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第2章 コロラドリア王国編
第二十七話
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「へー。教国より文明レベルが落ちるわね」
「まあここは戦争になったら前線になるからじゃねえか」
ガルシア砦にはセントフォーリア教国のあの街と同じように、身分証とか求められずに入ることが出来た。虎子は別行動だ、街に入れる魔物は従魔しか居ない。従魔になるには厳しい審査があるようで、なかなか難しいらしい。それに、虎子のあの大きさでは絶対許可は出ない気がする。
そしてこっちが虎子を従魔に出来ない理由の本命だが、虎子に従魔になるかなんて、もう口が裂けても聞けない。従魔という意味を知ってしまったからだ。
まあ、虎子が一人で居るのが平気ならその辺はどうでも良い。とりあえずこの街でやることは、次の街までの物資を買うこと、神山の服を買うこと、またそれを買うための金を入手することだ。
俺と神山はブラブラと街を並んで歩く。
「何?寂しいわけ?」
「いや、そうじゃねえけど」
「なんだか彼女が居なくなったみたいな顔してるわよ?」
「馬鹿言え。元々教国を出た時は、1人で世界を回るつもりだったんだ。なんてことねえよ」
嘘では無い。二日目には疑惑が浮かび、三日目には確信していたが、街を出る時は本気で1人のつもりだった。
「でも羨ましいわね、そんなに緑川に必要とされてるなんて。ちょっと妬けちゃうわ」
「抜かせ。いいからちゃんと探せよ」
「わかってるわよ、冒険者ギルドでしょ」
「ああ」
金を入手する方法は、今のところは二つある。一つは冒険者ギルドで金を稼ぐこと。こっちはどのくらいの金額が稼げるかわからないし、どの程度の期間がかかるかもわからない。だが多分、最も無難に金が稼げるだろう。うちには虎子が居るからだ。それに隣とは言え国を跨いだのだ、俺の黒歴史を知る冒険者はもう居ないだろう。
もう一つは【収納魔法】を売ることだ。収納魔法は秘密にするつもりはない。別に俺たちが使えれば良いだけで、他人に教えても俺たちにデメリットはない。だが、どうせ売るなら高値で売りたいと言うのが人間と言うもの。安易に安売りはしたくない。裏の目的で《みんなハゲれば良い》と言うのもあるが。
「あっ、古着屋があった。ねえ、先に買ってくれない?もうズボンを押さえながら歩くのも疲れたわ」
「……、そうだな。そのままギルドの仕事をするのも危ないか」
「そうよ」
神山は嬉しそうだ。やっぱり女は服を買うのは好きなのだろう。
「なら、金を渡すから買ってこいよ」
「っ!良いの?!」
「ああ。あと下着の予備とかも買えよ」
「わかったわ」
俺はとりあえず大銀貨5枚の50000ルクを神山に渡した。10000もあれば充分だとは思うが、ギリギリを渡すのは気が引けるので多めに渡しといた。神山はルンルンで古着屋に入って行った。
「さて、俺はどうするかな……」
女の買い物は長い。きっと余裕で30分はかかるはずだ。俺はブラブラと歩いてみた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お前……、いい加減にしろよ」
「せっかく着替えてきたのに、一言目がそれなの?そんなんじゃモテないわよ?」
「うるせえよ」
いい加減にして欲しいことは3つある。まず流石に2時間はかかりすぎだ。一体俺がどれだけ歩いたと思ってるんだ。こっちは金貨一枚しかなく、なんとなく細かく両替するのが嫌で飲まず食わずで待ってたのに、2時間も待たせやがった。おかげで宿も冒険者ギルドも、うまそうな飯屋も酒場も、日用品を買えそうなところも全部見つけた。
二つ目は神山の格好だ。頭はブラシでも買ったのか、胸にかかるくらいの長さのサラサラヘアに戻っていて、シンプルな銀のカチューシャを付けている。うん、なかなか高そうだ。上着は極淡い紫のブラウスだ。袖は半袖なのだが、肩のところだけ生地がない奴で、なかなかデザイン性に富んでいるな。そして下は制服のスカートより更に短い、紺のミニスカートだ。そして黒と白の横縞で太ももの中間あたりまでの長さのタイツを履き、膝下あたりの編み込みの黒のブーツを履いている。絶対領域が素敵ですね。
「お前、冒険者を舐めてるだろ」
「大丈夫よ、他の服も買ったから」
3つ目、神山は大きめの茶色の手さげの紙袋を二つ持っている。こいつ、絶対全部使いやがった!
「金ねえって言ったよな?」
「まだ10万ルクはあるんでしょ?」
神山は首をコテンと倒して聞いてくる。俺と神山の身長差は35cmあるので、神山は自動的に上目遣いだ。
「10万しかないんだよ!お前、稼げなかったらどうすんの?!」
「10万もあれば20日ぐらいの宿代にはなるわよ」
俺は神山の剥き出しの肩を掴む。
「やん♪」
「やん♪じゃねえよ!お前、どうやって戦うの?!武器は?素手か?殴るのか?!」
「魔法があるじゃない」
「触媒どうすんだよ!ここにくるまで虎子が居たんだから、飯以外の狩りしてねえんだぞ?!触媒いくらするか知ってんのか?!」
マジで計画性が無さすぎる。それにもし大群に囲まれたら、魔法では処理が追いつかない。絶対武器があった方が良い。こいつの脳みそ、本当一回解剖させてくれ。
「でも可愛いでしょ?」
「……」
ああ、正直に言おう。可愛いよ。不覚にも可愛いと思ったよ。ここにくるまでの神山は最低だったが、今の神山は最高だよ!
「だからどうだっつうんだよ……。食えなきゃどうしようもねえだろ」
「だから冒険者ギルドに行くんじゃない。あんた馬鹿なの?さっ、じゃんじゃん稼ぐわよ!」
神山はくるんと回って道を歩き出した。紺のミニのスカートが花開き、水色と白の縞パンが見えた。
「……わかってんじゃねえか……」
ぶっちゃけ服のセンスはドストライクだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~~神山亜梨紗視点~~
私の読みは当たっていた。
やっぱ緑川はゴリゴリのオタク趣味だった。
最近は私の裸を見ても、木の皮を見てるような目で見ていた緑川が、一目でわかるほど目の色を変えている。
ふふふ、ざまあみろ。このアリサちゃんの人間観察力を舐めてもらっては困るのだよ。
……、いや、別に緑川のことが好きなわけじゃない。私は自他共に認めるイケメン好きだし、ジャニニズのファンクラブにも入っている。正直緑川なんて日本なら眼中にない。
でもね、私の心は傷ついた。深く深く傷ついた。冗談ぽく誤魔化したけど、膝から崩れ落ちるほど傷ついた。
だってこの私が裸になってまで、自分から誘うようなことを言ったのにも関わらず、あのクソオタクは拒否しやがった!!緑川のくせに!
どうせびびってるだけで、すぐに手を出してくると思っていた。男なんて、口では色々言っても、ちょっと手を伸ばせば簡単にヤレる女が一番大好きなのだから。リュウトもそうだったし。
それがどうしたことか、今では私の裸は木の皮レベルにされた。
許せない。
絶対に許せない。
私がどれほど傷ついたのか。
私が毎夜、悔しくて寝れなかったのを知っているのか。
復讐だ。
あんたも《ザマァ》対象だ。
と、思って、怒られるのを覚悟でこの服を買った。
そしたら、緑川の目の色がギラギラとしだした。私の頭から爪先まで舐めるように何度も見て、絶対領域に釘付けになっている。
勝った。
勝ったわ。
女として緑川に勝ったわ。
心の中で叫ぶわ。
ザマァァァァァァァァァァァァァ!!
木の皮に夢中になった気分はどうですかぁぁぁぁ?!
あー、むちゃくちゃ煽ってやりたい。
最後にもう1発。
常に完璧を目指すアリサちゃんは、トドメの一撃を忘れていないのだよ。
私はくるりと回転して、必殺技を放った。
ザマァ!ザマアミロ!もうあんたは私に夢中よ!!
「まあここは戦争になったら前線になるからじゃねえか」
ガルシア砦にはセントフォーリア教国のあの街と同じように、身分証とか求められずに入ることが出来た。虎子は別行動だ、街に入れる魔物は従魔しか居ない。従魔になるには厳しい審査があるようで、なかなか難しいらしい。それに、虎子のあの大きさでは絶対許可は出ない気がする。
そしてこっちが虎子を従魔に出来ない理由の本命だが、虎子に従魔になるかなんて、もう口が裂けても聞けない。従魔という意味を知ってしまったからだ。
まあ、虎子が一人で居るのが平気ならその辺はどうでも良い。とりあえずこの街でやることは、次の街までの物資を買うこと、神山の服を買うこと、またそれを買うための金を入手することだ。
俺と神山はブラブラと街を並んで歩く。
「何?寂しいわけ?」
「いや、そうじゃねえけど」
「なんだか彼女が居なくなったみたいな顔してるわよ?」
「馬鹿言え。元々教国を出た時は、1人で世界を回るつもりだったんだ。なんてことねえよ」
嘘では無い。二日目には疑惑が浮かび、三日目には確信していたが、街を出る時は本気で1人のつもりだった。
「でも羨ましいわね、そんなに緑川に必要とされてるなんて。ちょっと妬けちゃうわ」
「抜かせ。いいからちゃんと探せよ」
「わかってるわよ、冒険者ギルドでしょ」
「ああ」
金を入手する方法は、今のところは二つある。一つは冒険者ギルドで金を稼ぐこと。こっちはどのくらいの金額が稼げるかわからないし、どの程度の期間がかかるかもわからない。だが多分、最も無難に金が稼げるだろう。うちには虎子が居るからだ。それに隣とは言え国を跨いだのだ、俺の黒歴史を知る冒険者はもう居ないだろう。
もう一つは【収納魔法】を売ることだ。収納魔法は秘密にするつもりはない。別に俺たちが使えれば良いだけで、他人に教えても俺たちにデメリットはない。だが、どうせ売るなら高値で売りたいと言うのが人間と言うもの。安易に安売りはしたくない。裏の目的で《みんなハゲれば良い》と言うのもあるが。
「あっ、古着屋があった。ねえ、先に買ってくれない?もうズボンを押さえながら歩くのも疲れたわ」
「……、そうだな。そのままギルドの仕事をするのも危ないか」
「そうよ」
神山は嬉しそうだ。やっぱり女は服を買うのは好きなのだろう。
「なら、金を渡すから買ってこいよ」
「っ!良いの?!」
「ああ。あと下着の予備とかも買えよ」
「わかったわ」
俺はとりあえず大銀貨5枚の50000ルクを神山に渡した。10000もあれば充分だとは思うが、ギリギリを渡すのは気が引けるので多めに渡しといた。神山はルンルンで古着屋に入って行った。
「さて、俺はどうするかな……」
女の買い物は長い。きっと余裕で30分はかかるはずだ。俺はブラブラと歩いてみた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「お前……、いい加減にしろよ」
「せっかく着替えてきたのに、一言目がそれなの?そんなんじゃモテないわよ?」
「うるせえよ」
いい加減にして欲しいことは3つある。まず流石に2時間はかかりすぎだ。一体俺がどれだけ歩いたと思ってるんだ。こっちは金貨一枚しかなく、なんとなく細かく両替するのが嫌で飲まず食わずで待ってたのに、2時間も待たせやがった。おかげで宿も冒険者ギルドも、うまそうな飯屋も酒場も、日用品を買えそうなところも全部見つけた。
二つ目は神山の格好だ。頭はブラシでも買ったのか、胸にかかるくらいの長さのサラサラヘアに戻っていて、シンプルな銀のカチューシャを付けている。うん、なかなか高そうだ。上着は極淡い紫のブラウスだ。袖は半袖なのだが、肩のところだけ生地がない奴で、なかなかデザイン性に富んでいるな。そして下は制服のスカートより更に短い、紺のミニスカートだ。そして黒と白の横縞で太ももの中間あたりまでの長さのタイツを履き、膝下あたりの編み込みの黒のブーツを履いている。絶対領域が素敵ですね。
「お前、冒険者を舐めてるだろ」
「大丈夫よ、他の服も買ったから」
3つ目、神山は大きめの茶色の手さげの紙袋を二つ持っている。こいつ、絶対全部使いやがった!
「金ねえって言ったよな?」
「まだ10万ルクはあるんでしょ?」
神山は首をコテンと倒して聞いてくる。俺と神山の身長差は35cmあるので、神山は自動的に上目遣いだ。
「10万しかないんだよ!お前、稼げなかったらどうすんの?!」
「10万もあれば20日ぐらいの宿代にはなるわよ」
俺は神山の剥き出しの肩を掴む。
「やん♪」
「やん♪じゃねえよ!お前、どうやって戦うの?!武器は?素手か?殴るのか?!」
「魔法があるじゃない」
「触媒どうすんだよ!ここにくるまで虎子が居たんだから、飯以外の狩りしてねえんだぞ?!触媒いくらするか知ってんのか?!」
マジで計画性が無さすぎる。それにもし大群に囲まれたら、魔法では処理が追いつかない。絶対武器があった方が良い。こいつの脳みそ、本当一回解剖させてくれ。
「でも可愛いでしょ?」
「……」
ああ、正直に言おう。可愛いよ。不覚にも可愛いと思ったよ。ここにくるまでの神山は最低だったが、今の神山は最高だよ!
「だからどうだっつうんだよ……。食えなきゃどうしようもねえだろ」
「だから冒険者ギルドに行くんじゃない。あんた馬鹿なの?さっ、じゃんじゃん稼ぐわよ!」
神山はくるんと回って道を歩き出した。紺のミニのスカートが花開き、水色と白の縞パンが見えた。
「……わかってんじゃねえか……」
ぶっちゃけ服のセンスはドストライクだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~~神山亜梨紗視点~~
私の読みは当たっていた。
やっぱ緑川はゴリゴリのオタク趣味だった。
最近は私の裸を見ても、木の皮を見てるような目で見ていた緑川が、一目でわかるほど目の色を変えている。
ふふふ、ざまあみろ。このアリサちゃんの人間観察力を舐めてもらっては困るのだよ。
……、いや、別に緑川のことが好きなわけじゃない。私は自他共に認めるイケメン好きだし、ジャニニズのファンクラブにも入っている。正直緑川なんて日本なら眼中にない。
でもね、私の心は傷ついた。深く深く傷ついた。冗談ぽく誤魔化したけど、膝から崩れ落ちるほど傷ついた。
だってこの私が裸になってまで、自分から誘うようなことを言ったのにも関わらず、あのクソオタクは拒否しやがった!!緑川のくせに!
どうせびびってるだけで、すぐに手を出してくると思っていた。男なんて、口では色々言っても、ちょっと手を伸ばせば簡単にヤレる女が一番大好きなのだから。リュウトもそうだったし。
それがどうしたことか、今では私の裸は木の皮レベルにされた。
許せない。
絶対に許せない。
私がどれほど傷ついたのか。
私が毎夜、悔しくて寝れなかったのを知っているのか。
復讐だ。
あんたも《ザマァ》対象だ。
と、思って、怒られるのを覚悟でこの服を買った。
そしたら、緑川の目の色がギラギラとしだした。私の頭から爪先まで舐めるように何度も見て、絶対領域に釘付けになっている。
勝った。
勝ったわ。
女として緑川に勝ったわ。
心の中で叫ぶわ。
ザマァァァァァァァァァァァァァ!!
木の皮に夢中になった気分はどうですかぁぁぁぁ?!
あー、むちゃくちゃ煽ってやりたい。
最後にもう1発。
常に完璧を目指すアリサちゃんは、トドメの一撃を忘れていないのだよ。
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