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子育て楽です。だって比べる相手がいないんですから。
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一歳半で渡米した息子は、どちらかというとなんでもゆっくりでした。
日本を出る直前に一歳半検診を受けたのですが、すでに単語を発しているお子さんもいる中、息子は意味のある言葉を発しませんでした。
歩くのも、一歳二ヶ月だったので遅い方だったかもしれません。
トイレトレーニングなども一切していませんでした。
私は能天気で楽観的な性格なので気にしていませんでしたが、私の母は結構気にしていたかもしれません。
これがずっと地元で暮らす悪影響というか、田舎の弊害というか、近所の人まで悪気なく色々言ってくるんですよね。
『まだ歩かないの?よっぽど足が可愛いんだね』
とか
『まだおむつ取れないの?』
『まだしゃべらないの?』
本当に余計なお世話なんですが、
『二人目はまだなの?』
『間置かない方がいいよ』
『お産後実家のお母さんにみてもらうなら、お母さんが若いうちじゃなきゃ大変でしょ?お母さんのことも考えてあげないと』
って。
いやいや、息子まだ一歳なんですけど。
それから、近所の同じくらいの子と比べられたりもするんですよね。
○○ちゃんはもうしゃべってる、歩ってる。
○○ちゃんは弟か妹ができるらしいって。
いくら気にしない私でも、多少はカチンときたりしてたんですけど。
それが、アメリカに来て私は解放されました。
夫が仕事中、基本子育ては私一人です。誰も相談する人もなく、誰も助けてくれず、大変になると覚悟していたのに、ぜんっぜん大変じゃなかったんです。
だって、比べる相手がいないんですから。
息子がなかなかしゃべれなくたって、全くおむつが取れなくたって、誰も私を責めたりしません。
面倒なことを言う人もいません。
誰も、息子とよその子を比べたりしません。
本当に気持ちが楽になりました。
言葉を覚える時期に日本を離れてしまった息子は、おそらくそれによって余計に言葉を覚えるのが遅くなったと思います。
しかも英語と日本語に囲まれてどっちつかずになり、結局どちらも変になってしまったかもしれません。
(帰国してからの学童期、国語が壊滅的に酷かったんです)
日中言葉を交わすのは日本語しか話せない母親で、一歩外に出れば英語で溢れているのですから、戸惑いますよね。
それでも上手に子育てなさっているご家族のお子様たちは日本語も英語も上手でしたけど。
これで、幼稚園や学校に通える年齢だったら息子の方が英語を話せるようになって私の通訳になってくれたかもしれませんが、残念ながら息子は一歳で渡米して三歳で帰国してしまいました。
帰国した時は本当にどっちつかずで怪しかったですね。
三歳にしては全く話せていなかったと思います。
もっと私がちゃんとした母親だったら息子もバイリンガルになれたろうに、と申し訳なくも思いますが、私の息子に生まれてしまったのが運の尽きですね。
とにかく、あの広いアメリカで、夫が仕事でいない間、息子と私は二人の世界でした。
いくら日本人のお友達ができたと言っても、毎日会うわけではありません。
基本多くの時間私たちは二人きりなのです。
息子が泣きやまなかったら、泣きやむまでずっと抱きしめていました。
息子がご機嫌ならば、一緒に楽しんでいました。
彼がいて、本当に良かった。
私一人だったら、一日中誰とも口をきかず、ただ引きこもっていただけでしょう。
かえって一人なら積極的に外に出て色々活動したでしょうか?
いえいえ、多分面倒くさがりの私はあまり出なかったでしょうね。
息子よ。
せっかく英語圏で暮らしていたのに活かしてあげられず申し訳なかったけど、お母さんは貴方がいてくれて本当に良かった。
貴方は遠い海外生活での同士ですよ。
楽しい生活をありがとうね。
日本を出る直前に一歳半検診を受けたのですが、すでに単語を発しているお子さんもいる中、息子は意味のある言葉を発しませんでした。
歩くのも、一歳二ヶ月だったので遅い方だったかもしれません。
トイレトレーニングなども一切していませんでした。
私は能天気で楽観的な性格なので気にしていませんでしたが、私の母は結構気にしていたかもしれません。
これがずっと地元で暮らす悪影響というか、田舎の弊害というか、近所の人まで悪気なく色々言ってくるんですよね。
『まだ歩かないの?よっぽど足が可愛いんだね』
とか
『まだおむつ取れないの?』
『まだしゃべらないの?』
本当に余計なお世話なんですが、
『二人目はまだなの?』
『間置かない方がいいよ』
『お産後実家のお母さんにみてもらうなら、お母さんが若いうちじゃなきゃ大変でしょ?お母さんのことも考えてあげないと』
って。
いやいや、息子まだ一歳なんですけど。
それから、近所の同じくらいの子と比べられたりもするんですよね。
○○ちゃんはもうしゃべってる、歩ってる。
○○ちゃんは弟か妹ができるらしいって。
いくら気にしない私でも、多少はカチンときたりしてたんですけど。
それが、アメリカに来て私は解放されました。
夫が仕事中、基本子育ては私一人です。誰も相談する人もなく、誰も助けてくれず、大変になると覚悟していたのに、ぜんっぜん大変じゃなかったんです。
だって、比べる相手がいないんですから。
息子がなかなかしゃべれなくたって、全くおむつが取れなくたって、誰も私を責めたりしません。
面倒なことを言う人もいません。
誰も、息子とよその子を比べたりしません。
本当に気持ちが楽になりました。
言葉を覚える時期に日本を離れてしまった息子は、おそらくそれによって余計に言葉を覚えるのが遅くなったと思います。
しかも英語と日本語に囲まれてどっちつかずになり、結局どちらも変になってしまったかもしれません。
(帰国してからの学童期、国語が壊滅的に酷かったんです)
日中言葉を交わすのは日本語しか話せない母親で、一歩外に出れば英語で溢れているのですから、戸惑いますよね。
それでも上手に子育てなさっているご家族のお子様たちは日本語も英語も上手でしたけど。
これで、幼稚園や学校に通える年齢だったら息子の方が英語を話せるようになって私の通訳になってくれたかもしれませんが、残念ながら息子は一歳で渡米して三歳で帰国してしまいました。
帰国した時は本当にどっちつかずで怪しかったですね。
三歳にしては全く話せていなかったと思います。
もっと私がちゃんとした母親だったら息子もバイリンガルになれたろうに、と申し訳なくも思いますが、私の息子に生まれてしまったのが運の尽きですね。
とにかく、あの広いアメリカで、夫が仕事でいない間、息子と私は二人の世界でした。
いくら日本人のお友達ができたと言っても、毎日会うわけではありません。
基本多くの時間私たちは二人きりなのです。
息子が泣きやまなかったら、泣きやむまでずっと抱きしめていました。
息子がご機嫌ならば、一緒に楽しんでいました。
彼がいて、本当に良かった。
私一人だったら、一日中誰とも口をきかず、ただ引きこもっていただけでしょう。
かえって一人なら積極的に外に出て色々活動したでしょうか?
いえいえ、多分面倒くさがりの私はあまり出なかったでしょうね。
息子よ。
せっかく英語圏で暮らしていたのに活かしてあげられず申し訳なかったけど、お母さんは貴方がいてくれて本当に良かった。
貴方は遠い海外生活での同士ですよ。
楽しい生活をありがとうね。
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