たえてしまえば、自分が自分でなくなってしまうようなあの感覚が必ず訪れる。
まるで、燭台に灯る炎の揺らぎのように、ふ、と思考が消えてしまう。
自分がなくなってしまうのではないか。
もうこれきり戻ってこないのではないか。
なにもわからないうちに、いつのまにか、死んでしまうような気がして、そのことが、ひどく恐ろしい。
だから、眠ることが嫌いだ。
――……。
ざぷ、と重い音がうちよせた。身体は鉛のように重い。まるで動かない。自由が利かない。寒い。もしかすると、このまま動けずに凍えて死んでしまうのではないだろうか。
動けずに、死んで――、
「!」
目を見開く。
(呼吸が)
とっさに身体を返す。濡れた地面に這いずり、咳きこむように泥臭い水を吐きだした。生き縋るように指先で地面を掻く。何回も吐き出しては喘ぐように息を吸う。うまく呼吸ができずにまた咳きこんで、こびりついたような泥のにおいをしきりに吐き出す。
「ぐっ……げほっ…ぇ、」
ひたいを地面にあてこすりながら、肩を大きく上下させてどうにか息をする。また激しくむせては、喘ぐように息を吸って……そんなことを、肺が痛むほど執拗にくりかえした。
(くそ、状況がわからん)
混乱する思考と状況をかき集めて、つなぎ合わせる。
ぜぇぜぇとうるさい呼吸をしながら、黒影はあたりを見回した。
(どこだ。だいぶ流されたか? 気を失っていたのはどれくらいだ)
暗い。暗くてよく見えない。まだ夜だ。風に揺れる梢の音が幾層にも揺れて聴こえてくる。ここは森だろうか。土のにおいもするが、錆びた鉄のにおいも、すえたようなにおいもまざっていて、ひどく嫌なかんじがする。
濡れて重くまとわりつく髪も服も不快だ。
身体が重い。動きが鈍い。冷たい。寒い。
大太刀を背負ったまま、冷たい岸辺で、這いずるように手を伸ばした。そのとき、ぐに、と爛れたような弾力のある、なにかやわらかなモノをつかむ。これはなんだ。泥でもない。岩石のように硬くもない。だが、ひどく冷たい。
既視感。
「!」
死肉だ。それは死んだ人間の上腕だった。あたりを見まわすと、同じようにいくつも死体がモノのようにうちあがっていて、瓦礫と同じように折り重なっている。人のカタチをとどめているものもあるが、身体の一部、あるいは半分以上が潰れているものもあった。おかしくねじれ折れているものも、瓦礫に食い破られているありさまの死体も、あたりまえに転がっている。
子ども、大人、老人。女。男。いずれも、人間としての尊厳が護られることはなく、有り体に、ただ転がって、無為に死んでいる。
ただの、死体として。
そしてその中に――、
「ソウ!」
その中に、力なくだらりと腕を下げて倒れているソウの姿を見つけ、すぐさまかけ寄った。足場が悪く、身体も冷えきってろくに動かない。足をとられながらも、どうにか折り重なった死体からソウを引きずり出す。見るかぎり即死ではなさそうだが――。滴る水を気にとめるひまもなく、冷たい肩を何度も叩く。
「おい起きろ。この愚図。自己犠牲馬鹿。あんぽんたん!」
反応がない。
呼吸がない。
(水を飲んだか)
即座にソウの気道を確保し、そのまま片手で彼の鼻をつまむ。口を大きく開いて、ソウの口をふさぐように重ね合わせた。五秒間にまず二回、息をゆっくりと吹きこんだ。それに合わせて胸元が上下するさまを確認する。
(死んで、くれるなよ)
まだなにも、成しえていないのだから。
――……。
ほどなくして、ソウは意識をとりもどした。激しく咳きこみながら、冷たい岩場の上で水を吐きもどした彼は、身体を起こしてすぐに周囲を見まわした。
「げほっ……っなに、これ……ここ、どこ」
感情を削いだような、怪訝な表情を浮かべるさまは、めずらしい。まだ、うまく頭が回っていないらしかった。
ややあって、死体の群れを一瞥したときに、彼はわずかに目を見ひらいた。
「運が良かった」視線をふせてつぶやく。金色の髪からつぶになって落ちた一滴は、足もとの死体に音もなくぶつかって、そのままなじんでしまった。
「怪我は?」
「問題ない」端的に言葉をかえす。「濁流に呑まれてから、だいぶ流されたらしい。まだ夜中で、そう時間はたっていないが、このまま街に戻るのには無理がある」
「ナギさんは大丈夫かな」
低い声で疑問を口にしたソウは、ここからでは見えないマヌーゲルを遠く見つめている。
「宿は比較的高い位置にある。倒壊していなければ、おそらく無事だ」
答えてやると、ソウは肩の力をゆるめた。
と、思いだしたかのように、彼はふたたび口をひらいた。
「でもなんであんな無茶したのさ。死ぬかもしれなかったんだよ」
「立て。移動する」
それだけ伝えて歩きだすと、あわてて立ちあがったソウがうしろからついてきた。
「ちょっと待ってって、もう」
「先日、マヌーゲル周辺の地図を見た。あの谷を流されたのなら、この近くに避難用の小屋があるはずだ」
「それは俺も見たけど」
「話はそれからだ」
なかば強引に話をうち切る。獣の気配をふりきるように、さらに足を速めた。
暗く、濁った夜だ。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
この争いの絶えない世界で ~魔王になって平和の為に戦いますR
ばたっちゅ
ファンタジー
相和義輝(あいわよしき)は新たな魔王として現代から召喚される。
だがその世界は、世界の殆どを支配した人類が、僅かに残る魔族を滅ぼす戦いを始めていた。
無為に死に逝く人間達、荒廃する自然……こんな無駄な争いは止めなければいけない。だが人類にもまた、戦うべき理由と、戦いを止められない事情があった。
人類を会話のテーブルまで引っ張り出すには、結局戦争に勝利するしかない。
だが魔王として用意された力は、死を予感する力と全ての文字と言葉を理解する力のみ。
自分一人の力で戦う事は出来ないが、強力な魔人や個性豊かな魔族たちの力を借りて戦う事を決意する。
殺戮の果てに、互いが共存する未来があると信じて。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
だって私、悪役令嬢なんですもの(笑)
みなせ
ファンタジー
転生先は、ゲーム由来の異世界。
ヒロインの意地悪な姉役だったわ。
でも、私、お約束のチートを手に入れましたの。
ヒロインの邪魔をせず、
とっとと舞台から退場……の筈だったのに……
なかなか家から離れられないし、
せっかくのチートを使いたいのに、
使う暇も無い。
これどうしたらいいのかしら?
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる