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第2章 コロラドリア王国編
第四十五話
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ドドドドドドドド!!
「うわあ!ギル!ギルゥ!!」
アリサはランドドラゴンの背中に仁王立ちして、高笑いをしながら雑魚たちを追い回す。火袋がないからか、どうやら炎は吐けないようだ。
「楽しそうだな、アリサ……」
ダリアはと言うと、ギルディン相手に僅かに劣勢のようだ。だがしかし、手出しをして良いものだろうか。そもそも俺は人間を殺した事がない。ギルディンはダリア曰く俺を狙っているようだし、相手が殺すつもりならこっちも殺すつもりで動くのは当然と言えば当然だ。だが、実際に自分の手で人間を殺すと言うことは簡単なことではない。いくら異世界に来たからと言っても、育ってきたのは日本なのだ。そう簡単に価値観を切り替えられるものと出来ないものがある。殺人はそれの最もとするところだろう。
「死ねやあ!」
「うらああ!!」
ギルディンが上段から振り下ろす剣を、ダリアが下段から切り上げて迎え撃つ。剣のリーチはギルディンの方が長いが、今回はダリアの剣速が勝っている。これで決まるかと思った時、ギルディンはあの体勢から斬り下ろしを止め、スウェーしてダリアの剣を避わした。
「何っ!」
そしてギルディンは体制の崩れているダリアを蹴り、尻餅をつくように倒れたダリアに剣を突き入れる。
「貰ったぁ!!」
ゴッ!
俺はたまらず小石をギルディンの額に投げた。ダリアに集中していたギルディンは、それをモロに喰らい、頭を後ろに逸らして剣が止まった。
「手を出すなあ!ライトォォ!!」
ダリアは怒りの表情を俺に向けて叫ぶ。
イヤイヤ、そりゃ無理ってもんだろ。だって今の確実に死んでたぞ?流石に目の前で死ぬのを黙って見てられねえよ。
ギルディンはダリアから距離をとって体制を立て直し、ものすごい形相で俺を睨む。
「てめえ……」
ギルディンの額から、少し血が出ている。
「あっ、いや、悪い。でも殺されるのを見てられねえから」
「ライト!決闘の流儀を守れ!あたしが死んだら仇を取れば良いだろ!」
知らねえよ。こちとら日本育ちだぞ。助けた相手から怒られるなんて理不尽だ。
だがギルディンはこのままではまずいと判断したようだ。
「そっちがその気ならこっちにだってやりようはあるぞ」
何言ってんだ、こいつ。アリサだって空気を読んでるのか、やはり殺すのは気が引けるのか、追い回したりランドドラゴンに小突かせているだけで、雑魚どもを誰も殺していない。やる気になれば勝つのはこっちで、この状況から負けることなんてありえない。
「あのー、状況わかってる?襲って来たのはそっちで、俺は空気読んで見てるだけなんだけど」
ギルディンは悔しそうな顔をして、
「いい気になってるのも今のうちだ……」
確かにいい気になってるかもしれないけど、この状況じゃ仕方ないんじゃないだろうか。
するとギルディンはポケットから小さな笛みたいなものを出した。そして大きく息を吸い込み、思いっきり笛を吹いた。
だが、ほとんど何も聞こえない。いや、かすかに高周波音みたいな音がしてる。
「へっ、これでお前らも終わりだ」
「……」
なんだ?何をした?犬笛みたいなものか?てことは何か魔物を呼んだ?ダリアは決闘に手出しをされたからか、なんだか戦意が弱まっている、複雑な表情だ。
この空気をどうして良いかわからず、微妙な時間が流れる。
ギルディンは俺たちを警戒して剣を構え、ダリアは剣こそ構えているが明らかにテンションが落ちている。俺も流石に動きようがない。すると、
グオオオオアアア!!
「っ!!」
とてつもない咆哮が周囲に響き渡った。そしてバキバキと森の木々を薙ぎ倒しながら、とんでもないものが空からやってきた。そしてそれはギルディンの隣に降りたった。
爬虫類のような質感の翼は、広げれば10m以上ある。具体的にはセスナぐらいの大きさだ。退化したような2本の前足、力強く筋肉が盛り上がる後ろ足、全身を赤黒い鱗に覆われ、トカゲが進化して2本のツノが生えたような頭、ファンタジーの代表格、ドラゴンがやってきた。
「レ、レッドドラゴン……」
ダリアがぼそりとつぶやいた。
「うわはははははは!馬鹿が!こっちにだって切り札はあるんだ!何もかも食われちまうから出したくはなかったが、負けるくらいならやってやる!さあレッド!やつ────」
バクッ
「あっ」
いきなりだ、ドラゴンはギルディンの上半身を食った。腰から下だけになったギルディンは、血を噴き出しながらドサリと地面に倒れる。俺はドラゴンの登場に驚きが勝っていて、全く反応が出来なかった。
グオオオオアアア!!
またドラゴンが咆哮したことにより、皆我に返る。
「うわあああ!」
「だから言ったんだ!あんなもの制御出来ないって!」
「逃げろおお!」
ギルディンの手下だった奴等は散り散りにダッシュで逃げていく。俺たちの中で1番先に動き出したのはアリサだ。
「ランドちゃん!やっちゃって!!」
ギャアアアオオオオ!
アリサはランドドラゴンから飛び降り、ランドドラゴンはレッドドラゴンに向かって突っ込んでいく。そしてアリサはこっちに走ってきて、
「ライト!逃げるわよ!」
「ライト、言いたいことはあるけどまずは逃げるんだ!」
アリサは俺の腕を掴み、逃げるように引っ張る。ダリアは俺が動かないのを見て、逃げようと言ってくる。ランドドラゴンは、レッドドラゴンの足元を動き回り、懸命に攻撃しているが、有効打は全くない。
二人とも、俺が驚いて放心していると思っているようだ。違う、俺の頭には一つの記憶が浮かんでいる。
俺はダリアを見て、
「ダリア、あれはレッドドラゴンで間違いないんだな?」
「そうだよ、だから逃げるんだ」
「あんた何言ってるのよ!ボサボサしてんじゃないわよ!」
「やるぞ」
「……なんだって?」
アリサはカッと見開いて、
「馬鹿言わないで!勝てるわけないでしょ!」
俺はこのチャンスを逃したくない。なんて言ったってレッドドラゴンだけと戦えるチャンスだ。
今回を諦め、改めて探そうとしてもどこにいるかも知らないし、探してもそこにはたくさんの魔物がいるだろう。今ならレッドドラゴン1匹だけと戦える。こんなチャンスはない。
それに、なんだかやれそうな気がしてる。
「いや、やる。お前らは見ていても良いぞ」
ランドドラゴンはどんどん傷だらけになる。
「本気なの?!あんたばかぁ?!」
ダリアは俺を見て、
「本気なんだね?」
「ああ、こいつはここで殺す。俺一人でもな」
「速やかに最も近い冒険者ギルドに報告、その後討伐隊を編成してもらい、あたしたちは付近の護衛にまわるのが規則にもあると思うが?」
「知るかよ。ここで殺せば同じだろ?」
「……」
ダリアはフッと笑い、
「あんたが死んだら逃げる。それで良いね?」
「ああ」
「馬鹿なの?!ねえライト!緑川!やめてよ!トラッチは居ないのよ?!」
半泣きで俺の腕にしがみつき、ブンブンと揺すってくるアリサの頭に、俺は手を乗せて、真っ直ぐ見つめて撫でる。
「大丈夫だアリサ、お前は俺が守る。少し離れて見ていろ」
「っ!」
アリサの顔が赤くなった。
「こ、こんな時に馬鹿じゃないの?!」
「勝てるのかい?」
「わからない、でも俺はやる」
ダリアが確認してきたが、俺はやるつもりだ。わかっている、ここに虎子は居ない、でもなんとなく勝てる気がする。
なんたって《レッドドラゴンの心臓》は禁呪の触媒なのだ、とっておきの切り札を得る為にも、俺に逃げる選択肢はなかった。
「うわあ!ギル!ギルゥ!!」
アリサはランドドラゴンの背中に仁王立ちして、高笑いをしながら雑魚たちを追い回す。火袋がないからか、どうやら炎は吐けないようだ。
「楽しそうだな、アリサ……」
ダリアはと言うと、ギルディン相手に僅かに劣勢のようだ。だがしかし、手出しをして良いものだろうか。そもそも俺は人間を殺した事がない。ギルディンはダリア曰く俺を狙っているようだし、相手が殺すつもりならこっちも殺すつもりで動くのは当然と言えば当然だ。だが、実際に自分の手で人間を殺すと言うことは簡単なことではない。いくら異世界に来たからと言っても、育ってきたのは日本なのだ。そう簡単に価値観を切り替えられるものと出来ないものがある。殺人はそれの最もとするところだろう。
「死ねやあ!」
「うらああ!!」
ギルディンが上段から振り下ろす剣を、ダリアが下段から切り上げて迎え撃つ。剣のリーチはギルディンの方が長いが、今回はダリアの剣速が勝っている。これで決まるかと思った時、ギルディンはあの体勢から斬り下ろしを止め、スウェーしてダリアの剣を避わした。
「何っ!」
そしてギルディンは体制の崩れているダリアを蹴り、尻餅をつくように倒れたダリアに剣を突き入れる。
「貰ったぁ!!」
ゴッ!
俺はたまらず小石をギルディンの額に投げた。ダリアに集中していたギルディンは、それをモロに喰らい、頭を後ろに逸らして剣が止まった。
「手を出すなあ!ライトォォ!!」
ダリアは怒りの表情を俺に向けて叫ぶ。
イヤイヤ、そりゃ無理ってもんだろ。だって今の確実に死んでたぞ?流石に目の前で死ぬのを黙って見てられねえよ。
ギルディンはダリアから距離をとって体制を立て直し、ものすごい形相で俺を睨む。
「てめえ……」
ギルディンの額から、少し血が出ている。
「あっ、いや、悪い。でも殺されるのを見てられねえから」
「ライト!決闘の流儀を守れ!あたしが死んだら仇を取れば良いだろ!」
知らねえよ。こちとら日本育ちだぞ。助けた相手から怒られるなんて理不尽だ。
だがギルディンはこのままではまずいと判断したようだ。
「そっちがその気ならこっちにだってやりようはあるぞ」
何言ってんだ、こいつ。アリサだって空気を読んでるのか、やはり殺すのは気が引けるのか、追い回したりランドドラゴンに小突かせているだけで、雑魚どもを誰も殺していない。やる気になれば勝つのはこっちで、この状況から負けることなんてありえない。
「あのー、状況わかってる?襲って来たのはそっちで、俺は空気読んで見てるだけなんだけど」
ギルディンは悔しそうな顔をして、
「いい気になってるのも今のうちだ……」
確かにいい気になってるかもしれないけど、この状況じゃ仕方ないんじゃないだろうか。
するとギルディンはポケットから小さな笛みたいなものを出した。そして大きく息を吸い込み、思いっきり笛を吹いた。
だが、ほとんど何も聞こえない。いや、かすかに高周波音みたいな音がしてる。
「へっ、これでお前らも終わりだ」
「……」
なんだ?何をした?犬笛みたいなものか?てことは何か魔物を呼んだ?ダリアは決闘に手出しをされたからか、なんだか戦意が弱まっている、複雑な表情だ。
この空気をどうして良いかわからず、微妙な時間が流れる。
ギルディンは俺たちを警戒して剣を構え、ダリアは剣こそ構えているが明らかにテンションが落ちている。俺も流石に動きようがない。すると、
グオオオオアアア!!
「っ!!」
とてつもない咆哮が周囲に響き渡った。そしてバキバキと森の木々を薙ぎ倒しながら、とんでもないものが空からやってきた。そしてそれはギルディンの隣に降りたった。
爬虫類のような質感の翼は、広げれば10m以上ある。具体的にはセスナぐらいの大きさだ。退化したような2本の前足、力強く筋肉が盛り上がる後ろ足、全身を赤黒い鱗に覆われ、トカゲが進化して2本のツノが生えたような頭、ファンタジーの代表格、ドラゴンがやってきた。
「レ、レッドドラゴン……」
ダリアがぼそりとつぶやいた。
「うわはははははは!馬鹿が!こっちにだって切り札はあるんだ!何もかも食われちまうから出したくはなかったが、負けるくらいならやってやる!さあレッド!やつ────」
バクッ
「あっ」
いきなりだ、ドラゴンはギルディンの上半身を食った。腰から下だけになったギルディンは、血を噴き出しながらドサリと地面に倒れる。俺はドラゴンの登場に驚きが勝っていて、全く反応が出来なかった。
グオオオオアアア!!
またドラゴンが咆哮したことにより、皆我に返る。
「うわあああ!」
「だから言ったんだ!あんなもの制御出来ないって!」
「逃げろおお!」
ギルディンの手下だった奴等は散り散りにダッシュで逃げていく。俺たちの中で1番先に動き出したのはアリサだ。
「ランドちゃん!やっちゃって!!」
ギャアアアオオオオ!
アリサはランドドラゴンから飛び降り、ランドドラゴンはレッドドラゴンに向かって突っ込んでいく。そしてアリサはこっちに走ってきて、
「ライト!逃げるわよ!」
「ライト、言いたいことはあるけどまずは逃げるんだ!」
アリサは俺の腕を掴み、逃げるように引っ張る。ダリアは俺が動かないのを見て、逃げようと言ってくる。ランドドラゴンは、レッドドラゴンの足元を動き回り、懸命に攻撃しているが、有効打は全くない。
二人とも、俺が驚いて放心していると思っているようだ。違う、俺の頭には一つの記憶が浮かんでいる。
俺はダリアを見て、
「ダリア、あれはレッドドラゴンで間違いないんだな?」
「そうだよ、だから逃げるんだ」
「あんた何言ってるのよ!ボサボサしてんじゃないわよ!」
「やるぞ」
「……なんだって?」
アリサはカッと見開いて、
「馬鹿言わないで!勝てるわけないでしょ!」
俺はこのチャンスを逃したくない。なんて言ったってレッドドラゴンだけと戦えるチャンスだ。
今回を諦め、改めて探そうとしてもどこにいるかも知らないし、探してもそこにはたくさんの魔物がいるだろう。今ならレッドドラゴン1匹だけと戦える。こんなチャンスはない。
それに、なんだかやれそうな気がしてる。
「いや、やる。お前らは見ていても良いぞ」
ランドドラゴンはどんどん傷だらけになる。
「本気なの?!あんたばかぁ?!」
ダリアは俺を見て、
「本気なんだね?」
「ああ、こいつはここで殺す。俺一人でもな」
「速やかに最も近い冒険者ギルドに報告、その後討伐隊を編成してもらい、あたしたちは付近の護衛にまわるのが規則にもあると思うが?」
「知るかよ。ここで殺せば同じだろ?」
「……」
ダリアはフッと笑い、
「あんたが死んだら逃げる。それで良いね?」
「ああ」
「馬鹿なの?!ねえライト!緑川!やめてよ!トラッチは居ないのよ?!」
半泣きで俺の腕にしがみつき、ブンブンと揺すってくるアリサの頭に、俺は手を乗せて、真っ直ぐ見つめて撫でる。
「大丈夫だアリサ、お前は俺が守る。少し離れて見ていろ」
「っ!」
アリサの顔が赤くなった。
「こ、こんな時に馬鹿じゃないの?!」
「勝てるのかい?」
「わからない、でも俺はやる」
ダリアが確認してきたが、俺はやるつもりだ。わかっている、ここに虎子は居ない、でもなんとなく勝てる気がする。
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