68 / 162
オークション3
しおりを挟む
「それでは8000ペリンから」
それを皮切りに、一斉に札が上がる。最初はごちゃごちゃと金額が重なって聞き取りずらいので、オークショニアが時折金額を口にして取り仕切っていく。
マイクも何もないのに、オークショニアの声はよく通るから不思議だ。ごちゃごちゃと騒音のようになっていた客の声に負けない。
これは一種の才能だな。
「1万6000。他には?」
「1万8000。他には?」
オークショニアの声を頼りに値段を確認していると、競る人数は多いものの、値段がなかなかつり上がらないようだった。
いま競っている人も商人ばかりで、どうしても欲しいと言う感じではない。
「あんまり人気ないみたいだね」
「そうですね……古書という部類に入るのでしょうが、一般人にはあまり必要な内容ではないですから」
「商人には必要でしょう。地域によって需要も変わるから、うまくいけば一攫千金も夢じゃないよ」
「そもそも、小さな村や集落に商人は寄り付かないんです」
「バート村には来てたよ」
「バート村はカービング商会が仕入れに向かう町の、通り道らしいですよ」
商人は特産品のある村や町に仕入れに向かう。その一方で特産品のない場所は基本スルーするらしい。バート村はまだ温泉があったからよかったのか。
商人が来なければ、お金は必要ないか……。だから特産品のない場所にはお金がまわらないんだ。
そしてそういう場所はきっと、思いの他たくさんあるんだろうな。
何となく糸口が見えて来た気がする。
「2万300」
「2万500」
値段もチマチマと刻んできたから、私も参戦だ。
「3万」
あまりに刻んでいたから少しつりあげてみたけど、あきらめてくれるかな。
「4万」
さっきまで刻んでいた一人が、急に元気を取り戻してしまった。
でも私も譲るつもりはない。
「5万」
「10万」
急に値段が上がったものだから、会場がざわつく。
先ほどまで百円単位の刻みをしていた商品だから、驚くのも無理はないよね。……私も驚いてるし。
「20万」
譲る気はないので、私も強気にでる。
すると、すかさず相手も値段をあげる。
「50万」
「60万」
もしかしてわざと、高額で落札されるためにやっているのかと疑ってしまうよ。
「向こうも本気なようですね」
アルバンが呑気な声を出すのは、私が諦めないつもりなのを知っているからだ。
こうなったら相手の限界までお付き合いしないと。
「100万」
「110万」
「120万」
「130万」
私の金額の少し上をすかさず被せて来る。このまま刻んでいても埒が明かない。
「200万」
いきなり値段をあげると、相手は一瞬間が出来た。
「……210万」
そろそろ限界のようだ。
「250万」
「……260万」
しぶといな。まだ諦めないか。
「300万」
「…………」
次の金額は出なかった。
カンカンカンとオークショニアがハンマーを打つ。
「300万で、28番落札です」
会場が僅かにざわついた。
少し前に競り落とされた、宝石なんて1400万ペリンだったから、オークションではそれほど高額ではないはず。それでもざわつくのは、この手帳がいかに低い価値に見られていたかってことだ。
まぁ、私も手帳の中は知らないから、もしかしたら期待はずれの物に大金払ってしまったのかもしれないけれど。
「お嬢様、持ち合わせの金額は大丈夫ですか」
「うん」
オークションだからと思って、ある程度は巾着から大金貨を出して来た。
私が持っているのは小さなカバンだけど、トロピカル巾着にパンパンに大金貨を入れてきた。
大金貨3枚ならカバンから出て来ても普通だよね。
私と競っていた相手のことも気になるけれど、まだオークションは終わりじゃない。
「さて、続いてはーーーー」
続いて何やら大きな物が運ばれて来る。
それを見た瞬間、私達は全員、前のめりになってしまった。
会場も今日一番のざわつきをみせる。
「続いては、グランヴァルト王国では非常に珍しい、移動扉です。
ただし、残念ながら壊れて機能はしていません。片割れの扉はなく、こちらの扉も開けることが出来ない状態です。
しかしそれでも珍品中の珍品、移動扉。インテリアとしていかがでしょうか」
機能していない、対になる扉がない。その言葉に、会場内がいっきに落胆の声に包まれた。
それほど移動扉が珍しい物で、欲しい人もたくさんいるのだろう。
「移動扉にしては、ずいぶん質素な扉ですね」
そう言ったのはヨハンだ。
確かに質素な扉だった。古いのは仕方ないにしても、何の飾り気もない木製の板を張り合わせた扉は、納屋の扉と言われても納得だ。とてもインテリアとして飾るような扉ではない。
「ヨハンは移動扉を見たことあるの?」
「一つだけありますよ。豪華な彫り物が入って朱色をした、きらびやかな扉でした」
「移動扉を買い求めたそのほとんどが、王族や貴族、豪商でしたからね。見た目にも華やかな扉が好まれたのでしょう」
「ふ~~ん、そう考えると、この扉はショボいよね。本物かなぁ」
本来なら移動扉の所有者は国に登録されるけれど、この扉は機能していないことを確認されているから、登録の必要はないらしい。
ますます怪しいな。
「こちらは10万ペリンから」
スタート価格も移動扉価格らしく、最初から高額だ。
「ずいぶん強気価格だね。壊れてるなら、ただの扉なのに」
「機能している扉なら、スタート価格も100万ペリンはくだらないはずですよ」
「ぬぅ、そうなんだ」
さすがにこの見た目では、貴族風の客は興味はないようで、商人が半信半疑で番号札を上げている。
「350万」
これ以上は上がりそうにない。
移動扉にしては破格値だけど、ショボいただの扉になってしまった元移動扉には、過ぎ足る値段だ。
「ん~~、350万か」
じっと古い扉を見ていると、質素でショボいと思っていた扉が、何だかイギリスの片田舎にでもありそうな、アンティークで味があるように見えて来るから不思議だ。
何だか少し欲しくなって来た。
「400万」
ヴィム、アルバン、ヨハン、クルトが揃って私を見る。
私はチラと自分の手に持っている番号札を見る。
自分の意思とは反対に、番号札は上がっていた。慌てて下ろしても、もう遅い。
「………………」
やっちまったな、これ。
なまじお金を持っているから、元ブルジョアが出てきてしまったよ……。野菜を買う数十円を値切りたくてたまらないのに、400万ペリンなんて大きな金額は、ポロッと出ちゃうなんてね……。
カンカンカンとハンマーの音が響く。
「400万で、28番落札です!」
ああ、落札してしまったよ…………。
「欲しい人、いる?」
みんな揃って首を振る。
「ですよネ」
後ろでも若干ざわついているのを感じるけれど、放っておいて欲しい。
いや、よく見るとお洒落だよ? アンティークだもの。納屋でも作って、そこの扉に使おうかな。えらく高級な納屋の扉だけど。
…………また無駄遣いをしてしまったよね。
「次の商品はーーーー」
ブラックダイヤモンドが印象的なティアラだった。
「こちらは某国の王女が身につけた、由緒あるティアラです」
色鮮やかな宝石ではなく、黒く妖しい光を放つブラックダイヤモンドをティアラにするなんて、どんな王女なんだろう。ちょっと気になるな。
身なりのいい貴婦人が1200万ペリンで落札した。
私の好みじゃないけど、ボロ……いや、アンティークの扉よりずっといいと思うよ。綺麗だし。
「さて、皆様。次が本日最後の商品となります。
通常、当オークションでは、生き物全般の取り扱いを禁止しています。しかし本日は特別な許可を得て、特別な商品をご用意致しました」
そう言うと、オークショニアに手を引かれて、女性がやって来る。
「某国の高貴な家柄出身。呪いを受けた、犯罪奴隷の元令嬢です」
それを皮切りに、一斉に札が上がる。最初はごちゃごちゃと金額が重なって聞き取りずらいので、オークショニアが時折金額を口にして取り仕切っていく。
マイクも何もないのに、オークショニアの声はよく通るから不思議だ。ごちゃごちゃと騒音のようになっていた客の声に負けない。
これは一種の才能だな。
「1万6000。他には?」
「1万8000。他には?」
オークショニアの声を頼りに値段を確認していると、競る人数は多いものの、値段がなかなかつり上がらないようだった。
いま競っている人も商人ばかりで、どうしても欲しいと言う感じではない。
「あんまり人気ないみたいだね」
「そうですね……古書という部類に入るのでしょうが、一般人にはあまり必要な内容ではないですから」
「商人には必要でしょう。地域によって需要も変わるから、うまくいけば一攫千金も夢じゃないよ」
「そもそも、小さな村や集落に商人は寄り付かないんです」
「バート村には来てたよ」
「バート村はカービング商会が仕入れに向かう町の、通り道らしいですよ」
商人は特産品のある村や町に仕入れに向かう。その一方で特産品のない場所は基本スルーするらしい。バート村はまだ温泉があったからよかったのか。
商人が来なければ、お金は必要ないか……。だから特産品のない場所にはお金がまわらないんだ。
そしてそういう場所はきっと、思いの他たくさんあるんだろうな。
何となく糸口が見えて来た気がする。
「2万300」
「2万500」
値段もチマチマと刻んできたから、私も参戦だ。
「3万」
あまりに刻んでいたから少しつりあげてみたけど、あきらめてくれるかな。
「4万」
さっきまで刻んでいた一人が、急に元気を取り戻してしまった。
でも私も譲るつもりはない。
「5万」
「10万」
急に値段が上がったものだから、会場がざわつく。
先ほどまで百円単位の刻みをしていた商品だから、驚くのも無理はないよね。……私も驚いてるし。
「20万」
譲る気はないので、私も強気にでる。
すると、すかさず相手も値段をあげる。
「50万」
「60万」
もしかしてわざと、高額で落札されるためにやっているのかと疑ってしまうよ。
「向こうも本気なようですね」
アルバンが呑気な声を出すのは、私が諦めないつもりなのを知っているからだ。
こうなったら相手の限界までお付き合いしないと。
「100万」
「110万」
「120万」
「130万」
私の金額の少し上をすかさず被せて来る。このまま刻んでいても埒が明かない。
「200万」
いきなり値段をあげると、相手は一瞬間が出来た。
「……210万」
そろそろ限界のようだ。
「250万」
「……260万」
しぶといな。まだ諦めないか。
「300万」
「…………」
次の金額は出なかった。
カンカンカンとオークショニアがハンマーを打つ。
「300万で、28番落札です」
会場が僅かにざわついた。
少し前に競り落とされた、宝石なんて1400万ペリンだったから、オークションではそれほど高額ではないはず。それでもざわつくのは、この手帳がいかに低い価値に見られていたかってことだ。
まぁ、私も手帳の中は知らないから、もしかしたら期待はずれの物に大金払ってしまったのかもしれないけれど。
「お嬢様、持ち合わせの金額は大丈夫ですか」
「うん」
オークションだからと思って、ある程度は巾着から大金貨を出して来た。
私が持っているのは小さなカバンだけど、トロピカル巾着にパンパンに大金貨を入れてきた。
大金貨3枚ならカバンから出て来ても普通だよね。
私と競っていた相手のことも気になるけれど、まだオークションは終わりじゃない。
「さて、続いてはーーーー」
続いて何やら大きな物が運ばれて来る。
それを見た瞬間、私達は全員、前のめりになってしまった。
会場も今日一番のざわつきをみせる。
「続いては、グランヴァルト王国では非常に珍しい、移動扉です。
ただし、残念ながら壊れて機能はしていません。片割れの扉はなく、こちらの扉も開けることが出来ない状態です。
しかしそれでも珍品中の珍品、移動扉。インテリアとしていかがでしょうか」
機能していない、対になる扉がない。その言葉に、会場内がいっきに落胆の声に包まれた。
それほど移動扉が珍しい物で、欲しい人もたくさんいるのだろう。
「移動扉にしては、ずいぶん質素な扉ですね」
そう言ったのはヨハンだ。
確かに質素な扉だった。古いのは仕方ないにしても、何の飾り気もない木製の板を張り合わせた扉は、納屋の扉と言われても納得だ。とてもインテリアとして飾るような扉ではない。
「ヨハンは移動扉を見たことあるの?」
「一つだけありますよ。豪華な彫り物が入って朱色をした、きらびやかな扉でした」
「移動扉を買い求めたそのほとんどが、王族や貴族、豪商でしたからね。見た目にも華やかな扉が好まれたのでしょう」
「ふ~~ん、そう考えると、この扉はショボいよね。本物かなぁ」
本来なら移動扉の所有者は国に登録されるけれど、この扉は機能していないことを確認されているから、登録の必要はないらしい。
ますます怪しいな。
「こちらは10万ペリンから」
スタート価格も移動扉価格らしく、最初から高額だ。
「ずいぶん強気価格だね。壊れてるなら、ただの扉なのに」
「機能している扉なら、スタート価格も100万ペリンはくだらないはずですよ」
「ぬぅ、そうなんだ」
さすがにこの見た目では、貴族風の客は興味はないようで、商人が半信半疑で番号札を上げている。
「350万」
これ以上は上がりそうにない。
移動扉にしては破格値だけど、ショボいただの扉になってしまった元移動扉には、過ぎ足る値段だ。
「ん~~、350万か」
じっと古い扉を見ていると、質素でショボいと思っていた扉が、何だかイギリスの片田舎にでもありそうな、アンティークで味があるように見えて来るから不思議だ。
何だか少し欲しくなって来た。
「400万」
ヴィム、アルバン、ヨハン、クルトが揃って私を見る。
私はチラと自分の手に持っている番号札を見る。
自分の意思とは反対に、番号札は上がっていた。慌てて下ろしても、もう遅い。
「………………」
やっちまったな、これ。
なまじお金を持っているから、元ブルジョアが出てきてしまったよ……。野菜を買う数十円を値切りたくてたまらないのに、400万ペリンなんて大きな金額は、ポロッと出ちゃうなんてね……。
カンカンカンとハンマーの音が響く。
「400万で、28番落札です!」
ああ、落札してしまったよ…………。
「欲しい人、いる?」
みんな揃って首を振る。
「ですよネ」
後ろでも若干ざわついているのを感じるけれど、放っておいて欲しい。
いや、よく見るとお洒落だよ? アンティークだもの。納屋でも作って、そこの扉に使おうかな。えらく高級な納屋の扉だけど。
…………また無駄遣いをしてしまったよね。
「次の商品はーーーー」
ブラックダイヤモンドが印象的なティアラだった。
「こちらは某国の王女が身につけた、由緒あるティアラです」
色鮮やかな宝石ではなく、黒く妖しい光を放つブラックダイヤモンドをティアラにするなんて、どんな王女なんだろう。ちょっと気になるな。
身なりのいい貴婦人が1200万ペリンで落札した。
私の好みじゃないけど、ボロ……いや、アンティークの扉よりずっといいと思うよ。綺麗だし。
「さて、皆様。次が本日最後の商品となります。
通常、当オークションでは、生き物全般の取り扱いを禁止しています。しかし本日は特別な許可を得て、特別な商品をご用意致しました」
そう言うと、オークショニアに手を引かれて、女性がやって来る。
「某国の高貴な家柄出身。呪いを受けた、犯罪奴隷の元令嬢です」
2
お気に入りに追加
352
あなたにおすすめの小説
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる