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第七章 セドリック その四
(その頃の領都)③
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ランドル国王クラークは、僅か数人の親衛隊を連れ、自ら馬に跨り、サラトガ領へやって来た。
普通国王の遠出と言えば、それとわかる立派な馬車に乗り、行列を仕立てて来るものである。
おそらく多くの影の護衛は付いているのだろうが、それにしてもあまりにも簡素な行幸に、お忍びで来たということがよくわかる。
(何故…⁇)
誰もがそう思った。
今ここにいるということは、遅くとも5日前には王都を発っているはずだ。
夜通し駆ければ3日で着くだろうが、国王にそんな無理をさせるわけはないだろう。
しかもクラークが即位してからサラトガ領を訪問するのは初めてだし、ましてや、セドリックが国境に赴いて不在なことも知っているはずだ。
そして5日前にはまだアメリアの拉致も、マイロの拉致さえ起きていない。
朗らかに馬から降りてきた国王に、公爵邸の者たちは皆跪き、頭を低くして出迎えた。
当主の留守を預かるマイロがその中心にいる。
「突然すまない。セドリックの激励といっては語弊があるかもしれないが、私も今から国境へ赴くんだ」
(国境へ…?)
その疑問を呑み込み、マイロは自分はセドリックの弟であり、今は当主代理をしていると自己紹介した。
「マイロ…?」
国王は不思議そうにマイロを見つめ、首を傾げる。
「ここに来る道中、その方の母だという者からの訴えが届いたぞ。なんでも、息子が拉致されたから王国軍の兵を派遣して欲しいとの話だったが…」
「申し訳ありません!母にかわって謝罪いたします!」
マイロは額を地面に擦り付けてひれ伏し、そんな彼を見て国王は苦笑した。
「よい。側近が手紙を読んで、私に伝えてきただけだ。それに、それでここに寄ったわけではないし、その方がこうして元気でここにいるということは、助かったということだろう?」
「それは…」
「ところで、アメリアはどこだ?姿が見当たらないが…」
周囲に目を走らせ首を傾げる国王に、思わずマイロたちは肩を震わせた。
国王はまだアメリア拉致を知らない。
その件は、まずセドリックだけに報告してあると聞いている。
それを国王に隠すことにしたかもしれないし、報告するとしても、まだ届いてはいないだろう。
なら、国王はわざわざアメリアに会うためにここに寄ったということだ。
(やはり…、ただの養女ではないのか)
そんな疑問が皆の頭に湧き上がる。
しかも、そんな大事なアメリアが拉致されたと聞いたら、国王は一体どうするのだろうか。
とにかく中で話そうと、マイロは国王を応接室に案内した。
国王も、今晩はサラトガ邸に宿泊して、明日国境に向かうつもりのようだ。
アメリアの姿が見えないことを不思議そうにしながらも、国王は先に国境へ向かう理由を話し始めた。
アメリアのことをどう切り出そうかと考えていたマイロも、国王の話を遮るわけにはいかず、とりあえずこれまでの話を聞くことにした。
結論から言えば、国王クラークが王都を出立したのは、セドリックからの「国境の侵攻は食い止めた」という報告が届いて間もなくのことだった。
直後の御前会議で、国境に援軍を送ることが決定したのだ。
「我が王国は、いつもサラトガ家に守られてきた。もちろん今回もセドリックは期待通りノートン軍を追い払ってくれた」
「では何故援軍を…?」
「今回は、もう少しソルベンティアに脅しをかけようと思ってな」
「脅し…、ですか?」
「サラトガ家は攻められても決して深追いはしない。相手が退けば自軍もすぐに退くだろう?」
「それが、サラトガ騎士団の誇りですから…」
サラトガ騎士団は自国の民を守るために存在するのであって、決して侵略したり、敵を攻め滅ぼしたりするために存在するのではない。
だから、向こうから仕掛けてきた時は相対するがこちらから仕掛けることはなく、敵が降伏すればあっさりと退く。
その潔さは他国でも評価されているが、一方、甘く見られる由縁でもある。
「毎回許すことによって、数年するとまた攻められる。いっそ、大軍を仕立てて攻め入り、我が国の属国にしては、との話が出てな」
「それは…!お考え直しください。多くの民に犠牲が出ます」
「さすが、若くともセドリックの弟だな。臆することなく私に意見する」
「陛下…」
「ははっ、心配するな。もちろん、街や村に侵攻したりはしない。大軍をもって進み、主要な砦の一つ二つ落とせばソルベンティアもこちらが本気だと知ろう。甘いかもしれないが、もちろん、属国にしようとも思わん。この先長く続く平和のために、一度脅しをかけておくのも悪くないだろう」
「長く続く、平和…」
マイロはそう呟くと黙り込んだ。
たしかに、ここ20年余りの間にも、ソルベンティアは何度も侵攻してきている。
今回も将の首一つくらいで撤退したら、甘く見られてまた数年後に同じことが起こるかもしれない。
「王国軍は大軍を仕立て、すでに王都を出発している。私はここで確かめたいこともあるため、お忍びで先に出立したのだ」
確かめたいこと…、マイロは頭の中でその言葉を繰り返した。
「ところで…、何故アメリアは顔を出さないのだ?具合でも悪いのか?」
国王の問いに、マイロはハッと顔を上げた。
その青ざめた顔に、国王クラークが眉を寄せる。
「…何があった。答えろ」
一瞬にして表情を変えた国王に、マイロはやっとアメリアの身に起きた事件を告白しようとした。
しかし、国王の次の言葉で、己の愚かさを思い知った。
「やっと話す気になったか。アメリアが拉致されたことなど、私はもうとっくに知っている。アメリアには、影をつけているからな」
「かげ…?」
「サラトガ家でも護衛は付けているみたいだが、こちらは何代も前から王家の影をつとめてきた生粋の影がいる。アメリアにもそれをつけていたんだ」
普通国王の遠出と言えば、それとわかる立派な馬車に乗り、行列を仕立てて来るものである。
おそらく多くの影の護衛は付いているのだろうが、それにしてもあまりにも簡素な行幸に、お忍びで来たということがよくわかる。
(何故…⁇)
誰もがそう思った。
今ここにいるということは、遅くとも5日前には王都を発っているはずだ。
夜通し駆ければ3日で着くだろうが、国王にそんな無理をさせるわけはないだろう。
しかもクラークが即位してからサラトガ領を訪問するのは初めてだし、ましてや、セドリックが国境に赴いて不在なことも知っているはずだ。
そして5日前にはまだアメリアの拉致も、マイロの拉致さえ起きていない。
朗らかに馬から降りてきた国王に、公爵邸の者たちは皆跪き、頭を低くして出迎えた。
当主の留守を預かるマイロがその中心にいる。
「突然すまない。セドリックの激励といっては語弊があるかもしれないが、私も今から国境へ赴くんだ」
(国境へ…?)
その疑問を呑み込み、マイロは自分はセドリックの弟であり、今は当主代理をしていると自己紹介した。
「マイロ…?」
国王は不思議そうにマイロを見つめ、首を傾げる。
「ここに来る道中、その方の母だという者からの訴えが届いたぞ。なんでも、息子が拉致されたから王国軍の兵を派遣して欲しいとの話だったが…」
「申し訳ありません!母にかわって謝罪いたします!」
マイロは額を地面に擦り付けてひれ伏し、そんな彼を見て国王は苦笑した。
「よい。側近が手紙を読んで、私に伝えてきただけだ。それに、それでここに寄ったわけではないし、その方がこうして元気でここにいるということは、助かったということだろう?」
「それは…」
「ところで、アメリアはどこだ?姿が見当たらないが…」
周囲に目を走らせ首を傾げる国王に、思わずマイロたちは肩を震わせた。
国王はまだアメリア拉致を知らない。
その件は、まずセドリックだけに報告してあると聞いている。
それを国王に隠すことにしたかもしれないし、報告するとしても、まだ届いてはいないだろう。
なら、国王はわざわざアメリアに会うためにここに寄ったということだ。
(やはり…、ただの養女ではないのか)
そんな疑問が皆の頭に湧き上がる。
しかも、そんな大事なアメリアが拉致されたと聞いたら、国王は一体どうするのだろうか。
とにかく中で話そうと、マイロは国王を応接室に案内した。
国王も、今晩はサラトガ邸に宿泊して、明日国境に向かうつもりのようだ。
アメリアの姿が見えないことを不思議そうにしながらも、国王は先に国境へ向かう理由を話し始めた。
アメリアのことをどう切り出そうかと考えていたマイロも、国王の話を遮るわけにはいかず、とりあえずこれまでの話を聞くことにした。
結論から言えば、国王クラークが王都を出立したのは、セドリックからの「国境の侵攻は食い止めた」という報告が届いて間もなくのことだった。
直後の御前会議で、国境に援軍を送ることが決定したのだ。
「我が王国は、いつもサラトガ家に守られてきた。もちろん今回もセドリックは期待通りノートン軍を追い払ってくれた」
「では何故援軍を…?」
「今回は、もう少しソルベンティアに脅しをかけようと思ってな」
「脅し…、ですか?」
「サラトガ家は攻められても決して深追いはしない。相手が退けば自軍もすぐに退くだろう?」
「それが、サラトガ騎士団の誇りですから…」
サラトガ騎士団は自国の民を守るために存在するのであって、決して侵略したり、敵を攻め滅ぼしたりするために存在するのではない。
だから、向こうから仕掛けてきた時は相対するがこちらから仕掛けることはなく、敵が降伏すればあっさりと退く。
その潔さは他国でも評価されているが、一方、甘く見られる由縁でもある。
「毎回許すことによって、数年するとまた攻められる。いっそ、大軍を仕立てて攻め入り、我が国の属国にしては、との話が出てな」
「それは…!お考え直しください。多くの民に犠牲が出ます」
「さすが、若くともセドリックの弟だな。臆することなく私に意見する」
「陛下…」
「ははっ、心配するな。もちろん、街や村に侵攻したりはしない。大軍をもって進み、主要な砦の一つ二つ落とせばソルベンティアもこちらが本気だと知ろう。甘いかもしれないが、もちろん、属国にしようとも思わん。この先長く続く平和のために、一度脅しをかけておくのも悪くないだろう」
「長く続く、平和…」
マイロはそう呟くと黙り込んだ。
たしかに、ここ20年余りの間にも、ソルベンティアは何度も侵攻してきている。
今回も将の首一つくらいで撤退したら、甘く見られてまた数年後に同じことが起こるかもしれない。
「王国軍は大軍を仕立て、すでに王都を出発している。私はここで確かめたいこともあるため、お忍びで先に出立したのだ」
確かめたいこと…、マイロは頭の中でその言葉を繰り返した。
「ところで…、何故アメリアは顔を出さないのだ?具合でも悪いのか?」
国王の問いに、マイロはハッと顔を上げた。
その青ざめた顔に、国王クラークが眉を寄せる。
「…何があった。答えろ」
一瞬にして表情を変えた国王に、マイロはやっとアメリアの身に起きた事件を告白しようとした。
しかし、国王の次の言葉で、己の愚かさを思い知った。
「やっと話す気になったか。アメリアが拉致されたことなど、私はもうとっくに知っている。アメリアには、影をつけているからな」
「かげ…?」
「サラトガ家でも護衛は付けているみたいだが、こちらは何代も前から王家の影をつとめてきた生粋の影がいる。アメリアにもそれをつけていたんだ」
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