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第2章 コロラドリア王国編
第四十六話
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キュウイイイイン
ピカッ!
ゴオオオオオオオオオオオ!!
ランドドラゴンは懸命に戦っていた。アンデッドだから強制的にアリサの命令に従っていたのだろう。いや、そんな思考さえなく、動く人形のようなものかもしれない。
そのランドドラゴンは満身創痍になり、レッドドラゴンが大きな口を開け息を吸い込むと、甲高い収束音のような音がした。レッドドラゴンの口内に光が集まり、それが光ったかと思うと、一瞬にして赤白いレーザーのようなものが発射された。レーザーは真っ直ぐランドドラゴンに当たり、そのままその先まで赤いラインを引く。その瞬間、赤いラインが大きく発火して、炎の道を作り出した。その射線にいたランドドラゴンは、真っ二つになった後も巨大な焚き火のように、メラメラと燃え出した。
「きゃっ!」
「……凄まじい……」
「助かった、ランドドラゴン」
あれを見れて良かった。俺のイメージではドラゴンが吐く炎は、放射状か火炎放射器のようなイメージだった。だがあれはそれを圧縮したレーザービームみたいだった。
あれを食らったら流石に即死だ。だが、発射までに数秒の時間があるし、レーザーは完全に一直線だ。初見だったら躱せないだろうが、一度見たなら今の俺たちなら躱せるだろう。
その意味と、レッドドラゴンと対峙する決意の時間稼ぎの意味を含めて、やる意味のなかったようなアリサの【アニメートデッド】には意味があったことになる。
「これは外しといた方が良さそうだ」
ゴト、ボトン
久しぶりに両手両足、腹に巻いた重りを外す。これだけでもかなり身体が軽くなる感じだ。
「あんた……、そんなもの付けてたの?」
「知らなかったのか?」
「アニメの見過ぎじゃないの?」
「うるせえよ」
俺だってドラ◯ンボールの亀◯人かと思ったよ!でも虎子が付けろと言うんだから仕方ないだろ!
俺は緩んだ気を引き締めて、二人に告げる。
「アリサ、ダリア!近接は要らない、絶対にブレスに当たるなよ!遠距離からだけ援護してくれ!」
俺は言うだけ言って、剣を抜いてレッドドラゴンへと突撃する。背中ではアリサとダリアの文句と了承の答えを聞いた。
俺は虎子の言葉を思い出している。
『良いか、アキハル。相手が強いほど、自分が苦しい時ほど魔力の循環を怠るな。そうすれば身体は活性化され、力強さ、素早さ、全てに影響をもたらせる。これが魔族の強さの秘密だ』
「わかってるよ!師匠!」
俺は丹田の魔力溜まりを意識し、体内に魔力を循環させる。
「いくぞ!」
レッドドラゴンまであと数mのところで、俺は右に移動しながら、レッドドラゴンの背中へと向かう。レッドドラゴンは完全に俺を視界に捉え、ぶっとい尻尾を俺に向かって振るう。
「っ!」
俺はそれをジャンプで躱し、
「まずは!」
ガキン!
剣を振りかぶって斬り下ろした。だが、鱗に少しの傷は入ったが、全くダメージには繋がっていなかった。それに手応えがヤバい雰囲気だ。もっと力任せに斬りつけたら、剣が折れそうな手応えだった。
「硬え!」
グオオオオ!
レッドドラゴンの尻尾が裏拳のように戻ってきて、それを後ろに飛びながら躱す。更にレッドドラゴンはその回転力を利用して、開いた翼で俺を襲う。
「っ!」
今度は地面を転がりながら避けると、
ヒュン!カン
「バズ、アー、アローリア!」
カン!
ダリアの弓とアリサの土の矢の魔法が飛んでくる。それは見事にレッドドラゴンの頭に当たったが、ただの目眩しにしかならなかった。
更にダリアとアリサの2射目、3射目と続く。
また虎子の言葉が自然と脳裏に浮かぶ。
『もっと速く!ダラダラと流すな!魔力げ全身を駆け回るイメージをしろ!速く、濃密に!それが力に変わるのだ』
「おおおおおお!!!」
血管を通して、全身に魔力を隅々まで行き渡らせるように意識し、魔力をどんどん循環させていく。魔力が加速するに従い、体温がどんどん上昇していく。いつもの訓練より加速させると、全身に痛みが走る。
「これでぇぇ!」
レッドドラゴンは全くダメージのない遠距離攻撃に嫌悪を浮かべる。無意味にも思えるそれは、レッドドラゴンの視界の邪魔にはなっていて、その一瞬の時間が俺を助けている。俺はレッドドラゴンの懐に飛び込んで、少しは柔らかそうな腹側の白い鱗状の場所に真っ直ぐと剣を突き刺す。
ズッ
グギャアアアオオオオ!!
入った、届いた。確かに剣はドラゴンの鱗を貫通した。
だがそれでも刺さったのは10cm程度だ。ドラゴンは懐に入り込んだ俺を潰すかのように体勢を低くした。俺はまた咄嗟に下がると、レッドドラゴンはガパッと口を開く。
「来るぞ!」
キュウイイイイン
ピカッ!
ゴオオオオオオオオオオオ!!
灼熱ビームが発射された。
レッドドラゴンが口を開いた瞬間に全員回避行動を取っていたので、難なく避けれた。だが、ビームの通り道は高熱により発火して、火災のような炎を作り出す。このままでは回避場所がなくなっていく。
俺はすぐさまレッドドラゴンに再度襲いかかる。俺の突撃と同時に、アリサとダリアの援護射撃が入る。
「まだまだぁ!」
思ったよりも苦しい戦いが続いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
既に10分は戦闘を続けている。このままならやられることはない、だが灼熱ビームは4度発射され、その度に森の木々に引火している。森の木々は生木なので山火事のようにはなってないが、このままでは居場所がなくなるし、一酸化炭素中毒の恐れもある。
焦る。10数度は剣を突き入れることに成功はしているも、どれも10cmかそこらだ。やられないがやれない。どうしても決定打に欠けていた。
自身の体力と火災で時間はレッドドラゴンに味方している。速く決めないと死ぬのは俺たちだ。
「もう矢が尽きた!」
ダリアの叫びに、アリサもこめかみを抑えながら続く。
「魔力もやばいわ!」
やれることはある、だがそれに剣が耐えられるのか。それでも今の俺にはそれにかけるしかないだろう。
師匠、約束を破ってごめんと心の中で謝ると、この土壇場でも師匠の教えを思い出す。
『アキハル、剣を使うなら身体の一部とせよ。それでは棒切れと変わらぬ。妾の爪が何故全てを切り裂けるからわかるか?見ろ、妾の爪はこんなに短いぞ?それでも切り裂けるのは何故だ?』
「そういうことかよ!!」
理屈はわかった。あとはやるのみだ。
「アリサ、ダリア!俺は動けなくなる!あとは頼んだぞ!」
「ちょっ!どういうことよ!」
「引け!生きていれば次がある!」
剣は身体の一部。
剣は俺の爪。
魔力を通せ。
全てを貫け。
「ああああああああ!!」
全力で魔力をギュンギュンと循環させる。剣先を見つめ、剣を身体の一部とイメージする。あまりにも無理をした魔力循環をしているからか、身体のあちこちが痛みにより悲鳴をあげている。
そして同時に切り札を切る。俺の身体から魔力が溢れ出す。
「持ってくれよ!俺の身体!!テラ!、イン!、パルセルス!」
命のタイムリミットが10数秒に設定される。血が失われていく。数秒もすれば貧血で意識を失いかねない。
レッドドラゴンは尻尾を天高く振り上げ、真っ直ぐとふりおろしてくる。俺は尻尾に向かって飛び上がり、剣を横に薙ぐ。
ズパッ!
太い尻尾は、まるで剣が伸びたかのように、スッパリと切り落とされた。
「ああああああ!」
ズパッ!
ドラゴンの腹近くで剣を薙ぐと、右の前足と後ろ足が綺麗に切断される。
レッドドラゴンがバランスを崩す頃には、俺は既にレッドドラゴンの頭上よりも高く飛びあがっている。
「終わりだ!!」
ズン!!
俺は背の高い木を蹴って、弾丸のような速度でレッドドラゴンに向かって降下しながら、レッドドラゴンの太い首を薙いだ。
レッドドラゴンの首は、根本からゆっくりと横にずれ、大きな音を立てて地面に落下した。
同時に着地した俺は、ドラゴンの首を横目で確認して【身体強化】を解除する。
「ライト!」
「ライト!!!」
アリサたちが俺に走ってくるのが視界に入るが、俺の視界はどんどんと黒く狭くなっていく。
「バ、バズ、スペリア……、オペンターナ……」
朦朧とする意識の中で、俺はギリギリ【収納魔法】の中の水樽を、ありったけ周囲にぶちまけた。
そして俺はそのまま意識を失った。
ピカッ!
ゴオオオオオオオオオオオ!!
ランドドラゴンは懸命に戦っていた。アンデッドだから強制的にアリサの命令に従っていたのだろう。いや、そんな思考さえなく、動く人形のようなものかもしれない。
そのランドドラゴンは満身創痍になり、レッドドラゴンが大きな口を開け息を吸い込むと、甲高い収束音のような音がした。レッドドラゴンの口内に光が集まり、それが光ったかと思うと、一瞬にして赤白いレーザーのようなものが発射された。レーザーは真っ直ぐランドドラゴンに当たり、そのままその先まで赤いラインを引く。その瞬間、赤いラインが大きく発火して、炎の道を作り出した。その射線にいたランドドラゴンは、真っ二つになった後も巨大な焚き火のように、メラメラと燃え出した。
「きゃっ!」
「……凄まじい……」
「助かった、ランドドラゴン」
あれを見れて良かった。俺のイメージではドラゴンが吐く炎は、放射状か火炎放射器のようなイメージだった。だがあれはそれを圧縮したレーザービームみたいだった。
あれを食らったら流石に即死だ。だが、発射までに数秒の時間があるし、レーザーは完全に一直線だ。初見だったら躱せないだろうが、一度見たなら今の俺たちなら躱せるだろう。
その意味と、レッドドラゴンと対峙する決意の時間稼ぎの意味を含めて、やる意味のなかったようなアリサの【アニメートデッド】には意味があったことになる。
「これは外しといた方が良さそうだ」
ゴト、ボトン
久しぶりに両手両足、腹に巻いた重りを外す。これだけでもかなり身体が軽くなる感じだ。
「あんた……、そんなもの付けてたの?」
「知らなかったのか?」
「アニメの見過ぎじゃないの?」
「うるせえよ」
俺だってドラ◯ンボールの亀◯人かと思ったよ!でも虎子が付けろと言うんだから仕方ないだろ!
俺は緩んだ気を引き締めて、二人に告げる。
「アリサ、ダリア!近接は要らない、絶対にブレスに当たるなよ!遠距離からだけ援護してくれ!」
俺は言うだけ言って、剣を抜いてレッドドラゴンへと突撃する。背中ではアリサとダリアの文句と了承の答えを聞いた。
俺は虎子の言葉を思い出している。
『良いか、アキハル。相手が強いほど、自分が苦しい時ほど魔力の循環を怠るな。そうすれば身体は活性化され、力強さ、素早さ、全てに影響をもたらせる。これが魔族の強さの秘密だ』
「わかってるよ!師匠!」
俺は丹田の魔力溜まりを意識し、体内に魔力を循環させる。
「いくぞ!」
レッドドラゴンまであと数mのところで、俺は右に移動しながら、レッドドラゴンの背中へと向かう。レッドドラゴンは完全に俺を視界に捉え、ぶっとい尻尾を俺に向かって振るう。
「っ!」
俺はそれをジャンプで躱し、
「まずは!」
ガキン!
剣を振りかぶって斬り下ろした。だが、鱗に少しの傷は入ったが、全くダメージには繋がっていなかった。それに手応えがヤバい雰囲気だ。もっと力任せに斬りつけたら、剣が折れそうな手応えだった。
「硬え!」
グオオオオ!
レッドドラゴンの尻尾が裏拳のように戻ってきて、それを後ろに飛びながら躱す。更にレッドドラゴンはその回転力を利用して、開いた翼で俺を襲う。
「っ!」
今度は地面を転がりながら避けると、
ヒュン!カン
「バズ、アー、アローリア!」
カン!
ダリアの弓とアリサの土の矢の魔法が飛んでくる。それは見事にレッドドラゴンの頭に当たったが、ただの目眩しにしかならなかった。
更にダリアとアリサの2射目、3射目と続く。
また虎子の言葉が自然と脳裏に浮かぶ。
『もっと速く!ダラダラと流すな!魔力げ全身を駆け回るイメージをしろ!速く、濃密に!それが力に変わるのだ』
「おおおおおお!!!」
血管を通して、全身に魔力を隅々まで行き渡らせるように意識し、魔力をどんどん循環させていく。魔力が加速するに従い、体温がどんどん上昇していく。いつもの訓練より加速させると、全身に痛みが走る。
「これでぇぇ!」
レッドドラゴンは全くダメージのない遠距離攻撃に嫌悪を浮かべる。無意味にも思えるそれは、レッドドラゴンの視界の邪魔にはなっていて、その一瞬の時間が俺を助けている。俺はレッドドラゴンの懐に飛び込んで、少しは柔らかそうな腹側の白い鱗状の場所に真っ直ぐと剣を突き刺す。
ズッ
グギャアアアオオオオ!!
入った、届いた。確かに剣はドラゴンの鱗を貫通した。
だがそれでも刺さったのは10cm程度だ。ドラゴンは懐に入り込んだ俺を潰すかのように体勢を低くした。俺はまた咄嗟に下がると、レッドドラゴンはガパッと口を開く。
「来るぞ!」
キュウイイイイン
ピカッ!
ゴオオオオオオオオオオオ!!
灼熱ビームが発射された。
レッドドラゴンが口を開いた瞬間に全員回避行動を取っていたので、難なく避けれた。だが、ビームの通り道は高熱により発火して、火災のような炎を作り出す。このままでは回避場所がなくなっていく。
俺はすぐさまレッドドラゴンに再度襲いかかる。俺の突撃と同時に、アリサとダリアの援護射撃が入る。
「まだまだぁ!」
思ったよりも苦しい戦いが続いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
既に10分は戦闘を続けている。このままならやられることはない、だが灼熱ビームは4度発射され、その度に森の木々に引火している。森の木々は生木なので山火事のようにはなってないが、このままでは居場所がなくなるし、一酸化炭素中毒の恐れもある。
焦る。10数度は剣を突き入れることに成功はしているも、どれも10cmかそこらだ。やられないがやれない。どうしても決定打に欠けていた。
自身の体力と火災で時間はレッドドラゴンに味方している。速く決めないと死ぬのは俺たちだ。
「もう矢が尽きた!」
ダリアの叫びに、アリサもこめかみを抑えながら続く。
「魔力もやばいわ!」
やれることはある、だがそれに剣が耐えられるのか。それでも今の俺にはそれにかけるしかないだろう。
師匠、約束を破ってごめんと心の中で謝ると、この土壇場でも師匠の教えを思い出す。
『アキハル、剣を使うなら身体の一部とせよ。それでは棒切れと変わらぬ。妾の爪が何故全てを切り裂けるからわかるか?見ろ、妾の爪はこんなに短いぞ?それでも切り裂けるのは何故だ?』
「そういうことかよ!!」
理屈はわかった。あとはやるのみだ。
「アリサ、ダリア!俺は動けなくなる!あとは頼んだぞ!」
「ちょっ!どういうことよ!」
「引け!生きていれば次がある!」
剣は身体の一部。
剣は俺の爪。
魔力を通せ。
全てを貫け。
「ああああああああ!!」
全力で魔力をギュンギュンと循環させる。剣先を見つめ、剣を身体の一部とイメージする。あまりにも無理をした魔力循環をしているからか、身体のあちこちが痛みにより悲鳴をあげている。
そして同時に切り札を切る。俺の身体から魔力が溢れ出す。
「持ってくれよ!俺の身体!!テラ!、イン!、パルセルス!」
命のタイムリミットが10数秒に設定される。血が失われていく。数秒もすれば貧血で意識を失いかねない。
レッドドラゴンは尻尾を天高く振り上げ、真っ直ぐとふりおろしてくる。俺は尻尾に向かって飛び上がり、剣を横に薙ぐ。
ズパッ!
太い尻尾は、まるで剣が伸びたかのように、スッパリと切り落とされた。
「ああああああ!」
ズパッ!
ドラゴンの腹近くで剣を薙ぐと、右の前足と後ろ足が綺麗に切断される。
レッドドラゴンがバランスを崩す頃には、俺は既にレッドドラゴンの頭上よりも高く飛びあがっている。
「終わりだ!!」
ズン!!
俺は背の高い木を蹴って、弾丸のような速度でレッドドラゴンに向かって降下しながら、レッドドラゴンの太い首を薙いだ。
レッドドラゴンの首は、根本からゆっくりと横にずれ、大きな音を立てて地面に落下した。
同時に着地した俺は、ドラゴンの首を横目で確認して【身体強化】を解除する。
「ライト!」
「ライト!!!」
アリサたちが俺に走ってくるのが視界に入るが、俺の視界はどんどんと黒く狭くなっていく。
「バ、バズ、スペリア……、オペンターナ……」
朦朧とする意識の中で、俺はギリギリ【収納魔法】の中の水樽を、ありったけ周囲にぶちまけた。
そして俺はそのまま意識を失った。
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