17 / 53
第1章 異世界に立つ
第十七話
しおりを挟む
俺の予想はまたしても当たった。やはり虎子は俺を本気で殺しにこれない。
わかっていた。こいつは出会った時から優しかった。虎子は初めから手加減の天才だった。虎子の本気の殺意を受けたことはある。あの時は比喩ではなく死を覚悟するほどの恐怖に包まれた。それほどの力を持っている虎子に、たかだか一年弱訓練した程度で勝てるわけないのだ。
それでも勝負に踏み切ったのは、虎子は絶対に俺を殺さないと言う自信があった。出会って初日の椅子取り合戦の時も、日々の訓練の時も、いついかなる時も、虎子は俺が重大な怪我をしないように細心の注意を払っていた。俺は、虎子に守られながら生きてきたのだ。
「だからって、手抜きじゃ勝てねえな」
『もう息が上がったか、気が済んだなら消えろ』
「なわけねえだろ」
殺すぞと叫びながらも、まるで訓練のような戦いをしていた俺たちだが、俺は距離を取って切り札の一つを切る。
「ダズ、スペリア、オペンターナ」
両手のひらを広げたほどの黒い楕円が現れ、そこから銀色の表紙の、六法全書のような本が出てくる。俺はそれを左手に持つ。
『……なんだそれは。貴様、今何をした』
やったぜ、流石禁呪。虎子も【収納魔法】は知らなかったようだ。だがまだ終わりじゃない。禁呪大全を読み込み見つけることが出来た、物品的触媒が必要ない禁呪はまだある。左手に持った禁呪大全が、パラパラと自動的に開いていく。
「行くぞ虎子!!、覚悟しろよ!!バズ!イン!パルセルス!!」
ゴオオオオオオオオオオオ!!
身体から力が湧き上がる。魔力が身体の隅々まで行き渡り、脳が万能感に包まれる。
そう、これはいわゆる【身体強化】の禁呪だ。禁呪以外で身体強化があるのかは知らないが、婆さんの本にも乗ってなかったのだから禁呪を使うしかない。
この魔法が禁呪たる所以は、触媒が自身の血液だからだ。バズの出力だと十数分で100mlの血液が消費される。デラやテラならばその分強化の効果も高いが、テラでは秒で100mlが消費され、1分もかからずに自分が死んでしまうだろう。
虎子は俺をじっと見つめ、
『愚かな……、命を削っていることに気づかないのか』
流石千年虎とでも言うのか、禁呪を知らなくても何をしたか予想はついたらしい。まあ、婆さんの生気が失われてるとかも言ってたし、虎子にはその類の能力があるのだろう。
「お前を手に入れる為なら、ここで死んでも良い」
『……口説いているのか?』
「ああ、拳でな!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~~虎子視点~~
奴が聞いたこともない呪文を唱えた。あれはまずい。あれは命を犠牲にして力を得る類の魔法だ。そこそこの力は得たようだが、あの程度で妾が負けるわけがない。あれをあのまま使わせていたら、奴は死んでしまうだろう。
止めなくては。
すると、奴は身をかがめてまっすぐ走ってきた。速い、ダイアウルフを超える速度だ。
奴は低い体制から左手を妾の顎めがけて放つ、妾は顎を上げて避けると、奴はそのまま後転するように膝を出してきた。妾はそれを尾で払い、奴を左に突き飛ばす。
奴は着地した瞬間、前転しながら妾の頭部に踵を振り下ろしてくる。ミエミエだ、多少速くなったところで、こんなイノシシのような攻撃が当たるわけがない。
だが、早く納得させて、あの魔法を止めさせなくては。
妾が尾で奴を身体ごと払うと、奴は吹っ飛びながらも妾の尾に掴まった。くっ、尾を掴むなどなんて破廉恥な。妾はそのまま奴を空高く放り投げる。
すると、
「ダズ、スペリア、オペンターナ!」
奴はまた小さな黒円を空中に出し、それを蹴り、踏み台のようにして、妾目掛けて勢いよく降下してくる。
馬鹿が、妾が避けたら自爆するぞ。仕方なく背中で受けることにした。
ズン
多少の衝撃が体内に響いたが、ダメージと言うほどでもない。奴が次に何をするか視界に入れるために距離を取ると、
「ダズ、ウーンズ、バレッティア、、マジョリカ!!!」
小石ほどの水球が40近く飛んできた。そして水球を追うように奴が突っ込んでくる。阿呆め、それで目眩しのつもりなのか?丸見えではないか。
妾は尾でそれを払いつつ、尾に雷を纏わせ少し眠らせることにした。
「ガッ!!」
流石に痺れたろう、訓練でもここまでの雷を喰らわせたことはない。だが、予想に反して、奴はまだ立ち上がってきた。膝が震えている。まだ内なる生気に余裕はありそうだが、満身創痍に見える。そろそろか。
妾は後ろ足に力を入れ、奴に視認出来ない速度で突っ込み、地面に敷き倒す。
「がは!」
うつぶせで倒れる奴の背中を、妾は潰さない程度に踏んづけて、
『終わりだ、もう諦めろ』
「まだだ、俺は諦めない!」
『本気で死ぬか?』
「やれるもんならやってみろクソ猫!言葉にしたなら殺してみろよ!」
このガキが……、妾の気も知らぬくせに……。
仕方ない、少々傷を残してやらんと諦めんな。……、そうだな、小指なら後の支障は少ないか。
『言ったな、小僧が。ならばじわりじわりと殺してやろう。まずは小指からだ』
「……、は?」
妾は奴の左手の小指に牙を当て、牙を弾いて顎を上げる。奴の小指は天を舞った。
「なっ!ぎゃあああああ!!」
……、気分が悪い。これでは弱い者いじめだ。誇り高き獣じ────、いや、今は妾の気持ちよりも奴の気持ちを折ることだ。どうやら奴も妾がここまでするとは予想してなかったようだな。真っ青な顔をしている。だが妾もここを離れるわけにはいかぬのだ。
メイリーが妾の親の仇だと言うことも知っている、妾を利用して生きてきたことも知っている。それでも、それでもだ。妾が暴れようとも、メイリーから逃げようとも、諭し、探し、たくさんの愛をくれた。 妾はメイリーを置いてはいけぬ。
『諦めろ、その魔法を解け。それは貴様が使っていいようなものではない』
「ぐっ、い、いてえ……」
『街に行くと約束するなら離してやる』
「行くさ、お前を連れてな」
『……、貴様は生涯伝わることがなかった妾の言葉をメイリーに届けてくれた、そしてメイリーの執着に終わりも見せてくれた、だから殺さずにいてやってるのだ。あまりにしつこいと本気で殺すしかなくなるぞ?』
もしかしたら殺してやるのが奴の為なのか?奴も戦士になったと言うことなのだろうか。覚悟を決めた目をしている、最後に何かしてくるな。
「ああそうかよ、ならこれでも喰らえ!テラ!イン!パルセルス!!!」
『なっ!!』
奴が呪文を唱えた瞬間、奴の身体が跳ね上がった。妾は奴を抑えていられなくなり右手をどけると、奴は妾の腹の下に舜歩のようにもぐりこみ、渾身の力で突き上げてきた。
『バハッ!!』
あり得ない、妾に届く力を得ている。まさか妾にダメージを与えてくるとは。内臓がやられて口内に血が込み上げてきている。
だがそれよりも、奴の命が今にも尽きてしまいそうだ。もってあといっ時しかない。
もう選んでいられぬ。どうせこのままでは奴は死ぬ。ならば賭けに出るか。
丁度2撃目を奴が放ってきてるので、妾は渾身の力で、爪を隠して奴の腹に右手で突く。
ドン!!
奴はゴロゴロと彼方まで飛んだ。
死んだか?
いや、生きている。それに奴のあの命を削る魔法も止まっている。良かった。
妾は奴に駆け寄る。
しかし危なかった、まさかあれほどの力を出すとは。これだから人族は侮れない。
『妾の勝ちだ』
奴は、今にも消えいりそうな瞳で、小指のない左手を妾に伸ばす。
「……、れが、しあわせ、を、おしえてやる……、おれ、と、来い……」
バタン
奴は意識を失った。うむ、大丈夫、生きている。
しかし……
『ふん、まるで契りの申し込みだな。…………、仕方ない、小指の後だけはなんとかしてやるか』
確かウォブリ山に月影樹があったはず。指はもどらなくとも傷は塞がるだろう。
わかっていた。こいつは出会った時から優しかった。虎子は初めから手加減の天才だった。虎子の本気の殺意を受けたことはある。あの時は比喩ではなく死を覚悟するほどの恐怖に包まれた。それほどの力を持っている虎子に、たかだか一年弱訓練した程度で勝てるわけないのだ。
それでも勝負に踏み切ったのは、虎子は絶対に俺を殺さないと言う自信があった。出会って初日の椅子取り合戦の時も、日々の訓練の時も、いついかなる時も、虎子は俺が重大な怪我をしないように細心の注意を払っていた。俺は、虎子に守られながら生きてきたのだ。
「だからって、手抜きじゃ勝てねえな」
『もう息が上がったか、気が済んだなら消えろ』
「なわけねえだろ」
殺すぞと叫びながらも、まるで訓練のような戦いをしていた俺たちだが、俺は距離を取って切り札の一つを切る。
「ダズ、スペリア、オペンターナ」
両手のひらを広げたほどの黒い楕円が現れ、そこから銀色の表紙の、六法全書のような本が出てくる。俺はそれを左手に持つ。
『……なんだそれは。貴様、今何をした』
やったぜ、流石禁呪。虎子も【収納魔法】は知らなかったようだ。だがまだ終わりじゃない。禁呪大全を読み込み見つけることが出来た、物品的触媒が必要ない禁呪はまだある。左手に持った禁呪大全が、パラパラと自動的に開いていく。
「行くぞ虎子!!、覚悟しろよ!!バズ!イン!パルセルス!!」
ゴオオオオオオオオオオオ!!
身体から力が湧き上がる。魔力が身体の隅々まで行き渡り、脳が万能感に包まれる。
そう、これはいわゆる【身体強化】の禁呪だ。禁呪以外で身体強化があるのかは知らないが、婆さんの本にも乗ってなかったのだから禁呪を使うしかない。
この魔法が禁呪たる所以は、触媒が自身の血液だからだ。バズの出力だと十数分で100mlの血液が消費される。デラやテラならばその分強化の効果も高いが、テラでは秒で100mlが消費され、1分もかからずに自分が死んでしまうだろう。
虎子は俺をじっと見つめ、
『愚かな……、命を削っていることに気づかないのか』
流石千年虎とでも言うのか、禁呪を知らなくても何をしたか予想はついたらしい。まあ、婆さんの生気が失われてるとかも言ってたし、虎子にはその類の能力があるのだろう。
「お前を手に入れる為なら、ここで死んでも良い」
『……口説いているのか?』
「ああ、拳でな!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~~虎子視点~~
奴が聞いたこともない呪文を唱えた。あれはまずい。あれは命を犠牲にして力を得る類の魔法だ。そこそこの力は得たようだが、あの程度で妾が負けるわけがない。あれをあのまま使わせていたら、奴は死んでしまうだろう。
止めなくては。
すると、奴は身をかがめてまっすぐ走ってきた。速い、ダイアウルフを超える速度だ。
奴は低い体制から左手を妾の顎めがけて放つ、妾は顎を上げて避けると、奴はそのまま後転するように膝を出してきた。妾はそれを尾で払い、奴を左に突き飛ばす。
奴は着地した瞬間、前転しながら妾の頭部に踵を振り下ろしてくる。ミエミエだ、多少速くなったところで、こんなイノシシのような攻撃が当たるわけがない。
だが、早く納得させて、あの魔法を止めさせなくては。
妾が尾で奴を身体ごと払うと、奴は吹っ飛びながらも妾の尾に掴まった。くっ、尾を掴むなどなんて破廉恥な。妾はそのまま奴を空高く放り投げる。
すると、
「ダズ、スペリア、オペンターナ!」
奴はまた小さな黒円を空中に出し、それを蹴り、踏み台のようにして、妾目掛けて勢いよく降下してくる。
馬鹿が、妾が避けたら自爆するぞ。仕方なく背中で受けることにした。
ズン
多少の衝撃が体内に響いたが、ダメージと言うほどでもない。奴が次に何をするか視界に入れるために距離を取ると、
「ダズ、ウーンズ、バレッティア、、マジョリカ!!!」
小石ほどの水球が40近く飛んできた。そして水球を追うように奴が突っ込んでくる。阿呆め、それで目眩しのつもりなのか?丸見えではないか。
妾は尾でそれを払いつつ、尾に雷を纏わせ少し眠らせることにした。
「ガッ!!」
流石に痺れたろう、訓練でもここまでの雷を喰らわせたことはない。だが、予想に反して、奴はまだ立ち上がってきた。膝が震えている。まだ内なる生気に余裕はありそうだが、満身創痍に見える。そろそろか。
妾は後ろ足に力を入れ、奴に視認出来ない速度で突っ込み、地面に敷き倒す。
「がは!」
うつぶせで倒れる奴の背中を、妾は潰さない程度に踏んづけて、
『終わりだ、もう諦めろ』
「まだだ、俺は諦めない!」
『本気で死ぬか?』
「やれるもんならやってみろクソ猫!言葉にしたなら殺してみろよ!」
このガキが……、妾の気も知らぬくせに……。
仕方ない、少々傷を残してやらんと諦めんな。……、そうだな、小指なら後の支障は少ないか。
『言ったな、小僧が。ならばじわりじわりと殺してやろう。まずは小指からだ』
「……、は?」
妾は奴の左手の小指に牙を当て、牙を弾いて顎を上げる。奴の小指は天を舞った。
「なっ!ぎゃあああああ!!」
……、気分が悪い。これでは弱い者いじめだ。誇り高き獣じ────、いや、今は妾の気持ちよりも奴の気持ちを折ることだ。どうやら奴も妾がここまでするとは予想してなかったようだな。真っ青な顔をしている。だが妾もここを離れるわけにはいかぬのだ。
メイリーが妾の親の仇だと言うことも知っている、妾を利用して生きてきたことも知っている。それでも、それでもだ。妾が暴れようとも、メイリーから逃げようとも、諭し、探し、たくさんの愛をくれた。 妾はメイリーを置いてはいけぬ。
『諦めろ、その魔法を解け。それは貴様が使っていいようなものではない』
「ぐっ、い、いてえ……」
『街に行くと約束するなら離してやる』
「行くさ、お前を連れてな」
『……、貴様は生涯伝わることがなかった妾の言葉をメイリーに届けてくれた、そしてメイリーの執着に終わりも見せてくれた、だから殺さずにいてやってるのだ。あまりにしつこいと本気で殺すしかなくなるぞ?』
もしかしたら殺してやるのが奴の為なのか?奴も戦士になったと言うことなのだろうか。覚悟を決めた目をしている、最後に何かしてくるな。
「ああそうかよ、ならこれでも喰らえ!テラ!イン!パルセルス!!!」
『なっ!!』
奴が呪文を唱えた瞬間、奴の身体が跳ね上がった。妾は奴を抑えていられなくなり右手をどけると、奴は妾の腹の下に舜歩のようにもぐりこみ、渾身の力で突き上げてきた。
『バハッ!!』
あり得ない、妾に届く力を得ている。まさか妾にダメージを与えてくるとは。内臓がやられて口内に血が込み上げてきている。
だがそれよりも、奴の命が今にも尽きてしまいそうだ。もってあといっ時しかない。
もう選んでいられぬ。どうせこのままでは奴は死ぬ。ならば賭けに出るか。
丁度2撃目を奴が放ってきてるので、妾は渾身の力で、爪を隠して奴の腹に右手で突く。
ドン!!
奴はゴロゴロと彼方まで飛んだ。
死んだか?
いや、生きている。それに奴のあの命を削る魔法も止まっている。良かった。
妾は奴に駆け寄る。
しかし危なかった、まさかあれほどの力を出すとは。これだから人族は侮れない。
『妾の勝ちだ』
奴は、今にも消えいりそうな瞳で、小指のない左手を妾に伸ばす。
「……、れが、しあわせ、を、おしえてやる……、おれ、と、来い……」
バタン
奴は意識を失った。うむ、大丈夫、生きている。
しかし……
『ふん、まるで契りの申し込みだな。…………、仕方ない、小指の後だけはなんとかしてやるか』
確かウォブリ山に月影樹があったはず。指はもどらなくとも傷は塞がるだろう。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

妹は謝らない
青葉めいこ
恋愛
物心つく頃から、わたくし、ウィスタリア・アーテル公爵令嬢の物を奪ってきた双子の妹エレクトラは、当然のように、わたくしの婚約者である第二王子さえも奪い取った。
手に入れた途端、興味を失くして放り出すのはいつもの事だが、妹の態度に怒った第二王子は口論の末、妹の首を絞めた。
気絶し、目覚めた妹は、今までの妹とは真逆な人間になっていた。
「彼女」曰く、自分は妹の前世の人格だというのだ。
わたくしが恋する義兄シオンにも前世の記憶があり、「彼女」とシオンは前世で因縁があるようで――。
「彼女」と会った時、シオンは、どうなるのだろう?
小説家になろうにも投稿しています。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる