139 / 162
トンネルを抜けると
しおりを挟む
「サリア共和国の横穴が完成したようです」
ペトロネラからその言葉を聞いたのは、マルファンに短い冬が来た頃だった。
あまり四季のくくりがないグランヴァルト王国だけど、マルファンは、ほんの少し雪がチラつくこともある。
極寒の国だって存在するのに、この程度の雪で寒い寒いと言いたくないけど、寒いものは寒い。
厚手の服を着て、さらに肌触り抜群の毛皮のコートを家の中でも着た。
だってこの屋敷、一つも暖炉がないんだもの。たった数日の雪の日の為に、暖炉をつくる家はグランヴァルト王国にはないらしい。
実際、ここまで寒がっているのは私だけで、他のみんなは「一枚羽織ろうかな」程度だからね。身体の構造が違うのかな。
室内で毛皮のコートを着ている私を、マリッカが二度見して行ったからね。
それで、何だっけ。
ああ、落とし穴の横穴の話ね。
「……本当に掘ったんだ」
銀色の移動扉は、サリア共和国の宝物庫に繋がっている。
落とし穴の罠の途中に横穴を作って、そこから外に出ようという話はしたけど、私はそれ以来一回も銀の扉を通ったことはなかった。
みんなが扉を通るには、私が明け閉めしないといけないから、毎日「行ってらっしゃい」と「お帰りなさい」は言ってたけど、当たり前の日課になりすぎて、掘っている途中経過を聞いたこともなかった。
「男四人が交代で掘っていたんですから、遅すぎるくらいです」
「え~~、あれから二月もたってないじゃん。それにみんな家の仕事もあるから、せいぜい作業時間は1日二時間だよ? それで二月ってスゴくない?」
「当初の予定としては一月で完成予定でした。くだらない細部の手直しに、一月余分にかかったのです」
辛口評価のペトロネラの目は冷えきっていて、これは男達が何かヤラかしたなぁと察した。
「まぁまぁ、行ってみようよ。サリア共和国に興味あるし」
「はい。ではまず、そちらのコートは脱ぎましょうか」
「え~~」
「汚れます」
そう言われてしまえば……ねぇ。洗濯してくれるのはメイドさん達だもの。
私はソッと脱いで、ペトロネラに渡した。
※※※※※※※※※※※※※
「これは……コメントに困る状況だね」
現場に来て、ペトロネラが眉をしかめた理由がわかった。
最初に私が落ちた落とし穴には、人が1人乗れるだけの足場が、螺旋状に設置されていた。
この足場、落とし穴の壁土と同じ色の物を仕様しているからか、上から見ると壁と同化して分かりずらい。カモフラージュになっていいのかもしれないけれど、私も踏み外しそうで怖い。
ペトロネラが後ろからピタリと付いて来る。
私が踏み外した時に、すぐ対処してくれるらしい。でもね……ペトロネラだって私と体格変わらないし、正直、二人で串刺しコースだと思うよ。
肝心の横穴は、入り口こそ屈んだけど、すぐに立ち上がれる高さになった。
上からの明かりが届かない内部の視界はゼロ。真っ暗で何も見えない。声が響く感じからして、相当長いトンネルになったようだ。
「来たな、お嬢ちゃん」
暗闇の中から声が聞こえた。
パッと明かりが点いて、声の主とトンネルの一部が見える。
「あ、パウル……。何て言うか、コメントが難しいトンネルができたね」
長い長いトンネルは、パウルがつけた携帯用ランプの明かりでは、ほんの一部しか見えない。けれど、これは……かなり思っていたのと違う。
「エドガーのヤツが拘ってな。土壁だとお嬢ちゃんの服が汚れるって言って、全面に石を張り付けたんだ。これがなかなか年寄りにはキツくてな……。
まぁ、結果、こんな感じだ」
全面石壁、所々に妙な装飾があるのは遊び心だろうか。
私的には、炭鉱みたいな、木枠で支えた内部を想像していたんだよね。こうなったら、もはや洞窟なんて呼べないな。地下通路だよね。
パウルがランプで照らしてくれるから半径一メートルは見える。その他は真っ暗闇。
「あえて照明器具はつけなかったんだ。追われでもしたら、闇は都合かいいからな。
いくつか罠も仕掛けたから、お嬢ちゃんは絶対に一人で来たらいかんぞ。ほら、そこ」
パウルがランプで照らした足元は、何の変哲もない石だ。これを踏んだら……どうなるのかは聞かなかった。パウル曰く「足止めにはなる」らしい。
私が踏んだら、絶対足止めどころじゃないだろうね。
忘れそうだけど、ここは他国。しかも宝物庫があるような場所だ。宝物庫に王冠が保管されているなら、大統領が住まう宮殿だろうと、ヴィムが言っていた。
そんなところに無断で侵入してるんだから、見つかったら確実に命はない。
絶対にバレるな。万が一の時は逃げ切れ。
これが必須になる。
……大丈夫かな。私という大きなお荷物があるのに。
「水の国ってだけあって、この国の地盤は実に脆弱でな。掘りやすいが崩れ易くもある。そこで、砂漠のランタナ国のカエルの力を借りた」
「ああ、砂を固めるっていう不思議カエルの粘液ね」
他国の技術が役立つなんて、あちこち行ってみるものだね。
長いトンネルの先は木製の扉があった。
扉を開けると、強い日の光に目をやられる。
闇に慣れた目には地味にキツイよ。サングラス……は、そういえばこの世界では見ないな。
「で、ここはどこ?」
トンネルを抜けるとそこは……の名作があるけど、さすがに雪国ではない。
「森……? ケンゴ・シシドの家に戻って来たわけじゃないよね」
さすがにあの場所程、森深くはない。
木漏れ日が入らないくらいに木々が生い茂っているのに、下草が生え放題じゃないところを見ると、人の出入りのある森なのかもしれない。
パウルについて歩いた先に、質素な小屋が見えて来た。
「パ、パウル? ここは何かな」
何だか嫌な予感がする。
パウルだけではなく、ペトロネラまで、何を今更言ってるんだって目で見て来るんだけど……。何でだ。
「お嬢様。あれは以前、木こりが住んでいた小屋です。今の持ち主はお嬢様ですが」
「何で私……」
森の中の小屋なんて買った覚えもないし、欲しいとも思わない。
まぁ、場所的にはいいと思うよ。地下通路の出口から近いし。
(あ、そういえば、少し前にヴィムが買いたい物があるって言ってたっけ)
バート村の宿に、ミレーラ嬢が泊まりの予約を入れたものだから、すごくバタバタしていた時だったっけ。
ヴィムが、買いたい物があるからサインをして欲しいと言って来た。
別にいちいち私に許可を取らなくても、欲しい物があるなら買えばいい。それくらいの給料は渡しているんだもの。
だけど、奴隷の身では買えない物もある。
家や土地など高額な物は、奴隷は買えない。奴隷では、売り主の信用を得られないかららしい。
普通の奴隷は、お金なんて雀の涙くらいしか持っていないものだから、仕方がないのかもしれない。
「あ、あ~~アレかぁ」
あの時、ヴィムが持って来た書類を何も見ずに、好きな物を買いなさいなと、サインをした。
それがこの小屋の売買契約書だったのか。
「料金はどうしたの。私、払った覚えないんだけど」
「アルバンが生活費が余りまくってると言っていてな。そこからちょっと工面してもらった」
「余りまくってるんだ……」
毎月、生活費としてフィーネさんお手製の巾着袋に、大金貨をいっぱいに入れてアルバンに渡していた。以前、金額が多いと言われたことがあったから、少し控えめに入れることにした。
……それでも多いのか。
そうこう思っているうちに、ペトロネラが小屋の鍵を開けた。
「実際に購入したのは、街にある小さな家です。
この小屋に住んでいた木こりには、そちらの家と交換するかたちにしてもらいました。高齢でしたし、息子夫婦と同居するんだと、本人も喜んでいましたよ」
「……そう。それは良かった」
誰かが喜んでいるなら、いいか。
ペトロネラからその言葉を聞いたのは、マルファンに短い冬が来た頃だった。
あまり四季のくくりがないグランヴァルト王国だけど、マルファンは、ほんの少し雪がチラつくこともある。
極寒の国だって存在するのに、この程度の雪で寒い寒いと言いたくないけど、寒いものは寒い。
厚手の服を着て、さらに肌触り抜群の毛皮のコートを家の中でも着た。
だってこの屋敷、一つも暖炉がないんだもの。たった数日の雪の日の為に、暖炉をつくる家はグランヴァルト王国にはないらしい。
実際、ここまで寒がっているのは私だけで、他のみんなは「一枚羽織ろうかな」程度だからね。身体の構造が違うのかな。
室内で毛皮のコートを着ている私を、マリッカが二度見して行ったからね。
それで、何だっけ。
ああ、落とし穴の横穴の話ね。
「……本当に掘ったんだ」
銀色の移動扉は、サリア共和国の宝物庫に繋がっている。
落とし穴の罠の途中に横穴を作って、そこから外に出ようという話はしたけど、私はそれ以来一回も銀の扉を通ったことはなかった。
みんなが扉を通るには、私が明け閉めしないといけないから、毎日「行ってらっしゃい」と「お帰りなさい」は言ってたけど、当たり前の日課になりすぎて、掘っている途中経過を聞いたこともなかった。
「男四人が交代で掘っていたんですから、遅すぎるくらいです」
「え~~、あれから二月もたってないじゃん。それにみんな家の仕事もあるから、せいぜい作業時間は1日二時間だよ? それで二月ってスゴくない?」
「当初の予定としては一月で完成予定でした。くだらない細部の手直しに、一月余分にかかったのです」
辛口評価のペトロネラの目は冷えきっていて、これは男達が何かヤラかしたなぁと察した。
「まぁまぁ、行ってみようよ。サリア共和国に興味あるし」
「はい。ではまず、そちらのコートは脱ぎましょうか」
「え~~」
「汚れます」
そう言われてしまえば……ねぇ。洗濯してくれるのはメイドさん達だもの。
私はソッと脱いで、ペトロネラに渡した。
※※※※※※※※※※※※※
「これは……コメントに困る状況だね」
現場に来て、ペトロネラが眉をしかめた理由がわかった。
最初に私が落ちた落とし穴には、人が1人乗れるだけの足場が、螺旋状に設置されていた。
この足場、落とし穴の壁土と同じ色の物を仕様しているからか、上から見ると壁と同化して分かりずらい。カモフラージュになっていいのかもしれないけれど、私も踏み外しそうで怖い。
ペトロネラが後ろからピタリと付いて来る。
私が踏み外した時に、すぐ対処してくれるらしい。でもね……ペトロネラだって私と体格変わらないし、正直、二人で串刺しコースだと思うよ。
肝心の横穴は、入り口こそ屈んだけど、すぐに立ち上がれる高さになった。
上からの明かりが届かない内部の視界はゼロ。真っ暗で何も見えない。声が響く感じからして、相当長いトンネルになったようだ。
「来たな、お嬢ちゃん」
暗闇の中から声が聞こえた。
パッと明かりが点いて、声の主とトンネルの一部が見える。
「あ、パウル……。何て言うか、コメントが難しいトンネルができたね」
長い長いトンネルは、パウルがつけた携帯用ランプの明かりでは、ほんの一部しか見えない。けれど、これは……かなり思っていたのと違う。
「エドガーのヤツが拘ってな。土壁だとお嬢ちゃんの服が汚れるって言って、全面に石を張り付けたんだ。これがなかなか年寄りにはキツくてな……。
まぁ、結果、こんな感じだ」
全面石壁、所々に妙な装飾があるのは遊び心だろうか。
私的には、炭鉱みたいな、木枠で支えた内部を想像していたんだよね。こうなったら、もはや洞窟なんて呼べないな。地下通路だよね。
パウルがランプで照らしてくれるから半径一メートルは見える。その他は真っ暗闇。
「あえて照明器具はつけなかったんだ。追われでもしたら、闇は都合かいいからな。
いくつか罠も仕掛けたから、お嬢ちゃんは絶対に一人で来たらいかんぞ。ほら、そこ」
パウルがランプで照らした足元は、何の変哲もない石だ。これを踏んだら……どうなるのかは聞かなかった。パウル曰く「足止めにはなる」らしい。
私が踏んだら、絶対足止めどころじゃないだろうね。
忘れそうだけど、ここは他国。しかも宝物庫があるような場所だ。宝物庫に王冠が保管されているなら、大統領が住まう宮殿だろうと、ヴィムが言っていた。
そんなところに無断で侵入してるんだから、見つかったら確実に命はない。
絶対にバレるな。万が一の時は逃げ切れ。
これが必須になる。
……大丈夫かな。私という大きなお荷物があるのに。
「水の国ってだけあって、この国の地盤は実に脆弱でな。掘りやすいが崩れ易くもある。そこで、砂漠のランタナ国のカエルの力を借りた」
「ああ、砂を固めるっていう不思議カエルの粘液ね」
他国の技術が役立つなんて、あちこち行ってみるものだね。
長いトンネルの先は木製の扉があった。
扉を開けると、強い日の光に目をやられる。
闇に慣れた目には地味にキツイよ。サングラス……は、そういえばこの世界では見ないな。
「で、ここはどこ?」
トンネルを抜けるとそこは……の名作があるけど、さすがに雪国ではない。
「森……? ケンゴ・シシドの家に戻って来たわけじゃないよね」
さすがにあの場所程、森深くはない。
木漏れ日が入らないくらいに木々が生い茂っているのに、下草が生え放題じゃないところを見ると、人の出入りのある森なのかもしれない。
パウルについて歩いた先に、質素な小屋が見えて来た。
「パ、パウル? ここは何かな」
何だか嫌な予感がする。
パウルだけではなく、ペトロネラまで、何を今更言ってるんだって目で見て来るんだけど……。何でだ。
「お嬢様。あれは以前、木こりが住んでいた小屋です。今の持ち主はお嬢様ですが」
「何で私……」
森の中の小屋なんて買った覚えもないし、欲しいとも思わない。
まぁ、場所的にはいいと思うよ。地下通路の出口から近いし。
(あ、そういえば、少し前にヴィムが買いたい物があるって言ってたっけ)
バート村の宿に、ミレーラ嬢が泊まりの予約を入れたものだから、すごくバタバタしていた時だったっけ。
ヴィムが、買いたい物があるからサインをして欲しいと言って来た。
別にいちいち私に許可を取らなくても、欲しい物があるなら買えばいい。それくらいの給料は渡しているんだもの。
だけど、奴隷の身では買えない物もある。
家や土地など高額な物は、奴隷は買えない。奴隷では、売り主の信用を得られないかららしい。
普通の奴隷は、お金なんて雀の涙くらいしか持っていないものだから、仕方がないのかもしれない。
「あ、あ~~アレかぁ」
あの時、ヴィムが持って来た書類を何も見ずに、好きな物を買いなさいなと、サインをした。
それがこの小屋の売買契約書だったのか。
「料金はどうしたの。私、払った覚えないんだけど」
「アルバンが生活費が余りまくってると言っていてな。そこからちょっと工面してもらった」
「余りまくってるんだ……」
毎月、生活費としてフィーネさんお手製の巾着袋に、大金貨をいっぱいに入れてアルバンに渡していた。以前、金額が多いと言われたことがあったから、少し控えめに入れることにした。
……それでも多いのか。
そうこう思っているうちに、ペトロネラが小屋の鍵を開けた。
「実際に購入したのは、街にある小さな家です。
この小屋に住んでいた木こりには、そちらの家と交換するかたちにしてもらいました。高齢でしたし、息子夫婦と同居するんだと、本人も喜んでいましたよ」
「……そう。それは良かった」
誰かが喜んでいるなら、いいか。
1
お気に入りに追加
337
あなたにおすすめの小説
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー
ジミー凌我
ファンタジー
日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。
仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。
そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。
そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。
忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。
生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。
ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。
この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。
冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。
なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。
Sランク冒険者の受付嬢
おすし
ファンタジー
王都の中心街にある冒険者ギルド《ラウト・ハーヴ》は、王国最大のギルドで登録冒険者数も依頼数もNo.1と実績のあるギルドだ。
だがそんなギルドには1つの噂があった。それは、『あのギルドにはとてつもなく強い受付嬢』がいる、と。
そんな噂を耳にしてギルドに行けば、受付には1人の綺麗な銀髪をもつ受付嬢がいてー。
「こんにちは、ご用件は何でしょうか?」
その受付嬢は、今日もギルドで静かに仕事をこなしているようです。
これは、最強冒険者でもあるギルドの受付嬢の物語。
※ほのぼので、日常:バトル=2:1くらいにするつもりです。
※前のやつの改訂版です
※一章あたり約10話です。文字数は1話につき1500〜2500くらい。
異世界転移の特典はとんでも無いチートの能力だった。俺はこの能力を極力抑えて使わないと、魔王認定されかねん!
アノマロカリス
ファンタジー
天空 光(てんくう ひかる)は16歳の時に事故に遭いそうな小学生の女の子を救って生涯に幕を閉じた。
死んでから神様の元に行くと、弟が管理する世界に転生しないかと持ち掛けられた。
漫画やゲーム好きで、現実世界でも魔法が使えないかと勉強をして行ったら…偏った知識が天才的になっていたという少年だった。
そして光は異世界を管理する神の弟にあって特典であるギフトを授けられた。
「彼に見合った能力なら、この能力が相応しいだろう。」
そう思って与えられた能力を確認する為にステータスを表示すると、その表示された数値を見て光は吹き出した。
この世界ではこのステータスが普通なのか…んな訳ねぇよな?
そう思って転移先に降り立った場所は…災害級や天災級が徘徊する危険な大森林だった。
光の目の前に突然ベヒーモスが現れ、光はファイアボールを放ったが…
そのファイアボールが桁違いの威力で、ベヒーモスを消滅させてから大森林を塵に変えた。
「異世界の神様は俺に魔王討伐を依頼していたが、このままだと俺が魔王扱いされかねない!」
それから光は力を抑えて行動する事になる。
光のジョブは勇者という訳では無い。
だからどんなジョブを入手するかまだ予定はないのだが…このままだと魔王とか破壊神に成りかねない。
果たして光は転移先の異世界で生活をしていけるのだろうか?
3月17日〜20日の4日連続でHOTランキング1位になりました。
皆さん、応援ありがとうございました.°(ಗдಗ。)°.
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
転生幼女具現化スキルでハードな異世界生活
高梨
ファンタジー
ストレス社会、労働社会、希薄な社会、それに揉まれ石化した心で唯一の親友を守って私は死んだ……のだけれども、死後に閻魔に下されたのは願ってもない異世界転生の判決だった。
黒髪ロングのアメジストの眼をもつ美少女転生して、
接客業後遺症の無表情と接客業の武器営業スマイルと、勝手に進んで行く周りにゲンナリしながら彼女は異世界でくらします。考えてるのに最終的にめんどくさくなって突拍子もないことをしでかして周りに振り回されると同じくらい周りを振り回します。
中性パッツン氷帝と黒の『ナンでも?』できる少女の恋愛ファンタジー。平穏は遙か彼方の代物……この物語をどうぞ見届けてくださいませ。
無表情中性おかっぱ王子?、純粋培養王女、オカマ、下働き大好き系国王、考え過ぎて首を落としたまま過ごす医者、女装メイド男の娘。
猫耳獣人なんでもござれ……。
ほの暗い恋愛ありファンタジーの始まります。
R15タグのように15に収まる範囲の描写がありますご注意ください。
そして『ほの暗いです』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる