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3巻
3-1
しおりを挟む第一章 ヨシト、エルフを知る
俺――ヨシト=サカザキは、体にある紋章の謎を探るため、四姫桜のみんなとは別れ、シマとともにフェル王国の首都フェイダーを目指していた。
途中で立ち寄ったケーンズ王国の王都にいた、御者のダンズに方位磁針を買うと同時に、道を聞いているので問題ない。
方位磁針の棒の色の付いてないほうの、左に少しずれた向きを進め、と。
つまり、フェル王国は南にある。
今更ながら、この世界の単位や時間、太陽や月の動きなどは地球と同じだった。いや、厳密に同じかはわからないものの、感覚的には同じに思える。
今は昼過ぎ。少し方向の補正をして、南を目指して歩く。
道中では、やはり魔物が出た。
だが、多分俺は魔物に慣れたのだろう、亜空間倉庫と剣で難なく倒すことができた。
それと、オークに初めて遭遇した。オークは、かろうじて人型ではあったが、コボルトの豚バージョンと表現した方がいい姿だった。人間の頭の部分に豚の頭が乗っているのだ。手も、豚の蹄と親指の三本だった。読んできたラノベとはずいぶん違う。
オークは力が強そうだったので、亜空間倉庫で輪切りにした。死体は放置しようと思ったが、ほっとけば狼などを呼び寄せそうだし、燃やすのも手間だ。フェイダーの冒険者ギルドに売ることにして、亜空間倉庫に収納した。
夜になり、木が少ない場所を見つけた。周囲の丈の低い木や草をミスリルの剣で刈り取り、空き地を作る。
そして、テントを張る。
その後に風呂を沸かした。
この七日間、まともに野営ができる場所がなく風呂に入れていないから、まずはさっぱりしたかった。
ふいに地面が揺れる。
「ん? 地震か? まあ、地震くらいあるか」
風呂の魅力の前ではどうでもいいことだった。
――実はこの地震が、アリサとメリッサの喧嘩によるものだと後になって知ることとなる。たかが喧嘩で地震まで起こすとは……
俺はゆっくりと五右衛門風呂に浸かる。
「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ」
湯がこぼれ、炭になった火種にかかり煙が上がる。
「……最高だ」
しみじみそう思う。
俺は思っていた。なぜラノベの主人公は異世界に行きたがるくせに、日本のものを求めるのかと。バカなんじゃないかと。そんなに日本の食い物、日本の施設、日本の文化が好きなら、異世界になんて行くなよと。
だが、馬鹿は俺だった。
「体に染みついたものは、そんな簡単には消えないんだな」
体を拭き、予備の服に着替え、シャカシャカジャージを木の実の洗剤で洗い、木の枝に干す。
テーブルや椅子を展開し、飯を炊いて、ここで取れたオークは使わずに、買っておいた鶏肉のような肉を出す。これを焼いて焼き目がついたら、醤油、砂糖、水を入れて照りが出るまでさらに焼いていく。鶏の照り焼きだ。
これを切ってご飯に載せ――
「そーれは、我慢できないよ!」
「おわああああああ!」
急にどこからかアニメ声みたいな女の声が聞こえた。俺は全く警戒していなかったので、すっとんきょうな声を出してしまった。だが一緒にいるシマは、頭上の一点を険しい顔で睨みつけつつ、牙を剥き出しにして唸り声を上げている。
(珍しい……シマが戦闘態勢?)
普段、戦う素振りも見せず、昼行燈のようなシマが、明らかな警戒を見せている。俺がシマの視線の先に目をやると、そこには女が浮いていた。
身長はアリサよりも小さく見える。胸はかなり慎ましい。お尻はプリっとしてるが大きくはない。一言で言えば幼女だ。
髪は藤色で背中まで伸ばし、背中には小さなコウモリの羽のようなものが生えている。
服は……衣類というのか、これは。モーラよりひどい。
極端に布地が少ないビキニの黒ブラと、ローライズも真っ青、局所しか隠れてないようなビキニの黒パンツを穿いている。今時、グラビアアイドルでも着なそうな水着だ。
足には真っ黒な、膝までの長さのブーツを履いていて、狙ってる感が凄まじい。
そんな女が突然現れた。だが、俺はそれを知っている。
「サキュバス……」
「ちっがうよ! リモアはヴァンパイアだよっ!」
「いやいやいやいや、まんまじゃねーか。サキュバス以外ないだろ。実は、この世界ではサキュバスはヴァンパイアって呼ぶとかだろ」
「だから違うって! ヴァ・ン・パ・イ・ア!」
サキュバスは、指を一本立て、ボタンを押すように、言葉に合わせてその指を動かす。
『ヴヴゥゥゥゥ』
シマは、いきなり現れたロリサキュバスもどきに威嚇するが、ロリサキュバスは相手にしなかった。
そしてロリサキュバスは、外見に似つかわしくない薄暗い笑みを浮かべて、シマに向けて口を開いた。
「Њјгзилндчомб、ЂЖкиомндио」
(まさかあんたがここにいるなんて、さすがに予想外だったよ)
「なんだって?」
ロリサキュバスは全く意味がわからない言葉を発した。しかも狼のシマに対してだ。だが、俺が真に度肝を抜かれたのは、次の瞬間だった。
『Љепиљшчлнху、Џцфдлршђмбимнвц』
(龍神王の手先が何用だ、失敗の後始末を付けに来たか)
「は? はあ!?」
喋った。確かにシマが喋った。
元々人族の言葉を理解している節は見せていたが、言葉を発することはなかった。今回は意味不明ではあるが、はっきりと言語を口にした。
俺が放心している間にも、ロリサキュバスとシマの会話は続く。
「Пкгнуифлххкс、Љчфмвичдкцкм」
(そうとも言えるかもしれないし、違うとも言えるね)
『ШД、Икфјицллк、Екцђжжфкјзо』
(去れ、さもなくばその細首、噛み砕いてやる)
「Афффф! Ѕпшчдјкфодјујувлсмд!?」
(あはははっ! そんな力の出がらしみたいな獣の体でリモアを殺すつもり!?)
ロリサキュバスは見た目相応の笑い声を上げたかと思うと、目をすうっと細めて、殺気を放ちはじめる。
シマはそれに反応しようとするも、ロリサキュバスはまるで瞬間移動のような速度でシマの鼻先まで近づくと、頭を掴んで地面に叩きつけた。
『ギャン!』
「亜空間倉庫!!」
俺が輪切りにしようと亜空間倉庫を展開するも、ロリサキュバスはまたもや瞬間移動のようにその場から消えて、これを避けた。
「……くそっ、最近こんなんばっかだな」
「ちょっとぉ~、危ないじゃないっ♪」
「黙れ、サキュバス」
「んもう、ヴァンパイアだってばっ!」
「うるせえ」
「それに、リモアは戦いに来たんじゃないよ」
ロリサキュバスは一瞬で、俺と唇が触れ合いそうな距離にまで近づいてきた。
「ほらっ、殺るならもうとっくに殺ってるから」
「……」
俺はびっくりする間もなく、自分の首に痛みがあることに気づく。背中から冷や汗が一気に噴き出す。
幼女のようなロリサキュバスの左手が、俺の喉を突いていたのだ。
(全く見えない……。こ、これは無理だ……)
確かに、これでは命を握られているようなものだ。
『ウォン!』
頭を上げて俺の状況を見たシマは、ロリサキュバスに飛びかかる。だが、ロリサキュバスはまたもや避けた。そして、自身の指についた俺の血をペロリと舐めると、大きく目を見開いた。
だがそれは一瞬だけで、すぐさまシマにまたおかしな言語で話しかける。
「Окгзкмфилкххил。Имвфзичћанвгилнбхуок?」
(あんたとも今は敵対するつもりはない。それに目的はこちらと同じはずじゃない?)
『……Фмлђаљшлмбхулк?』
(……迷宮最深部まで連れていくつもりか?)
「Ер。Сплмвхолбгфилашшљмх? Шлбфјмччмггк?」
(そう。それに今のこいつじゃ最下層にたどり着けないよ? わかってるわよね?)
『……』
「あー、その、なんだ。なんの話してんだよ。俺にもわかるように話せよ」
俺が間に入るも、完全にスルーされて話は続く。
「Љпјгфгјлчмххил。Аплјгѕолнгун」
(そんな半端な分身体のあんたじゃ無理。だからリモアが連れてってあげる)
『Жнвјпбфдуочкнбн』
(信用できるわけがない)
「Аффф、Ашчбгу? Хлнгфуомнвгокнпшст。Икбцгпкдннк。……Шњмнлнвдриднл?」
(あはははっ、あんたばかぁ? 殺すのが目的なら今ここで殺してるってば。それに他に選択肢ないじゃん。……時間ないんじゃないの?)
『……』
「あのよ、だからわかるように話せっての。無視すんじゃねえよ」
俺がイラっとした顔でロリサキュバスを見ると、ロリサキュバスとシマが同時にこちらを向いた。
「……な、なんだよ」
するとシマは黙ってゆっくりと歩き出し、俺の足元まで来ると、そのままうずくまった。まるで、ロリサキュバスを容認したかのように。
「あはっ! 決まりだねっ! リモアはリモア! これからよろしくねっ!」
「はあ? どういうことだよ。おい、シマ。おい」
訳のわからないことを言い出したロリサキュバスに困惑し、足元のシマに説明を求める。しかし、シマは自分の仕事はもう終わったと言わんばかりに微動だにしない。ムカッとしてシマの頭をペシペシ叩くも、尻尾であしらわれた。
「くそっ、どうなってやがる」
ロリサキュバスは俺の鶏照り焼き丼をガン見している。思わずため息が漏れる。
「……はあ…………食うか?」
「ほんとっ! 気になってたんだっ! いっただっきまぁ~す!」
椅子をもう一つ出すと、ロリサキュバスはふわふわと飛んで近寄り、そこに座った。俺はサキュバスの前に丼とスプーンを出してやる。
ロリサキュバスは勢いよく鶏照り焼き丼を食べ出した。
(なんだかなあ、もう。だけど異世界らしいって言えばそうとも言えるか? 争うつもりはないって言うし、まあ、なんとかなんだろ。でも、一応? …………鑑定)
【ヴァンパイア・リモア】
オリハルコン級ΦΠΚΙβ
詳細不明
俺はワインを注ごうと手にしていたコップを思わず落としてしまった。
(……オリハルコン級って……ミスリルまでじゃねーのかよ。でも本当にヴァンパイアだ。魔物の種別が文字化けみたいになっててわからねー。けど、人間ならステータスやスキル、名前とかの詳細が出るから、魔物なのは間違いないな)
「はむっ、はむっ、はむっ、んぐっ……んんんん!」
ヴァンパイアは飯を掻き込みすぎて、喉に詰まらせた。
(ガキかよ……)
俺は、サキュバス改めヴァンパイアに、コップの水を出してやる。
俺もワインを注ぎ直して飲む。
「……説明する気はあるんだろうな?」
飯に夢中なロリヴァンパイアに問うも、彼女もシマも答えてはくれなかった。
「……ったく、やってらんねえぜ」
俺はワインを勢いよく呷った。
その後、食事を終えて落ち着いたリモアに、改めて問いかける。
「で、お前の目的はなんだ? シマとどういう関係だ? 何語で話してた? 俺はそれを覚えられるのか?」
「そぉんな、いっぱい聞かれても、リモア、まいっちゃうっ!」
「てめえ……」
リモアは両手を自身の頬に当て、モジモジと体をくねらせる。その態度にイラッとする。
一方のシマは、さっきまでのイザコザがなかったかのように我関せずといった態度を取っている。
「これから迷宮に行くんでしょ? リモアが手伝ってあげるっ!」
「はあ?」
俺は足元のシマに目線を落とす。やはり、うずくまったままだ。
ダメだこいつは。もう使い物にならない。
(仕方ねえ、自分で聞き出すか)
「いらねえよ。俺には他にも仲間がいる」
「迷宮はとぉ~っても危ないんだよっ? 死んじゃうよ?」
「死なねえようにゆっくりやるさ」
「人族がどんなにいても無理だってばっ! ほんっとぉーに、危ないんだからっ!」
「お前に関係ねえだろ。別に何十年かかってもいいんだ。最悪、最下層なんてたどり着かなくても構わないしな」
「それはどうかと思うよっ? それに、その狼だってそうなったら困るんじゃないかなっ!?」
「あん?」
すると、シマは頭だけを上げて、俺を黙って見つめてきた。
『……』
「……おいシマ。お前の目的は、迷宮の最下層なのか?」
『……』
「話せるんなら話せよ」
『……』
「ちっ、なんなんだよ一体。こいつとは話せて、俺とは無理なのか? どういうこと?」
だがシマは語らない。目線だけで訴えてくる。
「ちっ、わぁーったよ! でも、フェル王国に行くのが先だ」
「あっ、エルフの国だねっ。そんなところに何しにいくの?」
「手紙を届けに行く。それと俺の紋章について調べてるんだ。これがなんなのか、な」
俺は首筋を見せる。すると、リモアはスッと目を細めた。
「ふ~~~ん、知らないんだ。そんなのリモアに聞けばいいのにっ」
「……は?」
意味がわからない。
「だからっ! リモアが教えてあげるってっ!」
「はああああ!?」
俺はテーブルに手をつき、立ち上がる。
「不滅の龍の紋章のことが知りたいんでしょ?」
リモアは、さも当たり前のように言う。
「……なんだって?」
「だ・か・ら・っ! エターナルマザー――」
「待て待てマテ待て」
俺は右の手のひらをリモアに向け、話を遮る。
「エターナル? 龍の紋章じゃないのか?」
「ううん、それは、不滅の龍の紋章だよっ」
「なんだよその、相手は死ぬみたいな名前は……」
「何言ってるの?」
「いや、いいんだよ……。俺のは普通の紋章と違うのか?」
リモアは腰に両手を当てて、
「そうだよ、それは母なる意思を継ぐ本物の龍の紋章だよっ! どう? リモア偉いっ!? 物知りでしょっ!」
「…………」
(おいおい……まだ聖女神教会の情報も把握しきれてないのに、どんどん設定を盛るんじゃねーよ。つうかそんなことを知ってるって、お前何者だよ)
「ち、ちなみにお前、歳はいくつだ?」
リモアはまた考え込んでから、ニパッと笑う。
「ん~~、わかんない! リモア、魔物になったのは初めてだからっ」
「は?」
「あっ!」
リモアはわざとらしく、右の手のひらを広げて「言っちゃった!」という仕草をする。
それから両手を前に突き出し、手首を振る。
「今のなしっ! なしだからねっ!」
「…………」
(なんだこいつ。ガキみたいだったり、暗殺者みたいな顔をしたり、それでいて見た目はロリヴァンパイア? つうか、魔物だよな?)
「あー、とりあえず、エターナルがつくやつとつかないやつの違いを教えてくれ」
リモアの話はこうだった――
昔、母なる龍がいた。
母なる龍は世界の調和を願い、自身の体を三十三個に砕いた。
そして、砕いた体を力に変え、世界にばらまいた。
それが龍の紋章だ。
龍の紋章が宿ったものには、宿主の素質に合わせた大きな力が与えられる。
紋章ごとに力が決まっているのではなく、紋章を宿した者に合わせて力が決まるのだ。
失われた秘術を使うと、他人の紋章を奪い取ることもできるらしい。
紋章を持つ者が死ぬと、紋章は消えてまたどこかの誰かに宿る。
――という感じだ。
「うんと、俺の幼馴染は龍の神様みたいなやつに、龍の紋章を三つ貰ってるんだが?」
「あっ、それあなたのだねっ」
「……俺の?」
「うんっ、龍神王様があなたから奪って、別の異世界人につけたって言ってたから」
「はいいぃ!?」
「あっ! また言っちゃった!」
「…………」
(どうなっていやがる……。俺から奪ってアリサにつけた? つうか、龍神王って言ったか? ……こいつ、龍神王の手先なのか?)
リモアは、吹けない口笛をヒューヒューと鳴らして、そっぽを向く。
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